KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 人生論

kimutatsu

加点法的なものの見方を

Posted on: 2010年12月10日(金) 13:45

 

 

 

 

 

 

 

 

  
内閣の支持率がどんどん落ちていっているそうです。みんなせっかちやな。
まだ民主党になってちょっとしか経ってないんやから、気長に待ちましょう。

僕、思うんですけどね。

民主党が次の選挙に敗れて自民党が第一党になったとしますよね。

でも支持率は上がりません。たぶんまた20%程度をウロウロすることに。
いや、もしかしたらもっとひどいことになる。

自民党が下野する際の姿は酷かったけれど(だって首相が逃げてばかりで
は闘えない)、それを引き継いだ民主党は自民党ほどは酷くはないと思う。

諸々の問題はあるとしても。

野党時代にはわからなかったことがわかってきて、これからですがな。

例えば基地問題や北方四島問題なんて、自民党時代からどうしようもない
状態で、これを一挙に解決せぇ!と言うほうがおかしい。

でも子ども手当てを含め、庶民には優しい党ではないかと思うなぁ。

自民党は企業や法人に優しい党なので、会社を経営している人にとっては
そりゃ自民党のほうがいいとは思うけどさ。勤め人にとっては民主党のほう
が生活はしやすい。高速だって無料のところがいっぱいできたし。

財源?

国民が財源を気にしてもしょうがない。それは政治家の仕事だ。政治家が
ちゃんと仕事をして、僕らが生活しやすいようにしてくれればいい。

それよりなによりもっと問題なのは、我々国民サイドにあるのではないかと
僕は思ってるのです。

上で自民党が第一党になってもダメですよと書いたのも、我々国民が変わ
らないと、どこが第一党になっても同じです。

たとえば・・・

政府の支持率ってどこで判断するんでしょうね。こんな問題もある、こーんな
暴言を吐いた、こんなこともしやがった、ケシカラン!っていう見方が基準?

僕、違うと思うなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
それって減点法的な視点ですよね。減点法でいえば、吉田茂なんて最低の
首相だったってことになる。暴言の数々。バカヤロー解散などなど。

吉田茂の暴言なんて面白くて味があっていいよ。コイズミどころじゃない。
次のリストアップはウィキペディアからの抜粋です。

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終戦直後のまだ国民が飢えと戦っていたころ、吉田はマッカーサーに
「450万トンの食糧を緊急輸入しないと国民が餓死してしまう」と訴え
たが、アメリカからは結局その6分の1以下の70万トンしか輸入できな
かった。しかしそれでも餓死者はでなかった。マッカーサーが「私は70
万トンしか出さなかったが、餓死者は出なかったではないか。日本の
統計はいい加減で困る」と難癖をつけた。それに対して吉田は「当然で
しょう。もし日本の統計が正確だったらむちゃな戦争などいたしません。
また統計どおりだったら日本の勝ち戦だったはずです」と返した。これに
はマッカーサーも大笑いだったという。

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日本ってこういうスキャンダルに対して厳しいよね。大事なのは政治手腕
であって、そこに対して評価すべきやと思うんよね。

実際、欧米のメディアでは日本人の政治家の評価のされ方(国民からの)
は特殊やと報じられてる。うちの社会の先生によると。

こういうことをしたという加点法的な視点が大事やと思うんですよね。

減点法的なものの見方をしていると、いいところが見えてこないんよねぇ。
それは俺らが生徒を見るときも同じなんやけど。

「こいつら授業中に寝てばっかりや」とか「こいつら提出率が低い」とか、まぁ
いろいろ言おうと思ったらいくらでも言えるんやけどね。

でもそれって指導力不足であり、視点が悪いよね、たぶん。僕もあんまりエラ
そうには言えんのやけど。減点法で生徒を見るとロクなことがない。

で、加点法的なものの見方をしていると、いいところが見えてくるからねぇ。
そうすると指導するサイドも余裕が出てきて雰囲気も良くなるんやなぁ。

政治と学校は違うって言われりゃ身も蓋もないが、しかし国民のものの見
方が減点法的になってると、将来を見据える目がネガティブになってしもて
そりゃそんなんでは景気もよくならんわなぁと思うのです。

