KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

音読中心指導の落とし穴

Posted on: 2010年8月2日(月) 11:11

 

  

 

 

 

 

   
札幌で今井先生をはじめとして、たくさんの先生方と語り合いました。
というか、先週の博多も含めると、もう何人の先生方と触れ合ったのか
数えることすらできん。その前の福井でもそうやった。

音読を推奨している先生方が非常に多く、中には僕のように暗唱である
とか暗写であるとかまで、ちゃんと指導されてる先生方も多い。

で、僕も『ユメ勉』には書いたのですが、その方法って凄く効果的だという
のは間違いないと思うのですね。

もちろんALL ENGLISHという方法もあるし、ディベートやプレゼンなどを
通じてやるという方法も効果的です。

しかし音読や暗唱といった方法は比較的手軽に行えます。

若い、経験の少ない先生方でも取り組むことができると思うんですよね。

その点では「いかに徹底させられるか」「いかに生徒を逃がさないか」という
部分さえクリアできれば、効果が上がるのは間違いないと思います。

 

 

 

 

 

 

(ベネッセの相武君と 小樽にて)

だけど、それでは音読や暗唱がオールマイティかというと、決してそういう
ものではないし、指導者サイドが気をつけておかねばならないことがある。

と僕は思ってる。

多くの先生方の授業を拝見するにつれ、あるいはいろんな先生方のお話
をお伺いするにつれ、その思いはどんどん膨らんでいくのです。

今日からは甲子園のオフィスにいて、また明日からは部活動の日々です。

次は8月17日から英語教師塾が、8月19日にアルクさんのセミナーが、
それぞれあります。8月21日には広島で、23日には埼玉であります。

そこで、それではどういう落とし穴に陥りがちなのかということをお話しでき
るように、自分の考えをまとめていこうと思っております。

 

 


kimutatsu

『ユメ勉』が推薦図書に!?

Posted on: 2010年7月23日(金) 10:36

 

 

 

 

 

 

   
昨日職員室で他の先生にお会いして思ったことがあるのですが、このまま
運動部の顧問が日焼けし続けていけば、来校されるお客さんはビックリし
はるやろうなと。

なんでこの学校の先生方はこんなに真っ黒なんだ?

なにせ夏休みなので、高3の先生方と運動部の顧問以外はほとんど出勤
されていない。したがって学校で会う先生の大半が日焼けされてるのです。

高校野球部の監督も真っ黒。

サッカー部の監督も真っ黒。

わたしも真っ黒。

みんな真っ黒。

灘校のイメージが変わるやろうなぁ。テニス部が全国大会に出場するので
それもあって部活動の熱心な学校という真実がもっと伝わればいいな。

野球部もテレビで取り上げられたのですが、言うたって1勝ですからねぇ。

もっと部活動をがんばって、テニス部みたいに全国にまで出て、その上で
進学のほうも頑張り続ける学校であってほしいなと願っています。

とりあえずは地区予選で1勝することを考えよう(笑)

野球ですが、新チームの最初の大会が8月29日からスタートします。

毎日頑張っているので、全国に向けて勝ち続けたいなと思っております。
え?無理に決まってるやろうって?

そんなもんわかるかいな。やってみなわからん。最初からあきらめてたら
練習する気も起こらんわ。狙うのは常に全国優勝!当たり前やん。

 

 

 

 

 

 

 

昨日ある人に見せてもらったのですが、明光義塾という個人指導を売りに
している塾がありましてね。そこが発行してる小冊子を見せて頂きました。

塾の生徒向けに出してる小冊子なのですが、そこの「推薦図書」の部分に
な、な、なんと!!!『ユメ勉』が大々的に推薦されてるではないか!

おぉ!ふぁんたすてぃっく!

聞いてみるとアルクさんが営業をかけたわけでもなんでもなく、明光義塾
サイドが純粋に推薦していると!

なんか・・・嬉しいもんですなぁ。

(┬┬_┬┬)

英語を習得するのって大変やと思うんです。「聞いてるだけで」体得できる
ようなものでもないし、日本の環境下ではかなり努力が必要です。

でも努力の方向性を間違えると、かなり頑張ってるのに成績が伸びないと
いうこともあり得ます。

だって英語を60分頑張っても、その直後から日本語だけで生活できるのが
我々日本人の環境ですからね。覚えた英語が吹き飛んでしまうんですわ。

ではどうすれば英語が頭にどんどん残っていくのかを科学しましょうよ。

どうして『ユメタン』を作ったのかという部分にもつながるんですが、たとえば
単語を電車の中でじっと見てるだけの生徒が本当に覚えられます?

