将来ある若い人が自ら命を絶つと、何ともいえない気分になるものですね。
以前はあまりこんな気持ちにならなかったのですが、やはり年齢を重ねると
いうのはこういうものなのでしょうか、諸先輩方。
オリックスの小瀬選手のことは、彼が近大の野球部に所属していた頃から
注目しておりました。とてもセンスのいい選手だと思っていました。
まだ24歳。これからなのにね。
数年前に僕の友達の三浦が亡くなりました。亡くなってからブログを見つけた
友達から、彼の死が自殺であることを知らされました。
かなりショックでした。
彼がギターを弾いて、僕がボーカルをしたこともありました。
人間というのは一人で生きているように見えるときでさえも、実は一人で生き
ているのではない。目には見えなくても自分を応援している人がいます。
決して一人ではありません。
命を大切にしましょう。そして辛いことがあっても、一所懸命に生きましょう。
もちろん大変なことです。大変なことですが、それが人生というものです。
僕も苦労した時代がありました。でもあの頃があったから、今どんなに「先
生、先生」と言われても感謝の気持ちを忘れずに生きていけている。
その点で例の件があったことも感謝できる。父親にも感謝してる。
もしかしたらあれがなかったら、天狗になっていたかもしれん。今みたいに
周囲の方々のお陰で今の自分があるとは思えなかったかもしれん。
エッセイにも書きましたが、人生というのは本当に「十年ひと昔」なのですね。
辛いことがあっても、10年経てば景色が変わるものです。
今の辛いことは10年後の肥やしになっています。
若い人たちよ、ご両親から与えられた命は大事にしましょう。そして一所懸命
に生きましょう。すぐに結果を求めず、10年後を見ながら必死に生きましょう。
どんな土砂降りの雨であっても、10年は続きません。いつかは止むものです。
小瀬選手のご冥福をお祈り申し上げます。