KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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セミナー後の悲劇、その2

Posted on: 2009年11月5日(木) 10:59

東京

通路を隔てた隣で寝ている(かどうかわからない)大垣嬢を横目に見つつ、
僕は携帯でメールをピコピコやっていると、ぼろ雑巾2号からメールが。

山田:海老名という聞いたことのない駅にたどり着きました・・・
木村:おー!それはいいなぁ(笑)

この瞬間、さっき僕をバス乗り場で見送ったときの山田君の笑顔が脳裏に
浮かび、おかしくておかしくて、もう笑いが止まらなくなった。

禍福はあざなえる縄のごとしとはよく言うたもので、人生はこれやから面白
いわな。順風満帆すぎる人生なんて面白くないわい。

山田:生まれてはじめて、途方に暮れております。
木村:踊れ!山田君、プラットホームで踊れ!
山田:いや、今まで聞いたことがない駅や線路で半泣きです。

どうも僕を見送ったあと、さらに佐藤先生と山田君は二人で飲みに行ったら
しい。そしていつもどおり佐藤先生は冷静に帰り、山田君は酔い過ぎたと。

彼の自宅の最寄り駅を遠く通り過ぎて、神奈川県のかなり奥のほう?まで
寝過していってしまったそうな。そして帰ることができなくなったと。

彼はこの春に東京に異動したばかりなので、実はまだ東京や神奈川の駅
や路線に詳しくないのです。

酔い過ぎたことと地理に明るくないという事実が相俟って悲劇は起こった。

MR. Yamada

木村:海老名って何県?
山田:わかりません!おそらくは東京ではない。近くのコンビニの店員に聞
    いたところ、神奈川県のようであります。
木村:いっそのこと、夜行バスで大阪まで来る?
山田:夜行バスさえない場末なエリアです(汗)。タクシーの待合室にいる酔
    っ払いが何故だか迷彩服を着ています。射殺されそうです。
木村:山田君!ポジティブポジティブ!
山田:ですね!またもや天才的なシチュエーションに追い込まれている自分
    に乾杯です!では飲みに行きます!
木村:え!?今から?おぉ、さすがや!(絵文字のOK)
山田:弟子ですので。
木村:その状況でなかなかでけへんで。大したもんや!
山田:いえいえ、今からハイボールをいただきます(すでに飲み屋に入って
    注文したハイボールの画像付きのメール)。神奈川最高デス!

僕と大垣嬢を笑顔で見送った彼が寝過ごし、そして海老名という駅にたどり
着いた後、茫然自失になりながらも、解決法が見当たらず、仕方なく飲みに
行った彼はまったくもって素晴らしい。

飲みに行っても何の解決にもならんのに。でも飲みに行くところが面白い。

若い人たちには、これが面白いと思える男になってほしい。女の人は無茶
せずに、いくら金がかかってもタクシーで帰ってほしいが。

もちろんそのうちその飲み屋も看板の時間となり、ぼろ雑巾2号は追い出さ
れてしまい、茫然自失againとなった彼が辿り着いたのはカラオケボックス。

もちろんあんなところで眠れるはずもなく、翌朝、つまり僕が大阪駅にようや
くたどり着いた頃に海老名駅からボロボロになった彼は電車に乗り込んだ。

スーツはヨレヨレ。髪の毛はグチャグチャ。顔は脂っぽく、そしてむくむ体。

悲しき二人。

前の夜の20時頃は誰よりも大はしゃぎしていた二人。

なのにそれから10時間後には誰よりもボロボロになっていた二人。

嗚呼、人生。

もちろん翌日、つまり月曜日は二人とも仕事があり、二人ともシャワーを浴
びてすぐそれぞれの職場に向かい、僕は授業と面談を、彼は・・・

夕方に山田君から電話があり、「仕事にならんかったです」と。

そりゃそうだろ。僕は生徒たちに「さっき帰った」と告白し、大喝采を浴びて、
いつもよりバカ高いテンションで授業を行い、保護者面談をこなした。

帰宅したら18時。それから晩飯を食べて19時就寝。変な寝汗をかきなが
らちょくちょく起きて朝7時起床。12時間も寝た!

そのまま3日は野球の試合。それについてはまた次に書くとして、監督と審
判をヘロヘロになりながらこなして、倒れるように帰宅。

12時間寝たぐらいでは、あの夜行バスの疲れは取れん。45歳にはきつい!

帰宅途中で大島君からメールを頂戴し、公立進学校の先生方の集まりで、
学校で一括採用した教材アンケートで、『東大英語リスニング』や『ユメタン』
との記載が多かったという連絡を頂戴し、恐縮しまくり。

帰宅して、風呂から出たらすぐに爆睡。

翌朝、つまり4日は6時半に起きて時計を見て、13時間ぶっとおしで寝たこ
とが判明する。ビビる。2日間でなんと25時間も寝とるが!!!

いやぁ、昨日やっと普通の自分に戻りました。さすがに25時間も寝たらね。
しかし一昨日の野球の試合前は気を失うんじゃないかと思ったわ。

恐るべし!夜行バス!

しかしありがとう!夜行バス!

矢部ちゃんや石川君から「夜行バスに乗るようなことになって、申し訳ありま
せんでした」というメールが来たが、いやいや、すべて僕自身の責任です。

悪いのは君らじゃない。

僕と、そして山田君なのだ。ぼろ雑巾ズなのだ!

保護者面談でことの顛末を野球部のある保護者に話をしたら「先生、本当
タフですねぇ」とおっしゃって、なんと返事をしていいかわからなかったけど。

でもまぁ何歳になっても落ち着きなく、動き回る自分に乾杯しよう。

今後は体にかなり気をつけながら。みなさん、ご心配をおかけしました。
木村と山田はとっても元気です。

 

(追記)昨夜、安河内先生と電話でいろいろ話をし、一度我が家に来て
     いただいて、一緒に飲みましょうなんて仰っていただきました。
     またまた楽しみが増えた木村です。

(追記)今月末の英語教師塾イン博多も楽しみです。かなり多くの先生
     がたが参加されます。プロの授業を楽しみにしております。

 
 


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