KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

単語集と生きた英語を併用せよ

Posted on: 2011年4月26日(火) 1:59

 

 

 

 

 

 

 

 

英語の勉強をするのに単語だけをやっているとバランスが良くないどころか、
覚えられないときにイライラするので、長続きしないように思う。

かと言って、あまり語彙力のない学生さんが多読ばかりやっていても効率が
すこぶる悪いわけで、その両方からのアクセスが望ましい。

『ユメタン』のいいところは(と著者が自ら言うのも変だが)音ごと覚えられると
いう点にある。したがって高3になって「発音・アクセント集」のようなプリントを
急いでセコセコと配布する必要がない。あれは英語教員の敗北だ。

音・意味・スペリング・センテンスやフレーズごと丸呑みできる単語集なのだ。
ちゃんとやれば物凄い力が付く。保証するわ、まじで。

でも残念ながら『ユメタン』だけだと、確かにごっつい力は付くが、味気ない。

かくいう私はアルクさんから毎月『English Journal』が送られてくるが、それ
とは別に1冊購入し、CDをipodに入れて寸暇を惜しんで聞いている。

ポートマンのインタビューのように、えらい聞き取りにくい場合はイライラするが
しかしあっさりとスクリプトを開き、そうかなるほどとリーディングに移りながら、
最終的には何度も何度も読み返し、気付いたらほぼ暗唱している。

暗唱したものをさらに聞き込み、ポートマンやジョブズと同じリズムで話す。も
ちろん英語で話すのだ。そしてリスニング力は格段にアップしていく。

あ、しまった、昨日がその『English Journal』の締め切り日であった!まずい。
今日学校から帰ってやろう。危ない危ない。

『English Journal』をやっていて良いなと思うのは、インタビューを受けている
セレブリティーたちが自分の言葉で喋っているのだけど、その人独自の英語を
使っていることで、聞いているととっても面白い。

すると知らない単語はあまり出てこないにしても、ほぉこういう表現を使うかぁ!
と感心させられることが多々あるのだ。

これは単語集だけでは味わえない醍醐味と言えよう。

受験のためだけに単語集をひらすら覚えるのは味気ない。単語集はもちろんの
ことながら、極めて有効な武器ではあるが、たまには生きた英語に触れ、自分
が覚えた単語がどのように使われているのかを確認し給え。

そしてその単語を自分でしっかりと使えるようになれば、つまり英語を喋ったり
あるいは書いたりする際に、正確に使えるようになったら、それはその時初めて
その単語を「覚えた」と言えるのではないかと思っている。

INPUT → INTAKE → OUTPUT というのはつまり、そういうことなのだ。

 


kimutatsu

雑誌『クーリエ・ジャポン』のご紹介

Posted on: 2011年3月25日(金) 13:38

 

 

 

 

 

 

 

 

『クーリエジャポン』という講談社の雑誌はご存知でしょうか?世界中で様々
なことが起こっていますが、それを海外ではどう報じたかというような雑誌です。

あるいは世界は日本のことをどう見ているかというような内容です。

今月号のは緊急特集で「東日本大震災を世界はどう報じたか」というものです。
記事を読むとアメリカでは「日本人の気高さと勇気を感じた」と報じられ、フランス
では「驚くべき自制心はどこからくるのか」と報じられていることがわかります。

週刊●●というような雑誌とは違って、かなりしっかりとした内容になっています
ので、是非ともお読みいただければと思います。

それと今月号にはもう1つ興味深い記事がありまして。

中国人や韓国人はなぜ日本人より英語ができるのか?という記事なのです。
中国と韓国と日本のセンター試験(にあたる試験)の問題を比較し、出題や配点
などを分析して、彼らがどうして使える英語を習得するのかを取り上げています。

というか、木村が分析しまして、編集者の北原さんの取材に応じました。

試験の問題文を単語レベルで比較すると中国のも韓国のも日本のも、大差はな
いと言えますが、問題を解くのに要求される英語力やそもそもの思考力に関して
言えば、両国と日本との間に大きな差があります。

日本の学校も教科書を頭から全訳して読んでいるようでは、その差はますます
広がってしまうし、ビジネスシーンにおいても勝てないのではないかと危惧します。

ピーターセン先生との共著『速読特訓ゼミ』では概要を把握する力(スキミング)
にページを割き、さらに必要な情報を素早くキャッチする力(スキャニング)にも
スペースを頂きました。どうしてそういう作り方にしたかというと、それこそ社会で
必要とされる力だからです。

