KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

単語力を付ける方法を間違えるな!

Posted on: 2010年10月3日(日) 16:30

  

 

 

 

 

 

 

 

  
最近本当に思うんやけど、重要性はわかってるにせよ、英語の単語指導
って今までの英語教育の中でなぜかあまり言及されてこなかった気がする。

もちろん単語を覚えるのって大事なのはわかってるねんけど。

長文はこうやって読もう!

英作文はこうやって書こう!

こういう教育は結構行われてきましたが、単語に関しては「しっかりと覚え
よう!」と言われ、単語集を持たされて丸投げされてきた気がする。

週に1回か2回の単語テストはあったとしても。

でも常識的に考えれば、少なくとも音声のない英単語の暗記なんてのは、
絶対にあり得ないわけです。

例えば海外から来た人が「挨拶」を見て、どう読むのかわからないまんま
ひたすら漢字の書き方と意味を覚えているとします。

これ、言語の勉強法としてはまったくダメですよねぇ。

英語に戻して、例えば・・・『ユメタン』①にheirという単語が出てきます。

これを単語集を見ながら「そうか、ヘアっていう単語は『相続人』っていう
意味なんやな」と思った受験生がおると。

で、高3になったときに、やたら「センター頻出発音アクセント集」みたいな
ものを配布されて、その要注意語の中にheirを見つけると。

え!これって「ヘア」じゃなくて「エア」やったん???

高1や高2で覚えたときに、ちゃんとCDで聞いてheirが「エア」という発音
であることを学習していたらよかったのに。

 

 

 

 

 

 

 

教える側も教わる側も、音声に関しては「リスニング対策本」とか「発音本」
みたいなものを使って、要するに単語集や読解問題集や英作問題集などと
別個のものとして切り離してきたように思います。

それこそ日本人がこんなにも英語を話せなくなってる原因ではないか?

という気がするのです。

単語を覚える際には、絶対に音声CDを使うこと。そして「日本語→英語」の
順番でクイックレスポンスができるかどうかをチェックしておくこと。

これが正しい単語力を身につけるための最短距離です。

以前、体験入学した通訳養成学校の先生が「犬と言われればすぐにdogと
変換できますよね。その感覚で『与党』や『無関心』等も言えるようにしないと、
単語力があるとは言えません。考えないと出てこない単語は、実はまったく
といっていいほど身についていないといっても過言ではありません」と仰った。

皆さんは単語集の日本語の欄を見ながら、クイックレスポンスをする練習を
やっていますか?

僕の生徒たちは現在『ユメタン』①と教科書『エレメント』を使って、ひたすら!
それをやっています。単語に関しては恐ろしく力が付くはずです。

使える英語の力が付くはずです。それこそ「犬→dog」と同じぐらいまでやる!

もう一度書いておきます。

①絶対に音声CDを使って、正しい発音ごと覚えること。発音、スペリングと
  意味の3つを同時に覚えよう。CDのない単語集は使用すべきではない。

②日本語→英語のクイックレスポンスができるように覚えよう。『ユメタン』を
  使っている人はCDを使えばできる。使ってない人は友達とペアになって
  問題の出し合いっこをしよう。

単語力をつける方法を間違えると、覚えたしりからどんどん忘れていく上に、
その単語を使う段階になって、実は使えないことがわかるはず。

英語を使うことを念頭に置いて、単語を覚えていくことが大事なのです。

 

(追記)ちなみに「与党」はthe ruling party、「無関心」はapathyです。

 


kimutatsu

安河内先生に感謝感激!

