KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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サインに思う

Posted on: 2011年6月12日(日) 22:33

 

 

 

 

 

 

僕は一般人だと自分では思ってるし、少なくとも芸能人やまして芸人ではない
から、勝手に写真とか撮られるとムッとしてしまう。

しかしこれでも物書きの端くれとして「サインして下さい」には必ず応じることにし
てる。僕なんかのサインでもほしいという人がいるのはありがたいことだ。

先日、東京で淑徳巣鴨高校でお世話になったとき、その学校の各教室に置くか
らということで、サイン色紙を27枚書いた。

昨年度の高3で教室に置いたら合格率がかなりアップしたらしい。サイン色紙と
はまったく関係ないと思うけどね。

周囲の方々は27枚も大変ですねと仰るが、1枚1分としてもすぐ書けるものだし
僕も初めてドラゴンズの田尾選手に往復はがきを送り、彼から送り返されてきた
ときには身体が震えたものだ。

もちろん僕は田尾選手のような偉大な人間ではない。でも、どんなちょっとしたこ
とで人間のモチベーションがアップするかわからないもんねぇ。

大リーガーはどんなときでもサインは嫌がらずにするらしい。当然といえば当然だ
けれども、日本の野球選手の場合には、移動中なんかだと拒否するケースもよく
あると聞く。そしてそれはどうかと思う。

上にも書いたが、サイン1枚が誰かの生きる気力につながることだってある。

上の写真を見てほしい。この写真、僕がとっても大事にしてる写真なのだ。僕の
横にいる生徒たちが本当に嬉しそうな、そして少し気恥ずかしそうな表情で僕が
彼らの『ユメタン』にサインするのを見てる。

この写真は僕に、多少疲れていても1枚1枚心をこめてサインさせていただこうと
いう気持ちを思い起こさせるリマインダーとなっているのだ。

来週末は愛知県体育館で生徒たちに講演をするが、主催者によるとサイン会が
あるらしい。何人の生徒たちが来てくれるのか知らないけど、「はい、先生はこの
あともいろいろあるので、ここまでね」という切り方をしてもらいたくない。

主催者さんには。僕のことを慮ってくれてるのはわかるけど。

もちろん並んでくれる生徒が1名、100名でも関係なく、1枚に心を込めて、そし
て「成績あがれ!!!」という願いを込めて、サインをする。

灘の生徒たちの中には卒業のときに恥ずかしそうに「サインしてくれ」と来る者も
いるけれども、灘の生徒であれ他校の生徒であれ喜んでくれるのであれば著者
としてサインをさせていただき、念を込める。

成績あがれよ!!!絶対に合格せえよ!!!

僕にとっては何枚かの1枚であっても、彼らにとってはたった1枚の大切なサイン
なのだとすれば、気軽にはできず、いつも魂を込めてサインさせて頂くのである。

 


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