東京で世話をした生徒たちからMessengerやLineが届いています。
難しかったみたいですね、東大の理科と数学。
英語についてはまた論評をしようと思っております。
彼らには「ゆっくり本を読みなさい」と言ってあります。
4月からの大学生活で「読む習慣」がなければ非常に困るはずです。
大学では本を読むのです。そして論文を読むのです。たまに書きます。
学会で人の話を聞きます。めちゃくちゃ聞きます。えらくなると話す側になります。
まずは読む力が要りますから、今のうちに読んでおきなさいと伝えています。
さて、今日ご紹介するのはすでに大ヒットしているこの本です。
『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健 著 ダイヤモンド社刊)です。
以下、『嫌われる勇気』に関するコラムです。
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高校のときからフロイトやユングに興味を持って(というよりブームでしたからねぇ)そういった心理学者の本を読んでいました。人間心理について学校で教わることがないので、目新しくて興味深かったのだと思います。いつもフロイトやユングについて、読んでいました。
アドラー心理学はこの何年かで大きく取り上げられるようになりましたね。だから、本書をすでに読んだ人というもいるかもしれません。かなり売れた本です。
ある程度の年齢になって、ある気持ちが働くようになってきました。どうしてこんなに疲れてばかりいるんだろうという気持ちが。おそらく30歳になる前後のことだと思います。生来、僕は関西弁でいう「気にしい」だったものですから、なにかと他人の気持ちを慮ってばかりいました。
そして、自分の欲求を押し殺してはストレスを感じていました。
自分が何をしたいかではなく、どうすれば親は喜んでくれるか、どうすれば友達は喜んでくれるかという価値観のもとで行動していました。
ある時期から、他人には踏み込まず、また自分にも他人を踏み込ませない生き方をすることに決めました。私は他人の期待を満たすために生きているわけではありません。自分の人生ですから、自分ですべてを考えて決めようと。そして他人の目を一切気にせずに生きようとしています。相手が家族であっても恋人であっても大切な友人であっても。承認欲求などまったくありません。誰に批判されても、自分の人生を生きようと決めました。決めたら、あとは約束を守るだけです。そうです、自分との約束をです。自分との約束も守れないようでは、何もできません。
ジョブズのスピーチが、そして本書が、背中を押してくれました。
心から推薦します。私たちは他人のために生きる喜びを知っています。しかし、それでも自分の人生は自分の責任で生きねばなりません。その大切さを教えてくれる良書です。
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僕は人生に揺れると本書を開きます。
ああ、そうだったなと僕をインスパイアしてくれる本書を是非お読みください。
ブログにおいでいただき、ありがとうございました。
自分の生徒たちにも推薦しました。