『ユメタン』を採用してくださるのはだいたい中高一貫校が多く、そして国公私立
の高校が続き、公立中学となるとほとんどありません。
ま、当然と言えば当然なのですが。
写真に写っているのは徳島にある公立中学の生徒たちで、担任の先生が彼ら
に単語力を付けたいということで、『ユメタン』を採用し、使っておられるのです。
その担任の先生は英語科ではない。だから英語の先生と協力しながら、クラス
担任として『ユメタン』の試験を続けておられるのです。
野本先生とは彼が神戸市の公立中学校の野球部顧問をしていた時に知り合い
ましてね。真面目な性格で生徒たちの信頼を集めておられました。
若いのに大したもんやなと思っていたら、あるときに「辞めます」とのこと。
話を聞いてみたら神戸市をやめて、徳島の採用試験を受けなおすということでし
た。もったいないやんって言うていたのですが、見事に採用!
なかなか教員採用試験に合格できずにいる人たちが多いってのに、一発採用!
故郷に帰って、1クラスの人数が少ない学校に赴任されたのですが、上に書い
たような形で、クラス担任として一所懸命に頑張っておられる。凄いですよね。
ややもすれば担任がしゃかりきにがんばると、お前のクラスだけ何を暴走してる
んや!てな感じで、他のクラス担任から攻撃されたりするのは日本の学校の特
徴みたいなもので、一般の社会では考えれん、本当にツマランことがよく起こる。
ならお前も頑張ればいいのやないかと言いたいのですが、頑張っていない人に
あわせなければならないような風潮があって、ホンマどうかと思いますねぇ。
少なくとも生徒にとってはどちらの先生が良いのか、考えなくてもわかる。
そんなツマラン横並びなんて要らぬ。各担任が自分のクラスをよくするために頑
張るのは当たり前のことやのにね。
幸いにして彼は(おそらく)小さい学校で勤めているので、そういうバッシングに
晒されることもなく頑張れるのかもしれないが、とにかく他教科の先生なのにも
関わらず、生徒たちの単語力を付けさせるために頑張っておられるのです。
長野にもそういう数学の先生がいらっしゃるんやけどね。
そして今回その野本先生から写真付きのメールが届きました。
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ユメタン0を始めて早1年半が過ぎようとしています。が、まだUNIT2をやって
いるところです。UNIT0をしっかりとやった方がいいというアドバイスを頂き、
かなり長い期間をかけて定着10割までに1年を費やしました。
しかし放課後の短時間、生徒たちはいやごと一つ言わずついてきてくれていま
す。その成果が最近また目に見えて現れてきました。このまま続けていけば必ず・・・
といった手応えも感じています。私自身も教科は違えど、指導法をもっと工夫して
いかないといけないなとも思っています。
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読んでいるうちに「俺も頑張らないとあかんな」という気持ちで一杯になりました。
信念を持って頑張ってる若い先生に触れると、初心を振り返っては、今の自分を
鑑みて、なんだか恥ずかしい気持ちになったりしますね。
野本先生と、その生徒たちに負けないよう、僕も頑張りたい。
野本先生と徳島の公立中学の生徒たち、大変やろうけど頑張って下さい。最低
でもその単語を全て覚えたら、かなりの力が付くから。信じて頑張ってほしい。