(北海道札幌東高校にて)
台風がもうそろそろ四国上陸やな。皆さん、気をつけてください。台風のたんびに
「川を見に行った人が流された」というニュースが流れ、悲しい気分になる。
なんで見に行くねん?
この前書いたと思うが、学年でも英語トップの生徒と話をした。東大やハーバード
の連中と話をしたが、英語が通じなかったとのこと。
当たり前やがな、あんたまだ英語を始めて3年ちょっとやで。
というわけで、意識も高い生徒でEnglish Journalを定期購読することにしたと!
あんた、まだ高1やで。
とはいえ、僕も連載させてもらってる関係で、それじゃあ一緒にEJで勉強しよう!
ということになりました。乗ってくる生徒が他にいればそれはそれでいい。
もしかしたらEJを読むサークルができるかもしれぬ。それまたOK。
今のままでいって高3まで行けばどの程度の英語力になりますかねと聞くから
北米レベルまでは行きたいんよねと答えるとかなり安心した様子。
学校では『ユメタン』①(センター試験レベル)をやってるけど、本人は②(国公立
大学二次試験レベル)まで進んでいるとのこと。よかよか。
最終的には③(東大・京大レベル)までやれば、アメリカの大学に進んだとしても
充分やっていけるだけの英語力が付く。
本人もそこまでは最低でもやりたいと。
東大レベルでストップするのは面白くないし、入学後のほうがよほど大事やしね。
こっちはそのつもりで6年間のシラバス(指導計画)を立ててるし、テキトーにやっ
ているわけではないので安心したまえ。
(帝塚山中学校の生徒たち)
それと英語はあくまでもツールでしかないので、逆に「何を伝えるか」の部分の
ほうが大事なわけですな。
英語はノコギリみたいなもんで、ノコギリは使いながら上手くなって行くんやけど
大事なのは「ノコギリが使えるようになった」ことではない。
ノコギリで何を作るかや。
ノコギリが使えるようになっても、それで終わったのでは笑い話にしかならへんわな。
ノコギリやらカナヅチやらいっぱい使って、何を作るかが問題なんや。
なので英語は英語として頑張るとして、英語を使ってどういう方向に進んでいくかと
いうことを考えるべきで、そのためには今は1方向に限定するのではなく、様々なこ
とにチャレンジしてもらいたいと思ってる。
先般の始業式で物理オリンピックや数学オリンピックの表彰があったが、それ自体
ものすごく凄いことなんやろうけど、例えば物理オリンピックの生徒が翌年に化学や
数学オリンピックでもメダルを取ろうと考えることって凄いことやと思うなぁ。
以前教えた生徒で「物理でメダルを獲得したので、来年は化学を狙います」と言った
生徒たちがいて、大したもんやなと思ったものだ。
「今はやりたいことが見つからない」からこそ、いろんなことに挑戦しないとあかん。
まだだって16歳とか17歳で、大した大人になれるかどうかなんて誰にもわからんし
今のうちにいろんな方面に種をまいておく人のほうが強いわなぁ。
東大に入っても英語もできん、専門も人並みっていうのでは、どもならん。就職のた
めに東大に行くのなら、そんなナンセンスなことはあれへん。
自分を鍛えないと。
英語は道具でしかない。問題は英語を使って飛躍しようとする、その中身のほうや。
EJを使って勉強しながら、他にも多くの本を読んで、今は種まきをしなはれ。