KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2011年12月7日

kimutatsu

様々な教育改革

Posted on: 2011年12月7日(水) 1:17

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで採点も進まず、じっとPCの画面を見つめながら・・・ある教材を作
成しとるんですがな。まぁ、逃避と言えば逃避やな。

高1の授業における自分の収穫が2つありまして。

1つはリスニングの授業をしっかりすると、単語力、文法力、読解力(特に速読
力)が驚くほど付いてくるもんなんやなぁと気付いたこと。

もう1つは英語ってのは、ここからここまでが文法、ここからここまでが読解なん
て感じで授業をやっていると、英語があまり伸びないんやなぁということに、これ
また気付いたこと。

とは言うても、多くの学校で授業を4:2とか4:3とかに分けて、複数の教員が
担当してることが多いので、いくら連絡を密にしても結構難しいはずだ。

橋下市長が何かと改革しようとしてるけど、僕が橋下さんに助言をするならば、
ひとりの生徒を複数の教員で持つのを禁止して、完全責任制にすればいいと
思うんやけどな。

それに短い年数で異動させようとしてるみたいやけど、あれって逆効果になる
はずだ。高2→高3→高1→高2で異動・・・では教員が育たん。

校務分掌ではなく、「教科を教える」ということに責任を持たせて、どんなレベル
の生徒であってもちゃんと伸ばせるように、教員が頑張るべきではないかと。

教育改革って簡単に言うけど、もっと現場でちゃんと頑張ってる先生方の声を
反映させないと、識者ってことで現場を離れて数年も経つような大学の先生を
ブレーンに置いてピーチクパーチクやっても、絶対に良い改革はできまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
授業力向上セミナーをアルクさんがやってくれていて、そこでは各教科の指導
法について僕らが出ていって話すことが多いんやけどね。

それ以前に「伝える力」がない人が教員をやってる場合、指導法以前にやるべ
きことがたくさんある。だって英語や数学を伝える前に、肝心の「伝え方」が下手
なんやから、そりゃ生徒は寝る。

英語教師塾でも僕が指摘するのはほとんどがそういう部分だ。

不要な「えー」が多い。「あのぉ」や「だから」が多い。例示するわけでもないのに
口ぐせのように「例えば」を多用したり「けっこう」が多い。ニワトリか?

大事なことってのは教育システムやカリキュラム以外にもいっぱいあって、それ
をもっとちゃんと考えていかないと、教室って活性化しないんやないかなぁ・・・
と、高校時代に劣等生だった僕は考えてるのです。

いろんな改革があっていい。

組織が考える改革は、教育的効果と教員の資質向上について考えて頂きたい
ところではあるが、教員の個人レベルでの改革という観点で考えることだって、
かなり求められている部分ではないやろうかね。

例えば僕の周囲で「授業が上手いな、この人は」と思う人ってのは、英語の教
え方もさることながら、話し方や伝え方、空気の作り方が上手い。

水口さんと佐藤君は上手い。西山君と丸山君は教師塾で叩かれながら、とても
上手くなった。他にも上手い人たちはいる。

逆に英語はよくお出来になるんだろうになぁ・・・という人もいらっしゃる。

話し方、伝え方だけで英語力が大したことないというのでは困るが、その逆だっ
てかなり困るよね、生徒たち。

いろんな「教育改革」があっていい。土曜日の東京での独演会では、授業力向
上のための「伝え方のスキルアップ」についても話ができればいいなと。

教科をどう教えるかより、まず「教える」「伝える」ということができないと話になり
ませんわな。だからそういう話も含め、学校の実績をどう上げていくのかという話
をさせてもらおうと思ってるのです。

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

ACCESS COUNTER

Total 37986673 Hits!

▲PAGE TOP