九九を覚えるのに、それが書かれた紙だけを見てる小学生に対して、親は
それこそ正しい勉強法だ!と言いますか?

何かを覚えるのに声を出さないで、じっと見ては構造分析ばかりしている
高校生の英語の勉強が果たして正しいと言えるんでしょうか?

という観点で作ったのが『ユメタン』であり、『ユメ勉』であるのです。

多くの皆さんが読んでくれてはるのは知ってるけど、こういう形で中学生や
高校生に推薦されているのを見ると、本当に嬉しく思います。

小冊子の中でドストエフスキーの『罪と罰』の隣に推薦されてる『ユメ勉』が
なんとなく気恥ずかしそうに見えますが、非常に良い気分になりました。

誰にお礼を言っていいのかもわからないのですが、感謝申し上げます。

特に英語が伸びなくて悩んでる中学生と高校生の皆さん、僕が生徒たちに
英語を教えてる、その方法を書いた『ユメ勉』を一度読んでみてください。

 

(追記)田島君、先生方向けの『ユメ勉』を作ろうよ。

 

 


kimutatsu

仁愛大学のオープンキャンパスにて

Posted on: 2010年7月18日(日) 21:12

 

 

 

 

 

 

 

  

(数学の安田亨先生です。)

 
 

 

 

 

 

 

 

 

(国語の板野先生と)

福井から帰りました。仁愛大学のオープンキャンパスに合わせた企画で、
英数国の講師が「センター試験攻略法」の授業をするというものでした。

数学は『東大数学で1点でも多く取る方法』の安田亨先生。

国語は『古文単語ゴロ565』の板野博行先生。

そして英語は私でした。

昨夜、夕食をご一緒させていただいたのですが、非常に勉強になりました。
板野先生とは「やっぱ単語と文法をちゃんと押さえないとあかんよね」という
話で盛り上がりました。英語も国語も同じです。

安田先生も「どの教科も同じですよね」と。

基本的なことをちゃんと100%に近いところまで押さえておかないとダメで、
逆にそこをしっかりと押さえれば押さえるほど、後になって伸びます。

それがダメだからダメなのです。

覚えるべきことを何度も反復して覚える。

数学なら教科書の例題レベルのことをしっかりと反復し、数字を変えられた
って解けるようにする。

そういうことの積み重ねこそ大事なのです。

安田先生、板野先生、ありがとうございました。

また遠くから参加されていた生徒たち諸君、学校の先生方、仁愛大学の先
生方、事務の方々、本当にありがとうございました。

多少なりとも参考になったのであれば嬉しく思います。

また来年も会いましょうと言って先生方と別れました。

暑い夏が始まりましたが、受験生の皆さんには学校のない夏こそ過去問や
応用問題ばかりやっていないで、基本をガチガチに固めましょう!

 

(追記)西山先生も同行してくれました。やはり珍道中でした。呑み過ぎ・・・

 


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赤本の使用に関して

Posted on: 2010年7月12日(月) 12:27

  

 

 

 

 

 

選挙ってのは面白いですね。日本って大不況だって聞いてるのに、消費税
10%を明言した自民党が勝って、様子を見ようと言った民主党が負ける。

ねじれ国会なので、また法案が通りにくくなる。またまた景気回復が遅れた。

最低賃金を引き上げて、「使われる人」を大事にしようとしてる民主党が敗れ
て、企業(人を使う側)を大事にしてる自民党が勝つ・・・

この国はなんだか不思議だ。

とにかく議員になった人は頑張ってもらいたいし、官僚の方々も同様ですな。

ちなみに・・・天下り禁止!を声高に叫ぶ人がいるけど、そうかなぁ。

官僚を減らせとか公務員の給料を減らせとか言ってる人もいるみたいですが
それはあきません。そんなことしたら優秀な人が官僚や公務員になりたがら
なくなります。天下りを禁止するなら、今のシステムを変えてやらないと。

