KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

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『英語反復トレーニング』なう

Posted on: 2018年8月7日(火) 21:48

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文英堂の大橋さんと槇井さんに今日は会いまして、いろいろと
話をさせていただきました。

いろんな学校に営業に行かれていますので、様々なエピソード
がありまして、それを聞くだけでも今の日本の教育における
問題点が理解できるというものです。

単に教員をやっているだけではわからないですからね。

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おかげさまで『英語反復トレーニング』が大好評なんだそうです。

著者にはそういうのがわからないものですから、こういう形で
ご連絡をいただけるとありがたいものです。

発刊したのがいわゆる学校の採用時期ではないので、今年度は
あまり使っていただけないのかもしれんなと思っていましたが
数研の『5Stage 英文法完成』のユーザーを中心として
多くの学校さんでご採用下さったそうです。

ありがたいものですねぇ。ほんまに。

著者としては単に使ってくれるだけではあまり嬉しくないので、
しっかりと英語力を伸ばすためのツールとして使ってほしいし、
そのための準備は冊子の中に書いてあります。

英文法の勉強は面白い。特に英作文の力を伸ばすことができて、
あぁ、やってよかったなと思えるのが英文法というものです。

『反復トレーニング』も単に英文法の勉強だけではつまらない。

読んだり聞いたり書いたり話したりしながら、脳に定着させて
いっていただければいいなと願っています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
『5Stage英文法完成』のユーザーの先生方が
ご採用くださっているそうです。


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東大受験生からの質問

Posted on: 2018年8月5日(日) 8:58

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受験生からメールを頂戴しました。東大のリスニング対策に
ついての質問。どうしても点数が取れないとのことでした。

長くなるので簡潔に書きます。

そもそも入試で出題されるのは、あまり受験生にとっては
関心のないようなマテリアルなのです。野球についての
マテリアルだと野球部の人が有利だろうし、ジャズについて
書かれたマテリアルだと音楽をやっている人が有利になる。

したがって誰にも有利にならないようなマテリアルが使用
されるということは覚えておいてほしいのですね。

リスニングのスクリプトも同じで、あまり関心のないような
内容のマテリアルが放送されることになります。

したがって第一関門とすれば、興味のないことを約5分間に
わたって集中して聞けるかということになります。

日本語であっても興味のないことを5分も聞かされるのは
正直つらいものです。そういう話に集中するという経験も
あまり日常的にはしないので、そこはトレーニングが
要るということになります。

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東大のリスニングの配点は30点と言われています。模試などで
20点も取れないような初心者は、まずは読んだマテリアルでも
構わないので、まずは「興味のないことを5分間集中して聞く」
という経験を増やすべきです。

リーディングをしたもの、精読したものであれば、ハードルが
低くなりますので、最初はそれを使えばいいのです。

そして『東大英語リスニング BASIC』のような短いスクリプト
の本を使いながら、徐々に長いものに慣れていくことです。

読んだものであっても十分リスニング力は鍛えられますからね。

あと、当たり前の話ですが、リスニングが苦手なのであれば
毎日聞くことです。この「聞く」は流し聞きというのでしょうか、
何を言っているのか全部はわからないが、とりあえず英語を
聞いているというようなものは含まれません。

意味がしっかりと全部とれたものを聞くという意味です。

それを毎日やらないと普通はあまり伸びません。

高3生は入試まであと半年強となりましたね。
体調管理とやる気管理を行って、最大限の努力をしましょう。

 

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
朝から散歩してきましたが、沖縄は涼しいです。

 


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Learn as many words as possible.

Posted on: 2018年8月4日(土) 23:58

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昨日、通訳の柴原先生やラ・サールの丸山君の話を聞いていて、
やっぱり英語の基本は多読とか多聴をベースにしてできるだけ
多くの単語や表現を身につけていくことやなぁと実感しました。

そしてその上で「これを使うぞ」という意識を持つことですが、
使いながら、また「あれ?んじゃこれは英語でどう言うんだ?」
という表現が出てきたら、調べて覚えて使おうとする。

輪廻転生のようなこのインプットとアウトプットの循環があり、
僕たちは多くの語彙を獲得し、豊かな表現力や英語を聞く力を
涵養していくんだなと確信しました。

僕は英語力に関してはまだまだですが、これからもできるだけ
たくさんの英単語や英語表現を覚え、しっかりとした英語が
話せるよう英文法の知識を定着させて、できるだけ多くの文章
を読み、機会があれば発信しながら英語力を高めていきます。

よく「覚えるのは苦手」とか「覚えるのは好きじゃない」とか
いう人がいるんですけど、それでは日本語も含めて言語の勉強
はできないのではないでしょうか。

何度も反復して脳に刷り込まれるのを待つこと。

それが王道だと思いますし、多くの教え子たちが語彙力の重要
性を証明してくれています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
やる気がある人は、とにかく覚えまくりましょう。

 


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生まれました!

