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kimutatsu について

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kimutatsu

大学の英語教育改革やったほうが

Posted on: 2019年12月19日(木) 12:16

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思うに、中学高校の6年間でちゃんと英語が話せるようになる
ほども成熟していないんですよ。

母国語のレベルさえ怪しいのに。

日本経済が想像を絶するほど危ないのは承知しているのですが、
そのために中学や高校レベルの英語の授業を、たとえば英単語
については多読で!とか、英文法やりすぎ!とか(実際はやら
なさ過ぎて英語が使えないのに)トンチンカンな改悪をするの
ならば、むしろ大学生の英語教育をちゃんとしたほうがいいの
ではないでしょうか?

高校卒業時点の英語力が今までの人生で一番高かったという人、
めっちゃ多いですよ、文科省および自民党文科畑の皆さん。

大学卒業時より高校卒業時のほうが高いんですよ?

これのほうが問題じゃないっすか?

たとえば日本の大学は卒業時に全員TOEICを受検し、900点に
届いていない人はいっさい卒業を認めないとか。

そうしたらかなり英語のできる人が社会に出ることになります。
ただし、900点程度では全然使い物にならないので、あとは
企業に入ったあとに実践で揉まれながら英語力を高めることに
なるとは思うんですけど。

鈴木寛さん、どうでしょうねぇ。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
今日は終業式、今週末から福島や沖縄で、高校生のために
英語の力を高くする勉強会を行います。楽しみです!

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

海外の大学は入るのが易しい???

Posted on: 2019年12月18日(水) 15:05

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英語外部試験導入および共通テスト記述の中止が決定しまし
たが、妥当な判断だと思われます。

公平じゃないのであれば、単なる検査としては問題ないです
が、入試としては不適当です。

そもそも簡単に対策できるようなものを入試にしてはいけな
いのではないかと僕は思っています。

いろんな人の意見をネットで読んでいたのですが、元教員で
現在はタレントの尾木さんが「アメリカの大学みたいに入学
は易しくして卒業を難しくすべき」と言うてはるんですが、
日本の大学に比べてどんなに入るのが難しいかご存じないの
ですね。アメリカの大学は入るのも出るのも難しいです。

日本の大学はインテリジェンス(要するに偏差値の高さ)が
求められます。大学だけではなく、高校もそうですね。

僕の教え子の前田(MIT)が以前スピーキングの授業の際に
こういうことを言っていました。

日本の大学はHow intelligent you areで決まるが、アメリカの
大学はWho you areが問われるので、今までどういう生き方を
してきて、これからどう生きていきたいのかを説明できない
場合には合格できない、と。

それに加えてかなり高いTOEFLの点数が求められます。

これはハーバードに進んだ北川やインド工科大に進んだ下西
にも言えることですが、東大レベルの学力でよければ簡単に
クリアできるレベルの子しか合格できないのです。

海外の大学は入るのが簡単だという間違った情報(デマ)を
拡散しないようにお願いします。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
入ったら入ったで驚異的な量の読書とレポート提出が
要求されますので、日本みたいに気楽には暮らせません。

 


kimutatsu

知識と経験値

Posted on: 2019年12月17日(火) 23:03

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期末考査が終わり、採点も成績処理も終わりました。

明日が答案返却日、そして明後日が終業式です。実質的には
明後日から冬休みが始まります。

勉強はしたほうがいいのですが、知識だけではあまり成績を
伸ばすことができませんので、知識と経験値を意識して
高めようとすることが大切だと思います。

毎年、沖縄に旅行に行っていますという人がいるとするなら
それよりも東北や北陸など、いろんなところを見ておいた方
が長い目で見た時に役に立つと思います。

海外に行く機会があるなら、いつも同じところというのでは
なくて、いろんなところを見ておく方がいいと思います。

経験値を高めるという考え方は大事で、それによって我々の
脳の働きが良くなりますし、経験が知識とリンクすることは
非常に役に立ちます。

机上で日本史や英語を勉強するだけでなく、事件の舞台とな
った場所に行ったことがあるとか、わからないなりに英語に
触れたことがあるとかいうのは大切な経験となるのです。

冬休み、勉強ばかりしているのではなく、今までしたことの
ないことをしたり、行ったことのない場所に行ったりするこ
とです。知識だけでは駄目です。経験値を高めましょう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
そしてその経験の中から、自分が将来どういう人間になって
どういうことをやっていくのかが見えてくるのです。
学校と自宅の往復しかしていない人になってはいけません。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

