KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 本の紹介

kimutatsu

マーク・ピーターセン先生からのメール

Posted on: 2016年4月17日(日) 6:35

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マーク・ピーターセン先生の新しいご本をご紹介させていただきました
ところ、ピーターセン先生からお礼のメールをいただきました。

本を紹介してもお礼メールをいただけないことがほとんど100%なので
嬉しかったのですが、何よりピーターセン先生が僕のブログを読んで
いてくださったことが本当に光栄で、嬉しかったです。

ピーターセン先生から読者の方々へのメッセージがあります。

間違いがあるということなので、お買い上げくださった方はご確認頂き、
訂正していただいた上でお読み頂ければと思います。

********************

Thank you so much for your reply and, of course,
for your introduction of the book on your FB page
and blog. My editor(a former student of mine)will
surely be very happy and grateful, too.

Please note that the “Scarcely” on p.127, line 1,
should have been “hardly.”

Readers will probably realize that it originated in
some sort of simple “copy & paste error,” but I can’t
imagine how I managed to miss such an obvious
mistake — it’s very embarrassing.

If you should happen to have any free time on your
next visit to Tokyo, I do hope you will let me know
– so that I might have the chance of treating you
to some very nice wine.

Warmest regards,

Mark

*********************

ということで、127ページにミスが1箇所ありますので、ご訂正下さい。
普通に読んでいけばすぐにわかる軽微なミスではありますが。

こういう本って読んでいるだけでも勉強にはなりますが、できれば中
に出てくるいろいろな表現を覚えながら読みたいものです。

読んで覚えたらそれをできれば9時間以内に復習したいものです。

さらにそれを3日以内ぐらいに再度覚え直したらどうでしょう。

単に買うだけでカタルシスになっているケースも多いように思います。
買ったからにはしゃぶり尽くすことです。

とてもいい本です。どうぞ英語力アップにお役立てください。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
この手の本(これを英語で何と言うでしょう的な本)を
何冊も持っている人がいますが、覚えないと意味が
ありません。覚えて復習して復習しているうちに
頭にこびりついてくるものです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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ピーターセン先生の新著

Posted on: 2016年3月31日(木) 22:35

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マーク・ピーターセン先生と一緒に旺文社から本をを出させていただ
いてから、もうけっこうな月日が流れました。

多くの学校で長文速読シリーズをご採用頂けるようになって、著者の
ひとりとして本当に嬉しく思っています。

このたび『なぜ、その英語では通じないのか?』という本をマーク先生
が上梓されましたのでご紹介します。

さまざまな英語の表現を紹介しながら解説してくださっています。

依頼を受けて、帯に推薦文を書かせていただきました。

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とっても光栄に思います。マーク先生、素晴らしい機会を頂戴しまして
本当にありがとうございました。

しかしこういうコピーって難しいですね。いくつも作ったのですが、どれ
を選んでいいかわからず、最後は集英社さんに丸投げしました。

英語を勉強されている皆さん、よかったらお手にとってみてください。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
2015年12月6日から毎日欠かさずブログを更新して
おりますが、そのせいかアクセス数がさらに増えました。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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9年目の『蛍雪時代』

Posted on: 2016年3月16日(水) 21:51

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『蛍雪時代』4月号です。今年度(正確には来年度)も『蛍雪時代』で
連載を持たせていただくことになりました。

僕が出会った言葉を紹介し、それに基づいてコラムを書くのです。

日本語の言葉と英語の言葉が1つずつです。

あちこちへ行って言われるのが「『ユメタン』使っています」よりむしろ
「『蛍雪時代』を毎月楽しみにしています」です。

なかには僕のページを印刷して、ホームルームで毎月配布されてい
るという先生もけっこういらっしゃるそうで、嬉しく思います。

旺文社さんとのお付き合いはもうかなり長くなりました。

もう9年目になるんですね。

出会った頃は若手の編集者だった風花ちゃんも、今では結婚されて
お子さんもおられます。

僕のほうも始めた頃は高校生だった息子が社会人に、中学生だった
娘が大学4年生になりました。

はじめて『蛍雪時代』で書いたコラムを読んだ人はもう27歳になってい
らっしゃるんです。

もう大学入試どころか、ご結婚されてお子さんもおられるのかもしれな
いなぁなんて思うと感無量です。

この1年も皆さんのモチベーションをインスパイアする言葉をご紹介し
ながらエッセイを書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
答案は全て返却しました。明後日が終業式ですので
それが終わると金曜午後から春休みが始まります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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『光』と『満潮の時刻』