年金はどうなるんやろ?沖縄問題はどうなるんやろ?えらいこっちゃ、問題
が山積しとるがな。よし、支持しない!・・・って、それは自民党から受けつ
いだ、言うなれば負の遺産なんやけどな。

以前の政府のマイナスポイントを現政府が解決しようとしてるから、なかなか
前に進まんわけで、それをマイナス評価にしたるのはかわいそうや。

菅首相を見てると大変やなと思う。だって「こういうええことをやった」とかさ
「こういう法律ができた」っていうニュースはあまり大きい声では報じられん。

小沢さんの件でも中国漁船の件でも、菅首相が悪いわけやないねんけど。
そりゃ野党は与党を攻撃するのが仕事やから、言うてくれなあかんけれど、
我々国民はもっと冷静な目で、長い目で、お上のすることを見たほうがいい。

単に「自民党支持者」とか「民主党支持者」っていうんじゃなくて。

だって支持者だから相手の党は批判する!っていう姿勢では、俺は巨人ファ
ンやから中日ファンを攻撃するぞっていうのと変わらんよね。

少なくとも日本という国のあり方を考えたら、菅首相がまた途中で降板する
っていうのだけは避けないと、国際社会でますます日本の立場が悪くなって
しまう。その点で菅首相には頑張ってほしいなと僕は期待してる。

近所のおばちゃんでもおるやん?

人のあかんとこばっかりニュースにして大声で吹聴してまわる人な。

我々はそのおばちゃんを見て苦笑するんやけど、気がついたら自分も同じ
ものの見方しかでけんようになってるというのではアカンのちゃうかなぁ。

悪いとこを見始めたらキリがない。

それは自分に対しても同じやな。

もっとええところを見て、何でも前向きに、自己にも他者にも大きな期待感
を持って生きていければ、もっと充実したライフになるんちゃうでしょうか。

政府に対してもそう、生徒に対してもそう、自分の人生に対してもそうです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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閑話休題

Posted on: 2010年10月29日(金) 11:11

 

 

 

 

 

 

   

 
人間ってのはみんな不器用やのに、

なんで足の小指の先っちょだけを柱の角に

やたら器用にぶつけてしまうんやろうか。

いてて・・・

 

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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後悔したくないからなぁ

Posted on: 2010年10月23日(土) 11:04

 

 

 

 

 

 

   
先日、我が家にいらっしゃった近大福岡の教頭先生である伊藤先生です。
明日と明後日はお世話になります。ありがとうございます。

採点はやっとあと1束になり、ゴールが見えてきました。

やれやれ。しかし悪い奴は悪いなぁ。30点台とか。間に合わなかったら
本人にも送り出してくれた保護者の皆さんにも悪いから、鍛えたろう。

昨日考えた鍛え方。

1.『ユメタン』ゼロの800語を徹底させる。毎日放課後テスト。
2.高校入試用の英文法問題集を渡して、放課後テスト。
3.高校入試用の読解問題集を渡して、全文暗唱させる。

この程度ならなんてことないわな。ただし11月だけでは無理そうなので、
おそらく3月いっぱいまでかかって鍛えることになろう。

サボったら後からしんどいだけ。それを体感させるのも良かろう。

人間な、なんでもそうや。楽に流されてサボったら、人生のlater stageで
そのツケがくる。人が寝てる間にも頑張った人は、人より上に行ける。

格差社会がケシカランというが、しかし頑張ってる人が上に行ける社会で
ないとやる気が出んわ。頑張ったら頑張った分だけ遠くまで行ける。

ぼちぼちやりますわと口では言うてても、全然遊んでない人がいーっぱい
いてはる。電車やバスで仮眠を取って、それ以外はめちゃ頑張ってる。

そうでないとあかん。

どうせ死ぬ。どうせ死ぬなら遊んで暮らそう。楽して生きよう。
どうせ死ぬ。どうせ死ぬなら生きてる間に徳を積もう。自分を鍛えよう。

どちらがいいのかはわからん。でもなぁ、後者やからこそ見えてくる人生
があるんやなぁ。死ぬ直前にならないとわからんけどさ。

やる気が出ない人、『死にゆく者からの言葉』(文春文庫)を読んでみて。

死ぬときに後悔したくないやんなぁ。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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ここという場面で一球入魂

