『ユメタン』が本日発売となりました。本当に皆さん、ありがとうございます。
すでに一括採用を内定下さっている学校もあるとのこと。感謝感激です。
今日は取り次ぎさんへ本が届けられますので、多くの書店さんには明日以降に
並ぶのかな?と思っていますが、とにかくよろしくお願いいたします。
今日は『ユメタン』の特徴を説明しますね。
基本的なコンセプトはこうです。
1000単語を覚えるときに、1日15語ずつ覚えていくとします。そうすると月曜
に勉強を始めたとして、火曜に30番まで、水曜に45番まで、木曜に60番まで
という感じになるわけですが、木曜ぐらいには月曜の内容を忘れてる!(>_<)
そこで1週間100語と決め、月曜に100語、火曜日も同じ100語、水曜日も
同じ100語という感じで、同じ100語を7回反復することで記憶に定着させる。
したがって1000単語を10週間、2ヶ月半で頭に叩き込むというプロジェクト。
これが基本的なコンセプトです。
またCDが付いている単語集も多いのですが、実際にCDを使っていない生徒
が非常に多いとのこと。ある学校の調査では80%が使っていないとのこと。
もったいない・・・ホント、何をやっとるのか・・・
『ユメタン』はCDをフル活用します。
やり方は本書やしおりに載っているのですが、次のとおりです。
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月曜:単語の意味をシートで隠し、100語の中にどれぐらい知っている語がある
のかを調べる。知らない語にはチェックを□(ボックス)に付ける。
CDを使って発音をチェックする。
火曜:もう一度同じ100語を見て、意味の部分をシートで隠して意味をチェック。
発音とスペリングを関連づけながら、不要な紙などに3回ずつ書いていく。
水曜:シートで右側の英語を隠す。意味を見ながらCDを聞き、日本語に続けて
英語のスペリングを発音する。あるいは紙に書き付けていく。
木曜:英語の文やフレーズの意味(つまり右側)をシートで隠し、和訳していく。
わからないものは□にチェックを入れていく。
金曜:昨日やったフレーズでチェックのついたもののみをやり直す。発音しつつ
紙に書いていく。
土曜:英語の文やフレーズをシートで隠す。CDを聞き、日本語に続けて、各々
の英語を発音し、紙に書きつけていく。
日曜:日本語や英語を隠しながら、最終的な復習をする。各UNITの最終ページ
にある確認ページを利用し、スコアボックスに点数を記入していく。
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つまり最初は英語を見ながら、日本語の意味が言えるかどうかやってみるので
普通の単語集と同じですが、その次は日本語を見ながら英語に直します。
それが終わるとCDを使います。
CDは「日本語→英語」の順番に収録されています。「伝統→tradition・・・
文化→culture・・・伝説→legend・・・」という感じで収録されているのです。
したがって、日本語が放送されると一旦停止ボタンを押すなどしながら、自分で
traditionとかcultureとかを発音し、スペリングを紙に書きつけるのです。
さらに文やフレーズも「日本語→英語」の順番でCDに収録されています。
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あなたは自分の行動に責任を持つべきだ。
↓
You should take responsibility for your actions.
↓
手の感覚がなくなる
↓
lose sensation in the hands
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という感じで、「日本語→英語」の順番になっていますので、英作文の練習に
なるし、声に出して発音しながら勉強すればスピーキングの練習にもなる。
上の画像をご覧下さい。こういう形で左に英語や例文・フレーズ等が載っていて、
右にそれぞれの訳が載っております。派生語も右側に載っています。
ただし派生語はクイズ形式になっています。左側の右下の部分に、この画像の
ように「名詞は?」とか「反意語は?」と書かれているのです。
右側に載った和訳の部分に、その正解が書かれているので、クイズを解くような
感じで派生語のみをやっていくこともできます。こうして語彙がどんどん増える。
各UNIT(100語ずつ)が終わると、最後にこのようなチェックページもあります。
ここにも工夫がしてあります。
もう一度一番上の画像を見てもらえますか?