Posted on: 2015年10月25日(日) 12:00

hikari

生徒たちには毎月、本を推薦し、読んだら読書カードを提出すると
いうのを続けているのです。

英語の力を伸ばすために、日本語の力がないとあまり伸びません。
日本語の文章も読めないのに、英語の4技能のうちのリーディング
の力が伸びるわけがありませんからね。

66回生から続けてきた本の紹介ですが、今の中1生徒にも続けて
います。今月は2冊を紹介しました。

1冊は道尾秀介さんの『光』です。

僕は少年時代に、灘校生と違ってあまり勉強しませんでした。

家の近くの広場に作った基地で遊んだり、野球や剣道をしたりして
走り回っていました。

この本はそういう普通の少年時代を描いたものです。

内容もさることながら、道尾先生の表現力の高さには舌を巻きます。
こういう表現や比喩ができるんだと唸りながら読んでほしいなと思い、
推薦しました。

mancho

2冊目は遠藤周作先生の『満潮の時刻』です。遠藤作品の根底を
流れるのは、死への恐怖と信仰心(遠藤先生はクリスチャン)です。

結核に侵され、死に直面した主人公の想いを自分の死生観に投影
させながら読んでほしいなと思って紹介しました。

遠藤周作先生といえば、『海と毒薬』や『沈黙』が有名です。

でもこの『満潮の時刻』も名作のひとつとして、もっと評価されても
いいのではないかと僕は思っています。

何を読んでいいかわからない(から読まない)と言っている人たち、
いい本はたくさん読んでいるうちに見つかる、一種の宝物です。

たくさん読まないと見つかりません。

どう読んでいいのかわからないという人もいるでしょうが、小説は
筋を追いながら気楽に読めばいいと僕は思っています。

自分に合う本は人によって違います。

できる限り、このブログでも紹介しますので、読んでいってください。
できればamazonで買うのではなく、書店さんで手に取って、中身
を10ページ読んでみて、続きが読みたいなと思った本をレジへと
持っていってください。

フェイスブックのほうで、生徒さんたちに勧めている本をブログで
紹介していただけませんかというコメントを頂きましたので、今後
こういう形で紹介していきますね。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
よかったら僕の『人生の授業』も宜しくお願いします。笑

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

kimutatsu

読書

Posted on: 2015年10月12日(月) 10:50

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毎月、生徒たちには本を推薦しています。「73回生の本棚」という
ハンドアウトを配布し、そこに僕が読んだ本の中で、読んでほしい
と思う本を紹介し、それぞれにコラムを書いています。

生徒たちは読むことを義務付けられているわけではありません。

「読め」と言われてやる読書はつまらないです。

逆に読書が嫌いになります。

毎月、他の先生方と協力して何冊かの本を推薦していますので
そのなかで読みたいなと思う本を読んでくれればいいのです。

66回生のときも発行していました。当時は福島に移住した前川君
が編集長でした。いまは僕が編集長です。

先月は『夢をかなえるゾウ』を推薦しました。

生徒たちは本を読んだら読書カードを提出します。

心に残ったことと紹介者(僕です)への手紙を書いて出すのです。

読書感想文を書くと読書自体がつまらなくなることもありますから、
上に書いた2つを数行に書いて提出してもらうことにしています。

『夢をかなえるゾウ』を読んだある生徒から読書カードを貰いました。

心に残ったことの欄には「人の意識は簡単には変えられないから
行動を変えろ」というところが心に残っていますと書かれていました。

そして僕への手紙には「自分は思い切って自分のスマホからゲーム
を消してみました。これが自分の将来にとって良い結果になると
いいです」と書かれていました。

単に本を読むだけでなく、そこで学んだことを自分なりにかみ砕いて
行動へと反映させるのは素晴らしいことですね。

意識はなかなか変えられない。行動を変えねばならない。

『夢をかなえるゾウ』に書いてあったそのその部分を読んで、自分
はどうだろうと考え、「勉強に専念したいと思っても、ゲームがあるが
ゆえにいつの間にかゲームをとめどなくしていたというのが多々
あったので」ゲームを消してみたというのは、素晴らしいことです。

大人でも悪いとわかっていても流されることが多いのに。

自分が推薦した本が生徒たちの行動につながったことが嬉しくて、
これからも、彼らが卒業するまで本を推薦し続けようと思います。

推薦するのは毎月数冊ずつ。多いときは6冊から8冊になります。

全部読まなくていいと思うのです。

でも「これは」と思った本だけでも、彼らが読んでくれればいいなぁと
僕は思っていますし、うちの学年の他の先生方も同じだと思います。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
灘は明日から二学期中間考査です。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

kimutatsu

神戸新聞さんにて

Posted on: 2015年8月9日(日) 21:43

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昨日の神戸新聞の朝刊で『人生の授業』を取り上げていただき
ました。本当にありがたいことです。