Posted on: 2010年10月20日(水) 7:29

 

 

 

 

 

 

  
ロッテが優勝しました。テレビで観戦していたのですが、5回の場面、あの
四球→死球→四球で2点を失ったところの配球はおかしかったような気が。

特に井口の死球の場面ですが、打者がストレートを2球空振りしてるのに、
決め球を内角のスライダーにするのは、そりゃいろいろ考えはあっただろう
けれども、ベストチョイスとは言えないんじゃないかと。

投手も捕手も、打たれたくないから厳しいギリギリのところに投げようとして
結果的に四球や死球を与えたりします。

プロとアマとでは違うのは当然ではあるけど、でもピンチのときにこそ、自分
のベストを尽くそうとすることのほうが大事だと思うんですよね。

あの場面、やたらと変化球が多かった。

結果論と言われれば結果論なのですが、魂を込めてストレートを投げ込んで
いたとしたらどうだったんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

僕はよく選手たちに言うのです。

打たれてもええやん。命まで取られるわけやなし。100%のパフォーマンス
を尽くした結果打たれたのであれば、そりゃ相手が上やっただけのことや。

でも100%を尽くさずに打たれたら、それは悔いが残ります。

球児がラミレスに打たれたときも外の変化球を3つ続けた、その3球目をヒット
されました。試合後、ラミレスは「変化球でよかった」とコメントしました。

思ってる以上に、「魂を込めた1球」ってのは打たれないものです。

それは野球だけではなく、生きている中でのいろんな場面に応用できます。

毎日毎日、毎分毎分、毎秒毎秒「魂を込めた1球」を投げ続けることはちょっと
しんどいかもしれんし、投げてるうちに惰性になってくる。

しかし、ここという場面では絶対に逃げないで相対することは大事やと思うな。

人生の場面では、電話1本、メール1通、相手への謝罪が、「ここという場面」
になるケースがあったりします。

逃げたくなるような場面でも逃げないで、顔と名前を出して、堂々とした態度で、
あるいは誠心誠意、相手に気持ちを伝えることが大事なのだと思っています。

それは西大和時代の上司から学んだことです。勇気がいる場面でこそ、その
人の真価が問われるのではないでしょうか。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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自分に厳しく

Posted on: 2010年10月3日(日) 10:13

 

 

 

 

 

 

落合監督、1年間禁酒してたんですってね。凄いね。プロはホンマ凄いなぁ。
そこまでやったからこそ、上のように少年のような笑顔になるんやろうね。

私はどこまでプロになれてるんやろう。頑張らないとあかんわ。

自分に厳しく。

言うのは簡単やけどね。だけど実際の生活においては甘えが出る。

この程度はええやろ。ちょっと控えめにしとこ。明日から再スタートや、ナドナド。

自分に甘えるのはもう飽きた。負けないで頑張ろう。

これまた言うのは簡単やけどね。「がんばる」って何をどう頑張るんやろう。

まずは目の前の仕事を粛々とこなしていこう。量質ともにこだわりながら。

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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自分に厳しく

Posted on: 2010年9月16日(木) 21:45

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この前、このブログがどれぐらいアクセス数あるのかなと思って調べてみ
ました。だいたい9000ちょっとでした。ありがとうございます。

忙しくてブログを更新する暇がないと「体調どうですか」というメールを
くだ さる方々がいらっしゃるのです。もしかして俺は病弱に見えるのか?
など 考えてたのですが、聞いてみると「多忙→倒れる」という推察らしい。

確かに・・・

ピーターセン先生との共著を3冊書いて(と言っても3冊目はまさに現在
進行形)相当な充実感があります。

それと同時に他にもやらないといけない仕事があるので、体には気をつ
けながらやっていかないとあかんなと思っています。

応援してくださる方々がいらっしゃるのは励みになります。

ありがとうございます。感謝しております。本当に。

ohgaki
先般、生徒たちに語ったこと。

人より上に行きたいとか何かを成し遂げたいとか思う場合、当然のことな
がらやる気はあるわけで、やる気があるのに勉強や仕事が手につかない
っていうことはあり得んのです。

