
昨日は秋季大会2回戦でした。灘の対戦相手は住吉中学校でした。
神戸市で何度も優勝している強豪チームです。
僕が監督になって16年ですが、1勝もしたことのない相手です。
おそらく試合前、グラウンドにいる全員が、否、僕と灘中野球部員を
除く全員が、住吉が何対何で勝つやろう?と思っていたことでしょう。
あるいは何回コールドで住吉が勝つだろうと思っていたかもしれませ
ん。要するにそういうチームです。
灘が勝つと思っている人なんて誰もいなかったはずです。
僕はもしかするともしかするぞとは思っていました。
本当に。
夏に対戦したときには手も足も出ませんでした。
特に左投手が素晴らしく、速球が右打者の膝元にズバっと決まるし
カーブが弧を描いて落ちるし、夏は1本もヒットを打てませんでした。
でも・・・攻略の糸口はつかんでいたし、そのための練習もしました。

試合が始まって、案の定とでも言うべきか、いきなり2点取られ
てしまいました。1回の表にいきなり2点。
しかもこちらは3回まで三者凡退を繰り返していました。
それどころか9人で8三振を喫していました。
またか・・・という空気がベンチで・・・
流れていませんでした。
全く。
三振に倒れた選手たちが「これ、打てるんちゃう?」と言うてた
のです。三振も三球三振ではなく、球数を投げさせていました。

結論から言うと、おおよその予想を覆して、4-3で灘が勝ちま
した。
最終回に同点においつかれたのですが、その裏、つまり最終回の裏、
ツーアウトランナーなしから植村と阪上の連続2ベースヒットが出て、
サヨナラ勝ちしました。
上の写真は阪上がサヨナラ2ベースを打つ、まさにその瞬間です。


最初に2点取られて、三振ばかりしていた状態からよく盛り返した
なぁと思います。その精神力を試合後に褒めました。
そして「監督やってきて住吉に勝ったの初めてやねん。お礼を言う
わ、ほんまありがとうな」と選手たちに話しかけました。
選手たちは「いえいえ、どういたしまして」な感じで笑っていました。
と言ってもまだ2回戦を突破しただけですので、3回戦以降の試合
も全力で戦いたいと思っています。
また明日から練習です。
嬉しかったけど、でも優勝候補に勝ったからこそ兜の緒を締め直し
て、しっかり練習をして、そして優勝を狙いたいと思っています。
監督になって1、2を争うぐらいのナイスゲームでした。
こんな選手たちと一緒に野球ができる幸せを噛みしめ、野球の神様
に感謝をしています。ありがとうございました。
今日もブログにおいで頂きましてありがとうございました。
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