鎮魂

Posted on: 2019年12月16日(月) 20:45

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ルミナリエ、昨日が最終日でした。僕は被災者ではありませんが、
神戸にご縁をいただいた者として、鎮魂の儀式に参加してきました。

ルミナリエ、クリスマス前のイベントなので、この美しさばかりが
取り上げられるのですが、阪神淡路大震災でお亡くなりになった
方々の魂を鎮めることを目的としています。

当時、僕は奈良県大和郡山市に居を構えていました。

それでも家が倒壊するんじゃないかと思うぐらいの揺れにたたき起
こされました。思わず隣に寝ていた娘に覆いかぶさりました。

それが1995年のことです。

12月上旬のルミナリエと、1月17日に東遊園地で毎年行われる黙祷
には、これからも参加し続けようと思っています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
震災はいつ襲ってくるかわかりません。備えあれば憂いなしと
言います。今夜、襲ってきてもいいように準備はしておきましょう。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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エネルギー源

Posted on: 2019年12月15日(日) 21:52

nara06

ブログでは読む力を伸ばすにはという内容で、メルマガでは
英作文をどう書くかという内容で、それぞれ更新しました。

ちゃんと読んで実践してくれた人はけっこう成績が上がって
いくのではないかと思います。

奈良の先生と宮崎の先生からお礼のラインをいただきました。

僕などができるボランティアってこの程度のことしかありま
せんから、沖縄と福島だけでなく、ブログとメルマガという
形でボランティア活動を続けていければと思っています。

皆さんからのお礼がエネルギー源になります。

ありがとう。ありがとう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
阪神淡路大震災でお亡くなりになった方の鎮魂に行ってきました。

 


kimutatsu

読む力を伸ばすには、最終回

Posted on: 2019年12月14日(土) 14:24

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今回で連載してきた「読む力を伸ばすには」が最終回を迎え
ます。といってもメルマガで書いてきたことばかりですが。

解き方や読み方は前回までのやり方で大丈夫なのです。

が、成績を伸ばすのは復習している時間なので、復習の方法
を書いて終わりにします。

簡単なことです。

わかりやすくするために、例を挙げて説明します。

教材はラーンズの『Listening & Speaking Training Seminar③』
を使います。日本と日本人について書かれた本です。

では、始めます。次の文章を読んで下さい。

*****

The amount of time Japanese university students spend in the classroom today is said to be less than it was in the past. Students used to start their job-hunting activities during their senior year, so until then they studied their major subjects. Nowadays, they start looking for a job during their junior year of college. Many professors complain that there are now fewer young researchers in their universities. Do Japanese students want to work rather than study? The answer is no. Within three years after they have gotten a job, about one third of them quit. The result is that a lot of managers complain that there are now fewer good young workers in their companies.

*****

では復習をします。上の文章を全部ゆっくりと分析的に読み
ます。分析的にというのは、時制や冠詞や前置詞や文構造等
に気をつけながら読むことです。

ここでは解説しませんが、問題集の解説が助けとなります。

さて、全ての英語が分析できたら、意味は大丈夫でしょうか。
それと音はどうでしょうか。

全訳と音声CDが助けとなります。音声CDがない場合は電子
辞書やネット辞書を使ってください。紙辞書は使えません。
発音記号を見て発音を我流で行うと、リスニング力が高くは
なりませんので、ネイティブの発音が出る辞書を使います。

文法も意味も音も完全に理解したら、音読を始めてください。
何度も何度も何度も読んでください。

読みましたか?

*****

今日の日本の大学生が教室で過ごす時間は、昔に比べて短くなっていると言われています。昔は学生は4年生の間に就職活動を始めたので、それまで彼らは専攻科目を研究していました。近年は、大学3年生の間に仕事を探し始めます。多くの教授は、今は大学に若い研究者がほとんどいないと不満を漏らします。日本の学生は勉強するより働きたいと思っているのでしょうか? その答えは否です。就職して3年以内に、彼らのおよそ3分の1が退社しているのです。結果として、多くの経営者は会社に優秀な若い従業員が今は少なくなっていると不平を言っています。

*****

そうしたらこの全訳を英作していってください。

できれば復習は完了です。英作できない場合には音読に戻り、
できるかなと思ったら、英作を再開してください。

私たちプロはこういう勉強をひたすらやっています。すると
だいたい英語力をキープすることができます。

読む力を高める勉強だったのが、こういう勉強をしていると
リスニング力もライティング力も英語で何かを話す力も
同時に身についてきますので、必ず復習を行ってください。

