KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

月別アーカイブ: 2011年7月

kimutatsu

鳥啼山更幽

Posted on: 2011年7月3日(日) 10:43

 

 

 

 

 

 

  
試合は負けてしまいました。悔しくないと言えば嘘になりますが、だけど技術
だけではなく、礼儀も含めて良いチームに負けてよかったと思っています。

うちの投手があんなに打たれたのは、この1年間で初めてでしたが、勝負って
自分がどれだけ頑張っていても、相手がそれ以上頑張っていれば負けます。

『1・2の三四郎』という漫画がありまして。僕の世代のお父さんならご存知か
と思うんですけど。柔道やプロレスで三四郎が大活躍する漫画なんです。

僕、この漫画が大好きで、実は30年ほど前に揃えた全巻をまだキープしてあ
りまして、たまに読み返してはエネルギーを貰ってるんです。

三四郎と試合する相手が「ここの練習の厳しさは世界一だから俺たちが負ける
わけがない」と言っているシーンがあります。言われた相手が「あいつら、もしか
したら、ここより厳しい練習をしているかもしれないけどな」と言うと「ここより厳し
い練習をしてるはずがないよ」と答えるシーンです。

その会話をしている彼らは毎日ヒンズースクワットを3千回させられて、どんどん
落伍者が出ているような状態なのですが、その一方で三四郎は日々8千回やっ
ているのです。漫画ではありますが、このシーンは強烈に覚えているのです。

自分がどれだけ頑張っていても、自分には相手がどれぐらい頑張っているかわ
からないですから、「これだけやれば勝てる」というラインは存在し得ないのです。

でも試合後に話をしたのですが、本当に頑張ったと胸を張れるなら敗北にうなだ
れる必要はありません。それは現時点での自分の限界値なのですから。

逆に「実はもう少し頑張れた」と思うのであれば、今後の人生や今後の勝負事に
は、そうならないようにしなければなりません。

生きるってのは日々勝負なのです。のんびり生きると言ってる人でさえも、人生っ
て勝負の連続で、負け続けることは極端に言えば生の否定につながります。

彼らが昨日の敗北を胸に、どのような思いを持って生きていってくれるのかを楽
しみにしているのです。敗北を勝利に結びつける努力があれば、昨日の敗北は
敗北ではなく、勝利の一部となる。

そして彼らの姿を見た後輩たちが、またどのような新チームを作ろうとしているの
かに注目したいと思っています。

僕が作るのではない。生徒たちが主体的に作るから面白いのだし、それが彼ら
の成長につながるのだと確信しています。

たくさんの高1や高2の生徒たち、生徒会長、OBの皆さん、保護者の皆さんが
駆けつけてくださいました。本当にありがとうございました。

チームを代表してお礼を言います。ありがとうございました。

主将の内田を中心に、とてもまとまった、とてもアグレッシブな良いチームでした。
彼らの更なる活躍と成長を願っております。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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いよいよ夏の大会

Posted on: 2011年7月1日(金) 23:59

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 
たくさんの応援メールをありがとう。こいつらと一緒に試合ができるのもあと
わずかになりました。前日はいつも三宮で飲みながらスタメンを考えるのが
ここ10年ぐらいのルーチンなんやけど、ただいま禁酒中につき、三宮にある
神戸サウナに行って、いろいろ考えてきた。

この1年間で一番忘れられないっていう印象深い試合はありますか?という
質問をしてくれた春奈先生、それはたぶん明日の試合になるよ。

この1年、土日のたびに練習試合に明け暮れてきたけど、それは全て明日の
ためにやってきたと言っても過言ではない。常に明日が頭にあった。

今日は仕事もしないで、この1年間の試合を思い出しながら、明日のスタメン
を考えています。勝っても負けても涙を流せる、いい試合がしたい。

高校野球に比べたら派手じゃないが、昨年や一昨年の選手たちも応援に来
てくれるらしいし、選手たちには思い切ってプレーしてほしい。

明日だけはミスしても怒らない。最後の試合になるかもしれぬのだから、最後
まで笑顔で楽しく試合をしようと決めてる。

勝っても負けても悔いのないプレーを。

 
(追記)会場は灘校のグラウンドで、7/2(土)11時頃から始まります。
     良かったら応援を宜しくお願いいたします。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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まずはディクテーションありき