「渡り」は禁止でいいと思うけど、今のシステム下では天下り1回はしょうが
ないんじゃないでしょうか。

国のために働いてきてくれた人たちが、40歳代ぐらいで無職になってしまう。
やっぱり今のシステムのままなんだったら、次の働き口を斡旋してやらないと。

次官になった人が同期で出たら残りの人は辞めるという、超縦社会の官僚の
システムこそ時代遅れで、優秀な他の人材がいなくなることになります。

天下り禁止以前にそのシステムこそ禁止にしてほしいなと思っています。
  

 

 

 

 

 

 

   
今日と明日は採点日なので家にいて頑張っております。まずは原稿を書き、
その合間に採点を・・・いや、逆かなぁ。自分でもよくわからん。

2日間で採点を全部仕上げて、水曜日からは原稿に集中します。

夏休みは相変わらず野球の指導ですが、今年はちょっと体を休めようかな。
いつも夏はひたすら練習練習ですが、もうちょっと効果的にできんかな。

ちなみにそういえばある高校生からメールが来ていました。

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キムタツ先生、こんにちは。暑くなってきましたね。いつもブログを見て
勉強しています。ところで今日は質問があるのですが、7月に入って
まわりで赤本を使って勉強している友達が多いのです。僕も志望大の
赤本を持っているのですが、いつから始めたらいいものでしょうか。
前にも書いておられたのは知っているのですが、再度お願いします。

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キムタツモバイルがこのブログのコメント欄になっているのですが、こうして
メールをくれる人もいます。メールの返事はブログでさせて頂きます。

ところで赤本ですけどね、いつからやってもいいよ。

問題は解けるかどうかです。過去問をやるってことは要するに、その大学の
入試が解けるか解けないかぐらいのレベルには来てるってことやんね?

だったら過去問をやってもいいし、『国立大学英語R』をはじめとする入試が
いっぱい掲載された長文などをやっていってもいいわけです。

だけど解いてみて「単語がわからん」とか「熟語がわからん」というレベルな
のであれば、いま赤本をやっても意味がないよ。

「解けるかどうかやってみよう」が赤本の基本姿勢だと思う。

解けるはずがないほど単語力がなく、文法力もなく、基本的な読解力もない
というレベルなのであれば、それが身につくまでは基礎練習を繰り返そう。

試合に出たいならキャッチボールやバントができないと無理。サードからファ
ーストまで届かないような選手が試合に出れるかね。

キミがもし単語と文法、あるいは日本語でも長い文章が読める読解力を持っ
ているのであれば、過去問にトライすればよろしい。

いくら読んでも知らない単語だらけな状態なんだったら多読しても、それはあま
り意味がない。2年後に受験するのであればそれでもいいけど。

多読は大事。

でも多読するには単語力が要る。

もちろん単語力を付けるために多読をするのは良し。

でもそれでは力が付く速度が遅くなるよ。1日に3~5長文は読もう。

で、『ユメタン』①のセンターレベルの単語も不安定なんだったら、多読から
のアプローチではなく、単語集に頼ったほうがいいと思うな。

『ユメタン』①レベルを完璧にして、そのうえで多読をしていきましょう。そして
その際に他の問題集と一緒に赤本をやっていけばよろしいのではないか。

周囲が赤本を使っていても関係ない。赤本信者になってはいけない。

赤本は12月からでもいい。1月からでもいい。センター後でも全くいいよ。
大事なのは過去問にトライするだけの力を蓄えるってことなんよね。

 

 

 

 


kimutatsu

どんどん単語を覚えよう!

Posted on: 2010年7月4日(日) 9:05

 

 

 

 

  

  

   
宮崎県のある学校の生徒さんからメールを頂戴し、『ユメタン』①を頑張って
やっていたら、高2模試でほとんど知らない単語はなかったとのこと。

嬉しいねぇ。Mさん、これからも頑張って!