例えば野球で絶対にプロに行きたいと思ってる選手がいるとします。

ところが特にこれといった理由もないのにあまり練習に身が入らんとする。
その場合、「やる気はあるんです」といくら言っても、周囲の人からすれば
「いやいや(笑)」ということになります。

だからやる気はあるのに勉強が手につかないという場合、それはやる気が
ないってことなのです。やる気があれば1秒も惜しいものです。

そのうえで「自分に厳しくできる」ということは、とても重要なファクターです。

例えば本を出したいと思っている先生がいるとします。昼間は授業をやって
放課後は部活動の指導、土日は練習や試合があって、お疲れ気味です。

この先生が、「夜ぐらい休みたい」と言って、ビールを読み、テレビをダラダラ
見ては爆笑し、風呂に入って寝ていたら夢は叶いません。

それでは「本を出したい」と考えているだけで、「夢を持っている」とは言わん。

Those pursuing their dreamsの場合、いくら疲れていても帰ったら即座に
PCを立ち上げます。ご飯は後回し!そしていくらか書いてしまいます。

ビールを飲むと執筆ができませんので、「1冊書き終わるまでは付き合い以外
は、いくら疲れていても、絶対に飲まない」と決めます。

眠くなったら君原作戦です。

あの電柱まで走ったら休もう、あの曲がり角で止まろう・・・そう思いながら走っ
た君原さんと同じ作戦をとります。

あと5分やったら寝よう、あと1節書いたら寝よう・・・そのうち目が冴えてくる。

土日に野球があってヘロヘロになっているときだって、夜はPCに向かいます。
そして1日20ページを目処にひたすら書き続けます。

読書も1ヶ月3冊から5冊を自分に課します。だって読まないと書けませんから
常にインプットをし続けます。評論、小説、戯曲、詩など多岐に亘って読む。

そうこうしているうちに、自分の思いが1冊の本になります。

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●自分に厳しくできない人間は夢を叶えることなどできない。

これは僕が灘に入ったときに、ある先生から叱咤されて教えられたことで、
今でも「楽したいな」と思ったら、その先生の顔を思い浮かべて頑張ること
にしています。

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木村なぁ、人から与えられた仕事、例えば生徒らでいうたら宿題やな。
それをやるだけで必死になってる奴が夢なんかかなえられるかいな。
人から与えられた仕事は笑顔でこなした後で、自分がやりたい仕事を
ちゃあんとやることが大事なんや。
お前、授業、部活、それとどこそこの会社やら予備校から模試を頼まれ
たり、いろいろな「与えられた仕事」があるやろ。
そんなん軽々とこなした上で、お前が書きたいって言うてる本を書けや。
眠いとか疲れたとか言うてるようでは、そりゃほんまはお前もその夢を
叶えようと思ってないねん。やる気はあるけど、勉強がなかなか手につ
かないんですよって言うとる、ほんまはやる気のない生徒らと一緒やで。
人が楽してる時間にこそお前は働け。人が寝てる時間にこそお前は働け。
そうしたらちょっとずつでも夢は叶うもんや。自分に厳しく生きやななぁ。

***********************

本を書きたいのに時間と体力が続かなくて「書けない」とぼやいていた僕に
灘の化学の先生がくださった叱咤でした。

激励なんてもんじゃない。かなり叱られたことを覚えています。

最後にその先生曰く、「まして頼まれた仕事、与えられた仕事もでけへん奴
が、授業もロクにでけん奴が、夢なんて語る資格もないわ」と。

「宿題もできないような生徒が受験や大学を語る資格もないのと同じやな」と。

そこから狂ったように本を、出す予定もない本を、書いてきました。それと並行
して「いかに授業をすれば生徒をひきつけられるか」を研究しました。

新校舎1Fの教員控室でその先生から叱咤を頂戴してから10年が経ちます。

夏の宿題をやるのに手を抜いた生徒が多かったので、受け売りではあるけれど、
僕なりの叱咤を生徒たちに投げかけました。彼らがわかってくれたら嬉しい。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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自分をどこまでも伸ばそう!

