KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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英作文の授業&勉強について、その3

Posted on: 2009年12月2日(水) 16:27

yumetans

そもそも授業をリーディングとか英作文とかリスニングとかに分けることが
ナンセンスなんじゃないかと思い始めている木村です。

さらに多くの学校においては、それぞれの授業を別々の先生が担当するな
んて悲惨なことになってる。

そうするとそれぞれの力はリンクし合っているはずなのに、各授業自体が
リンクしていないと、生徒たちも戸惑うことになるのではないかと。

指導方針が違うとか、言っていることにズレがあるとか。

週6コマの授業を3コマずつ分けて持つとか、4コマ2コマに分けて持つとか
そういうことになるので、結局英語を英語として教わるのではなく、この時間
はリーディング、この時間は文法、この時間はライティングって感じになる。

そうすると生徒たちも英語という言語を分けて考えることになりますよね。

今から僕がフランス語と中国語を勉強するとして、分けて勉強したほうが効
果的なのか? それなら分けたほうがいいってことになろう。

しかし普通はそういうことはしませんよね。

だけど文部科学省から提示されてるカリキュラムは分かれてる。

新課程はそうならないように配慮してくれるようなので、それはいいけれど、
それでも単位数の関係で担当教員は分けられるということになる。

週に6コマ教えることができればいいけど、僕の場合は週になんと4コマ。
そしてそれで6年間持ち上がることになる。少ないでしょう?あきらかに。

4つのうち2つをリーディング、1つをライティングなんて感じでやるのが従来
のパターンではなかったかと思うんです。 

でもそれってどうなんでしょうね。それぞれをバラバラに考えるのは全くの間
違いではないかと思うのですよ。英語は英語として勉強すべきかと。

すべてを「英語」という切り口で捉えれば、分ける必要はないと思うんです。

で、英作文なんですが、やはりどんなアクティビィティーをしていても、最終
的には発信力を高めるのがゴールなのです。英語の発信力。

つまりスピーキングとライティングですね。

どうして『ユメタン』を作ろうと思ったかというと、単語学習だけで英作文とか
スピーキングの力を高められないか?と思ったのがきっかけなのです。

つまり単語の勉強をすれば英文読解ができ(R)、リスニングができて(L)、
ライティングができ(W)、そしてスピーキングもできる(S)はずなのです。

それをやってみようと思って作ったのが『ユメタン』なのです。宣伝みたいで
本当に申し訳ないけど、単語だけでも英語の総合力をもっと高められるはず!

そうは思いませんか?

だから英語の苦手な人はどうぞ何でもいいから基本的なことを繰り返して、
その学習を通じて4つの技能を全て高めようとしてください。

単語なら単語だけでもいい。文法なら文法だけでもいい。

もし書店さんで手にとって合うなと思われるなら、『ユメタン』のゼロレベル
から始めて下さい。指示通りに。

単語力は言うまでもなく、CDも全て活用してフレーズの音読→暗唱までを
数か月やってもらえればかなりのレベルまでいきます。頑張りましょう!

群馬にて

でね、英作文の苦手な生徒が英作文の問題集をやるのはもちろんいいの
ですが、それってその生徒のタイプ次第なんじゃないかと思っていまして。

さっきのブログに書いたとおり、リーディングやリスニングができる生徒が
英作文だけできないってことがあります。それならそういう問題集をすれば
効果が見込まれます。

でもこれまたさっきのブログに書いたけど、進研模試などで偏差値が60も
ないようなレベルなのであれば、それ以前の問題ではないかと。

つまりリーディングとリスニングがある程度できる生徒ってのは、要するに
英語の受信力はあるってことです。

人が書いたものを読んだり、人が話していることを聞いたりはできると。

で、英作文(とスピーキング)ができないってことは、その受信力を発信力に
生かすということができないでいるってことですよね。

ところがリーディングやリスニングができない生徒が、つまり受信ができな
い生徒が、正しい英語で発信できるのか?という問題があります。

もちろんブロークンでよければ、つまり何でもいいから伝わればいいという
英語でいいなら、それでもいい。

でも読む段階で単語がわからんだの文法がわからんだの言うている人が、
果たして自分で書いたり話したりする時に正しい単語や文法の使い方がで
きますか? そりゃいくらなんでも無理だと思うんです。

だから英作文の苦手な生徒にライティングの問題集を与えても意味がない
のではないかと。それよりもまずは受信力を高める工夫をすべきではない
でしょうか? 受信力が高まれば、徐々に発信力も高まるというものです。

続きはまた書きますね。

 

(追記)茨城県の茨城中・高等学校で『ユメタン』ゼロをご採用いただき
     ました。担当の中井川先生、ありがとうございました。感謝します。
     中3でのご採用ということですが、生徒諸君にはそのレベルを早い
     うちに徹底的に反復し、自分のものにして頂きたいなと思います。
     先生の指示をしっかり聞いて、我流ではなく、発音もフレーズも
     全て丸のみしてしまいましょう! 間違いなく英語の達人になれま
     すからね。頑張ってください!初心を忘れず頑張ってください!
    


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