それからある先生から、小学生で『ユメタン』①の大半を覚えた子がいると!
メールを頂戴しました。

まじっすか!?\( ̄_ ̄)/

それは凄いな。

さらに北海道の高校生から、学校で使っている『ユメタン』がボロボロになった
ので書店で買ったとのメールが。なんと(笑)関西弁で「めっちゃ覚えるでぇ!」
って書いてある。大したもんだ。いや、関西弁じゃなくて、その心意気がさ。

結局、単語力がないとどうしようもない。

昨日、ある方と喋っていたのですが、『ユメタン』のコンセプトは脳のメカニズム
にとって合理的で、指示通りにやっていれば忘れにくいはずだということでした。

そうなのです。

さらに1年に1000単語を確実に覚えていこうというコンセプトなのです。

3年で1冊なんて私みたいな勉強不熱心な生徒には無理だ。1冊を潰すという
意味とは全然違う。3年で1冊は飽きる。

私も飽き性なので、せめて1年に1冊潰すぐらいのペースがいい。

単語を覚える際に絶対にやってほしくないこと。

それは例えば月曜日に学校で単語のテストがあるとして、土曜日あたりからそ
ろそろ勉強を始めるというやり方です。つまり「試験用の勉強」をすること。

そんな不毛なことはしたらあきません。

勉強ってのは自分の将来のためにやるのだ。目の前の小テストのためなんか
に勉強したら、そりゃ合格はするかもしれんが、自分の肥やしにはならん。

日本全国に「忘れない!」と喜んでる人がいます。一方、自分が忘れるのだと
したら、それはちゃんと反復してないってことになろう。CD使ってないとかね。

CDを使わない単語学習なんて、「私忘れます」と言ってるようなものなのです。
受験生にはわからないかもしれないけど。

指示どおりに頑張ってほしい。そうすれば受験レベルの単語ぐらいは、普通は
1年もあれば1000語は定着できます。絶対にできる。

その気になれば1年に2000語ぐらいはできるはずだ。

そしてセンテンスまで覚えてしまえば英作文の勉強になる。CDを正しく使うこ
とでリスニングの勉強にもなる。

単語をちゃんとした方法で勉強すれば、英語力全体がどんどん上がる。

「単語がわかれば合格したのに」と言わずに済むように、どんどん覚えよう。

 

 


kimutatsu

『生徒の英語基礎力をどう涵養するか』

Posted on: 2010年7月3日(土) 2:20

 

 

 

 

 

 

  

  

  
兵庫県の英語科の先生方に配布された小冊子『はくぼく』というのがありまして。
どういうものかというと…要するにいろんな英語の先生が小論文を書かれている
のです。英語の専門的な知識についての論文を書かれている先生もおられる。

私は今までこういうのには全く縁がなかったのですが、昨年ある先生に依頼され、
ぜひとも書いてほしいということだったので、「不勉強なので英語の専門的なことは
全く書けませんよ」とお断りして、自分の指導法について書いたのです。

「生徒の英語基礎力をどう涵養するか」という題で。

生徒たちの単語や文法の力がなかなか定着しないで困っている先生が多いだろう
からと思って書いたのですね。

他の論文のような立派なものではない。第一、極めて話し言葉の論文やしさぁ。

論文なんて卒論以来書いたことないし、正直書き方もあまりわからんのですわ。

なので一応は「である調」で書いたけど、中身は読みやすいようにブログ的な感じ
で書いたのです。単語力と文法力を付ける方法について。

それをお読みになった先生から「感動しました」というご連絡を頂戴し、嬉しいなぁと
思っていたら、それをMLで読んだ全国の先生方から「私たちにも読ませてくれ!」
というメールが殺到しました。

唖然 (´・ω・`)

読みたい人は個人的にメールしてくださいとMLに流したのですが、殺到しました。
「殺到」という漢字を見て、あぁ確かに殺到やなと思いました。

それぐらいメールが来ました。

と言っても僕も『はくぼく』は1冊しかないので、僕がワードで書いた原稿を添付して
メールで送るしかないんですよね。

で、リクエストのあった先生方にお送りしております。

「英語科で回覧してもいいか?」とか「プリントアウトして配布してもいいか?」とか
いろんな反応がありましたが、もちろん構いません。どうぞどうぞ。

現在チームキムタツの先生方は691名なんだそうです。

その先生方が「使える英語」を念頭に置いて、単語指導や文法指導を行うというこ
とになれば、きっと日本の英語教育は変わると思うんですよね。

なんでCDが付いている単語集を採用してるのに生徒たちは使わないんだろ。

なんで自分の文法の授業は無味乾燥なんだろ。

なんで小テストを繰り返してるのに定着せんのだろ。

ずっと自分でもそう思い続けてきましたが、僕自身が苦しんできたことについて書
いた拙い文章が、若い先生方の悩みの処方箋になればと思います。

と書いていたら、また数名の先生方から「送ってほしい」というメールが。

生徒諸君、先生方もな、いい授業をしようと思って必死になっとるんや。なかなか
思いどおりにはいかへんことも多いけどさ、結構もがいてるもんなんやで。

『はくぼく』に投稿した拙文が一助となれば幸いです。

 

