
福島でも島根でも、生徒たちには基礎トレがものすごく大事と
いう話をさせてもらいました。
昭和時代の指導や勉強には基礎トレという概念がなかったので
リスニングやスピーキングの苦手な人が多いんですよね。
僕は高1生徒たちに『ユメタン②』を使ってやっています。
教科書を使ってもできますし、それ以外でもできます。
大切なのは音源があるということ。教科書の場合、CDが別売
になっているので、手元に音声がない場合は教科書は不適当で、
そういう人は長文の問題集を使うといいと思います。
毎日ウィークリーはHPで音声をいつでも聞けます。そういう
点でいえば教科書よりもずっといい教材です。

フレーズなりパッセージなりを、まずは音読し、意味をとって
いきます。初心者の方は赤ペンなどを持っておけばいいでしょう。
発音やアクセントに自信のない箇所、意味に自信のない箇所に
赤線を引いていきます。
例えば100個のフレーズ中に60箇所の下線が引かれたとします。
今度は音声CDやアプリを使って音声を聞きます。
途中で紙面から目を離し、シャドーイングができるかやってみ
ることも大切です。見たものをシャドーイングするのも
リスニングにおいては効果的だからです。
単語集だって立派なリスニングの教材ですからね。
CDに合わせて音読やシャドーイングをするのですけれども
途中で最初にやった「フレーズやパッセージを見たら、全部
発音できるか、意味が言えるか」をチェックします。
同じことを何度も行います。回数勝負。素振りと同じ。
特に音と意味を知らなかった60個を脳に刷り込む意識で行います。

ある程度できたかなと思ったら、今度は日本語を見たら英語
に直せるかどうかをチェックします。
おそらく学校の先生でもあまりできません。
今度はCDを聞きながら、日→英ができるようになることを
意識しながら何度も音読を繰り返します。
日本語を見たら英語に直せるようになるまで繰り返します。
これが基礎トレです。
グーグル副社長だった村上さんは毎日同じ1000単語を見ることを
推奨されていますが、なかなか1000単語や1000フレーズはきつい。
でも100ならどうでしょう。200なら?
毎日同じ100フレーズを1週間毎日音読してください。
1回やるのにかかる時間はだいたい7~8分程度です。
2回音読したら15分、3回なら22分。
1週間後に100フレーズのうち、50でも60でも日→英にできれば
それはかなり力が付いていることになります。
覚えようとするのではなく、脳に刷り込まれるのを待つのです。
あまりストレスなく行えます。やる気があれば。
中高生の人たちはどこかでがっつり語彙力を身に付けないと
いつまで経っても英語が読めないし聞けないはずです。
たとえばこの冬休みから3月いっぱいまでに語彙力をテーマに
勉強してみればどうでしょう。語彙力のみをがっつりやる。
短いフレーズでは英作文をする際にあまり力を発揮できないので
できればセンテンスに近いものを選ぶことです。
僕の本を使ってくれれば嬉しいけど、音源があるものを選ぶこと。
でないと、いつまでもリスニングは苦手なままです。
早く音声中心の英語学習に切り替えないと、読めても聞けない
英語力しか身に付かないですから、気を付けてください。
今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
今日からは少しゆっくりさせていただきます。