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木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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『おもかげ』浅田次郎 (講談社文庫)

Posted on: 2020年12月13日(日) 15:10

omokage

73回生の生徒たちにはずっと僕が読んだ本を紹介してきました。
コラム付きで。内容がネタバレにならないように気をつけて。

内容をコラムの中に書くのは反則ですからね。

これからはブログで紹介していこうと思っています。
よければ読んでください。中高生に向けて、大人の人に向けて、書きます。

おっと、読書感想文を書く必要はありませんよ。
読書感想文を書くための読書ほどつまらないものはないですから。

でも「読んだよ」という方はフェイスブックのコメント欄に僕への手紙を書いてください。
「面白かった」だけでもいいので。それが読書感想文です。

さて、今回読んだのは『おもかげ』浅田次郎著(講談社文庫)です。

僕の文章の師匠はお二方でして、浅田先生と遠藤周作先生です。
このお二方の文体はまったく違いますし、プロットの流れも違います。

浅田先生の作品は最後の最後で、「あぁ、こうきたか」と涙を誘います。
そして最高の読後感とともに、人生を考えさせていただけます。

そして浅田先生の日本語のレトリック。
読んでいる途中に僕を完膚なきまでに、何度も叩きのめすのです。

あぁ、この人の表現力を超えることは生涯かけても無理なんじゃないかと。

その浅田先生の『おもかげ』は、プロットもレトリックも、やはり浅田先生でした。

毎日新聞に連載されていたものが書籍化され、文庫化されました。
心からお勧めする一冊です。

よければこの本を読んだあとに、彼の『地下鉄に乗って』をお読み下さい。
浅田先生の原点と呼ぶべき不朽の名作です。

 

 

ブログにおいで頂き、ありがとうございました。
こんな感じで今後は紹介していきます。

 


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