沖縄からの帰りだったのでかりゆしウェアを着ております。

『人生の授業』を読んでくださった文化部の記者の方からご連絡
を頂戴し、ぜひ話を伺いたいということでした。

これまでの自分の人生のことだけでなく、沖縄や福島や広島で
自分がどうして活動しているのかという話も聞いてくださいました。

人間ってあれですね、話を聞いてもらえると嬉しいものですね。

というわけで、当日にアップしなくて申し訳ありませんが、そういう
わけで、神戸新聞さんに取り上げていただいたというご報告でした。

多くの方々に『人生の授業』を読んでいただければ嬉しく思います。

特にどうもやる気が出ないなとか、凹んでいるなぁとか、精神的に
落ち込んでいるような方々のお力になれればと思っています。

 

今日もブログにおいでいただき、ありがとうございました。
さっきまで東京のアルクで『ユメブン』の著者である
駒場東邦の佐藤先生と日比谷高校の石崎先生と一緒に
いろいろと話をしておりました。また書きますね。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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増刷になりました。ありがとうございます。

Posted on: 2015年7月13日(月) 11:49

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『中学英語まるまる総復習BOOK』、学校採用専売品なのに、4月13日
という、まぁいうなれば最も採用していただけない日に発刊することに
なってしまったので、今年はあまり使って頂けんだろうなと思ってですね。

自分の遅筆や気持ちのムラ、気分を害すると一切動かないという頑固さ
などを悔やんでいたら、三省堂さんから連絡がありました。

「増刷です」と。

まじか?

皆さん、ほんまにありがとうございます。感謝感謝。嬉しいです。

そうかぁ、こんなタフな本がねぇ。

しかしこれを採用する先生方もだいぶアレですねぇ、木村と同様にデビル
というかナンというか、生徒を鍛えるのが大好きな先生方なんでしょうねぇ。

maru1

 

解説ページをしっかり読んで理解することは何より大事ですね。
土台になるのはこの「理解」の部分です。

この解説は「動名詞と分詞」の解説になっています。

maru2

理解できてんやったら、四択問題とか穴埋め問題とか、そういう基本的
な問題は解けるんやろうな。解けるまで頑張れよ!なページがあり・・・

maru3

四択や穴埋めや誤文訂正などで終わっても「使える」という部分ができ
なかったら意味がないんやで。まずは英語を読んだら日本語にできる
んやろうなぁ?でけへんならできるまで反復せい!なページに続き・・・

maru4

 

「動名詞と分詞」が含まれてるとわかっている英文なら聞き取れるん?
リスニングって言うても四択問題じゃ意味ないので、しっかりと書き取れ。
書き取れたならそれを日本語に直してみ!なページへ。

そしていよいよ・・・

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与えられた日本語を英語に直すことぐらいはできるんかな。前で和訳
をやった文の単語を入れ替えただけやから、いっぺんやってみろ!
ただし英作する前に必ず声に出して英語を話さないと、スピーキング
の力は上がらんからな。ちゃんと喋ってから書くんやで、のページへ。

さらには・・・

maru6

この章に出てきた重要かつ基本的な単語を一覧にしておくからなぁ。
知らない単語があるのに次の章に進むのはやめてや!なページが
最後に待ち受けております。

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採用校の生徒たちは「またこんな本をやらないといかん」というような
ネガティブな気持ちじゃなく、この程度ができんかったら高校英語が
できるわけないやんけ、この夏の間に英語をやり直そうと自分で
自分の力を高めるツールとして、主体的に取り組んでもらいたいな。

ちなみに公立中学校でもご採用を頂いているのがびっくりです。

上でご紹介したのは文法編です。

これ以外に単語編と長文読解編があります。どれも暗記の方法とか
長文の復習の方法が書いてあります。

長文はCDを使わないと復習できないので、CDに収録されています。

従来の中学英語のブリッジ教材といえば薄くて安くて、でも内容は・・・
というようなものが多かったように思います。

僕の本はどれもタフです。でもこれぐらいしないと定着しません。

使ってくださってる生徒さんたちは、どうぞこれを中学英語やり直しの
ラストチャンスととらえて、しっかり取り組んでみてください。

 