Posted on: 2010年8月25日(水) 13:38

  

 

 

 

 

 

 

 

  
さっき新聞を読んでいるとこういう記事に出くわしました。毎日新聞から
の抜粋です。お読みください。

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今春卒業した大学生の就職率は前年比で過去最大の下げ幅となるなど、
就職事情は厳しさを増している。政府は、新卒者の就職支援を検討する
特命チームを首相官邸に設置し、24日に初会合を開いたが、対策がどこ
まで実効性を持つかは未知数だ。加えて止まらぬ円高が日本経済の前途に
暗い影を落とす。卒業単位を取得していても留年を認める希望留年制度や、
既卒者対策に力を入れる大学も増えてはいるものの、就職難は展望の見い
だせない状況が続く。【井上俊樹、山崎友記子、宮崎泰宏】

「まさかこんな時期まで就職活動をしているとは思わなかった。周りの友達も
ほとんど決まっていない」

東京都港区の就職情報会社「アクセスヒューマネクスト」で24日開かれた
合同会社説明会には、大学4年生約400人が殺到した。参加した埼玉県内の
女子学生(21)は、長期化する就職活動に疲れた表情を隠せない。

この女子学生は100社以上に応募したが、内定どころか、面接に進めたのも
5社だけ。「最悪の場合は卒業後、派遣の仕事かアルバイトをしながら、就職先を
探すしかない」

文部科学省が今月発表した学校基本調査速報によると、今春卒業した大学生の
就職率は60・8%で、前年からの下げ幅は過去最大のマイナス7・6%だった。
進学も就職もしていない進路未決定者は約8万7000人で、高卒も含め15万人
近くが行き場がない。就職情報大手「毎日コミュニケーションズ」のインターネット
サイト「マイナビ」編集長の望月一志さんは「来春も今年と同程度か、それ以上の
規模の未決定者が出るのでは」と危惧(きぐ)する。

**************************

大学入試も同じですが、相手に「採用してください」的な姿勢だとダメでは
ないでしょうか。僕の知り合いの先生で、このご時勢に勤務されてる学校
を辞めて、他の学校の採用試験を受験しなおした先生がおられます。

一発で採用になりました。もちろん専任としてです。

自分はこういうことができる。こんなこともできる。ところでオタクの学校さんは
僕をどのように組織の中で活かしてくれるのかをお伺いしたい。

まぁさすがにそういう上から目線では話をされなかったとは思うけど、しかし
そもそも前の学校をお辞めになった理由が、自分を活かしてもらってないという
ことだったのだから、結局新しい学校にそれを尋ねる姿勢はあったはずだ。

就職できないという人が高卒と大卒をあわせて15万人ほどおられるということ。
確かにそれは大変だと思う。

しかもその15万人の中には東大などをはじめとした、難関大の学生も含まれて
いるということなので、10何年前から言われてた「学歴は関係ない」という言葉
がいよいよ現実のものになってきた感じがします。

仮定法です。

もしその15万人が全員英語と中国語と韓国語が堪能で、パソコンがかなり出来
たうえに、普通に話せて礼儀正しい人たちだとしたら、どうなるんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

  
先日テレビで教え子の北川(ハーバード大)が出てきて、いろいろ話してた
けど、例えば彼が日本に戻ってきたら、就職は簡単にできると思う。

英語が話せるし、交渉力はあるし、本はしっかり読んでるし、テニスの腕も
達者だし、自分の意見がちゃんと言えるし、礼儀も正しい。

パソコンは当然使えるし、数学や物理や化学にも堪能。エッセイを書くのも
当たり前だけどAランクの腕前なので、企業はほしがるやろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

  
僕らはいつかは絶対に死ぬ。それが人生唯一のTRUTHなのだ。

死ぬ時になって「こんなことをしたかったのにな」と思いたくはない。絶対に。
だからこそ一所懸命に生きなければならぬ。後悔しないように。

生きてるうちに自分をどこまで高められるか、自分がどこまで遠くまで飛翔
できるのかを問題にしたい。

言うまでもないが、大学名が大事なのでは絶対にあり得ない。

自分をどこまでも高めて、それでも現状に満足することなく前進できる人間で
ありたい。このブログの名前のとおり「もっと高く!もっと遠くへ!」なのだ。

そしてそれでいて誰よりも謙虚で礼儀正しい人間でありたい。

我々指導サイドはそれを口を酸っぱくして生徒たちに語らねばならないし、
まして就職する際には「これだけのことができる」と面接官に笑顔で話せる
青年を育成しておかねばならないように思う、今日この頃なのです。

生徒たちよ、誰かに頭を下げて選んでもらうのを待つ人間であってはならぬ。
一所懸命に努力をし、お願いだからうちに来てほしいと会社に言われるような、
そういう大人に育ってほしい。

そのためには努力することを嫌う人間であってはならない。

したがって、自分を伸ばすことに時間とカネを惜しんではならない。

どこまでも伸びよ!

