いよいよ福岡ロングセミナーが始まろうとしていた。どうも博多駅に
着くと涙が出てくる僕は、福岡でロングができる興奮と闘っていた。
まずいな・・・。
セミナー、特に長い時間のセミナーに必要なのは頭のクールさやと
長い経験から知ってる。興奮するとロクなことがない。
常にクールに。
西南学院大学に着き、1号館に向かっていくと西山先生とアルクの
飛田さん、石川君が見えた。
会場に入ると、すでに相棒とも言える矢部君が忙しくしていた。
「先生、今日も宜しくお願いします。資料の確認、お願いします!」
僕は必死に頭のスイッチをオフにしようと思っていた。
このままでは喋り出した瞬間に興奮のあまり涙が止まらなくなる。
実は冬の札幌セミナーがそうやった。
気づかれないようにするので必死やった札幌。 誰も気づいてなかっ
たと思うけど。懇親会では興奮して泣いた札幌。
またたく間に人が空席を埋めていく。最初は前のほうから。
徐々に後ろの席まで。
あぁ、あと10分で始まるな。現時点で120人ってとこか。あと20人。
西山、イマキチ、のりさん、大藪君・・・知った笑顔が増えてきた。
今日は知らない人も多いなと思いながら何人かにご挨拶。
セミナー開始前はできるだけ多くの人とはなすことにしてる。特に
初めての先生方とは少しでも話をして彼らの緊張をほぐしておきたい。
ちょっと一旦廊下に出よう。落ち着かないと。
あれ? 淑子さんと成松さんが来てない。
渋滞かなぁ・・・メールしとこう。
と、矢部君も廊下に出てきた。僕の目をじっと見て静かに一言。
「いきますよ」
頭の中で「プレイボール!」の声が響いた。それが12時01分。
18時15分。「先生方、もう一度木村先生に大きな拍手を!」と矢部
君が叫んでいた。僕は何度も何度も先生方に頭を下げた。
終わった・・・
今だれかに話しかけられたら絶対に泣くな。
そう思った僕は矢部君に笑顔で自分から話しかけた。
「おつかれ。今日もよかった。ありがとう。」
そうこうしているうちに何人もの先生方の「サインしてください」や
「ユメサク、絶対に採用します」、「ユメタン採用しますから学校に
きてください」、「今日も爆笑しました!」に囲まれた。
おひとりおひとりにサインをさせていただく。
アドレス教えてください!という先生には「名刺に印刷してあります。
ユメタン使ってて困ったらいつでも連絡下さい。対応します」と返事。
ひとり、またひとりと会場を出ていく先生方。
残ってるのは懇親会の参加者やな。あぁ、今日もゆっくりビール飲も。
今日もええ人らやったなぁ。俺の話、役に立ったかなぁ。できたら本を
使ってくれはったらええなぁ。
はぁ、やっと頭がクールダウンしてきた。遅いっちゅうねん。
さ、懇親会会場に移動しよ。
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他のセミナーをされる先生方はきっとこんなには興奮しないのかもしれない
けれども、僕はセミナーのたびにこういうメンタリティーでいます。
福岡セミナー、ものすごく大成功でした。今日になってもまだお礼の
メールが届いています。こちらこそありがとうございました!
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
『ユメサク』が届きました!と多くの先生方からメールを
頂戴しています。新しい英作文の本を出しました。
いつもありがとうございます!