今日もブログにおいで頂きまして、ありがとうございました。
英語ができない生徒たちの原因は中学英語の不徹底にあるのでは
ないでしょうか。中学英語、本当に大事です。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

kimutatsu

『日経ビジネスアソシエ』8月号

Posted on: 2015年7月12日(日) 16:28

asocie

『日経ビジネスAssocie』8月号は英語特集号です。いろんな英語の
達人たちが英語の勉強法を教えてくれています。

英語を本当に得意になりたい人は読んでみてください。
付録の小冊子も含め、かなり役に立ちます。

「単語とフレーズの覚え方」のページでは僕と『ユメタン』のメソッドを
取り上げてくださっています。

勉強は時間より回数にこだわるものです。勉強時間をメモに記入する
生徒よりも、回数を記入する生徒のほうが伸びます。

覚えることを覚えないと、多読しても多聴してもモチベーションがアップ
しません。多読しながら多聴しながら覚えるという方法でもいいけれど、
それならかなりの量をこなさないとダメです。

毎日が忙しい人や英語だけやってりゃいいわけではない生徒たちには
向いていないやり方です。

でも覚え方を知らない人が単語集だけやっていてもダメです。

暗記の方法を正しく知り、それに則って知識を増やすことです。

知識が増えることは楽しいことです。先生にやれと言われてやる勉強は
つまらない。主体的に自分の知識量を増やす取り組みをしましょう。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
朝から猛暑の中で審判をしてきました。あっつぅー!

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

kimutatsu

ありがとうございます。

Posted on: 2015年7月5日(日) 9:52

jinsei01

嬉しいことにたくさんの方がたが読んでくださっているようで、本当に
嬉しく思います。皆さんの愛に甘えず、これからも謙虚に頑張ります。

学校の先生方もたくさんお手紙やメールをくださいました。

ご本人のご了承を頂いていないので名前は伏せます。

西南学院のH先生からは「空き時間に一気に読破しました。人間関係
に悩んで元気がない生徒に貸してあげました。」といただきました。

金蘭会のN先生からは「メモを取りながら、うなづきながら読みました」
と感想をいただきました。

静岡のM先生からは「自分も本を出したことがあるが、そのときのこと
を思い出していました」というメールをいただきました。

木村先生がカネに執着せずに、自腹で福島や沖縄などに行って生徒
たちに講演やセミナーを無料でされている原点を見たと、嬉しいことを
言ってくださった先生もたくさんいらっしゃいます。

電車の中で読んだので、涙が止まらずに恥ずかしかったとか、その逆
に、電車の中で読んだことを後悔するほど「足の小指」で笑いましたとか。

主婦の方からは「全部できなくていい」という言葉に涙が出たとメール
をいただきました。

いろんなことがあった人生でした。まだまだこれからも続くんでしょうね。
こういう「いろいろ」って。みんな平和に生きたいと思ってるのに、何故か
その平和が乱されるのが人生というものです。

でもね、たとえ誰かに嫌われて、なぜか悪口をネットに書かれたとした
って、あるいはこれだけやってきたのに裏切られたなぁという目に遭っ
たとしても、憎しみからは何も生まれないですからね。

なんでそんなこと言うんだ!と言って、その人に対して牙をむいたって
不毛です。戦いや争いからは何も生まれません。

であれば、今の自分の状態を引き起こしたのは自分が悪いんだから
自分のスキルや人間性をもっと高めて、愛されるように頑張ろうと
気持ちを切り替えて生きていきたいなと僕は思っているのです。

『人生の授業』を読んで、そんなふうに感じてもらえる人がお一人でも
増えれば、この世の中はもっといい社会になるんじゃないかと思って
います。

夢や希望を忘れず。

人を憎まず。争わず。

自分を高めるべく、日々の努力を怠らない自分でありたいものです。

『人生の授業』を読んでくださってありがとうございます。

心より感謝しております。本当にありがとうございます。

 

今日もブログにおいでいただき、ありがとうございました。
今日は都立日比谷高校さんで勉強会があります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

kimutatsu

『人生の授業』を出しました

Posted on: 2015年6月29日(月) 0:06

jinseinojugyo01

僕の新刊がやっと出ました。英語の本ではありません。エッセイです。
人生2冊目のエッセイとなります。タイトルは『人生の授業』です。

灘校でやってるのが英語の授業なので、これは『人生の授業』という
タイトルにしましょうと、あさ出版の木田さんが付けてくださいました。

僕は灘校の教員をやっていますので、昔からよくできる生徒だったの
でしょうね等と言われることがあります。

僕は高校時代、まったくできない生徒でした。

高校がマンモス校で、1学年1060人でしたが、僕は後ろから数えて
何番目かの生徒だったと思います。最後のほうの席次は覚えては
いませんけれども、最後の定期考査の数学と化学が0点だったのは
覚えています。そういう生徒でした。