  


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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出会いが転機になる

Posted on: 2010年8月5日(木) 21:04

 

 

 

 

 

 

  
上の画像は札幌でのセミナー風景です。広い会場に100名を超える
先生方があちこちからお集まりになられました。

その後も参加された先生方と連絡を取り合っております。

中にはこの週末に関西にいらっしゃる先生もおられるということなので、
さっそく「会いましょう」ということになりました。

人と人との縁はこうやって深くなっていきます。

 

 

 

 

 

 

  
こちらはある高校にお伺いしたときの光景でして、使っている『ユメタン』
にサインをしてほしいというリクエストがあったので、しているところです。

僕の拙いサインでも喜んでくださる方々がいるというのはありがたいもの
です。1冊ずつ気持ちを込めてサインをさせていただきました。

博多から札幌に移動して、いずれでも多くの先生方や生徒たちと触れあ
っては、自分の意見や勉強法をお伝えしてまいりました。

17日から始まる東京での教師塾とセミナーでは、のべ300人の先生方
と話をすることになりますし、その後の広島でも100名と触れ合います。

結局そういう経験を通じて、僕自身が学んでいることが多いなと思う。

今日もある先生と話していて、自分では気づいていなかった人生哲学に、
あるいは知らなかった生き方にある日突然出会うことがあるという話題に
なりました。人との出会いによって気づかされたりします。

例えば僕が灘に入ったとき、懇意にしていただいていた化学の先生から
「お前、いろいろやれ。誰に何を言われても自分の信じたとおりに進めよ。
ただし45歳までに形として何も残せなかったら、その程度の人生やった
んやなと思え。それまでは遊ぶな。必死にやれ。」と突然言われました。

当時、僕は34歳だったのですが、やりたいことはあっても「忙しいから」、
「時期を見て」なんて言いながら言い訳ばかりしていたものです。

そのくせ飲んでばかりいた。

今は当時より忙しいし、時間なんて全くないし、毎日2時3時に寝ているし
昼間は灼熱のグラウンドでノックバットを振ってる毎日なのです。

なのに当時より「形になって残る」ものが作れてる。

何もない日なら20ページから30ページは書ける。いや、もっと書いてる。

これはどういうことなんやろうと思ったけど、やはりその化学の先生と出会っ
て声をかけて頂いた内容が、自分の中ではショッキングやったんやと思う。

あの一言がなかったら今でも「忙しいから本なんて書く時間はない」と言うて
たように思うんですよね。

人との出会いによって、頭をぶん殴られるような思いをすることがあります。

頭をぶん殴ってくれる人は神様です。

僕もいつか誰かの神様になれたらいいなと思いつつ、頑張っているのです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

考 動

Posted on: 2010年8月4日(水) 20:30

 

 

 

 

 

 

チームキムタツの人数が800人に近づいてきました。800人の教員が
集まれば何かできそうですね。800人は凄いなぁ。

もちろん僕の本をみんなで買おう!という政治的なチームではありません。

日本の教育を良くしたいという思いのもとに集まっている集団なのです。

先ほどのブログで「なぜこうやって教えるのか考えよう」と書いたのですが、
よく考えたら生徒たちも同じですね。

先生方に聞く前に自分で考えてほしいことがある。

「なぜそうやって勉強しているのか考えよう!」です。

どうして過去問をやるんでしょう。どうしてリスニングをやるんでしょう。
試験に出るからでしょうか。では試験に出ないのであればリスニング
はやらなくてもいいということになりますが、ホントにそれでいい?