Posted on: 2010年9月20日(月) 23:50

 

 

 

 

 

 

 

 

  
速読力を養成するということに関して、ブログで書きたいなと思ってる
木村なのですが、ちょっと今は時間がなくってですね。

いちいち構文を取りながらでないと読めない人たちが多すぎるよね。

あれ、なんでかな。

しかも読み終わったあとに、設問を解く際になって、内容を忘れていて
また読み直さないとアカンっていう、そういう読み方しかできない。

教えるサイドが悪いのか?:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

読書量が絶対的に足りないってのもあるよね。

というわけで、英語の文章を内容を取りながらしっかり読もうぜっていう
感じのつくりにしてあって、それを速読のメソッドと絡めました。

自分のブログでもっと細かく書きたいなと思っていたら、安河内先生が
ご自分のブログで、ナ、ナ、ナント!紹介してくれはりましたがな!

安河内先生のブログはこちら

ほんまにありがたいなぁ。こうして人と人がつながっていくんやなぁ。
というわけで、早速安河内先生にお礼の連絡をしました。

先生、ありがとう!

それと安河内先生のブログに驚くほどオモロイ記事を発見しました!

これ、先生方は必見です。ウイットに富んだ内容ですが、英語教育に
関する短編になっていますので、どうぞお読みになってくださいね。

それがこちらです。

 
 

 

 

 

 

 

  
僕が受験生やった頃は音読も暗唱も何もなく、ただひたすらに文の構造を
これがS、これがV、これがOなんて言いながら取るのが英語の授業でね。

こんな簡単な文でもSVXXを取らないとあかんのかと思いながら、読んでた
ものです。I think that・・・でも「IがS、thinkがV、that節がO」なんてね。

わかっとるっちゅうねん!

僕もそういう教え方を以前はしてた。生徒たちに悪いことしたな。
お陰で授業は楽やったけど。構造分析主義の授業は楽だ。パズル解いて
それを生徒たちに「こんな構造なんだぞ!」と示せば授業になるんやから。

それも大事な部分はあるけど、それが中心的な英語学習だったら、残念
ではあるけど、英語の達人にはなれないし、英語の使い手にもなれん。

構造を取れないってのはダメなので、それについてはまた書きます。
文構造を取る授業がダメって言ってるのではないので、誤解のないように。

と言っても誤解する人はいてはるんやろうな。またそのうち書きます。

 


kimutatsu

音読は速いほうに合わせて!

Posted on: 2010年9月11日(土) 19:19

   

 

 

 

 

 

   
神戸市中学野球の秋季大会ブロック予選が行われているのですが、
残念ながら灘の野球部の秋は終わりました。残念。

今日は勝てたなぁ・・・攻撃が雑すぎました。

勝てる相手やなとおそらくみんな思ったんやろうな。この相手ならば
きっと打てる、勝てるという気持ちが雑な攻めにつながった。

僕も含めて出直しやな。

記念すべき公式戦1勝はゲットしたんやけど、このチームのメンバー
やったら、神戸市の代表を目指してもまったくおかしくない。

春に旋風を巻き起こしてやる。

 
 

 

 

 

 

 

ピーターセン先生との共著ですが、荒川さんによるとかなり好評とのこと。
書店さんでもだいぶ売れてるということです。ありがとうございます。

何人かの先生方から「全部読破したけど、これはオモロイ!」というメール
を頂戴していて、「そりゃピーターセン先生の書き起こしやからな」と思いつ、
ご多忙の折、すでに15長文を読破した先生方は凄いなと思っております。

CDの対談も刺激になって面白いと博多の富永先生から。ありがとうね。

  

速読っていうと、目を速く動かすことやと勘違いしてる受験生が多いよね。

 

違うっちゅうねん!\( ̄_ ̄)/

 

斜め読みっていうても、本を斜めに読むこととは違うわな。

それと同じですわ。(-^〇^-)

速読の方法を知らないという方は是非ともお読みください。方法を知り、
その方法で50長文ぐらい読めば、きっと速読力はかなり付くと思う。

目を速く動かすんちゃうで!

CDには速度の違う2種類が収録されてるので、復習の際に音読をするのは
できれば速いほうに合わせてやろう。最初は遅いほうでもいいけどね。

再掲・・・

 

復習は速いほうに合わせて音読をしてほしい!頼む!必ずやってくれ!