Posted on: 2018年7月12日(木) 22:29

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『英語反復トレーニング②』がおかげさまで世の中に出ました。
ありがとうございます。皆さんに感謝しております。

出る前からご注文いただいていた学校さんには、近いうちに
届けられると思われます。どうぞ夏休みにお使いください。

まだ同じことを繰り返すのかというぐらい反復してもらいます。

なかにはそこまで反復しなくてもという生徒もいるでしょうが、
その生徒さんは頭が良くて1回か2回やれば覚える人なのです。

ほとんどの人は1回や2回やったって、仮に知識は覚えたとしても
なかなかそれを「使う」というレベルにまで上げられません。

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今日はこのシリーズのBOOK③の打ち合わせをしてきました。

場所は京都。

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文英堂の大橋さん、多田さん、藤本さんと最も大切な要素で
あるアウトプットのページをどう創るかという話をしました。

覚えた英文法の知識を使って英作するだけではBOOK②と
あまり変わらないなぁという話になり、であればやっぱり
スピーキングにつながるようにもっていこうということに
なりました。生徒さんたちには英語でいろんなことを
話してもらおうということになりました。

BOOK③は3月に出ます。BOOK①は10月です。

またたくさんの皆さんに使って頂ければいいなと思っています。

なにはともあれ、BOOK②が今日出ました。ありがとうございます。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
学校専売品なので書店さんには並ばないのが残念です。

 


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リスニングの勉強法

Posted on: 2018年6月15日(金) 8:29

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昨日、僕の生徒から連絡がありました。フェイスブックを通じて。
メッセンジャーやラインって便利ですね。毎日のように
学校から帰ったら誰かから連絡がありますねん。

メールはリアルタイムで返事ができないことが多いし、電話では
連絡が取りにくい(相手が取れない場合も多い)ので、そういう
メッセンジャーやラインを有効活用して生徒たちと連絡を
取るようにしています。劇的に関係が良くなりました。

さて、TOEFLを受けたそうです。

まだ高1ですので、大したスコアではありません。
でも高1で68点だったので、東大生の平均点は超えています。
大学受験まではあと2年半ありますので、100点ぐらいまで
上げてほしいなと思っています。

RとWは20点を超えていたのですが、SとLが20点未満でした。
特にLの点数を伸ばすにはどうしたらいいかという連絡でした。

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まず、リスニング(やスピーキング)の力を期待したいのであれば
圧倒的語彙力が必要となります。

現在は『ユメタン①』をやっています。あと2週間で終わります。
それが終わると『ユメタン②』に入ります。

『ユメタン①』はセンター試験や英検2級では圧倒的力を発揮して、
それらの受験生(受検生)にはかなり有効だと思います。

実際、『ユメタン①』をやり始めたのが中3ですが、多くの生徒が
英検2級に合格しました。それ以外なにもやってないのに。

でも「リスニングを得意に」というレベルは、おそらく感覚的には
英検1級とかTOEIC900点レベルではないかと思うのです。

だとすれば『ユメタン①』ではまったく歯が立ちません。
そこからどこまで伸ばせるかは人によりますが、『ユメタン③』の
単語ぐらいは知っているようにしてあげようと思っています。

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リスニング教材はいっぱいあります。よくTOEIC教材に特化
したほうがいい!とか書いてあったりTOEFL教材を使え!
と書いてあったりしますが、それは単なる対策のためですよね。

TOEICで満点は取れたけど、トランプ大統領の演説はあまり
聞きとれないとか、そういうことでよければそういう教材を
使えばいいと思っています。対策が必要な人たちにとっては
大事なんでしょう。

文科省が民間の試験を入試で使うと言ってから、そういった
対策本を出している会社の人たちがものすごく連絡をされる
ようになりました。迷惑な話です。

ある試験にしか通用しない勉強法では誰も幸せになれません。
僕は生徒たちに「海外に行っても通用する勉強」をしてほしい。

来年、つまり高2の英語授業はおそらく、1年間ほぼ全部の
授業がリスニングの授業になります。

だから心配しなくていいよと返事しておきました。

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リスニングの問題集を解いているだけでは全く得意になれません。

