KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

英語の知識の増やし方(保存版)

Posted on: 2017年2月20日(月) 6:17

Jr007

昨日も書きましたが、いくらたくさん読んでいたって英語を
得意にしたければ知識を増やすことが肝要となります。

英語の教員の場合、陥りがちなのは「自分は多読で伸ばした」
というミスを犯しがちだということですね。

生徒たちの場合、英語ばかりやっていればいいわけではなく、
むしろ文系の生徒の場合、合否の鍵を握る中心は地歴公民だし、
理系の場合には理科がそれにあたります。

社会や理科の屋台骨となるのが英数国なのです。

毎日相当な時間をReading English Sentencesに割くことなど
特に高校生に関してはできないと思うのです。

その点で英単語集や現代用語辞典、古文単語集などは便利で、
「最低限覚えておいたほうがいいもの」の宝庫です。

ただ、機械的に覚えると定着しませんので、覚え方の基本を
書いておきます。基本の「き」しか書きませんけれども。

Jr006

他の本でもいいのですが、せっかくなので『ユメタンJr.』を
使いますね。以下は『ユメタンJr.』からの抜粋です。

まずは次の英文を発音してください。

・I’m getting psyched up.
・The bricks in the walls are crumbling.
・Can you find a marker for us?
・I think we should have a longer recess.

発音できない単語があったら辞書で調べてみてください。

発音記号では正しい発音がわからないので、電子辞書の方を
お勧めします。

面倒くさくないですか。もちろん大事なプロセスなんですが。

CDが付いていればそれをかければいいですよね。

オッケー。これで発音は正しくできました。

正しい発音が自分でできるからリスニングができるようになる
わけでして、自分で正しく発音もできないのにリスニングなど
できる道理がありませんわな。常識で考えればわかります。

では次。上の英文の意味を言ってみてください。

lasa-ru

言えましたか?言えないものがあればどうして言えなかった
のかを自分で分析しなければいけません。

知らない単語をスルーしていては、いつまで経っても知識が
増えません。したがっていくら読んでも読めるようにはなり
ません。これも常識的に理解してもらえますね。

日本語を書いておきます。

・やる気が出てきたぞ。
・その壁のレンガ、崩れかけてるよね。
・サインペンを見つけてきてくれる?
・休み時間はもっと長いほうがいいと思うんだ。

<get psyched up>は「やる気が出る」という意味です。

brick(レンガ)、crumble(砕ける、崩れる)、marker
(サインペン、マジック;標識、しおり、採点者など)、
recess(休み時間)なども知っておきたい単語です。

crumbleやmarkerなどはたくさん意味があります。

だから辞書を調べて「どれだろう」と考えることは非常に
重要なプロセスです。できれば知らないのであれば辞書を
ひく習慣を身に付けたいものです。

でも単語集を利用するのも悪くはありません。単語集だけ
では駄目ですよ。中学生や高校生のように忙しい時期は
両方をうまく併用すれば便利ではないかと思います。

このプロセスを繰り返せば語彙や表現は豊かになっていき
ますが、残念ながら我々はすぐに忘れてしまいます。

使わなければ。

ですので、最後のプロセスを必ずやりましょう。

009

最後に次の日本語を英語に直してください。ただし、詰まり
ながらでないと直せないようだとまた忘れてしまいます。

「犬」と言われれば即座にdogと直せますよね。

それぐらいの速度になるまで、何度も反復し、クイックレス
ポンスができるようにしてみましょう。

では次の日本語を英語に直してください。

・やる気が出てきたぞぉ!
・その壁のレンガ、崩れかけてるよね。
・サインペンを見つけてきてくれる?
・休み時間はもっと長い方がいいと思うんだ。

さぁ、できましたか。一度読んだ英文ですから簡単にでき
ますよね・・・って、意外とできないでしょ?

できても詰まりながらでは駄目ですよ。

「えーっと」なんて言いながらでは駄目です。

そのレベルで勉強を終えてしまうと忘れやすいからです。

スムーズに直せるようになったら、それを使って何らかの
英語を話してみましょうか。

たとえば

The bricks in the walls are crumbling.  They’re dangerous!
We should pay attention while walking by them.
(壁のレンガが崩れかけてる。危ないなぁ。近くを
歩くときは気を付けたほうがいいね。)

I think the recess at this school is very short.  We should
have a longer recess to relax.
(思うんだけど、この学校の休み時間ってすごく短いよね。
リラックスしようと思ったらもっと長くするべきだよ。)

こんな感じです。

sizu

知識がないのに外国語を話そうなんて無理です。

絶対に話せません。知識を増やすべきです。

読んで出てきたものを使えばいいのですが、単語集の表現を
こうして使いながら増やしていけばいいのです。

最初に書きましたが、必ずCDが付いているものを選びます。
『ユメタン』を使ってくれれば嬉しいですが、それ以外でも
いい本はたくさんあります。

ダウンロード式のは避けたほうがいいと思います。

まとめ
①CDを利用して単語や英文の発音ができるようにする。
②単語や英文を日本語に直し、知識レベルの分析をする。
③何度も読みながら意味が言えるようにする。
④日本語を英語に戻してみる。最初はゆっくりでいいよ。
⑤詰まらないようになるまで反復し、一瞬で言えるようにする。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
『ユメタンJr.』は身の回りの単語や表現ばかりの本です。
小学生や中学生だけでなく、大人の方々にもご愛用頂いて
いるそうで、著者としては嬉しく思っています。

 


ACCESS COUNTER

Total 37885192 Hits!

▲PAGE TOP