KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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英作文に関して

Posted on: 2018年10月20日(土) 1:14

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ラ・サールの丸山君です。『新ユメサク』を一緒に書きました。
『ユメサク』を『新ユメサク』にしたのは、もっと日本語の
精度を上げたかったというのが一番大きいのです。

が、なかなか日本語の得意な英語の先生っていらっしゃらない
ものですから、どうしようかなと思っていました。

丸山君は英語以上に日本語へのこだわりがある人ですし、まぁ
大丈夫かなと指名させていただき、お陰でいい本になりました。

日本人って読んだり書いたりは得意なんだけどと言われますが
本当にそうでしょうか。下の写真を見てください。

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「イチローにさえ、鳴かず飛ばずの時期があったのだ」を英語
で表現してみてください。

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「記者会見で企業のトップが泣きじゃくる姿に、開いた口が
ふさがらなかった」はどうでしょうか。

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「日の当たらない下積み時代の経験が今でも生きている」だと
どういう英語になるでしょうね。

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英作文というと英語の力が要るのは当然なのですが、それ以上に
日本語を理解して加工する力はそれ以上に重要だと言えます。

日本語の力があれば、和文和訳の力があれば、京都大の英作文で
さえも比較的簡単な英語で表現することもできます。

セミナーでは実際にそれをやってお見せしているのです。

アルクの方から『新ユメサク』が重版になったと伺いました。

感謝しています。

すぐに答えを見るのではなく、自分ならどう加工するかな、どう
いう日本語に直せば簡単な英語で表現できるかな、筆者はなにを
伝えようとしているのかなと考えてみることが大切です。

特に英作文で高得点を狙いたい人はどうぞ書店さんで手にとって
中身を見てください。何題か立ち読みでいいので、解いてみて
ください。

そうか、これでいいのか!が体感してもらえると思います。

英作文を得意にしようと思ったら、実は日本語力がかなり必要です。

大阪大学で「科学技術の進歩と自然環境の保護のバランスをとること
が現代人に課せられた最も重要な宿題であるように思われる」が
出題されました。

英作文の苦手な人なら「バランスをとるってどう言うんだろう」と
考えるかもしれませんね。

これを「科学技術を発展させるのみならず、自然を保護することも
我々にとって最も重要であるように思われる」と変えられれば
学校によっては中3でもできるようになります。

英作文は皆さんが思う以上に得点源なのです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
日本人が英語を話せないことに関しては別の機会に
書こうと思いますが、日本人はけっこう話せるのでは
ないかと思っています。

 


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