KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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想いとスキル

Posted on: 2012年1月24日(火) 23:14

 

 

 

 

 

 

 

 

 
たくさんの執筆依頼があって、片っ端から開いてはどんどん書いてるのですが、
気になるとストップしてしまって、そこからひたすらベストを追い求めてはじっと
PCの画面を見つめる日々が続きます。

僕は天才ではないので、この見つめる日々を大事にしています。

確かに急げばいっぱい完成します。しかしそれはあまりに大量生産され過ぎた
想いのないものになってしまうのではないかと、恐くなってしまいます。

どうしても手が動かないときは、他の書きかけた本の原稿を開いて、それを書く
ようにしています。こうして1年に何冊かの本ができあがっていきます。

何か本を書いてみたいなと思っている人はたくさんいらっしゃると思うのですけ
れども、思っているだけでは絶対に書けません。

書き方がわからなくてもいいから、書いていくことです。

200ページぐらい書いたら人に見てもらったらいい。

これではちょっとなぁって言われるはずですから、具体的にどこがダメなのか
を聞いて、それをメモし、そして理解できたらまた他の人に見せればいい。

最終的にその原稿はたぶん使いものにならないので、そうなれば話は簡単で、
ゴミ箱に捨ててしまえばいいのです。残しておいても役に立ちません。

そして次の200ページを書いていくことです。

10冊ほど書いたら、もしかしたら1冊ぐらいは本が書けるようになっているかも
しれません。それは誰にもわかりません。

少なくとも大事なことが2つあります。

「想い」と「最低限のスキル」です。

「こんな本が書きたい」という想いこそが大事です。それと「物書きになりたい」
という想いも。

それからもう1つ大事なこと。必ず毎日書くことです。僕はこの15年ぐらいかな、
ほとんど毎日PCに向かって何かを書いています。

そうしているうちにスキルが上がってきます。問題集の場合、例文や設問を作る
スキルがどんどん上がっていきます。

僕は小説家になりたくて、浪人時代にも小説を書いていました。だから慶応に
落ちたのですが・・・

先日直木賞と芥川賞の発表がありましたが、話題になった田中さんが「20歳
以降、毎日小説を書いている」と仰いましたね。

20歳以降書き続けて、やっと芥川賞が取れたのです。芥川賞ってのは、純文
学の新人に与えられる、いわば新人賞なのです。
(ちなみに直木賞は大衆文学の新人賞です)

20数年書き続けてやっと新人賞。

「想い」っつうのはそういうものですねぇ。

僕もさらに頑張ります。田中さんにも受験生にも負けませんで。

 
今日も僕のブログにおいでくださいましてありがとうございました。
インフルエンザが流行っていますね。手洗いとうがいを励行しましょう。

 


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