Tさん、頑張ってくださいね!東大合格を願っております。

それと1月5日にお会いするのを楽しみにしています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕の生徒たちも指示通りにやっている生徒たちであれば
こうやって英語力をガシガシに高めてくれています。

 


kimutatsu

読む力を伸ばすには、その4

Posted on: 2019年12月13日(金) 8:57

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冬休みの宿題は『新ユメジュク』と『英文法総合問題集ES』
に決めました。前者はすでに配付済み。後者は来週配付です。

英文法ってやらないと忘れていきます。何回やっても。

なので引き続いてずっとやっておきます。そうしているうち
に、ああそうだったなと思い出すものです。

同じ問題集を繰り返すのもいいですね。

ただ、その場合でも四択系問題集を反復してもうまくいかな
いことの方が多いと思われます。答えを覚えてしまうので。

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さて、昨日も書いたとおり、長い文章を読む際には文構造等を
ほとんど意識しないで読めるところまで、短い文章で練習する
必要があります。大事なのは100語程度の段落読みです。

1つの段落が読めるってすごく大事なことです。

なぜか。長い文章でもいくつかの段落からできているからです。

1つの段落が800語もあるなんてことはありません。

100語程度の1段落が8つあるのです。

100語程度の段落を集中して読みます。

そして筆者がその段落で何を言っているのかを読み取ります。

筆者が言っていることを自分の言葉で欄外などに簡単にメモり
ます。そのメモを取ることが何よりも大切です。

メモを取ったら次の段落に行きます。

8段落ある場合には、8回読むことになります。そして8つの
メモが欄外に書かれていることになります。

すべて読み終わったら日本語で書かれたメモに目を通します。

そうすると文章全体で筆者が言いたかったことが見えます。

その上で設問に関係のあるところだけ、じっくり読みます。

だいたい800語から成る文章だと、読むのに7~8分。

そして解くのに7~10分程度ではないでしょうか。

返り読みをし過ぎたり、「これがSでこれがVで」的な読み
方をしていると、この速度では読めません。

昨日書きましたが、短い文で構造分析を練習しておくべき。
長い文章ではむしろ筆者の言いたいことを読み取ることを
目的にして読みます。

そして下線部訳の箇所のみ構造をしっかり取って日本語に
翻訳したり、あるいは説明すべき箇所だけしっかり読んで
答えるのです。

語彙力や文法力、構造分析力は必須アイテムです。

それらの低い人は速読などできません。不可能です。

しっかりと普段から語彙力を高め、文法力や構造分析力を
身につけて、そして上に書いた方法で1日1長文を読む。

そうすると読む力は高くなってきます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
ちなみにイディオムの知識が日本人の高校生は低すぎます。
英語を実際に使うシーンではイディオムがかなり大切です。

 


kimutatsu

読む力を伸ばすには、その3

Posted on: 2019年12月12日(木) 22:58

buneido12

今日は期末考査の中日ということで臨休でした。酒井社長と
一緒にゆっくりさせていただきました。

何をしていたかは秘密ですが。

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さて、いよいよ具体的な読み方の説明をしていきます。まず
大切なことは文構造や文法が理解できているかということ。

文法なんかわからなくてもという人がいますが、少なくとも
我々が日本語の本を読んでいるのは文法を教わったからです。

日本語の文法を知らない人はまったく本を読めません。

英語も同じ。英文法を知らない人は正確に書物が読めないし、
かなりいい加減な英語を話します。流ちょうに。

教養がない人でよければ英文法は無視してもいいと思います。

で、1つの文が正確に読めると、次は文ではなく文章を読む
段階に進みます。文の場合にはゆっくりと構造を追いながら
読めばいいのですが、文章を読むときには瞬時に構造を理解
しながら、今度は筆者の言っていることを正確に読みます。

1つの文を読むときには前後関係がありませんから、筆者が
なにを言っているのかはわかりません。したがって英文法に
出てくる文は構造などを理解するために読みます。

しかし文ではなく、文章になると、今度は構造を理解するた
めに読んでいると、何が書いてあるかわからなくなります。

文構造を意識しなくても読めるように訓練をすることになる。

いちいち、これがSでこれがVでなんてやってると、ちゃんと
したリーディングなどできません。

構造を意識するのはするのでしょうが、無意識に構造をとっ
ているという状況を作ることになります。

皆さんが日本語の文章を読むときに構造を意識しますか。

しませんよね。

安倍首相がS、言い訳をしたがVとか。

文を読むときは構造を。
文章を読むときは筆者のメッセージを。

そして問題を解く際に下線部があったりなんかした箇所だけ
は文構造を意識しながらじっくりと解けばいいのです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
ゴルフのスコアは50ー51の101でした。半年ぶりにしてはまぁまぁ。

