僕は気が長くて、同僚の前川先生からも「ホント、怒らないですよね」と言われて
います。まぁね、怒ってもしょうがないし、短気だと周囲に人が集まらないしね。
血圧が低いのと何か関係あるんかな。ないか。お医者さんに聞いてみよ。
ここまでの人生、いろんなことがあって、怒ったところで何があるわけでもないなぁ
と思っているので、腹立たしいことがあってもあまりイライラしないのです。
あぁ腹立つなぁとは思うけど。
前に勤めていた学校にK先生という友達がいまして。中学時代からの友達やった
んですけどね。僕が辞めたあとに彼も奈良県にある他の学校に移られていますが、
極めて優秀な英語の先生で、友達とはいえいろいろと教えてもらっていました。
ある時にKちゃんと飲みに行った帰り。(Tは僕です)
K: たっちゃん、俺らってかなり神経質で気にしいやろ。
T: まぁそうやな。なんかしょうもないことをウジウジ悩むことが多いわ。
それにKちゃんはイラチで、すぐに怒るしな。あれは子どもっぽいで。
K: そやねん。短気なのって要するに子どもやねん。呑み込むのが大人
っぽくて格好ええやん。
T: うん、俺は短気ではないけど、気にしいやなぁ。
K: そこで提案なんやけどな。もっと大らかになりたいと思わんか。
T: ええなぁ。大らかさって俺らに最もないものやなぁ。素敵やなぁ。
K: そやろ。これから大らかな性格になろうや。
T: なろうやって、お前それどないしたら大らかになれるん?
K: 何があっても「かめへん!かめへん!なんとでもなるわ」って笑うねん。
T: 大らかやないのに大らかなフリをするわけ?
K: せや。そのうちホンマに大らかになるんちゃうかな。
T: そらオモロイな。よし、今から大らかになろうぜ。
という会話を彼の自宅のすぐ近くにある駐車場でしたのをいまだに覚えています。
それ以来、僕らは大らかになりました。嘘みたいなホンマの話です。K先生もそれ
からは嘘のように大らかになり、短気でなくなりました。彼が怒ってるのを見たこと
がないし、嘘のように寛大になって魅力的になりました。
ダメなところを直そうとしなくても、それが個性なんだから放っておいてもいいんだ
という意見もある。でもそのダメなところが嫌でしょうがないなら直すべきですよね。
あるいは誰かの迷惑になるようなケースとかは。
何ごとも習慣やなぁと思いますが、めっちゃ長い目で人生を見れば、性格も習慣で
変えることができると僕は思っています。井上陽水さんも言うてるけどね。
僕を気の長い人間に育ててくれた両親に感謝するとともに、Kちゃんに感謝してる。
あのときの会話がなかったら、大らかになれず、やっぱりイライラしたり悩んだりして
たかもしれん。
座右の銘を尋ねられたら「かめへん!かめへん!」と答えようと思っているのですが
未だに尋ねられたことがないので言うたことはありません。
ありませんが、何があっても「別にかまへんわ。人生楽しんだろ。」と思っています。
今日も僕のブログに来てくださってありがとうございました。
仙台の中野先生、葉書きをありがとうございました!
また行くからしっかり勉強せいよと生徒さんたちにお伝え下さい。