 

その速いほうより速く読めるようになったら、リスニングも速いのが聞きやすく
なってくるんやな。だから2種類入れてる。

速読をやりながら、リスニングと英作文の力も上げよう!っていう本なんです。
だから指示通りにやってほしいです。

リーディング力とリスニング力と英作文力との力を同時にアップさせてほしい!

これで950円ってのはビックリやけど、旺文社さん、ほんまに太っ腹やなぁ。

本の値段設定はアルクさんにしても講談社さんにしても旺文社さんにしても、
完全に出版社さんが決めることで、僕は一切ノータッチなんです。

『ユメタン』シリーズ以外は本のタイトルも出版社さんが決めはったんです。

というわけで、買ってくださった方には感謝します。ありがとうございます。

で、買うだけではもちろんダメなので、指示どおりに速読の訓練をして下さい。
最初は慣れないかもしれへんけど、必ず速く読めるようになりますので。

灘の中3の生徒たちはまだやらなくていいよ。冬休みの宿題になるから(笑)。
そしてこの15の文章は全部暗唱してほしいな。かなりの英語力が身につく。

みんな、ガンバレ!

俺もガンバル!

 

 


kimutatsu

『英語長文速読特訓ゼミ』が出ました!

Posted on: 2010年9月6日(月) 21:21

 

  

 

 

 

   
 

 

 

おかげさまでマーク・ピーターセン先生との共著が発刊となりました。
上の画像の本がそれです。速読力養成のための本なのです。

長文は15個ありますが、どこかの大学入試からとってきたのではなく
すべてピーターセン先生がゼロから書き起こされたものです。

これがねぇ・・・

 
すっげぇ文章!

 
何人かの先生方に読んでいただいたのですが、よくこんな内容の文章
が書き起こせるなぁと思うようなものです。

特にこの「基礎レベル」は単語レベルを『ユメタン』でいうとゼロと①あた
りの単語ばかりにしていただいたので、書くのが大変だったとのこと。

でも内容的にはすごく面白い!

●犬型人間?それとも猫型人間?
●色が人間心理に及ぼす影響
●言語消滅とその対策
●日本が世界恐慌を切り抜けた方法

などなど、とても基本的な語彙だけでは書き起こせないんじゃないかと
思われるような内容の文章ばっかりなのです。

それを極めて平易な文章で書いてくださっていて、ほんまに凄い!

で、僕はその文章にスキミングやスキャニングの、言うなれば速読力を
養成するための設問を作って、解説や構造分析を書いたのです。

でね、私大入試なんかで文章中にやたら空所がある問題があるやん?

あれって困るよね。音読しようと思ったら空所や下線部が邪魔になって
復習がしづらい。あまり空所が多い問題は良問とは言えない。

というわけで、15長文全てに一切の下線を引きませんでした。それから
穴埋めの問題を作りませんでした。

どうしてもピーターセン先生の書かれた名文に下線を引いたり、ましてや
カッコを作りたくなかった。だから引かなかったのです。

したがってピーターセン先生のお書きになった文章はそのまま生きてる。

全訳はスラッシュリーディングができるようにスラッシュを引き、右側に
対訳という形で英語を再掲載した上で、全訳を載せました。

音読やシャドーイング用のCDは付いています。当たり前です。それも、
140wpmと180wpmの2種類が収録されています。

そして僕とピーターセン先生との対談も収録しました。

値段は950円。

今日出たのは「基礎レベル」ですが、これから「センター・中堅私大レベル」
と「国公立・私大難関レベル」が出ます。

設問を解きながら速読力を養成してほしいのですが、ぜひともピーターセン
先生の書かれた文章を堪能してほしいなと願っています。

ピーターセン先生と共著を出せたのは生涯の宝となりました。
旺文社編集担当の荒川さんには心から感謝しております。いつもありがとう。

 


kimutatsu

『夢をかなえるリスニング』

Posted on: 2010年9月1日(水) 16:46

 

 