 


kimutatsu

パナソニックやユニクロに思う

Posted on: 2010年6月25日(金) 11:36

 

 

 

 

 

 

 

 

  
この本、僕好きなんです。単に東大合格や外大合格だけなら必要ないかもしれ
ませんけど、でも好きなんです。受験英語の問題集としては先駆け的問題集。

大人向けならあったんです。雑音付きリスニング本が。

鳥飼久美子さんが仰るとおり、綺麗な音源で英語が聞けても、それはある意味
作られた環境の中でのリスニング能力なんですよね。

ロンドンに行って最初にヒースロー空港に降り立ったときに、雑踏の中で英語を
聞いている僕がいました。

聞ける・・・うれし。

英語が聞けなくて苦労した僕ですが、こんなにざわざわした中でも英語が聞き
とれる。人の話が聞けるってこういう嬉しさがあるんやなぁって思いました。

この前、十督先生と話していて、この本は時代的に出版するのが早すぎたのか
もしれませんよと仰った。もしかしたらそうかもしれん。

でもさ、いやしくも東大なり一橋大なり、早稲田や慶應なりといったトップの大学
に進む学生が「英語は読めるけど聞けないし喋れない」っていうのってどうよ?

いや、僕も聞けなかったし喋れなかったから自戒の念を込めて言うんやけど。

単語であれば最低でも『ユメタン②』まではやっとかないと、ちゃんとした英語は
聞けないし話せないと思う。大学に入ってからでもいいからやってほしい。

リスニングも「センターが取れればいいや」と思ってる人はそれでもええんやけど、
でも二次試験でリスニングがあるなら、それは極めてほしいなぁ。

せっかくリスニングを勉強する機会を与えてもらってるんやから、その幸せを噛
みしめて勉強してもらいたい。

『東大英語リスニングSUPER』まで行ってほしい!

 

  

 

 

 
 

 

 

 

奇しくも最近、パナソニックが新規採用1390人のうち80%にあたる1100人
を外国人枠とすることを発表しました。

『ユニクロ』でおなじみのファーストリテイリングは半数を外国人枠とすると。さら
に社内の公用語を英語とするそうです。

教え子の坂本Qちゃんが働いている楽天ではすでに英語が公用語になってる。

英語なんてできて当たり前やん、というメッセージなのでしょう。

こういう会社は増えてくるはずなのに、大学入試は相変わらずリーディング中心
で、しかもハード面の問題からリスニングはセンターのみという大学も多い。

だからそれに合わせて授業が行われる。「使える英語」と言いながら、文法など
では相変わらず講義形式の授業が50分続けられたりもしています。

高3の読解の授業では教員が50分解説し続けたりします。

英語は使わないと能力が上がらないのに、高校ではあまり使わないで、とかく
評論や小説を読むことに時間の多くを割くことになる。

大学入試が「それでいい」と言ってくれているので、こちらもそれに甘えてる。

だけど使えないんです。東大に入っても英語が使えない生徒がたくさんいる。
世界中で日本だけじゃないでしょうか。トップの大学に入った生徒の英語力が
たいしたことないっていうのは。もちろんできる生徒はできるんですけどね。

なので東大生であっても、大学に入ってから、あるいは卒業してから、英語力を
鍛えなおさねばならないという人が多いんです。

内田先生がブログで「ユニクロのように英語を公用語とすると、英語の能力が、
すなわちその人の能力として判断されかねない」と警鐘を鳴らしておられます。

僕もそのとおりだと思う。

だけれども、英語の教員として念頭に置いておかねばならないのは、生徒たち
はともかくとして、教員たちまで「大学に入れるための英語」に終始していては、
時代の流れに笑われる結果になってしまうんじゃないでしょうか、ということ。

