KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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セミナーの方向性について

Posted on: 2010年3月7日(日) 16:22

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昨日、博多の田中十督先生と電話で喋っていて、英語Ⅰの検定教科書ってどの
ように使えば効果的なのかという話をひたすらしておりました。

ユメ勉』は生徒用に書いたものですが、先生方用に「僕はこう英語を教えていま
す」という感じの本を作れたらいいなぁと思ってるんですけどね。

中高6年間を見据えて。

どの時期にどういうことをすればいいのかという話は『ユメ勉』に全て書いた。

ではそれはちゃんとやるとして、教員側としてはどのように指導しなければならな
いのかという話については、また『ユメ勉』とは違う次元の話になりますわな。

『ユメ勉』に書いてあるとおりにやったら、もちろんある程度のレベルにはなる。
全統や代ゼミの模試で偏差値70をゲットするのはそれほど難しいわけじゃない。

教員がちゃんと指導してやれば、そして生徒たちが本当に大学に行きたければ。

問題はその「ちゃんと指導してやれば」の内容だ。

たとえば授業の中で東大対策をするのってナンセンスやと思うんですよね。

だって東大の問題ってのは、スピーキング以外の全ての要素が入ってるわけです
から、対策って何をすればいいん?

出題される形式の問題を解く以外にあまりないやん。

形式を踏まえて授業をするのは対策ではない。そんなのは生徒が勝手にやれば
よろし。大事なのは、例えば大意要約ってどのように解くのか、あるいはどうして
大意要約の授業をせねばならないのかって部分ではないのか。

こう書くと「入試で出題されるから」なんてアホな答えをする人もいるやろうけどな、
でもそれは違う。

だいたい僕は大学に生徒を入れるために授業をしとるわけではない。

でね、これからのセミナーは単語の指導をどうするべきかということと、英語Ⅰの
ような検定教科書をどう使うのかということに絞ってやります。

今月末に佐賀で、6月に東京で、7月に北海道で、それぞれそういう機会がある。
先生方向けのセミナーがある。

まずは単語の指導。

単語の指導というとテストばかりやって、後は生徒たちの自宅学習に丸投げって
いうパターンが大半やと思うけど、それはあまり良くないと思う。

ではどうやって単語力を付けさせる指導をすればいいのか。

どうしてCD付きの単語集を採用しなければならないのか。ダウンロードタイプでは
絶対にダメです。絶対に。CDの付いた単語集(『ユメタン』でなくてもいいから)を
どうぞ買ってあげてほしい。

それから英語ⅠやⅡの検定教科書。

僕も英語Ⅰの教科書といえば、左ページに英語を貼らせ(若い頃はそのまま写さ
せたりしてたなぁ、生徒たち悪かったよ)、右ページに全訳書かせたりする指導が
定番やったりすると思うんですが、それは何のためにやるんやろう。

それを使って授業する際に、生徒たちに指名したりするけど、では何のために指
名するのやろ。当ててできた人はいいけど、当てられなかった人でできてない人も
いるってのに。その人のために最初から教員が訳すなら、指名する必要はない。

それに予習段階では知らない文法事項があったりするわけで、そうすると予習で
全訳などできるわけがないし、できたとすれば授業は不要ってことになる。

いろいろ考えて、僕は自信を持って「英語Ⅰの教科書はこうやって使えば効果的
ではないか」という方法に辿りついた気がします。

どうやってCDを使うのか、どうして生徒たちに本文を収録したCDを持たせるのか、
教員用のマニュアルはどうやって使うのか、全訳をさせるのか、配布するのか。

そもそもどういう手順で授業を進めれば、少なくとも国公立大学に合格する程度
の英語力を身につけさせるぐらいのことはできるのか。

そういったことをセミナーで言えればいいなと思っています。

その前に「僕はこう英語を教えてる」っていう本を書いてみたいな。整理する意味
でも。下準備はできてるんやけど、とても書く時間はないし。

そういう話を田中先生としていました。英語Ⅰの使い方ですが、田中十督先生に
は喋らなかった(笑)。なんでって? それは僕がイジワルだからです。

自分で考えろと言いました。だって25日に彼は佐賀まで来るからな。その時まで
自分で考えてほしいと言いました。それぞれの教材には意味があります。

それを考えれば自ずから使い方は見えてくる。英語Ⅰの教科書だけでも十分に
生徒の力をつけてやることができます。リスニングも英作文も全部です。

 

(追記)安河内先生とのパネルが送られてきて大感激の木村です。
     ふうかちゃん、ありがとーーー!

 


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