それと英語のシャワーを浴びているだけでは全く聞き取れません。

それは同時通訳の先生方の本を読んだらわかります。
まともな人なら知っています。

意味を理解しないままひたすら何度も聞いていても、それって
雑音を聞いているのとまったく同じなのです。

車の中で意味がわからないなと思いながら英語を何度聞いても
ひどい雑音をひたすら聞いているのと同じ効果しかありません。

つまり効果はありません。

意味がわかったものを何度も聞き、その音源と全く同じリズムや
イントネーションで話せるようになるまで口真似を繰り返します。

人はそれを「リピーティング」とか「シャドーイング」とか言って
専門色を出しますが、要するに口真似なのです。

それの量で決まります。

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自分に合った教材を使わないと効果は半減します。

英語力のない人がオバマ大統領のスピーチでやったりなんかすると
おそらくつまらなくて挫折するはずです。

それとアマゾンの書評はまったくあてになりません。
自分の会社の本を売るために、会社の人たちがいいことを書いたり
ライバル会社の本を見もしないでディスったりしています。
僕の本も同業者たちがネガキャンしています。

でもリテラシーを持たない方が悪い。

アマゾンの書評ではなく、実際に書店さんに行って本を開いて
スクリプトを見ましょう。リスニングの前にリーディングです。

スクリプトを見て、返り読みをしないでリーディングすること。

それさえできないようなら、その本はあなたには難し過ぎる。

リーディングならできるなという本を買って帰って行うことです。
意外とリスニング用ではなく、リーディング用(CD付き)のが
役に立つことがわかります。

僕の『はじめての英文速読』なんかはリスニング初心者には
向いています。マーク・ピーターセン先生の書かれた文章は
きわめて秀逸ですし、CDの速度が絶妙です。

でもだからといってアマゾンで買わず、自分でスクリプトを見て
合っているなと思ったら買いましょう。
少なくとも僕の生徒たちが中2のときはちょうどいいレベルでした。

リスニングができるようになればモチベーションが上がります。

テレビから流れてくるトランプ大統領の英語が聞きとれると
なんかリスニングの勉強をやってきてよかったなという思いを
することができます。

リスニングの勉強をしているとリーディングもスピーキングも
できるようになります。だから来年の授業はオールリスニング。
週4コマの授業しかないので、リスニングをやっておけば
リーディングやスピーキングの力が上がりますので、大丈夫。

今日はけっこう長くなったので、また書きますわ。

皆さん、聞き流しているだけではリスニング力はあがりません。
まったくあがりません。保証します。

ちゃんとリスニングの勉強をしましょう。

まずは語彙。CD付きのものでないと全く役に立ちませんよ。
それとトレーニング。自分の語彙レベルに合ったものを使いましょう。

頑張ってくださいね!

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕もリスニングではかなり苦労しました。

 


kimutatsu

『英語反復トレーニング』

Posted on: 2018年6月6日(水) 22:31

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『英語反復トレーニング』です。いきなりBOOK2から出すって
いうことになったんですが、文英堂から出します。

チャート研究所(数研出版)から『5Stage英文法完成』という
本が出ていまして、僕と編集者の大垣さんが創りました。

企画書段階ではBOOK6まで創る予定やったんです。

でも大垣さんが癌でお亡くなりになりましてね。

結局は『5Stage英文法完成』はBOOK3までで止まってしまい、
ちょっと自分としては気持ち悪いなと思っていたのです。

それに『5Stage英文法完成』の高校生バージョンといっても
数研も『Dual Scope』などの本がありますしね、すでに。
何年間も「大垣さんに悪いことしたなぁ」という思いを持って
おりまして、彼女が亡くなる前に送ってくれた手紙をいつも
読み返しておりました。

そんな折、文英堂から「本を書いてほしい」という話を頂いて
『5Stage英文法完成』の高校生バージョンを作ってもいいか
という話をしたところ、快諾してくれました。

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もちろん書名は異なりますし、体裁も異なります。

が、徹底的に反復して英文法の知識を身につけるだけでなくて、
知識をReading、Listening、Writing、Speakingに生かせるように
演習を繰り返そうという特徴は『5Stage英文法完成』と同じです。