それに高校2年生のときには、年間60日も欠席する生徒でした。

小さい頃からぜん息がひどく、大学のときには「こんなんで就職とか
できるのかなぁ」とぼんやり思ったものです。

32歳のときにはおよそ6000万円の借金を抱えていました。

街金と呼ばれる金融屋さんに「学校の先生なんか辞めて、こっちに
来いよ」とスカウトされたこともありました。とても怖そうな顔を
した人たちに、顔のすぐ前で怒鳴られたりしました。

もう人生終わったなぁと思うことだらけでした。

周囲の方々や家族に支えられて、ようやくここまで来たなぁと思ってて、
だから普段からご縁や感謝という言葉に敏感になっています。

junku_sannomiya1

 

この写真はジュンク堂書店三宮店さんです。10年前にこの書店さんで
僕は泣きに泣きました。自分の初めての本が並んでいるのを見て。

小さい頃からあまりちゃんとしない子どもでしてね。

日記も3日続きません。一度だけ4日続いたことがあります。そうしたら
学校の先生に表彰されました。日記が4日続いただけで「頑張ったで賞」
をもらうと逆に落ち込みます。僕はそういう子どもでした。

だから順風満帆な人生だったんでしょうねと言われたりするとねぇ・・・

そんなことないんですよ。けっこう大変だったんですけどねと答えて笑い
ます。でもあまり詳しくは話してきませんでした。

話すようなことでもありませんしね。

でも、この度、あさ出版の木田さんに「全部書いてみてはどうでしょう」と
唆されて、自分が考えていることや、どうしてそういう考えに至ったのか
について、いい恰好をせずに書いてみました。

死を意識して動けなくなった小学生時代のこと。

学校に行けなくなってしまった高校時代のこと。

成績が悪かったのに全く怒らなかった両親のこと。

大好きだった前任校を辞めたときのこと。

大変な借金を背負わねばならなくなったときのこと。

そのたびに気持ちを切り替えながら、うまくメンタル面の負荷をリムーブ
しながら生きてきました。

だから10年前、念願の本が出せたときはジュンク堂書店三宮店さんの
問題集売り場で号泣しました。なんか夢がかなったなぁと思って。

それから10年。

なかなか続けられない僕でしたが、自分は本が好きなんだなということ
に気づいて、ひたすら書き続けてきました。言葉にこだわりながら。

ある意味ではこの三宮店さんは僕の原点なのですね。

今日はご挨拶に行ってきました。さっそく、担当の西村さんが、エッセイ
を棚に並べてくださっていました。

嬉しくて、全部の本にサインをさせていただきました。

ですので三宮店さんでお買い求めいただくと、今ならサイン本になって
おります。3階の語学書のコーナーです。

junku_abenoharukasu

こちらはジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店さんの様子です。担当
の白水さんが写真を送ってくださいました。本当に感謝しています。

今日は多くの方々からメールやメッセンジャーやラインでご連絡を頂き
まして、恐縮してばかりいました。

「読みました!自分の人生を見つめ直しながら読みました。」

「一気に読破しました。辛くなったらまた読み返します。」

「前川先生と柴原先生との座談会、よかったです!」

「お父さん、自殺しなくてよかったですね!」

なんかいろんな方々からのメッセージを読みながら、こういう人たちに
支えられてるんだなぁと思いながら、あの暑くてしんどかった夏の日を
思い出していました。

今が土砂降りであっても、絶対に雨はあがります。

そう信じて、呑気に生き続けることです。

僕は全く特別な才能があるわけではありません。むしろ超がつくほど
グータラな人間です。

この本は、頑張っているのに上手くいかないなぁとか、どうして自分は
こんなについてないんだろうとか、頑張っているのに自分を責めている
不器用な人にむけて書きました。

いつもはこの本に書いたようなことを、灘校の教室で語っています。

そんな「人生の授業」を皆さんと共有できれば幸甚の至りです。

よかったらお読みください。いつもありがとうございます。

 

今日もブログにおいで頂きまして、ありがとうございました。
座談会にご協力くださった柴原さんと前川君、ありがとうございました。
おかげでとてもいい本になりました。感謝しています。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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