詳細は『クーリエ・ジャポン』の記事に書かれてありますので、英語の学習者と
指導者の皆さんには是非ともお読みいただきたいなと願っています。

僕がこの世を去る頃には、音声を正しく使った日本の皆さんがどんどん英語を使い
こなす社会であってほしいし、中学と高校の英語6年間を修了した若い人たちが、
英語に対するメンタルバリアを持たずに世界に飛び出していく社会であってほしい
と願っています。

中国と韓国の試験を見て思ったことは、紙面だけでは伝わらないかもしれないけど
できれば読んで頂き、僕の思いを感じ取っていただければ嬉しく思います。

 


kimutatsu

リスニングの指導に関して

Posted on: 2010年12月28日(火) 1:18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
アルクの木下さんによりますと、先日出させていただいたこの2冊ですが、
早速増刷になったそうです。先生方、本当にありがとうございます。

できれば生徒に渡しっぱなしにしないで、ちゃんと授業で指導をお願いした
いなと思っています。

来年のセミナーではリスニングの指導法を中心に据えようと思ってます。

で、そこで言うべきは、単語の指導からやらないとあかんということですね。
単語集を渡しっぱなしでテストだけするというのでは、定着しにくい。

CD付きの単語集を渡しても、そのCDの使い方がわからないという理由で
CDを本から出しさえしないという生徒が大半というデータがあります。

まして音声をダウンロード形式で配信しているという本の場合、生徒たちが
わざわざ自分でダウンロードする確率はほとんどゼロに近いと思います。

ではそのCDをどう使えばいいのかということです。

それは本によって異なると思いますね。

『ユメタン』の場合は日本語→英語の順番になっているのですが、これは
英作文やスピーキングの能力をアップさせることを狙っているからです。

単に英語がどんどん流れるタイプだと、僕も使い方がわかりません。

教員が使い方のわからない本を、どうして生徒たちがわかるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

  
リスニングもそうです。リスニングの問題集には絶対にCDが付いています。
だけれどもそれを使って問題を解いた後、どうやって復習すべきかわからない。

ちょっと気の利いた先生なら「ディクテーションしなさい」ぐらいは言うやろうし、
僕の本はこれらも啓林館のも『センター試験英語リスニング合格の法則』も
すべてディクテーションをしてもらう形にしてある。

ディクテーションは最低ラインの勉強やと思うから、僕の本には絶対にディクテ
ーションのコーナーを設けてある。

だけどディクテーションをしても、どうしても聞きとれない場合はどういう指導
をすればいいんだろう。ディクテーションは絶対神的なツールではありません。

そういったことを教員が自分の口で語るからこそ、指導に命が宿る。

来年は僕もリスニングの力を授業中に伸ばしてやろうと思ってることもあって、
セミナーではリスニングの指導法について、そしてどうして単語集には絶対!
CDが必要なのかも含めて、話ができればいいなと思っています。

 


kimutatsu

リスニングの基本的勉強法について

Posted on: 2010年12月15日(水) 16:31

 

 

 

 

 

 

 

 

  
札幌のジュンク堂書店さんの前田さんです。この夏のセミナー前にいって
ご挨拶したのですが、サイン色紙送ってって言われてたの忘れてた!

\(◎o◎)/!ヤバイ!

ちゃんとやらななぁ。前田さん、ごめん!申し訳ない。

というわけで、明日と明後日は採点日で学校がないので、色紙買って
きて札幌に送ろう。大慌てで準備しよう。

今日で期末考査も終わり、したがって実質的に二学期が終わりました。
生徒たちにとっては冬休みが始まりました。

高校3年生は最後の授業が終わりました。3学期は自宅学習ですねん。

昨日、英作文の採点について書いたのですが、多くの先生方から連絡
を頂戴しました。いや、こちらこそありがとうございます。

リスニングの授業を先日、東京でやったのですが、それに参加できなか
ったという先生から、直前のリスニング対策について質問がありました。

少なくとも・・・

毎日の授業開始10分間でリスニング問題を解くだけというのでは全く
点数は上がりません。絶対に上がりません。

安河内てっちゃんは「毎日30分は聞け」と言うてはりますが、それには
やはり理由があります。やはり最低でも30分ぐらいはかかる。

僕が授業で行うのは、問題を解いて、ディクテーションをやる前に必ず
スクリプトを見ないでシャドーをし、さらにリテンションを行います。

ひたすらディクテーションをやっていた時期もありますが、ディクテーショ
ンとリテンションとでは、「聞く」という点で鍛える要素が異なります。

ディクテーションをやって音が認識できたとしても、意味を追って聞ける
ようにならないと、意味がないと思うんです。

何を言っているか、その英語は全てわかったけど、言っている内容を追
って聞く練習をしないとあきませんよね。

シャドーイングやディクテーションやリテンションといった方法を、順番を
間違えないで行うことで、センター試験レベルなら絶対に聞けるように
なりますので、方法がわからないという人は先生に聞いてください。

