KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

kimutatsu

記憶の定着について

Posted on: 2009年8月16日(日) 11:24

富岡西高校の皆さん 

先日こういうコメントを頂戴しましてね。とりあえずお読み下さい。いかにして単語
を覚え、そしてその記憶を定着させるかという問題なのですが。

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三重に住む高2生です。

僕もしばらく前にキムタツ先生の『ユメタン』を買って、使わせて頂いています。

そこで一つ質問をしたいんですが、ユメタンの一週間のステップの中の2日目と
5日目に「書いて覚える」という学習法がありますが、英語は表音文字だから
書くより聴く方がいいという話を聞いたのですが、やはりこの「書く」という作業
を省くことは避けた方がいいのでしょうか?

一応早稲田の国際教養を志望していて、夏以降の模試などでも成績を上げ
ていきたいので、この夏休みまでには「ユメタン」を終わらせてしまいたいという
思いから、このような質問をさせていただきました。
そんなに焦る必要はないのでしょうか?
お忙しいかと思いますがご返答よろしくお願いします。

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HN「ハチ公」さん、『ユメタン』を買ってくだすってありがとうm(_ _)m

表音文字とか表意文字とかに関係なく、記憶をどのように定着させるかというと
やはり基本になるのは、どれぐらいその対象に出会うかで決まると思うんです。

例えば自分の名前を忘れる人はいませんが、それは子供のころから何度も何
度も出会ってきたからです。その名前を呼ばれたり自分で書いたりしているうち
に覚えていくわけで、要するに脳の中に刷り込みが為されるのですね。

この「刷り込み」をどう行うかです。

ユメタン②

例えばdeskやairといった単語を忘れる高校生は普通はあまりいません。
それは中学の時から何度も出てきて、脳に刷り込まれてきたからです。

この「刷り込み」をするために、考え出したのが『ユメタン』なのですね。

最初に単語とその意味を左右のページを使って書いてあるのは、他の単語集と
それほど変わりません。フレーズやセンテンスを挙げてあるのも、例えばですが
『システム英単語』などとそれほど変わらないと思っています。

大きな特徴はそれぞれのユニットの最後のページです。

そこにそのユニット100語を再度バラバラに掲載し直して、さらにその後にフレ
ーズやセンテンスもバラバラの順番に並べ替えて掲載してあることです。

単語をやっていると、出てきた順番で覚えてしまっているということが多々ある。

バラバラに再掲載することで、それをなくするようにしたのです。

それとCDを使って確認テストができるようにしました。これは、目で単語を見て
覚えるだけではなく、聴覚を使って覚えてもらおうというものです。

今までもCDに単語を吹き込んだものはあったのですが、「日本語→英語」の順
に吹き込んだので、英作文やスピーキングに強くなります。

ゴリ

実際にやってみないとわからないと思いますが、CDを使ってこのように学習すれ
ば、かなり定着します。通訳学校の受け売りで申し訳ないのですが。

もちろんこの「ハチ公」さんの質問にあるとおり、自分の手で書いて覚えることで、
なんと!!!手が覚えてくれるという側面があります。

例えばユニットの最後のページを開いてもらえますか。そこには英語が左ページ
で日本語が右ページではなく、その逆になって、さらにバラバラになっていますね?

それを見ながらまずは口で単語を言っていってください。

「運」「~を飾る」「心配」・・・

できましたか?

そうしたら次は不要な紙を出して、書き付けていってください。

口で言えた「フォーチュN」「カレイT」「TBL」がちゃんとつづれますか?

では一度、fortun、decorat、troublなどと書いてみてください。

ん???

どうもナントナク変やぞ???

fortun・・・なんか抜けてる気がする。ナントナク変・・・おかしい。

この「ナントナク」が大事なのです。目も手も覚えているのです。最後のeを。

つまり覚えるためのポイントは2つ。

①何度も出会う。
②いろんな方法で出会う。

この2点なのですね。だから授業が終わったら、定期考査直前に復習にするの
ではなく、帰ったら10分ぐらいかけて復習する。それだけで①はOK。

定期考査までにあと2回復習する。そして直前にあと1回。これで最低4回出会う
ことになります。

英単語や古文単語、日本史や世界史の知識は、目で見て覚えるだけではなく、
声に出してみたり、紙にかけつけてみたりしながら覚える。

これで②はOKなのです。

こんなふうにしてどんどん覚えていってください。単語に強くなればリーディングに
強くなるだけでなく、リスニングや英作文にも強くなりますよ!

頑張りましょう!

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(追記)『自己チュー親子』を読み始めました。2回目です。

 

 


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