KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2008年3月3日

kimutatsu

スタンフォード大の決定に思う

Posted on: 2008年3月3日(月) 16:29

金沢

そういえば去年の今頃はタヒチ旅行の準備をしていたなぁと思いながらも
その後に担任団で金沢に旅行したときの写真を見ている木村です。

金沢は初めてでしたが、とても良いところですね。また行きたい。

この数年間にいろいろと依頼を受けて、札幌から那覇まで、あちこちに
顔を出しては話をしてきました。仙台、名古屋、高知、博多・・・

でも都道府県の中にはまだ行ったことないところもあります。新幹線等で
通過するだけでなく、降り立ったことがないという意味でですね。

海外も行ったことのない国がたくさんあってもちろん行きたいのですが、
やはり日本人ですし、死ぬまでに全ての県に行ってみたいなぁ。

地図を見ているのですが・・・行ったことのないのは・・・

山形、福島、新潟、栃木、茨城、山梨、静岡、山口、佐賀、宮崎、鹿児島!

・・・ですね。長崎も壱岐だけやなぁ。

というわけで、いつかはこの11県に行ってみたいなと思っています。
どこかお勧めのところってありますか? ちなみに山口県はフグですよね!

飛騨

先日こういう記事を読みましてね。

東京大学も来年度から親の年収が400万未満の学生の授業料を無料に
することを決めました。ご存知ない方はこちらの記事をお読み下さい。

この東大の決定に対して「批判も噴出している」らしいけど、僕は評価してる。
それとゆとり教育を推進した寺脇氏の発言は的を射たものとは言えないです。

東大入試って受験のテクニックなんかでカバーできるようなもんじゃないです。
むしろ基礎を愚直に固められるかどうかが鍵を握ってるのです。

ま、それはさておき・・・

そりゃ少子化で大学が優秀な生徒を集めたいのは言うまでもないし、大学が
独立行政法人になったので、財政的に苦しいのは苦しいはず。

だからこそこういう努力が必要なのであって、今までみたいに黙って待ってたら
学生が集まってくれるなんてことは、東大であってもあり得んのです。

それに地方にいると東京で暮らすことによってかなりの出費になりますから、
親にとっては53万(東大の授業料)でも無料になると助かります。

それにアメリカに比べると、奨学金の種類が少なくて、親の年収が高くないと
やはり都市部の大学に行かせるのは大きい負担になります。

以前、教え子がハーバード大に行きましたが、調べてみたら東大に行くより、
ハーバード大に行くほうが安くつくことが判明しました。

生活費の高さや奨学金の種類や数の不足が原因で、東京のほうが総額では
高くなってしまうんです。アメリカはこの奨学金が充実してるようですね。

各種の奨学金が給付(貸与ではない)されて、勉強に専念できるのです。
一方、東大の学生は生活のためにバイトに勤しむことになります。

アメリカの場合には日本以上の格差が問題視されていて、以前テレビでも、
中学生ぐらいの子どもがI don no.とつづっていたりしました。
(もちろん正確にはI don’t know.です。)

平均すると日本の教育レベルのほうが高いかもしれませんが、本当に勉強
しようと思って、大学に進もうとしている学生の支援体制はアメリカが上かと。

日本ではどうでしょう。

親は忙しいので自分の子供たちの受験に関しては塾や予備校に頼っていて、
したがってものすごい額の教育費に頭を痛めているケースが多いですよね。

それにせっかく大学に入っても、学費が非常に高い。奨学金も少ない。
またほとんどの奨学金は貸与ですから、卒業後に返還せんといけません。

例えば子どもが私立の医学部に行きたいなんて言い出したら大変ですよね。
1年間に1000万ほどの学費がかかってしまいます。

そうなると奨学金!ってことになるんでしょうが、上記のとおり、アメリカほど
整備されていないものですから、思うように学べないケースがあるわけです。

浅草

戦争の後、日本は目覚しい復興を遂げてきましたが、教育に関して言えば
何か目的を失って右往左往しながら彷徨っている感があります。

指導要領もフラフラと改訂ばかりされて、そのたびに「新課程」が登場します。
それが「改正」ならいいのですが、必ずしもそうとは言えない気がしますね。

ヤル気がない人でも学ぶ程度のものを提示するのは大事やとは思うし、
みんなが平均的に学べるようなカリキュラムも必要やとは思います。

でもある程度、ヤル気があって物凄く勉強したいって人をどんどん押し上げる
そういうシステムも必要なんやないかなと、僕は思っています。

スタンフォード大の決定は凄いですね。年収1000万未満で授業料を無料に、
650万未満なら寮費まで無料にする。

つまり大学側がその分を背負ってまでも優秀な人材を集め、社会に役立つ、
国に役立つブレーンを育てようとする姿勢は素晴らしいなと思います。

日本の場合は規模が小さいし、国だけでなく法人もアップアップしてるので、
なかなかそういうわけにもいかんかもしれません。

でも東大が年収400万未満の世帯出身者の授業料を無料化するのに端を発し
なにかムーブメントがあればいいなぁと思っています。

ヨーロッパへいくと美術館や博物館は基本的に入場無料です。日本の場合は
高い場合だと2000円ぐらい取られることだってあります。

教育に関してカリキュラムなどだけじゃなくて、お金がない人であっても学べる、
そういうシステムを国全体で作っていってほしいなと思っています。

ちなみに僕の家もスタンフォード大なら無料やなぁ(笑)。東大の学生の世帯は
半分程度が1000万未満なので、彼らがスタンフォードに行けば無料なんやね。

そういうのを考えると、ヤル気のある人はもうバウンダリーを気にすることなく
視野を外に向けてみるのもいいのかもしれませんね。

『ドラゴン桜』以来の東大ブームが続いていますが、海外の大学に行く生徒が
増えるとなると、日本のブレーンが海外に流出するわけです。

そうなると当然ながら国力が落ちます。

そのときになってはじめて日本の大学・・・というより文部科学省があわてても
ときすでに遅しというようなことになるのかもしれません。

日本という国をこれから良くしていくのは若い人たちです。

法人のために税制を整備するのも大事なことですが、社会を作るのは人です。
人を作ること(=教育)こそがこの国の最重要課題ではないでしょうか。

どんなに貧しい人でもちゃんと学べるシステムの構築を望みます。

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(追記)僕がもしも金持ちになったら、キムタツ奨学金を作りたい。
     そのお金は貸与ではなく、給付にして返還義務をなくします。

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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