授業の進み具合次第でディクテーションを家でやってこさせ、授業では
シャドーイングやリテンションのみを行うこともあるんですよ。

そうするとディクテーションをやってこないアホな生徒が数名おるのです。
そしてその場で適当にシャドーイングをやってる。

それではあきません。

最低でもディクテーションはしておかないと、リテンションやシャドイング
をひたすら行ってもダメなのです。特に初期段階では。

エエカゲンになる可能性がある。

リテンションは文法や英語の構造などを意識しながら行います。したが
って英作文の練習にもなる。リスニングをやりながら英作文やスピーキ
ングの力も鍛えられます。

 


kimutatsu

難関レベル編です

Posted on: 2010年12月3日(金) 10:47

 

 

 

 

 

 

 

 

  
旺文社の荒川さんから新刊の画像データが送られてきました。週明けの
月曜日から書店さんに並ぶそうです。難関レベル編。

ありがとうございます。

前から書いていますが、従来の長文読解問題集って例えば和田先生の
お書きになった『アクティブリーディング』も含め、読解素材があって、それ
を分析したり音読したりしながら学習するというものでした。

僕が書いた『国立大学英語R』にしてもそうです。

この『英語長文速読特訓ゼミ』のシリーズはそもそも立ち位置が違います。

いかに速く読み、いかに筆者の言いたいことを速く正確に把握するか。

それを身につけるための、言うなれば練習ブックです。

特に重視したのがパラグラフリーディングでして、どうやって段落というもの
を意識するのかということを中心に据えてあります。

それから単語を知らないと文章なんて読めるわけないがなという基本的な
姿勢に基づいて、重要な単語集も付いております。

それから各レッスンの最初に単語を覚えるコーナーがあります。

どういう方法で速読するかということ以前に、単語を覚えないと速読どころか
何もできないよということをメッセージとして伝えたかった。

おかげさまで、学校採用も含め、爆発的に買っていただいているということで
ピーターセン先生ともども喜んでおります。

この難関レベル編で全部出揃いました。お世話になった先生方、旺文社の編
集者の荒川さん、本当にありがとうございました。

特に「これがS、これがVという読み方しか知らない」「文章の最後のほうになっ
たら上で書いてあったことを忘れる」「単語力がない」という人向けです。

良ければ手にとってみていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 


kimutatsu

夢をかなえるリスニング続編発刊

Posted on: 2010年12月1日(水) 22:03

  

 

 

 

 

 

 

 

  
8月にアルクから『夢をかなえるリスニング(センター標準編)』というのを
出したのですが、このたび『夢をかなえるリスニング(センター準備編)』と
いう本を出しました。

ありがとうございます。

前者は全文ディクテーションをして、収録されている速さも標準的なのと
半端なく速いものの2種類でした。

今回のディクテーションは穴埋めディクテーションからだんだん負荷が上
がってきて、最終的には4/5ぐらいをディクテーションしてもらいます。

CDは130wpmのものと160~170wpmのものが入っています。

早い話が「標準的なリスニングで80%も取れない人用」って感じですね。

それから前者も後者も、いずれもINPUT→INTAKE→OUTPUTの流れ
を意識してもらうために、リスニング問題に出てきた単語や表現を使って
英作文してもらうコーナーがあります。

無論、解答解説には単語や熟語のチェックコーナーもあり、リスニング力
の根幹を為す語彙力をアップしてもらおうとしております。

残念ながら書店さんには売ってないのですが、学校で配布された生徒た
ちは、是非ともそのOUTPUT(英作文)のところまでやりこんでほしい。

というわけで、また良い本を出させていただきました。感謝しております。

 


kimutatsu

基礎力涵養期順調也

Posted on: 2010年11月10日(水) 11:33

 

 

 

 

  

  