Posted on: 2011年7月1日(金) 11:45

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

  
 

 

 

 

 

 

 

 

 
先日来『夢をかなえるリスニング』を採用下さった先生方からメールを頂戴して、
「模試のリスニングの偏差値70以上が我が校ではこれまでにないぐらい良い
結果が出た!」とか「夢リスを始めてから、リスニングが目に見えてできている」
とか、そういう声を頂戴しては嬉しく思っております。

それはですね、僕自身リスニングが全くできなかった人間なので、何故リスニン
グができないのかが、今となればわかるからなのです。

例えば僕がどんなに言ってもCDを使って単語を覚えない人たちがいるのですが
それだと多少読むことはできたとしても、決して英語はできるようにならない。

たとえばdaughterを「ダウタ」と読もうと「ドータ」と読もうと、和訳する際にはあま
り関係がない。だけどリスニングに関して言えば、「ダウタ」な人はいくらリスニン
グの勉強をしたって聞きとれるようにはならない。したがって英語を話せない。

まずリスニングが苦手な人は、紙を捨てて音で単語を覚えるべきだ。

ロッコと聞いて、localを思い出せる人はCDをちゃんと使ってると思う。

確かにlocalは「ロウカォ」なんだけど、実際には「六甲」と(笑)発音されることが
多い。だからlocalが出てきたら「ロッコ」と発音する習慣を付ける。

そういったことを克服するためには、ちゃんとディクテーションをやりながら、実は
この単語はロウコォではなく、六甲に近い発音になるんやなということを身を持っ
て経験し、さらには自分でもそう発音する習慣を付けることだ。

まずはディクテーションありき。絶対にディクテーションからやろう!それをせずに
オーバーラッピングやシャドーイングをやっても、あまり意味がないのだ!

で、少なくとも授業前の5分や10分でリスニングの問題をいくらたくさん解いても
リスニングの成績は絶対に上がらない。絶対に。

僕も悔しいがそうやってた。でも生徒たちは全くリスニングができるようにならなか
った。当たり前だ。僕自身、リスニングができなかったから、素人考えでやっていた
だけだったのだから力が付くわけがない。理論も何もなかった。

センター試験で40点も取れないレベルの初心者は粛々とディクテーションからは
じめるべきで、それをしないと結局「英語が聞けない大人」になってしまう。

だからちょっときついとは思うけど、『夢をかなえるリスニング』も啓林館の『リスニ
ングボックス』も、僕が書いた本は全てディクテーションを強制してるのだ。

使ってくれてる高校生は面倒くさいと思わずに、裏面のディクテーションをちゃんと
やっていこう。時間は長い人だと1時間も2時間もかかるかもしれん。

しかしディクテーションをやって、その後に音読(シャドーイングやオーバーラッピン
グなど)をすることで、リスニングだけでなく英作文やスピーキング力もアップする。
ついでにいえば、言うまでもなくリーディング力もアップするはずだ。

更に言えば大人になったときに、英語が聞きとれる耳を持った、社会で重宝がられ
る社会人になっているはずだ。というか、そのために英語は勉強するのだけど。

僕の本はだいたい押しなべてキツイ。受験界のビリーズブートキャンプっていう人も
いる。確かにそうかもしれん。

だけどキツイからこそ力が付くのだ。楽をして力が付く方法なんてあるわけがない。

高校生に限らず、リスニングが得意になりたい人は、まずはディクテーションから。
ディクテーションをやりながら、単語を目だけでなく、耳からどんどん覚える。

それの積み重ねがあれば、2ヶ月もあればかなり聞きとれるようになる。聞き流し
ているだけでは絶対にできるようにはならないし、問題を解いてるだけでも無理。

 

(追記)『夢をかなえるリスニング』と『リスニングボックス』を使っておられる先生方に
     お願いしたいのは、表ページではなく、むしろ裏ページのチェックなのです。

 


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