 

 

 

 

 

 

  
手元に『夢をかなえるリスニング』が届きました。アルクの編集者である
あおいちゃんから送ってもらいました。ありがとう。

これは書店さんには並びませんねん。

学校採択品というやつでして、非常に薄い本です。ドリルブックみたいな。

生徒たちは年がら年中渡されているので、わかってもらえるやろうけど。

このリスニングの本ですが、INPUT→INTAKE→OUTPUTの流れにな
っておりまして、リスニングだけではなく「英作文までやってもらうで!」な
流れになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
まずはINPUT段階。

センター試験の問題形式になっているのですが、それぞれの問題を解き、
解答解説を読んで、正しかったかどうかをチェック・・・

・・・するのはいいのですが、ちょっとハードかもしれないけど、裏面がです
ねぇ、全文ディクテーションとなっていまして、それが終わってから解答を
見てもらいます。

CDには速度の違う2種類の音声が入っておりますが、自分に合った速度
でディクテーションを行ってください。

ディクテーションをしたスクリプトはそのままにしておいては絶対にダメ!な
ので、次の段階でフォローすることになります。

ここまでがINPUTです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
ここからINTAKEの段階に入ります。

裏ページの真ん中やや下あたりに「音読チェックボックス」というのがあり
ますので、ディクテーションしたスクリプトを20回音読するようになってて、
音読したらチェックボックスに印をつけていきます。

スクリプトを20回も音読すれば、かなり覚えますし、英作文やスピーキン
グ、あるいはリスニングの力がぐんぐん付いていきます。

ここではCDはできるだけ180wpmに合わせて音読しましょう。

なぜなら速い速度に慣れていくことで、速い放送が聞けるようになるから
です。自分にとって心地良い速度に合わせてばかりだと、いつまで経って
も速いのが聞けるようになりませんからね。

ここまでがINTAKEです。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

  
最後にOUTPUTです。

音読だけして放っておいてはダメです。覚えた英語を使って自分で何か
英語を作ってみないと。新しい文を作れないと暗唱した意味がありません。

裏ページの一番下にOUTPUT STAGEとあり、ディクテーションや音読を
したスクリプトに出てきた単語や文法表現などを使った英作文問題があり
ますので、それを解いていきましょう。

スクリプトをちゃんと音読して暗唱していれば、その表現を「借りて」解ける
英作文ですから、しっかりと音読したかどうかが問われます。

これがOUTPUTです。

 
 

 

 

 

 

 

   
これで終わりではありません。解答解説をご覧下さい。表面にはスクリ
プトと解答のポイントや音の変化の説明などが書かれています。

音が繋がって聞こえたり、音が消えたりする部分の説明ですね。

それを熟読してもらうのですが、横に単語とフレーズのコーナーがあり、
チェックボックスが付いていますので、そこで単語や熟語を覚えます。

さらに表面の下に「これを英語で言えますか?」というコーナーがあるの
で、それを覚えてしまいましょう。英作文に役立ちます。

裏ページには問2のスクリプトや音の変化、単語ボックスがありますが、
一番下に「ワンポイントアドバイス」という、言うなれば勉強法のコラムが
載っています。おそらく今後の勉強の指針となると思います。

まだあります。

解答解説の最後のページをご覧下さい。そこにはこの本に出てきた全ての
単語やフレーズ、重要表現が「日本語→英語」の順番に掲載されています。

ちゃんと単語などを覚えているかどうかのチェックができるようになっていて
宿題考査対策としても使えるのではないでしょうか。

というわけで、『夢をかなえるリスニング』ですが、すでに大好評ということを
アルクの方々から伺っております。

残念ながら個人では買えない本なのですが、おそらく今までのリスニングの
本にはない「リスニングをやりながら英作文まで世話します」的なものになっ
ていますので、かなり力が付くのではないかと思います。

