KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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啓林館の東京セミナーにて

Posted on: 2013年4月30日(火) 11:32

 

yurindou_nishi

和洋国府台女子高校での興奮も冷めやらず、翌日は朝から角川書
店に行ってきました。飯田橋にあります。

編集長の原さんといろいろなことを話し合いました。

おかげさまで『パワフルメソッド』は売れ続けているらしくて、またまた
増刷がかかりました。ありがとうございます。3刷ということになります。

5月15日ぐらいにそれが書店さんに並ぶそうです。

それから当初から1万部を超えたら続編を出そうということになってい
たのですが、実現したので秋に続編を出すことになりました。

詳細はまた近くなったら書きます。

角川書店といえば、僕のクラスのTehuが本を出しまして、こちらのほ
うも高い評価を頂いています。

 

tehu

特にIT関係の人たちというよりも、保護者の方々から子育て本みたい
な感じの評価を頂戴しているのは意外でした。

が、本ってのはどういう受け止め方をしていただいてもいいのです。

大事なことは発信すること。そして真摯な姿勢で受信することです。

お子さんがどうやったら創造力のある人間になるのかという観点でこの
本を読んでくださっても全く問題ないと思います。

Tehuは(言うまでもなく)高3生なのですが、高校生活をエンジョイして
いるようです。こうしている間にもTehuからメールが。

5月2日と3日は灘の文化祭なのです。Tehuも文化祭実行委員として
準備を行っているのですが、ダンス企画(ODORIBA)でちょっと協力し
てほしいというメールでした。

OK!とメールをして、昼から学校に行くことにしました。

以前、茂木健一郎さんと対談したときも「Tehuってあいつ面白いね!」
と言ってくださり、とても嬉しかったなぁ。

今回はあの村上さんとの対談で、村上さんが今まで言ってこなかったこ
とも彼が引き出しています。とても面白い本です。

角川書店の原さんがとても喜んでくれていました。
  

 

TK134

終わった後は市ヶ谷へ行って啓林館主催のセミナーを行いました。
170名の先生方がいらっしゃっていて、大盛況でした。

170名!正直、圧倒されました。笑いあり、笑いあり、笑いありの
3時間でした。予定では2時間半のセミナーでした。

いつもどおり時間を延長して行いました。

啓林館さん、ごめんね。

和洋国府台女子の先生方もいらっしゃっていました。直井先生も。
「昨日の先生の講演を見て、急遽申し込みました!」という先生も。

セミナーではリスニングをどういうふうに指導すべきかという話をして
実際に灘で行っているリスニングとリーディングの授業を行いました。

リーディングの授業もリスニングと基本的には同じです。

全訳して読み下ろしていく授業ではリスニング力は身につかない。

CDをうまく使って、リスニング力を高めながらリーディングを行うので
す。そういう授業を『英語長文速読特訓ゼミ』の基礎レベル編を使って
行いました。あの本は特にCDが普通の速度と速い速度の2種類が
収録されているので、とても効果的に使うことができます。

rapidreading6

また、何より大事なのは単語の覚え方です。

単語の指導法を間違えると、生徒たちはリスニング力が伸びません。

皆さん、そろそろCDの付いてない単語集を使うのはやめませんかと
語りかけました。それ、使ってもリスニング力付きませんよと。

我流で発音するから間違った発音しか身につかず、リスニングだって
できないのです。

発音記号があるからという理由でCDを使わないなら、waterという単
語はどうなるんでしょうかと話をしました。

waterの発音記号と実際の音とは全く違います。

他にもいっぱいそういう単語があります。

localもそう、obviousもそう、ほとんどがそうです。

熟語もそうです。a littleもa lot ofも発音記号どおりではありません。

大人になったら発音記号を捨てる人が多いのに、どうして高校生とか
中学生とか一番大事な時期にCDを使って覚えないんだろうと。

最近はやっとCD付きの単語集を採用する学校が増えてきたようです。
これは日本の英語教育にとってはとても大きい第一歩だと思います。

CDが付いていてもそれを生徒たちにどう使うのか説明できない先生は
ダメです。「CDを聞いておきなさい」ではダメです。

僕が以前やった失敗を、今の先生方にはやってほしくないなという思い
でセミナーでは話をすることにしています。

僕はこういう失敗をしてきたというエピソードがセミナーの随所に出てき
ます。同じ失敗をしている先生方が恥ずかしそうにうつむきます。

リスニングをやっても「実はリスニングが苦手な先生は以前の僕と同じ
ことをやってるでしょ」と言うと、同じようにうつむく先生がたくさん。

でもそれでいいのです。これから学ぼうとする姿勢があればいい。

僕は170人の先生方に言いました。

「いいじゃありませんか。リスニング、今も苦手な先生、いらっしゃるで
しょう?いいんです。これから学べばいいんです!」と。

今のままではダメだと思ってる先生方が僕のセミナーにいらっしゃるの
です。だから僕は常に懇切丁寧に説明します。

上から目線では絶対にやりません。これじゃダメだよとは言いません。

僕も失敗し続けてきたという話をして、ではどうやって克服したのかとい
う話をすることにしているのです。

だから今まだダメな先生に来てもらわないとダメなのです。そのような
先生方がこれから伸びていかれるところを見て、僕も自分のやり方とか
自分の書いた本が間違ってなかったことを確認させてもらうのです。

そしてさらにそういった先生方が別の先生方にセミナーをしてくれれば
日本中にはたくさんのスーパーティーチャーが生まれます。

学びに来ている先生方は、今がダメでもいいのです。

問題はそうじゃない先生です。セミナーにいらしている先生方は自分で
問題意識を持っているから絶対に伸びるし、大丈夫なのです。

tatsu&tetsu

この人も来てくれていました。安河内哲也。友達とはいえ、こんなBIG
な人が後ろにいると少しだけ緊張しますねぇ。

彼はエライ。

他の先生方と一緒に大声で音読をし、一緒に暗唱していました。

終わってからの懇親会にも来てくれました。

本当に彼はエライ。学ぼうとする姿勢が顕著だ。

「今日のセミナー、完璧だね!僕と言ってることが完全に同じですよ!
しかも手取り足取りなセミナーで!」と大声で。

哲っちゃん、ありがと。

「単語集の使い方、リスニングの問題集の使い方、音読の仕方、なに
からナニまで教えて貰って、これでダメならダメだね!」と過激な大声も。

二次会は数人の先生方と安河内哲也と木村達哉で贅沢な質疑応答。

とても盛り上がりました。

参加された先生方に心から感謝しています。

ちなみに安河内哲っちゃんは6日にネプチューンの番組に出るそうです。
そこでの様子を面白おかしく語ってくれていました。

いや、テレビは恐いよ!と言いながら。

よければ見てやってくださいませ。

こうして東京での3daysが終わりました。

翌日は本当はサプライズで柴原先生のセミナーに行こうかと思ってたの
ですが、足が鉄の棒だったので帰りました。

旺文社、和洋国府台女子高、角川書店、セミナーにこられた皆さん、そし
て啓林館の人たち、哲ちゃん、みんなありがとう。

いい週末を過ごすことができて、木村は超幸せでした。

 

 
今日もブログをご覧いただきましてありがとうございました。
ちなみにセミナーの様子は東洋経済オンラインのwebページで
6月に紹介してくれるそうなので、またこちらにリンクを貼ります。
よかったら見てください。先生方は是非見てください。

 


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