 


kimutatsu

読む力を伸ばすには、その2

Posted on: 2019年12月11日(水) 15:19

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昨日は1日1長文は最低でも読んで、読む量を増やしましょう
という話をしました。1日1長文だと、1年で約400近く読む
ことになります。それぐらい読めばかなり力が付きます。

ただ、何を読むのかという問題があります。

メールをくれた高校生の場合、阪大の過去問を使っているとの
ことでしたけれども、それがちゃんと読めているのかどうか、
僕にはわかりません。

たとえば、前後からわからない語を推測するといっても、その
未知語が1行に1語以上あると、とても読めたものではなく、
一般的には前後から意味をとるなんて至難の業となります。

そういう点では、書店さんに行ってみて、ぱらぱらと見ながら
1題ぐらいは読み通すべきです。そしてあまりにも自分の語彙
レベルに合わないものは選ぶべきではありません。

1つは続かないから。

1つは伸びないから。

人によって合うレベルが違います。教員はだいたいの平均値を
頭に入れて教材を選ぶのですが、学校で与えられる教材が全員
に合っているなんてことはあり得ません。

学校の言うことを聞いていたら大丈夫というのは幻想です。

自分に合う教材はあなた自身にしかわからないのです。

受験ブログで見たものを選ぶとか最悪のパターン。

ちゃんと見て、そして読んで、語彙レベルが自分のレベルより
少しだけ高いぐらいだなというものを選んでください。

リスニングの基礎トレをするならCDがついたものを選ぶこと。

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赤本をやっていると勉強している感じは出るでしょうけれども
赤本をやったって、レベルが合っていなければ成績は上がりま
せんので、気をつけてください。

赤本は周囲の友達に「自分は勉強しているんだぜ」をアピール
するにはいいかもしれませんが、赤本を使ったからといって
成績が伸びるなんてことはあり得ないのです。

自分のレベルに合ったものを選ぶことが大事です。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
たくさんのリーディング教材がありますが、悪いことを言わないので
CDが付いたもののほうが絶対にいいですよ。

 


kimutatsu

読む力を伸ばすには、その1

Posted on: 2019年12月10日(火) 21:06

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昨日書きましたが、しばらく「読む力を伸ばすには」を連載
していきます。僕にメールをくれた高校生のために書きます。

が、他の人にもお役に立つならそれは嬉しいことです。

フェイスブックに「明日から書くよ」と書いたら、「普通は
カリスマな人たちは有料のサロンでやる」とコメントをくだ
さった方がおられました。確かにそうですね。けっこう高い
カネをとってやられます。

でもまぁ、僕はカリスマじゃないので。

普通の高校教員ですやん。ゴルフの好きな。飲むのも好きな。

水谷先生みたいに夜回りするとか大きいことはできませんが
こういう英語の勉強法を書くぐらいなら、寒い夜に外を歩く
必要もないですし。隙間時間で書けます。

さてさて、僕にメールをくださった女子生徒のメールからは
彼女はすでにけっこうな努力をしていることが伺えます。

junku_fukuoka05

彼女からのメールをそのまま転記します。

*****
学校で『Skill Builder』『Heart and Mind』『DUAL SCOPE
ワークブック(文法)』をしています。

自習用には
阪大の赤本、『鉄壁』が合わないので最近『ユメタン②』に
変えました。能開センターのテキスト、『SCRAMBLE』、
『東大英語リスニングBASIC(正答率は9割)』
『新ユメサク』、『英語反復トレーニング③』
を使用しています。

*****

ということですので、かなり努力していることがわかります。

東大志望なのに阪大の赤本を使っている理由がわからないけど
それ以外は特に問題なさそうな気がしています。

が、「読む」ということに関して言えば、量的にはどうなんで
しょうね。たとえばうちの高2生徒(僕が持っている生徒)は、
授業だけでも1か月に20弱の長文を読むことになりますので、
それを考えると、やはり1日に1長文はほしいのではないかと。

まず、基本的な姿勢としては「たくさん読む」という部分こそ
必要条件(十分条件ではない)です。

赤本というのはおそらく「解く」ということをされているのだ
と思うのですけれども、解いても解かなくてもどちらでもいい
ので、まずは読む量を増やすことは大切だと思われます。

最低でも1日1長文は読むのだという意識を持つことです。

続きは明日書きます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
能開のテキストっていうので多読しているならごめん。
明日はどういう問題集を選ぶかという視点で書きます。