KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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選手たち、ほんまありがとうな!

Posted on: 2010年7月12日(月) 9:15

 

 

 

 

 

  
2回戦は残念ながら負けてしまいました。でも負けて悔いなし。昨年もそうでした
けれども、礼儀も含めて鍛えられたチームに負けてよかったと思う。

雨と風が強い中で、試合日程をこなさねばならず、やむなく中止にはできなくて
行われたゲームでしたが、その中で強豪相手に1-5の試合ができました。

試合後にいろんなチームの監督さんから「灘は初心者ばかりなのに、本当に夏
には強くなりますね」と言われました。

土壇場の強さというものが働くのか?これが受験の強さにもつながるのか?

それは正直わかりませんが、少なくとも1年間の照準を夏に合わせているのは
確かでして、昨日も負けはしましたが対等に戦えました。

神戸で一番と言われているチームが相手でもコールドになったりはしません。

終わってから泣いている選手もいましたが、胸を張って帰ればいいよと言いました。
僕は雨がザーザー降る中、審判をしなければならないので試合会場に残りました。

審判をしながらいろんなシーンを思い出しては涙をこらえていました。

もうこれで彼らと一緒に野球をすることはありません。

毎年思うんです。去年もそうでした。もう少しこいつらと野球がしたいなと。だって初心
者が多い灘中野球部は、夏ぐらいにやっと野球が強くなってくるんです。

やっといろんなことができるようになってくる。

そこで引退なんです。

本当は他のチームがやっているようなプレーもやらせたいなと思いつつ、まぁだけど
言ってみてもしょうがないので、次のチームに思いを馳せて頑張ることにしています。

 

 

 

 

 

  

ホントは去年のチームと一緒に監督を退こうかなと思ったこともありました。

目が見えないんです。一日中炎天下にいると、視力がガタ落ちになるんですよね。
さすがに寄る年波には勝てず、サングラスぐらいではどうしようもなくキツイんですよ。

ノックを打ったりバッティング投手をしたりするのはナンテコトないんですけどね。

だけど昨日の敗戦後、やっぱりこいつらと野球やっていて良かったなと思える自分が
嬉しかったし、夜になってたくさんの選手たちからのメールをもらって涙を流せる自分
が嬉しかった。やっぱ、俺は監督やってて良かったなと。

この選手たちとは高3までの付き合いです。だって僕は担任でもあるので。

「このチームは最高でした」
「いっぱい怒られたけど、感謝しています」
「監督と出会えてホントによかった」
「一回戦のサヨナラ勝ちは一生忘れない」

こういう選手たちのメールを見て、またこれからも頑張ろうと思いました。英語だけで
はなく、野球の指導も引き続いて頑張ろうと決心しました。

そして・・・

大学に行って指導されてはどうでしょうかとか仰る方もおられるんですが、そして実
際そういうお誘いもないわけではないのですが、僕は現場にいます。

学校現場にいて、生徒たちと、そして他の先生方と一緒に汗にまみれて生きたい。
いつまでも現役選手でいたいと思っています。引退して現役選手にあぁせいこぅせい
と指導するコーチや評論家にはなりたくないのです。「あぶさん」でいたい。

66回生の選手たち、ありがとう。これからもよろしく頼むで。もう野球はでけへんけど
一緒に英語を頑張ろうぜ。

 

 


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