上の写真は文英堂のスタッフの皆さんです。

すでに見本誌は完成していますので、文英堂に連絡すれば
届けてもらえると思います。

かなりしっかりした表紙で、相当な高級感があります。
CD付き(リスニングがあるから当たり前か)です。

学校専売品なので書店さんには並ばないのですが、学校の先生方で
ご興味のある方は文英堂に問い合わせてみてください。

どうぞよろしくお願いいたします。

しつこいぐらい反復させます。

四択問題集をいくら繰り返しても英作文で文法ミスを繰り返します。
最終的には英作文やスピーキングで文法ミスをしないようにとの
思いで創った本です(『5Stage英文法完成』も同じです)。

ここまで反復しないと脳に定着しないのです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
夏休み前には完成して学校に届けられるそうですが
見本を取り寄せていただいて、いいかどうかチェックして下さい。

 


kimutatsu

東大のリスニング

Posted on: 2018年5月24日(木) 18:14

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東京大学のリスニングについての質問をいただきましてん。

要するにどうやったら聞き取れるようになるのかと。

んー、それをひと言で書くのはかなり難しいなぁ。
トレーニングが必要とは言うても、基本的な語彙(ここで言う
基本的なというのは最低限『ユメタン①』レベル・・・では
さすがに足りないかなぁ)があるのは必須条件です。

外国語で高得点を取れる人ってのは、皆さんが思ってる以上に
語彙力があります。「語彙はそれほど大して必要じゃない」と
おっしゃる人でも「お前が言うな」と言いたくなるぐらい
かなり語彙力があります。

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それと過去問のスクリプトを一度読んでみてください。

返り読みをいっさいしないで読めるかどうかチェックすること。
だってリスニングは返れないので、返り読みをしながらでないと
スクリプトが読めなかったり、そもそも読めなかったりするなら
まずはセンター試験レベルのリスニングからやった方がいいと
思います。あるいはリーディングの力を高めるか。

単に「リスニングが苦手」といっても理由はいくつも考えられる。

たとえば語彙があまりに不足している場合は苦手でしょう。

普段文章を読む際にリスニングを意識した読み方をしていなくて
返り読みばかりしている人やスラッシュを引きながら読んでいる人は
あまりリスニングが上達しないかもしれませんね。

東大のリスニングが我慢して聞けない人は、まずは語彙力ですね。
それとそもそも読めるのかをチェックしてみてください。

どちらもそこそこいけるぞ!という人は音読回数を増やすことです。
必ずCDを何度もかけながら自分で喋ってみる回数を増やすことです。

そうですね、3か月もあればかなり聞きとれるようになります。
あのレベルならば。頑張ってくださいね。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございます。
リスニングといっても聞いてばかりではリスニング力が
あまり伸びないのです。

 


kimutatsu

基礎トレを大切に

Posted on: 2018年5月21日(月) 16:48

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埼玉県立浦和高校の生徒たちが『ユメタン』を使って勉強を
しているところです。岡田先生が送って下さいました。

最近ちょっと忙しくて基礎トレができてないなと思っていた
ところだったので、自分のテイタラクを反省しています。

浦和高校の生徒たちに負けないように僕もやらないと。

といっても僕はプロなので『ユメタン』レベルの単語ならば
すべて知っていますし、単語集を使うことはありません。

英字新聞を使ったり英語雑誌を使ったりします。

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基礎トレ、「読む」から始めるときのほうが多いのですが、
「聞く」から始めることもあります。どちらも基礎トレの
やり方はそれほど変わりません。

今週末は埼玉県高英研でそういった話もさせて頂きます。

「読む」から始める場合は、素読から入ります。
「聞く」から始める場合は、聞いてディクテーションです。

途中のプロセスは省略しますが、完全に理解した状態まで
何度も読み込んで、大丈夫だなと思ったら、今度は
それを使ってアウトプット活動に入ります。

リテリング(顔を上げて内容を英語で話す)をすることも
ありますし、その教材に日本語がついている場合には
バックトランスレーション(日本語を見ながら英語に直す)
をすることもあります。いろいろです。

大事なのは「読んで終わり」「聞いて終わり」にしないと
いうことですね。

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生徒たちは教科書を使ったり『ユメタン』を使ったりしながら
基礎トレを行えばいいと思いますが、必須条件としましては
CDがついていたほうがやりやすいです。