これはUNIT1の第1ページですが、単語の順はeffort→dawnの順になってます
でしょう? ところがチェックページはfortune→decrateの順になっています。
つまり中身の単語のページとチェックページとでは、単語は同じですけれども、
掲載の順番を変えて、バラバラにしてあるのです。
出てきた順番で覚えてしまっているということもあると思うんです。Aという単語が
出てきたら、次はB、次はCって感じで順番を頭に入れてしまってると。
それだとちょっとどうかと思って、チェックページは中身と順番を変えました。
さらに言えば、フレーズもご覧の通りです。
センテンスやフレーズもこうやって最後にチェックできるように抽出してあります。
そしてこれもまた、順番を変えてありますので、自分で確認テストができます。
そしてチェックページの最後には・・・
こんな感じでスコアを鉛筆で書き込めるようになっています。こうすると、UNIT1
は90%以上できてるのに、UNIT3は50%で・・・というのが一目でわかります。
そしていつものとおりですが・・・
いろんな学校の先生方からコラムを頂きました。今回は10個のUNITがあります
ので、10名の先生方から頂戴しました。各UNITお1人ずつお願いしました。
ご協力賜った先生方は次の方々です。
吉野隼先生(共愛学園中・高等学校)
松尾裕子先生(筑紫女学園中学・高等学校)
西山哲郎先生(東山中学・高等学校)
石﨑陽一先生(都立八王子東高等学校)
麻生雄治先生(大分県立大分上野丘高等学校)
今吉弘哉先生(鹿児島県立出水高等学校)
伊藤智先生(愛知県立一宮高等学校)
長友美紀先生(宮崎県立宮崎西高等学校)
園部慎司先生(岡山白陵高等学校)
大向雅士先生(四天王寺中・高等学校)
私からだけではなく、こういった先生方からもメッセージを頂戴することによって
参考にしていただいたり、モチベーションを上げてもらったりしてもらえればと。
またイラストですが、人気漫画家の花くまゆうさくさんが担当してくださいました。
21年間、どうしてこんなに俺の生徒たちは単語を忘れるんやろうという思いで
いっぱいで、いつか「忘れない単語集」を作れたらいいなと思っていました。
ターゲットや速単、コア、ジーニアスなど、いろんな単語集を採用し、それこそ
授業でしょっちゅうテストし、放課後に追試などしながらやってきました。
が、忘れる忘れる。
もちろん忘れるのはしょうがないのですが、忘れにくい工夫はないかなと思い、
「そうか、強制的に反復させるような作りにすればいいんだ」とわかりました。
毎日15語ずつより、毎日100語を7日間繰り返す。それも英語→日本語の
順だけではなく、日本語→英語の順にすることで応用させる。
さらに、その順で収録したCDを使って英作文やスピーキングの力も伸ばす!
その発想はどこから来たか?
それは通訳養成学校でまったく同じ方法を使って、通訳の卵たちに英単語を
覚えさせているのを体感したときです。身体中に電気が走りましたね。
でも受験用はなかなか「日本語→英語」の順に収録してあるCDを使ってある
単語集はなかったし、チェックリストをバラバラにしてある単語集もなかった。
というわけで、今回アルクさんに提案し、作ってもらいました。
編集のもえちゃんには何度も指示し直し、そのたびに「えーっと・・・ですね・・・
この前仰ってたのではなく・・・」と、とっても迷わせてしまいました。
でも根気よく僕の「こだわり」に付き合ってくれました。もえちゃん、ありがとう。
この単語集は本当に胸を張って推薦できます。やっと「忘れにくい単語集」を
作ることができました。本書のみならずCDにまでこだわりました。
ご協力くださった先生方、スタッフの皆さんには心から感謝申し上げます。
受験生の皆さん、英語を学習している大人の皆さん、是非とも手にとって頂き、
ご自身の語彙力増強に役立ててもらえれば幸いです。
よろしくお願いいたします!m(_ _)m
こちらのほうも宜しくお願いします。m(__)m
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(追記)著名の『ユメタン』も自分で決めました。これで夢を叶えてほしいという
願いを持って作りました。僕に命名させてくれた嵯峨さん、ありがとう!
(追記)ちなみに1000単語にしたのもこだわりました。1冊を潰すという観点で
1冊3000単語ぐらいにしたほうがいいという意見もあったのですが、
それだとダレるかなと。いつまでも同じ本を2年とか3年やるのも・・・
それよりまず1冊終わらせたという達成感の方を大事にしたいなと
思って、分冊にしました。センターレベルが終われば二次レベルです。