毎日授業をやっていると、基本的な力のある生徒と、そうでない生徒の
差ってのを実感しますね。単語にしても文法にしても。
まだ中3内容(One Worldのブック3)をやっているのでリベンジはいくら
でもできるのですが、 早いうちにやっとかないと後で苦労するよ。
というのも・・・
やはり大事なのって、机の前に座る習慣ができるかどうかなんよね。
基本が大事って言うけど、それが何より基本中の基本やからな。
英語で言うと、学習の折に辞書をどれだけ引くかってことやな。
そういう基本的なアティチュードを無視した学習では伸びないってことで
横着しないで、土台をどっしりと固める学習をしてほしいと願っています。

さて、次のようなコメントを頂戴しています。
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キムタツ先生、こんにちは。
今先生の東大英語基礎力マスターをやっているのですが、これは
順番に潰していったほうが良いのでしょうか?
今はVol.1の徹底復習をやっています。
また、基礎力マスターを全部最後まで潰し終えたら、次は『国立大学
英語リーディング』等に移っていけばよいでしょうか。
度重なる質問申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いします。
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講談社の『東大英語基礎力マスター』ですが、あれは英語の苦手な人を
念頭に置いて作った本なので、そういう人は活用してほしいなと。
特にVol.1の中学英語徹底復習篇が1問でも正解できない人は、
解説ページを熟読して、答えられなかった箇所を覚えてほしいです。
大人の人で英語をやり直したいという人もそうですが、英語の土台とな
るのは中学英語です。まずはそこを徹底的に潰す!
潰すってことは、要するにこのレベルだと「覚える」ってことです。
どんどん覚えていってほしい。
それとこのシリーズですが、順番にやっていく必要はありません。
Vol.2は基本単語・基本熟語篇ですが、今やっている単語集があれば
それをやってくれればいいだけです。この本を買う必要はありません。
Vol.3とVol.4は文法をガチガチに固めるための本です。
でもVol.3とか『NextStage』のような本を使うだけでは、文法力はつか
ないと思います。ああいう一問一答問題集は、文法の入り口には立てる
かもしれないけど、覚えた文法を血肉にするレベルまでは無理です。
Vol.3は、『NextStage』が分厚くてなかなか終わらずにモチベーション
が続かないというタイプの人を念頭に置いて作ったものです。
『NextStage』とそれほど変わらないので、それを持っているなら、特に
やらなくてもいいと思います。著者としては買ってほしいけどね。
ただし英文法を1週間2週間でもう一度ざっくりやり直したいという人は
『NextStage』よりもVol.3のほうがいいと思います。
Vol.5~7は英文解釈、英作文、リスニングの勉強法がわからない人
向けに書いたので、「分厚い問題集は無理」という人はやりましょう。
英文解釈はできれば薄いのを、高1~高2の間にやっておきましょう。
あまりでかいのをやる必要はありません。
英作文ですが、大矢先生が桐原から出された英作文の本、いいです
ね。読みやすい。竹岡先生の本もいいと思います。
ああいう分厚い本でもちゃんとやっていける人は、そちらをやったほうが
いいのではないかと思うんです。僕のはむしろ苦手な人向けなので。
それとこのコメントの後半にある、基本をつぶしたら『国立大学英語R』
などをやったほうがいいかという質問ですけれども・・・
『国立大学英語R』はどちらかと言えば最終目標に近いと思います。
河合出版から出ている「やっておきたい英語長文300」「同500」あたり
を2回~3回やってから、『国立大学英語R』をやったほうがいいです。
でももう一度言いますが・・・
大事なのはどの問題集を使うにしても、最後までしっかりやり切るという
姿勢だと思うんです。買って最初のほうだけやって、あとは・・・というの
では、どんなに良い本でも効果が出ないのは言うまでもありません。
よしやるぞ!という気迫こそ、大事ですし、挫折しないように工夫すべき
ではないでしょうか。僕もいろいろと工夫しながら勉強しています。
お互い頑張りましょう!
(追記)昨日書いた英語教師塾ですが、すでにかなりの申し込みがあり
びっくりしています。熱心な先生、講師の方々にお会いするのを
楽しみにしております。まだ受付中です。