KIMUTATSU BLOG
チームキムタツメンバーの教材活用事例

森野 洋明 先生

静岡県 / 高1

静岡県立静岡高等学校

森野 洋明 先生

夢をかなえる英単語 ユメタン0(中学修了~高校基礎レベル) / 夢をかなえる英単語 ユメタン1(センター試験レベル)

高1の4月からユメタン0を導入。1週間100語を毎日授業で聞かせて口に出させる。ワーズが一通り終わってフレーズへ。1週間50フレーズを毎日授業でオーバーラッピング。週1回の小テストに加え、定期テストや学力テストでも試験範囲に加えて復習。ユメタン0が終わったのが高1の2月。そのあとユメタン1に。フレーズを覚えれば単語の意味は自動的に覚えるので、フレーズのみをやることに。現在は、小テストの後にワーズの音声を聞かせてリピートさせ発音や語法の解説をしたあとフレーズのオーバーラッピング。2・3・4日目はオーバーラッピング。5・6日目はシャドーイングを基本に、覚えたフレーズはCDより先に言わせるというやり方でやっている。

毎日授業で音声を聞いて口に出しているのに正しく発音できない生徒。授業だけでも小テストまでに最低6回は耳にして口に出しているのに0点をとる生徒。ひたすら反復せよと指導しているのに小テストの前日しか勉強しない生徒。真剣に取り組んでくれる生徒ばかりではない。こちらが思ったほど語彙力はつかない。それでも、授業中の単語指導は彼らが卒業するまで続ける。

目の前の生徒の学習成果も大切だが、正しい学習法を体得させることも私たちの大切な仕事だ。正しいと思ったことは信念を持って貫き通し、授業の中で正しい学習法の模範を示し続けることが大切だと思う。毎日ぶれずに同じことをやり続ければ、いつの日か勉強する気になった生徒たちが、「単語はこういうやり方で覚えるんだったな」「英語はこうやって勉強するんだったな」と当たり前のように思える状態を作ってあげられる。いま結果が出ないからといって、こちらがぶれてはいけない。今の指導によって生徒たちが芽を出すのは、花を咲かせ実を結ぶのは、彼らが大学生になってから、いや社会人になってからかもしれない。私たちは、そういうすぐには結果の出ない仕事をしているのだ。

語彙指導で大切なことは、以下の6点。

①毎日授業でやること
②文字からではなく音から入ること
③語法が理解できるフレーズを扱うこと
④リスニングや英作文にもつながるよう意識させること
⑤結果的に覚えたかどうかよりも繰り返す回数を意識させること
⑥「先に日本語、そのあと英語」の音声を使うこと

この6つのことを意識しながら、これからも「ねちっこく」語彙指導を続けていくつもりだ。

Posted on: 2013年7月10日(水) 10:35  |    

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