KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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読解力を高めるために、その5

Posted on: 2008年9月16日(火) 9:45

ジュンク堂書店三宮店さん
(ジュンク堂書店三宮店さんです)

今週木曜日、9月18日に『東大英語基礎力マスター』Vol.5とVol.6が発売に
なります。もしもよろしければ、書店で手にとっていただければと思います。

今日はVol.5について書きますね。

あれ?タイトルと中身が違うじゃないかと仰るかもしれませんが、そうじゃない。
「読解力をたかめるために、その4」の続きにもなりますのでそのつもりで。

「その4」では、長文を読むのにいちいち構造分析をしながら読んでたらアカン
と書きました。「長文の授業でSVXXを全部解説していてはダメ」と書きました。

いろんな意見があると思うのですが、僕はそう思っています。

SVXXが取れる「構造分析力」はその前の段階で付けておかねばなりません。

単語や文法を押さえるといった勉強とともに、英文解釈用の問題集を使って、
構造分析をする練習をしておくのです。長文用の問題集ではなくってですね。

長文は長文の解き方がある。それは英文解釈とは違います。必要ない箇所
まで、全部「これがSで、これがVで」という読み方をする必要などない。

たとえば阪大や九州大といった旧帝大レベルの問題でも、1題20分程度で
読み終えることができる。でも構造分析していたらそれでは足りないでしょう。

だから長文の勉強をする前に構造分析はできる状態にしておくのです。

これができていないと、結局長文を読みながら「これがS、これがV」とやりながら
読んでいくことになる。そうすると時間をかけているわりには力が伸びません。

基礎力マスター

「これがS、これがV」という読み方は、わざわざ長文を使う必要などありません。
竹岡先生がお出しになってる『英文熟考』などに載ってる短い文章でいいのだ。

もう一度言いますが、長文は長文のやり方がある!

その点で間違えているから、英語の勉強をしてるわりには力が伸びないという
ジレンマに陥るのではないかと僕は思っているのですよ。

長文の前の段階で『ビジュアル英文解釈』のVol.1だけでもやっておくことです。
もちろん竹岡先生の本でも構わないのです。他の本でも全くいい。

そこで培った構造分析力を持って長文を読んでいく。そこではサーっと読む。
大事な箇所だけはじっくりと構造分析をしながら読む。

そこのメリハリをつけることが、長文読解では重要なのです。

どこが大事でどこが大事でないかわからん? それをわかるためには長文の
数をこなさないといかん。数をこなしてこそ見えてくるものなのです。

ところが最初から「これがS、これがV」なんてやってると、数がこなせないのだ!

で・・・

今回出した『東大英語基礎力マスター』Vol.5は長文をやる前に構造分析力を
つけてもらおうとして出した本なのです。

そして上に書いた『ビジュアル英文解釈』や『英文熟考』ほど分厚くはないけど、
逆にそういう分厚い本だと続けられないという人にやってもらおうかなと思って。

英文解釈してもらう文章が28題載っています。

さらに1題につき、解答欄が2箇所ずつあります。それぞれにやった日付けを
書き込む箇所があります。最低でも2周やれよ!という意味なのです。

中に載ってる英文は全て短いのですが、構造分析をするには少し難解です。
少し構造の難しい文を載せました。だから構造分析を楽しんでくださいませ。

もちろんスムーズな日本語を作ることも考えてほしいな。構造分析はできても、
日本語にはできないってのでは困りますからね。

というわけで、長文の読解力がない人が、その前の段階でやる本として書いた
本なのです。読むのが遅いんですよねという人はぜひともトライしてみて下さい。

今日も愛のクリックをどうぞよろしくお願いいたします。
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(追記)もちろん全ての文の構造分析を行ってあります。
     文法的解説も全てしてあります。

 


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