KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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Posted on: 2012年11月29日(木) 18:19

 

 

 

 

 

 

 
この1年は内田樹先生や茂木健一郎先生と知り合えて本当に面白か
ったけど、今まで著名な人と出逢ってきて最もインスパイアされたのが
安河内哲也先生です。

マーク・ピーターセン先生も別の意味でインスピレーションをもらったが。

安河内哲ちゃんのパワーはとんでもない。

僕なんかは彼の足下にも及ばない。

さっきも哲ちゃんと電話で話をしてたんやけど、僕も哲ちゃんもウワーと
喋って、「こういう資料送るから」「おぉ、頼むわ」「こういう雑誌で対談で
もしない?」「いいねぇ!」なんて感じで話が飛びながら進む。

英語教育の中核、特に公教育に影響を及ぼす立場にいて、頑張って
もらえたらいいなと思う。

 

 

 

 

 

 

 
未だに京大型の古臭い入試しか作れない大学に喝を入れることができ
るのは、我々現場の人間だと思ってる。

京大、お前、その程度の問題しか作れなくて恥ずかしくないのかよと。

さらに大学の先生方にもうちょっとまともな英語の問題を作ってもらえん
のでしょうかと言えるのも、中学や高校の現場の教員だと思ってる。

大学の先生方も忙しいんだろうけど、高校の教員向けに指導法なんか
のセミナーなんてやらなくていいから、大学の入試そのものをなんとか
してもらいたいと強く願ってる。

オールイングリッシュで授業をしたとしても、あの入試じゃオールイング
リッシュで授業した甲斐がないわ。

穴埋めだの四択だの下線部訳だの。

大学入試が変われば高校や中学の授業は変わらざるを得ない。

今のままじゃ俺たちがいくら「英語が使えるように」と生徒たちに訴えか
けたとしても、目の前の大学入試を小目標にしてる生徒や親にとっては
「そうは言っても・・・」ということになろう。

その気持ちは痛いほどわかる。

灘のように入試にはあまり目が行ってなくて、大学に入ってからのことを
すでに考えている生徒ならばリスニングやスピーキングも勉強するけど、
余裕のない生徒たちはどうしても入試を目指して英語の勉強をする。

だから大学の先生方にこそ、作問技術を磨いてもらって、日本人の英語
力がどんどんつくような問題を出してもらえれば嬉しい。

というような話を、いつも哲ちゃんとはしてるんやけど、なかなか日本の
英語教育はこの20年ぐらい変わらなくてね。

センター試験にリスニングが入った変化ぐらいで。それも2回も流れる。
実際の英語使用シーンには全くそぐわないリスニング。

これから日本社会がますます変わって英語のニーズはどんどん増す。

そのなかで「日本の子供たちの英語力じゃ戦力にならないから、韓国
や中国から人材を採用するか」ってことになったら、どういうことになる
んやろうね。実際、もうそういう動きはかなり進んでるけどさ。

海外の人材を採用することを覚えた企業。

おかげで日本は、少子化が進んでるのに就職難らしい。

母体が少なければ就職しやすくなるはずなのに。要は戦力が少ないっ
てことや。大学の名前がどこであれ、即戦力となる学生が増えれば。

そのためには大学こそ、グローバル人材を求めた変化を。

大学の授業は全て英語で。入試はリスニングの配点をせめて半分に。

そうすれば俺たちも英語の授業を変えざるを得なくなる。

そうすれば日本人はきっと東大ではなく、ハーバードやイェールに目を
向け始めるやろうし、オクスフォードに目を向け始めるやろう。

そうなったときこそ、文字通りのグローバル化と言えるのではないか。

よく中学や高校の授業を受けたのに英語が話せないといわれますが
大学も含めて10年間も英語をやるのです。

なのに東大を出てもあまりちゃんと英語が話せないという現状を我々
はしっかりと認識して、中高大がそろって変わらねばならないのです。

僕の本は今までの単語集や今までの読解問題集とは違います。

『国立大学入試リーディング』には構造分析の記号を入れませんでし
た。『ユメタン』や『ユメジュク』はCDを使って学習してほしいと書きま
した。編集者の希望がなければ、スラッシュを引きませんでした。

全て「英語を使える日本人であってほしい」という、僕なりのメッセー
ジなのです。理解してもらえれば本当に嬉しいなと思います。

 
今日も僕のブログを覗いてくださってありがとうございました。
明日は生徒指導の仕事で三宮を巡回します。寒いけど頑張ろう。

 


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