  
結局いま自分がこだわっているのは何かというと、高校1年が終わった時
点で生徒たちに単語力が付いてなければ、失敗するやろうなということだ。

というわけで、今の授業は単語指導に一番力を入れてると言える。

まだ中3ではあるが、先を見ると安穏とはしてられん。

現在『ユメタン』①(センター試験レベル)をUNIT7まで終わらせてるので
残り300語を2学期じゅうには終わらせることができる。

これで中3の二学期でセンター試験レベルの1周目が終わる。

で、実はUNIT7まで毎週100語ずつやりながら、UNIT1~3までに関し
てはすでに2周目に入ってるので、彼らは毎週200語ずつやってる。

期末考査の範囲はきっとUNIT10の単語とUNIT1~3のフレーズ(但し
英語→日本語)ということになろう。

それから『エレメント英語Ⅰ』をやりながら、文法の復習もひたひたやって
いる。このひたひたという表現は第三者にはわからんだろうけど。

このペースでいけば、高校1年の終わりまでに『ユメタン』②及び基本的
な文法は鉄板になることだろう。

そうすれば高校2年生から1年間で長文を500程度読ませれば、これも
読解に関してはかなり上達することになろう。

同時に『ユメタン』と『エレメント』と『リスニング・ラボラトリー』でリスニング
の力もアップしてきているので、順調すぎるほど順調にきてる。

問題は生徒たちが今のペースで続けられるかやな。信じてついてこいよ。

焦らず騒がずペースを上げず、のんびりやってる。今は模試とかなんとか
じゃなく、基礎力を涵養する時期なのです。よしよし。

 

 


kimutatsu

英語長文速読特訓ゼミ~センターレベル編

Posted on: 2010年10月21日(木) 9:33

 

 

 

 

 

 

 

 

   
マーク・ピーターセン先生との共著である『長文速読特訓ゼミ』ですけれども、
おかげさまで今日ぐらいにセンターレベル編が書店さんに並びそうです。

ありがとうございます。

センターレベル編は基礎レベル編より少しだけ難度が高いんですけれども
やることは同じでして、速読して筆者の言いたいことを掴もうという本です。

構造分析しながらでないと、気持ち悪くて文章が読めず、したがって読むの
がえらい遅いという人には是非とも手にとっていただきたいなと。

それから前作では、多くの先生方から文章が非常に良いという評価を頂戴い
たしました。ピーターセン先生の文章、凄くいいです。いや、まじで。

じっくりと読むのにも適していると思います。

それとCDが付いているので、リスニングやスピーキングの練習にもなります。
それと読む前に単語を覚えてから始めるので、語彙力も付きます。

良ければ手にってくださいね。よろしくお願いいたします。
  

 

 

 

 

 

 

 

 

   
速読に関して言えば、やはり単語の力がないと速読できません。単語に
つまりながら読んでいるようでは、難関大には入れません。

なので上にも書きましたが、文章を読む前に、出てくる単語をまずは先に
覚えてもらいます。一覧表を使って単語を覚えるところからスタートします。

そして各段落のヘッドとフットとを読んで、マクロに「筆者の言いたいこと」
を理解します。細部の構造を取ることばかりに神経を使って、文章全体で
何を言っているのかを読み取る練習ですね。

それが終わるとスキャニングを使って、各設問の該当箇所を探す練習です。

全部終わったらCDを使って、音読を20回します。

本のいたるところで様々な指示をしていますので、我流に進めるのではなく、
指示通りに読み進めていただければと思っております。

速読は目を速く動かしながら読むわけではありません。方法がありますので
それを体得してもらえればいいなと願っています。

前作もそうでしたが、編集の荒川さんにはとてもお世話になり、ご迷惑をおか
けしました。お陰でいい本ができました。感謝しております。ありがとう。

 


kimutatsu

『速読英単語』に思う

Posted on: 2010年10月15日(金) 13:34

 

 

 

 

 

 

  
西南学院中・高前にいる大仏3人(3体?)は、1名を除いて酔ってます。
おそらくホークスが負けたのが悔しかったのでしょうなぁ。

昨日は同僚の前川先生(日本史)とたまたま営業に来てたZ会N村君が
廊下からですが、僕の授業を見学していました。

N村君に「『速読英単語』って単語を覚えにくいっていう声が多いと思うね
んけど、どうかな?」と聞くと、「はい、実は・・・」と。

でもあれにはあれの使い方があると思うし、僕自身も採用するかもしれん。

単語を覚えるのには残念ながら向いてないとは思うけど。

そうしたら「先生の仰る『使い方』を教えてください!」というから「いやいや、
企業秘密ってことで」と笑うと、前川先生が「木村先生の授業を見たらわか
ると思いますよ」と余計なことを言う。

