KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2012年7月15日

kimutatsu

授業後9時間以内

Posted on: 2012年7月15日(日) 9:10

 

 

 

 

 

 

 

 

 
定期考査なんて英語にとっては不毛なんやけどなぁと僕。

いやまぁそう言わずに採点してくださいよと前川先生。

職員室での会話です。

英語って毎日授業があって、こっちとしては授業が終わってから9時間以内に今
やった授業の復習をやれと生徒たちには命じてありますねん。

エビングハウスっていうドイツの心理学者によると、記憶のメカニズムってのは次
のようになっているらしい。

意味のない適当なつづりの単語をいくつか覚えました。pakthとかyfdoiとか。

20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていました。
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていました。
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていました。
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていました。
1ヶ月後、には79%を忘却し、21%を覚えていました。

勝負となるのは覚えてから最初の1時間らしい。ここでもう一度それを覚え直すと
相当な確率で記憶に定着すると。

さらに9時間以内に覚え直すことによって、1ヶ月経ってもかなり覚えているという
ことらしいのですね。

だから生徒たちには「1時間以内ってのは現実的ではないけど、9時間以内なら、
1時間目の授業であっても18時までにノートを見返して単語とか文法の知識を覚
え直すことができる。復習は授業から9時間以内に!」と言うてあります。

ということはですな。

授業から1ヶ月も1ヶ月半もあとにある定期考査前に復習したところで、そんなも
ん、テストのためだけに勉強しているのであって、本当の意味での「勉強」と言え
るんやろうか?

ということになると、僕は思っています。

一時的な点数のために勉強するなんて不毛だ。

だから定期考査が終わったら、あるいは単語テストが終わったら、覚えたことを忘
れてしまうんです。

大事やな、覚えておきたいな、と思って覚えたもんじゃないと忘れてしまうわな。

だから定期考査は評価しないとダメだからやってるけど、力をつけるという意味では
それほど重要じゃない。むしろ日々の確認テストのほうがかなり重要になるわけ。

だから定期考査の段階ではもう勝負は決してしまっていて、すでに決まってる勝負
を「あなたは勝ちですね、あなたは負けましたね」と確認するためにやってるようなも
のなのです。英語に関して言えば。

英語だけじゃなく、暗記が必要な教科に関して言えば。

定期考査のために覚えたものはすぐに忘れる。それじゃあ意味ないよね。

採点してると当たり前のことじゃが、確認テストでできてる人は点数が高いし、そ
うじゃない人はやっぱり負けてる。

で、ある意味危ないのは・・・

確認テストでできていなかったのに、定期考査ではできているという人。

これは定期考査が終わると忘れてしまうというグループに分類される可能性が。
だから第二次定期考査をやりたいが、これが終わると夏休みに突入する。

なので生徒たちに願わくば、自分で定期考査の復習をやってほしいなと。

そうすれば「テストが終わったら忘れてしまう」を防ぐことができるのです。

何より定期考査の特別な復習をしているようではダメだ。授業が終わってからの
9時間が勝負なのです。

 
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
今日中に採点を終わらせたいなと思ってるけど、無理かなぁ。

 


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