リスニングの問題を解き、ディクテーションをして、単語を覚え、音読を20回
して、英作文を解いて、解答の「これを英語で言えますか」を覚え、コラムを
読んで、巻末の単語のリストで最終チェックするという流れになっています。

さらにCDが2種類の速さ(160wpmと180wpm)になっています。その
使い方については各ページに指示があるとおりです。

もし皆さんの学校で採用になったら、こういう流れでやるんだなと覚えてお
いてくださいね。リスニングは得点源です。頑張ってくださいね。

 


kimutatsu

構文集について思う

Posted on: 2010年8月29日(日) 21:28

 

 

 

 

 

 

(山口県立防府高の徳田先生)

最近たくさんメールを頂戴するんやけど、返事が書けていなくてごめんね。
頂いた質問メールにはこのブログで回答することになっています。

さて、こちらの質問。

高校1年生かなぁ、2年生かもしれない。暗唱に関する質問です。

*****************************

キムタツ先生!鹿児島に住む高校生(男)です。いつも『ユメタン』では
お世話になってます。学校で『ユメタン』を使って試験が行われています!
ものすごく覚えられるし、フレーズまで覚えているので英作文がグン伸び
なので、模試が楽しみです。ありがとうございます!

ところでうちの学校では構文集というのを一緒に使っていて、それを週の
テストで暗唱したものを書かされる試験があるのですが、正直言って苦痛
以外の何ものでもありません。

確かにいろんな勉強法の本などを見ると英作文は英借文だと書かれてて
その構文集に出てきて暗唱した文章から借りるために暗唱させられてるの
だと思うんですが、役に立ってる感じがしません。むしろ『ユメタン』のフレーズ
のほうが実践的で役に立つと思います。それに構文集も『ユメタン』もだと
どっちつかずになってしまって、よくないように思うのです。

キムタツ先生は灘校では構文集を使っていますか。使ってるとしたらどのよう
にして使っているでしょうか。教えてください。

****************************

僕は構文集というのは使いません。君が言うとおり、英作文をするために
今まで覚えたところから「借りる」という要素は大きいとは思うのです。

しかし大事なのは、文をいくつか覚えたとして、そこから正確に「借りる」こ
とができるようにするということではないでしょうか。

単に機械的に構文集を覚えてるだけではダメです。

 

智辯学園の
永森先生です。

 

 

 

 

例えば仮定法の文があるとしましょう。

If I were you, I would tell my parents the truth.

という文を音読して暗唱したとしますよね。

でもこの1文を暗唱したからといって「僕が君なら、遅刻したことを西山
部長にちゃんと謝るけどなぁ」が英作できるものでしょうか。

仮定法過去なら仮定法過去だけで何十文も使っているうちに「なるほど!
仮定法ってのはこういう感じで使うのか」ということに気づいて、そこから
文字通り「借り」ながら、新しい文を作ることができるようになるのです。

いわゆる構文集ってのは、仮定法過去だけで何十文も載っていませんよね。

せいぜい1つか2つだけです。

だから僕は英文法の授業を使って、英文法を定着させる手段として、手製の
構文集プリントを作り、それを使ってOUTPUTの練習をしています。

『ユメ勉』に書いている音読や暗唱ですが、暗唱までやってもまだINTAKEで
して、OUTPUTしているとは言えません。

暗唱ってのは、単に覚えたことを言っているだけですから、それなら例えば・・・

そうですね、京都から東京までの全ての駅名を何度も音読して暗唱するのと
あまり変わらないように思うのです、単に暗唱するだけなら。

 

暗唱するだけではなく、新しい文作りに活かせるようにする覚え方をすること。

  

セミナーでは具体的な方法を先生方に説明しているのですが、単に構文集の
文を1つずつ覚えただけではあまり機能的とは言えないのではないかなぁと。

もちろんそれを覚えることには意味があるのですが、文法事項や構造などを
ちゃんと理解して、OUTPUTにつながるような暗唱をすることが大事なのです。

 

