灘校では今日から中間考査が始まりました。採点がんばらないと。
英語は今日ありました。僕が作った定期考査の問題はいつも
チームキムタツのメーリングリストで流しています。
僕の試験が良いと言っているのではありません。
特に若い先生方の参考になればと思っているのです。
大問1~3は『ユメタン①』からの出題でした。
その中でこういう問題を出題しました。
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空所内に適語を入れなさい。ただし、与えられた文字は
イニシャルレターとする。
1.電気の特性については理解していますか。
Do you understand the ( p ) of electricity?
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試験が終わってから、同僚のネイティブの先生が僕のところに
やってきてこのように言いました。
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1番だけど、ほとんどの子が間違えてるよ。
正解は properties だよね?
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僕がYESと答えると、多くの生徒たちはpropertyと書いてると。
「特性」という場合のpropertyは可算名詞でして、特に普通は
複数形propertiesという形で使われます。
『ユメタン①』でも「電気の特性」というフレーズとして
a property of electricity と書いてあります。
propertyの前に a がついているので可算名詞なのです。
電気の特性のうちの1つという意味です。
これが「電気の特性については理解していますか」となると
当然ながら電気の特性は1つではありませんので、
the properties of electricityということになります。
propertyが単数形で使われると「財産、所有物」という意味です。
その場合には不可算名詞です。ですから複数形にはなりません。
The rich man has a lot of property in Tokyo.となります。
英語ってこういうのが難しいんでしょうけど、外国語学習は
「へぇ、そうなんだ、知らんかった、覚えとこう!」の連続で
それを覚えていくのが楽しいのです。
試験に出そうだからとなると面白くないかもしれないけど。
英語に比べると日本語はもっと複雑です。離れ業だらけです。
人称はいっぱいありますしね。「あなた」を意味する言葉でも
ものすごくたくさんあります。中には「自分」が「あなた」を
意味することがあります。
英語は難しいと思うのではなく、知らなかったことを「へぇ!
そうなんだ、覚えとこう」と言いながら勉強し続けることが
大切だと思っています。
かくいう僕も知らないことだらけです。
いつまで経ってもネイティブには近づけません。
でもそこに外国語学習の楽しさがあるのであって、TOEIC何点!
を競い合う楽しさは僕にはまったくありません。
それはそれで一種のゲームなんでしょうけど。
知らないことが出てきたら、宝物を見つけたような気持ちで
ワクワクしながら覚えていくことです。
外国語の勉強を楽しみましょう。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございます。
ちなみにpropertyと書いていても〇をあげたうえで
返却するときに解説しようと思っています。