「見学に行ってもいいですか?」とN村君。

「業者はダメなんやないかな。でも廊下から勝手に見る分には止められん
からなぁ」と言うと、前川先生とN村君が一緒に3-3前の廊下に。

廊下側の窓を全開にしておきました。

 

 

 

 

 

 

 

  
授業が終わってからN村君に「どうやった?」と聞くと、「授業の最初に
やられた『ユメタン』でびびりました」と。

「あれならめっちゃ単語力が付くと思わない?」と聞くと「いや、ホントに・・・
まじでびっくりしました。すごく覚えますね、あれは」とN村君。

「ところで『速読英単語』の使い方はわかったの?」と僕が聞くと、Z会N村
君以上に前川先生が「木村先生の授業、日本史でも使えるなぁ」と。

「うん、俺もそう思う」と僕。

N村君の返事はちょっと秘密にしておくとして(笑)、『速読英単語』の必修
編を高1か高2で採用して、ある使い方をしようかなと思っています。

残念ながら単語は覚えにくい。いくら文章の中で覚えるといっても、相当反
復して、かなり深く読み込まないと、忘れるのだって速いはず。

それに日本語から先に読む生徒が1人でもいたら、それは学校一括採用
としては失敗なのではないか。

意識が高い生徒でも、確認テストが重なると右頁から読む可能性がある。

でも仮にそうでも大丈夫な使い方も、あるにはある。

あの手のリーディング素材で、何を採用しようかと迷っているところなので、
ちょっと考えて、『速読英単語』を採用したらその「使い方」を紹介します。

もちろんN村君には営業に役立つように紹介しておきました。

 


kimutatsu

リスニングの授業

Posted on: 2010年10月8日(金) 9:18

 

 

 

 

 

 

 

 

  
ジュンク堂書店さん(新宿)での様子です。本当にありがとうございます。
長いことお伺いしてないなぁ。12月に上京する際に顔を出させていただこう。

昨日は66回生を受け持って初めてリスニングの授業をしました。

先日、数研出版の『リスニング・ラボラトリー』という教材を採用しましてねぇ。
採用したというとちょっと違うのかなぁ、でも採用しました。

CDだけね。

本は買ってへん。CDだけ採用しました。生徒に1枚ずつ配布しました。

「このCDに入ってる全ての英語をディクテーションしてもらうからね!」と
笑顔で生徒たちに言うと、泣きそうな顔をして喜んでくれました。

簡単なものであればあるほどいい。

昨日は写真を見ながら、その写真に合う正しい英文を選ぶ問題でした。

男性がポケットに手を突っ込んで立っている写真がありましてね。

  A:  The hands are in the pocket.
  B:  The hand is holding a racket.
  C:  The man is getting into a rocket.

生徒たちはCで爆笑していましたが、爆笑できるということは聞き取れた
という証拠です。

こういう感じの問題が5題ありましたが、ほぼ全員5題とも正解しました。

しましたが、それがなんだって言うんだ?

3択でなかったら、たぶん間違っていた生徒だっているはずです。

ですから、じゃあCDを適当に流すから全部書き取れよと指示をしまして、
5題×3文の15文を生徒たちは書き取っていきました。

そうなると細かい部分で間違います。

本当はtheなのにaと書いている生徒。
本当はcapなのにcatと書いている生徒。
本当はsheetなのにseatと書いている生徒。

正解できても、それは3択やったからです。「なんていう英語が流れた?」
と尋ねられたら間違えていたわけですから、聞き取りの精度は低い。

というわけで、昨日はリスニング・・・というか、ひたすらディクテーションを
やってもらう授業でした。

宿題が増えましたが、生徒たちは大喜びしてた・・・のではないかと思います。

宿題はこういう形式で行います。

① 生徒たちに「明日までにUNIT3を書き起こしておいで」と指示をします。
② 翌日の授業でスクリプトを配布して間違いを訂正します。
③ その後、CDを流し、間違えた箇所に注意して何度も発音します。
④ CDの速度で発音できるよう、スクリプトを見ないでシャドーイングします。

聞き取れなかった箇所は、聞き取れなかった原因があるはずなのですね。
それを分析してもらって、その上でCDの音をそのまま丸呑みします。

毎日1UNITずつやれば、結構な力が付くのではないでしょうか。
授業の頭に10分ずつリスニングをしたことも何年か前まではありました。

でもそれだけでは絶対にリスニング力は付きません。

生徒に嫌がられるのを覚悟で、CDだけを配布しました。

CD1枚まるまるディクテーション。考えただけでワクワクしますなぁ。

 


ACCESS COUNTER

Total 38044594 Hits!

▲PAGE TOP