(追記)10月24日の博多のセミナーですが、定員まであとわずかとなりました。
     物凄いペースで席が埋まっているようです。ありがとうございます。

 


kimutatsu

共著で新しい本を出しますねん

Posted on: 2010年8月27日(金) 12:45

 

 

 

 

 

 

  
結構前からある外国人の大学教授と一緒に本を書いていると申しあ
げてきたのですが、ようやくできあがりました。

写真が少し暗くて見づらいかもしれません。すみません。

その先生の名前は、マーク・ピーターセン先生。

ピーターセン先生と一緒に晩御飯を食べる機会がありまして、その際、
話をしているうちに気が合いましてね。

旺文社さんから本を出すことになりました。

9月6日あたりに書店さんに並ぶそうです。かなりの出来です。

どうぞご期待ください。また詳細は近づいたら書きますので。

速読力養成のための本なのですが、何人かの先生方に原稿をお見せした
ところ、絶賛していただきました。「これ、いつでるの?早くほしい!」と。

自分で言うのもナンですが、CDも付いて、ピーターセン先生との対談まで
収録されていて、かなりの出来栄えになっていると思います。

どうぞご期待ください。

速読力のない受験生たちは、どんどんやっていきましょう。ちなみに単語を
覚えるページや音読回数を書き込むページなどもありますので、速読力だけ
ではなくて、英語力全体を伸ばす工夫がしてあります。

それはそれとして・・・

ピーターセン先生、ほんま凄いわ。一緒に仕事させて頂いて、ホンマよかった。
凄い人ってのはホンマに凄いもんやな。

かなり成長させてもらった。それと自分のショボさがよくわかった。勉強勉強!

 


kimutatsu

文法が定着しない原因を考える

Posted on: 2010年8月12日(木) 11:37

 

 

 

 

 

 

 

 

   
どうして英文法が定着しないんですかねぇ・・・と連絡が入りまして
ある先生と長電話をしていた木村です。

例えば『NextStage』のような一問一答問題集を高3の直前期や
浪人してから必死にやっているという状態はあまり良くないです。

あれは本来高1や中3のような導入期のほうが力がつきます。

『NextStage』とか『Upgrade』のような「文法」問題集を、文法の
問題集だから知識が定着するはずだと思うと、ちょっと違うと思う。

従来からそういう考えできたんですが、でも現場は「文法が苦手」
という生徒で溢れかえってますよね。

一学期、中3生徒に『NextStage』を使って文法テストを行いました。

結果は学年の平均点が96%ぐらいありました。

でもまだうちの中3生徒たちは文法ができません。英作文をさせる
と文法的なミスばっかりするし、英文の中の文法的誤りを指摘でき
ません。要するに文法力がないのです。

96%の正答率を誇る生徒たちが。

これが答えだと思うんですけどね。執行先生、どうですか?

文法の一問一答問題集ができることと、文法力があることとは必ず
しもイーコールとは限らないと僕は思ってる。

一問一答問題集すらできないレベルではどうしようもないけど。

あれができた上で、次のステップに移るから、文法は定着するのだ。

それは音読とか暗唱とかいうステップでもありません。確かにそれらは
ツールにはなりますけど。

文法の定着に関しては、19日の東京セミナーと21日の広島セミナー
で話をするので、参加される先生方は少しお待ちください。

僕も今までいっぱい失敗してきたので、その失敗談を話します。そして
今の僕の授業についてもご紹介いたします。参考になれば。

外国からきた人に日本語の文法を教えた経験はありますか。

僕は何度かあります。

ペンは「1本2本(いっぽんにほん)と数え、人は「1人2人(ひとりふたり)と、
箸にいたっては2本一緒に「1膳2膳」です。あぁややこしい。

これをその外国の方に定着させるためにはどうしたらいいんでしょうね。

『NextStage』が96%できるのに文法力がないうちの生徒たちですが、
おそらく2学期以降から文法はできるようになっていくと思います。

高校1年あたりで文法が完成すればいいかなと思っています。

 

