『ユメブン』にも書きましたが、もうwhomは使わなくなっているんです。いや、関係
代名詞の話なんですが。
古い本ならまだしも、新しい本にも前置詞+whom以外の形でwhomが使われて
いるように書いてある本がありますが、口語では使わないです。
whomは省くのが普通なのですね。
The woman I saw at the ceremony proved to be one of my cousins.
このように目的格の場合、womanの後ろには何も置きません。教科書なんかでも
今はwhomを置かない形を教えているのですが、参考書だけがwhomを使ってる。
それはどうしてもそういった参考書が「whomを使った文章もあって、それにも対応
できるようにしておいてほしい」という気持ちがあるからではないかと。
実際に使う際には、目的格でもwhoを使うことが多い。
『ユメブン』にも書いたとおり。
入試でwhomを使ったらどうなるんでしょうね。×にはならないとは思うけど、採点者
によっては×にするかもしれません。いや、さすがにそれはないか。
英語を話す際には、whomを使わないようにしましょう。
さてセンター試験や私大入試で並べ替え問題が出題されますが、あれの正解率、
かなり低いらしいですね。センターでも問題によってはひと桁の正答率とか。
作るサイドからしても、並べ替え問題を作るのは結構骨が折れます。
たとえば。
It is often said that the dolphins are smart.
これは並べ替え問題の素材としては全く役に立ちません。なぜかというと、文法
上や構造上のポイントが1つしかないからです。
Not only you but I wanted to travel abroad.
みたいな文もそうです。not only A but Bしかポイントがありません。
これはどうでしょうか。
I have something interesting to talk about.
これも出題されません。なぜなら許容解が発生するからです。つまり・・・
I have to talk about something interesting.
と並べ替えても正解となりますよね。だから出題はされません。
ならばこれらはどうでしょうか。
Would you tell me which bus to take to get to Shinjuku Station?
I called my teacher to ask her what time to gather the next day.
I decided to give up studying abroad because I have little money.
It’s often said keeping early hours is good for health.
これらは文中に文法や表現上のポイントが2つも3つもあり、許容解が発生しま
せんから、並べ替えの問題の素文としては使えるということになります。
並べ替えの問題に困ったら、語群をじっくりと見てください。
そして出題者が狙いとしていたポイントがどういう点とどういう点なのかを見極め
ようとすることです。
2つ以上のポイントがありますから、そのポイントごとに語群を分類することです。
そうすることで、ぐっと正解に近付くことができます。
1つのポイントの語群にはAの記号を、もう1つのほうにはBの記号を付けるとかね。
そんな感じでいくつかのグループを作り、あとはそれをどう組み合わせるかです。
何せポイントが2つ以上あると思ってください。
そもそも文の構築力がないと、並べ替え問題はきついかもしれませんが、そうい
う視点で我々は問題を作っているのだということを頭に入れておけば、もしかした
ら役に立つかもしれませんね。
センター試験、頑張ってください!
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
昔の受験生はwhomがないなんて言われたら困りますよねぇ。
ないわけじゃないんですけど、使わないんです。