なぜならわからない単語を全て電子辞書などでひいて、音声を
確認しながら進めることになるからです。

発音記号で発音を覚える(つまり頭で発音する)のは避ける!
それをやるとリスニングやスピーキングができなくなります。

必ずCDがついている教材を使うようにしてください。

発音は記号を見て我流で覚えるのではなく、音声を真似ます。
その習慣をつくるようにしましょう。

基礎トレは大事です。基礎トレだけでも相当な英語力が身に
つきます。むしろ基礎トレをしない英語学習は砂上の楼閣で、
勉強しないとすぐに英語力が落ちるはずです。

最も大切なのは習慣化。

英語が得意な人も苦手な人も基礎トレを怠らないようにしましょう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
たぶん大谷選手も錦織選手も松山選手も内村選手も、
基礎トレを大事にしておられると思います。

 


kimutatsu

単なる多読では伸びないので

Posted on: 2018年2月24日(土) 7:38

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広島の書店さんです。感謝以外の何ものでもない。すごい!
こうして自分の本の棚を作って下さっているのをちょくちょ
く見るのですが、本を書店さんに置いて頂くだけでもありが
たいことなのに、自分の本専用の棚があるなんて、村上春樹
先生でもあまりないことなので、本当にありがたいものです。

いい気にならず、謙虚に生きていきます。

今日は広島で約300年の歴史を誇る修道中・高等学校さんで
まずは中1生徒たちに講演をし、その後は広島の先生方との
勉強会があります。といっても広島だけでなく、岡山県とか
近畿地方からも多くの先生方がいらっしゃいます。

今日のお題はリーディング指導です。

hiroshima06

単に多読しているだけでは力があまり伸びないものですから
ではどうやって指導するのかが問題になります。

昭和時代は構造分析が絶賛された時代でした。

それはとても必要なエレメントでした。特に英語を書いたり
話したりする際には構造の正しい英語を発信しなければなり
ません。でないと読んでいる人や聞いている人はたまったも
のではありませんからね。

でも構造分析ばかりしていると、読むのが遅くなったりとか
だんだん筆者が何を言っているのかわからなくなったりとか
してくるんですよね。

500語を超えるような長いものを読んでいるときに「あれ?
結局この文章は何を言ってるんだろ?」って感じることが
ありませんか。それは一番まずいことです。

読めていないということになります。

構造分析しすぎているとそうなる例です。

僕が灘中学校でやっている指導の方法を今日は余すところ
なくお伝えしようと思っております。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
結局、聞く力も話す力も書く力も、土台は「読む」なんです。
そこに気づければ勉強法は自ずから決まってくるんですけどね。

 


kimutatsu

If you really want to speak English,

Posted on: 2018年2月4日(日) 9:33

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昨日はよく歩きました。後楽園のホテルから朝日出版社まで
歩きまして、柏木さん、山本さん、津金くんと打ち合わせ。

そこからアルクまで歩きまして、ラ・サールの丸山くんと宮
崎さん、矢部くんと『新ユメサク』の打ち合わせ。

『新ユメサク』はいまの『ユメサク』以上に、生徒たちの身
の回りにある表現をたくさん入れますので、英作だけでなく
英語を話すためのツールとしても使ってもらえます。

最後にKADOKAWAの原さんと数年ぶりに会いました。

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朝日出版社で聞いた話なんですけど、TOEICで900点を取って
も英検で1級を取っても、全く英語が話せないものだから
電話してきて「いい問題集ないか」とか言う人がいるらしい、
という話をしました。

そうすると原さん。

言ったってあんなのテストですからね。あれで高得点を取るの
と実際に英語が話せるのとはあまり関係ないですよと。

そうなんですよと言いつつも、でも我々のように英語のプロで
あれば900点程度は取っておかないとなと思っています。

問題は900点を超えたあとにどういうトレーニングをするかで
あって、TOEIC自体が目的になっていてはいつまで経っても
使えるようにはならないです。

英検も同じ。

今年は無理だろうけど、来年ぐらいに「TOEICのあと」という
切り口で英語の問題集というかトレーニングブックを出します。

TOEICは対策していれば得点が取れますが(というか対策なし
でもそこそこは取れるための知識はほしい)実際に英語を話す
ためには対策云々の問題ではありません。

本当に話したければ、極めて簡単な、でもけっこうタフな訓練
を続けることです。それができるかどうかです。

というわけで、今日は三省堂主催のセミナーがあります。

そのうち一般の方々向けにもセミナーを開催しますので、また
ご連絡させていただきますね。宜しくお願いします。

 

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
以前、パトリック・リネハン氏に「どうすれば英語が
話せるようになりますか」と伺ったら、僕が思ってる
とおりの返事が返ってきました。また書きます。

 


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