 


kimutatsu

夢をかなえるリスニング

Posted on: 2010年8月7日(土) 8:27

 

 

 

 

 

 

 

 

   
この本、『夢をかなえるリスニング』という本がアルクさんから出るのですが
一般の方々は残念ながら手にしていただくことはできません。

これ、学校採択品と言いまして、いわゆる「薄モノ」なのです。

書店さんではなく、学校や塾などで使っていただく用なのです。

今月末に出るそうです。内容はまた近くなったら書きますけれども、ビリーズ
ブートキャンプなみにタフなリスニング本だと思います。

INPUT→INTAKE→OUTPUTを意識して作りました。

リスニングっていくら問題をこなしても、意識を高く持ってディクテーションであ
るとかシャドーイングであるとか、そういうことをしないと上達しませんのや。

僕の本はどれもディクテーションをするようになっていますが、今回のこの本、
OUTPUTを意識し、聞いた英語を使って英作文(OUTPUT)してもらうところ
まで要求しております。

それ以外もINPUT→INTAKE→OUTPUTを意識したつくりになっています。

今回は②センター標準編ですが、いきなり②から出るということは、この次の
展開が(笑)すでにお読みしていただけると思いますが、よろしくお願いします。

ちなみにCDですが、普通のと速いのと2種類入れてもらいました。それぞれの
使い方も本書の各ページに指示してあります。

なんで速いのが必要なのか、どうやって使うのか、ということが『ユメタン』同様、
わかるようになっています。

というわけで、先生方、どうぞよろしくお願いいたします。

 

(追記)今から私学大会です。いつでも勝つ気満々な私やから
     負けると悔しいんかなぁ。「代打俺」って言いたくなります。

 


kimutatsu

なぜこうやって教えるのか考えよう

Posted on: 2010年8月4日(水) 16:44

  

 

 

 

 

 

 

 

   
なんで俺たちはこんなにもマスクをかぶってしまうんやろうかという
話題で昨日はある人と盛り上がったのですが、変身願望ではない。

一種のサービス精神なんじゃないの?という結論に。

まぁとにかく呑み助には呑み助なりの美学があるわけで、マスクが
美学となるかどうかは議論の余地があるが、要するにそういった感じ
のものなのです。ここでマスクかぶらない?なんで?みたいな。

さて、今日も試合は負けました。ものすごく日焼けしました。

負けましたが、たぶん近々勝つでしょう。だいぶいい感じになってきて
例年よりも比較的出来はいいのではないかと思っています。

それとまたある人と授業について話をしていたのですが、授業ってのは
人そのものなので、だから僕の真似をしてもダメなものはダメです。

僕の真似をして上手くいってる人もいる。爆発的に成績が伸びている人
だっていらっしゃる。でもその先生もきっとご自分なりにカスタマイズして
るんやろうなと思ってる。

この先生が書かれていることはまさにそのとおりです。

例えば音読をして成功した先生がいらっしゃるとする。それなら自分も!
ということで取り入れてみたけど、上手くいかないとしましょう。

それは大概の場合、その先生には合ってないか、授業において何より
大切な「伝える力」が欠如しているか、何かそういう理由なのです。

いくらいい方法でも「自分には合わんな」と思いながらやっていたりとか
「どうやればいいのかな」と手探りでやっていたりすると、伸びません。

先般、今井先生と言っていたのですが、やはりやるべきこと(単語指導
とか文法の徹底)があってはじめて音読も有効になるのです。

音読することで、指導した単語と文法がさらに定着していくのです。

何もないところからいきなり音読したってだめです。

教員こそ思考停止に陥るのではなく、「どうして音読や暗唱をやらねば
ならないのか」「どのようにしてやるのが効果的なのか」「どうして単語
指導にCDが必要なのか」などについて、セミナーをきっかけにした上で
徹底的に自分で考えることが必要だと考えています。

 

(追記)今月末に1冊本が出ます。来月頭に1冊本が出ます。

 


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