ひとつひとつの意義、重要性、価値を考えることってとても大事でして
それがわかれば「ではどうやってやればいいのか」が見えてくる。

エラそうにこう書いている僕も去年ぐらいまでは思考停止していました。

夏休みやし補習ぐらいしといたほうがいいかなぁ。
下位者向けの補習をやっといたほうがいいように思うなぁ。
単語集はどれでもだいたい同じやし、これでいいかなぁ。
長文の問題集もだいたい同じやから、とりあえずこれで。

惰性で全てを決めてきたように思う。ここにきて、それぞれの意味を考えて
行動するようになって、「今回は補習は要らない」「この問題集でないとダメ」
など、目の前の生徒たちに合わせた行動ができるようになった。

その選択が正しいかどうかはまだわからないけど。

でもたぶん正しいと思う。なにせ高2まで模試がない学校なので、客観的
に彼らの英語力を判断する資料がなさすぎる。

というわけで、この冬にベネッセのGTECを受検するんですけどね。

生徒たちには2学期に問いかけようと思います。今の自分の状態を客観視
してみて、何をどうすべきなのかをしっかり考えようと。

今やっている勉強が将来のどの部分につながるのか考えてみよう。

そうすれば例えばリスニングのない大学を受験する生徒であっても、リスニ
ングを勉強する意義がわかるのではないかと期待しているのです。

僕はもう思考停止はやめよう。

そんな当たり前のことをどうしてやってこなかったんやろ。だから失敗続きの
人生やったんやな。まぁしょうがない。これからは考えて動こう。

 

(追記)高校時代の恩師が色紙に「考動」と書いてくれたのを思い出した。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

絶対に死ぬからこそ

Posted on: 2010年6月23日(水) 20:34

 

 

 

 

 

 

  
『ユメジュク』を徳島県の学校さんが採用してくださったと聞いて喜んでお
ります。ありがとうございます。

本来であればご連絡をして御礼を申し上げるところなのでしょうが、私が
突然学校に電話したりして、担当の先生につないでいただくというのも、
相手の先生が驚かれるでしょうから、ブログでお礼を申し上げます。

『ユメジュク』はどちらかと言えば、熟語もそうなんだけど、それぞれの文
法項目にある慣用表現をたくさん入れました。

なのでそれの復習がてら使ってもらった上で、文例を全て覚えてもらえれ
ば英作文力の驚異的な源となります。

ちなみに最初は『ユメジュク』を作る予定ではなかったのですが、たくさん
の先生方や生徒諸君から「作ってほしい」という声があり実現しました。

『頑張ってるから悩むねん』もそうでしたが、読者の皆さんからの声がその
まま本になったわけで、その点でも作れてよかったと思っています。

最近思うのですが・・・

人間の営みには様々なfactがありますが、truthは1つしかないのかなと。

「結局、俺たちは死ぬ」というtruthこそが揺らぎない確かなる真理なので
すね。だとすれば、やはりこだわって生きたいなと思っています。

僕はかなりの平和主義者なので、やはり他の人と仲良くやっていきたい。
それにひとりでは生きていけないのに、他者の悪口は言いたくない。

死ぬときに「他の人の悪口を言わなかった俺はエライ」と思いたい。

で、真理が「俺たちは必ず死ぬ」しかないのであれば、自分の信念という
んでしょうか、他の人がどう言おうともこうでありたいという気持ちだけは、
強く持ちながら生きていきたいなと思っています。

幸いにして、僕の周囲にはたくさんの人がいらっしゃいます。

特にこの2年の間に思い切り増えたチームキムタツの方々。700名もの
先生方に支えていただいて、なんとかここまで来ました。

これからはできるだけ僕のほうが先生方や生徒たちの力になるべく、動
いていければいいなぁと思っております。

週末は徳島県で和泉先生と東谷先生がセミナーをされるとのこと。

なので愛車をぶっ飛ばして徳島のセミナーに参加してこようと思います。
きっとまた新しい人に逢えます。

絶対にいつかは死ぬからこそ、自分の哲学である「人を大事にする」を
極めてみようかなと思っています。そして自分を高めてみよう。

そして死ぬまで「疲れず、愚痴や悪口陰口を言わず生きる」を徹底しようと
思います。そういう人生を送ってみようと思っています。

今日はいい気分。ありがとうございます。

 

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

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