内田先生のような心配をしている方々に、「いや、自分の教え子は絶対に大学
に合格した時点ですでに英語を自由に使えるようになっている」と胸を張りたい。

読めるだけの英語、英作文は部分点狙い、リスニングはそこそこ、スピーキング
なんてトンデモナイ・・・

僕は今までこんな教え子をいっぱい作ってきたツマラナイ英語教員でした。

それを猛省し、今教えている生徒たちには、仮に悪魔と言われようと鬼と言わ
れようと鬼畜と言われようと、単語は『ユメタン』③まで、リスニングは『東大英語
リスニングSUPER』まで課して、リーディングは東大レベルなら軽く読めるし、ラ
イティングやスピーキングといった発信力もかなりのレベルまで付けさせてやる。

そう心に決めています。

進学校だからできるわけじゃない。

大事なのは教える側の意識じゃないかなと思っています。どういう生徒たちを育
てるのかという意識が大事なのではないでしょうかね。

そしてそのための緻密な計画。さらにはストラテジー。

そのためには僕自身の英語力もブラッシュアップさせないとあかんので、今日も
ヒアリングマラソンや『ENGLISH JOURNAL』を暗唱し続けております。

僕に鍛えられた生徒たちが大学入学後に、英語をツールとして世界を舞台に活
躍してくれたらいいなと願っています。

だから単語を覚えるのも熟語を覚えるのも全てCDの音声を使わないといかん
のです。全て聞いたり喋ったりする部分につなげんといかんのです。

僕の生徒たちは大変だとは思うけど、がんばれよ!という気持ちを込めて日々
授業をしているのです。

 

 


kimutatsu

使える英語を身につける

Posted on: 2010年6月15日(火) 20:44

 

 

 

 

 

 

 
いろんな出版社さんから本を出して貰えませんかと、ありがたいお言葉を頂戴し
そのたびにありがたいことやなぁと思うのですが、すみません、体が1つしかなく
その上あまり筆が速くないので、また縁があればと申し上げております。

いつか本を出してみたいなと思っていた十数年前が嘘みたいですが、しかしだ
からと言って妥協せずに良いものを書いていきたいと思っております。

昨日、安河内さんから「ブログ見ました!」とメールを頂戴しました。

以前、安河内さんと飲んだときに「日本人ってどうして『あいつは実は英語がで
きない』とか、『俺のほうができる』とか、そういう低いレベルでしか考えられない
んでしょうねぇ」と仰いましてね。

アメリカ人の人たちが見たら不思議に思うんでしょうね。お前ら、ノンネイティブ
同士で何をツマランことを言うとるんだ?って。

英語を研究してる人たちはそれはそれでいいとは思うけど、我々は研究者では
ないので、「いかに使うか」を常に念頭に置いて勉強すべきですよ。

今日は『ユメジュク』が初めて徳島県の県立高校さんでご採用頂いたというニュ
ースをアルクの原田さんに教えていただきました。

『ユメジュク』だけじゃなく、言うまでもなく『ユメタン』もそうなんですが、大学入学
後に「覚えてない」とか「使えない」ということがないように考えて作りました。

大学に合格させるために英語を教えてるわけじゃない。

『ユメ勉』に書いたとおり、大学や社会に入ってからちゃんと使える英語力を身に
つけてやりたい。僕みたいに35過ぎてから必死のパッチでリスニングの勉強を
しなければならないような目に遭わせたくない。

今日も『ユメタン』のテストを行いましたが、不合格になった生徒たちでもかなり
英語力が付いてきたように思います。

さすがに中学の検定教科書3冊まるまる暗唱して、英文法の授業ではひたすら
文例を音読して暗唱して、英語Ⅰの教科書も暗唱し、そして『ユメタン』ゼロの文
例をも覚えていってる彼らが、力が付かないわけがない。

中3夏休み過ぎたら『ユメタン』①を覚えてもらいます。

高1夏休み過ぎたら『ユメタン』②を覚えてもらいます。

高2夏休み過ぎたら『ユメジュク』を覚えてもらいます。

単語や熟語だけじゃなく、文ごと丸覚えしてもらいます。

授業でやった長文は全て音読を重ねて、パラグラフ単位で暗唱してもらいます。

これでたぶん英作文に特化した授業はほとんど必要ないと思う。英語を聞いた
り話したりすることも、かなり自由にできるようになると思う。

大学に入った後に困らないように、しつこくに纏わりついていこうと思っています。

 

 


kimutatsu

東大のTさん、メールありがとう!

Posted on: 2010年6月10日(木) 9:51

 

 

 

 

 

 

 

 

  
東大文ⅠのTさんからメールを頂戴し、『東大英語リスニングBASIC』の
お陰で合格できたということでした。いや、こちらこそありがとう。

赤本でやってみたら全然聞けなかったので、学校で配布されたセンター
リスニングの冊子をやった後に、秋までじっくりこの本をやったとのこと。

夏の東大模試ではリスニングの点数が10点程度しかなく、焦っていたが
秋の模試ではどの業者のも20点以上取れるようになっていたと。

リスニングはちゃんとやれば、東大の場合は難しくない。

と言ってもやる人とやらない人とで最も差がつくのがリスニングだと思う。

なので絶対に合格したいという人は是非とも満点を狙って頑張ってほしい
なと思います。このBASICと『東大英語リスニング』で十分です。

浪人生で「もうやることがない」という人はSUPERまでやりましょうね。

メールをもらって嬉しかった。Tさん、東大ライフを満喫してくださいね。

 

(追記)安河内先生から新刊が送られてきました。安河内さん、多忙な
     はずなのに頑張るなぁ。ちょっと電話してみよう。またこちらでも
     その新刊はご紹介いたします。

 


kimutatsu

覚えることをまずは覚えよう

Posted on: 2010年5月5日(水) 20:49

 

 

 

 

 

 

 

 

 
最近、ブログが変わりましたねと言われるのですが、ご存知のとおり、コメントが
できるようになりました。左上にモバイルサイトのリンクが貼られたようでして。

「ようでして」と言うのも、このブログの管理をしてくださっている方がやってくださっ
たので、僕も他の人に言われて気がついた。確かにそういうふうになってる。

よかった(-^〇^-)

ところで最近メールをくださった人が「高3になって長文が読めなくなったが、どうし
てか」という質問をお投げになっておられまして。

もちろん当たり前の話ですが、高3になって長文が読めなくなったわけではなく、
高3レベルの長文を読む力が育っていなかったということになります。

その原因はいくつか考えられます。

1つは単語力の不足。例えば『ユメタン』でいうと①レベルは言うまでもなく、②レ
ベルも知らない人が難関国公立・私立大学の英語を読めるわけがない。

前後から類推するとは言っても、その前後を知らない場合、どうしようもないわな。

次に考えられるのは読書力の不足。高2レベルの評論なら読めたという人でも、
入試レベルの評論は言うなれば現代文で読む評論が英語になっただけのハイレ
ベルでして、ということは、英語云々よりも評論の読書ができない人は読めない
っていうことになる。

上のような質問が来たってことは、高2模試レベルなら読めたってことになるわけ
でして、ということは基本文法は何とかなっとるということになります。

であれば、考えられるのは上の2つが原因となってるのかなと。

手っ取り早く読解力を身につけるためには、『ユメタン』②レベルの単語を覚えるこ
とです。まずは単語がまったくわからんとどうしようもない。

覚えるに越したことない。

もちろん「読みながら覚える」ということもできます。

できますが、その場合、「手っ取り早く」という観点を含めるのであれば、せめて1
日に数題の長文に当たらねばならぬ。でないとかなり時間がかかってしまう。

1週間に4~5題しか長文を読まないというレベルであれば、単語集をまずは潰し
てしまって(せめて秋口までに)、そしてその後で長文を徹底的に解きまくるという
作戦もあろう。

その場合であっても、長文に出てきた単語はちゃんとおさらいしなければ意味が
ない。なぜなら単語集でひととおりやっただけでは、忘却の速度も半端なく速いか
らなのです。

『ユメタン』で覚えるのであれば、与えられたフレーズを和訳しながら、それにプラ
スしてCDを使って耳で聞きながら覚えることです。もちろん声に出して覚える。

『速読英単語』のような単語集を使うのであれば、せめて1ヶ月ぐらいで1周させる
こと。あれを何ヶ月もかけてやっているようでは、覚えたシリから忘れてしまうこと
になるよ。1日に2~3題ぐらいはやって、丸呑みしてしまおう。

まだ5月。

焦る必要はない。

だけど覚えることを覚えてしまわないと勝負にならん。これは英語だけじゃなく、古
文でも地歴なんかでも同じやな。まずは基本的な情報を頭に入れてしまうこと。

楽な方法などない。でも僕が知らないだけで、他に楽な方法があるというのであ
れば、それを採用してみてほしい。たぶん失敗するとは思うけど。

  

 


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