KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

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自由英作文の指導で

Posted on: 2017年12月6日(水) 6:35

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先日の東京セミナーで駒場東邦の佐藤君が「自由英作文では
手持ちの表現でいいからミスのないように」という指導が
行われることが多いけど、手持ちの表現が少ない生徒の場合、
その指導ではいけない」という話をしていました。

I think so.

僕もそう思います。まずは読んだり聞いたりしながら、否、
書いたり話したりする機会を通じても、とにかく「手持ちの
表現」を増やそうとしなければどうしようもないです。

問題は読んだり聞いたりしているときに「この単語知らない」
で終わるのか、「覚えておこう」で終わるのか、あるいは
「書いたり話したりするときに使おう」まで行くのかで
巨大な差が生まれるということです。

我々指導者側としては、「手持ちの表現」を増やそうという
指導をするのは言うまでもないのですが、単に「覚えろ」と
いう指導ではなく、「すぐにでも使ってやるぞ」という意識
を持たせることと、それを使う機会を与えることが大事かな
と思っているのです。

というわけで、週に1回程度は「覚えたことを極力使いなが
ら英語を書いてきなさい」というレポートを与えてはどう
でしょうか。課題は教員が考えればいいし、僕のトレセミを
使ってくれていたらスピーキング問題をそのレポートに
充てればいいと思います。

「富士山以外の世界遺産を外国の人に紹介しなさい」
「自分が旅行したことのある場所を外国の人に紹介しなさい」
「英語を学ぶメリットは何か、英語で書いてきなさい」

いろいろな課題をこれまでに生徒たちに課してきました。

生徒たちは覚えたら使う、使うためにできるだけ覚えるとい
う姿勢を崩さずにここまで来てくれているのではないかと
思っております。

こういう機会を通じて、覚えたことが定着していくのですが
根底にあるのは「読んで知らない言葉が出てきたら、それを
使うために覚える」という意識かなと思っています。

 

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
かく言う僕もいろんな本を読んで、知らない表現を覚えては
できるだけ使うようにしております。

 


kimutatsu

今日は英作文の授業

Posted on: 2017年11月24日(金) 9:47

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今日は金曜日なので授業は英作文です。せっかく『ユメタン』
で単語を覚えたので、覚えたものを使って英作文ができるよう
教材を工夫して作成しています。

この時期は「知識の定着」が最重要課題なので、和文和訳など、
知っておいてほしいことはたくさんあるのですが、英作文の
授業を通じても、今まで覚えた言葉の定着を第一目的とします。

その点ではある意味、英作文とは言っても英単語と英文法の復
習をしているようなもので、これまで学んだ内容をある程度覚
えている子たちは軽くできるようなレベルの英作文なのです。

**********
私の友人のひとりは毎年新しい外国語を独学で学んでいる。
彼女はすでに20か国語以上を駆使することができるので
海外旅行をしても苦にならない。

自分には才能や能力がないという人がいるが、それならそ
れで他の人たちよりもベストを尽くそうとしなければ人生
を楽しむことなどできないだろう。

英語が話せれば世界中で活躍できると思っている人は多い
し、その考えは正しいが、ビジネスの世界には英語など話
せなくても海外で活躍している人は思っている以上に多い。
**********

生徒たちに配布している英作文のマテリアルです。

すべて『ユメタン0⃣』の単語だけで書けるものばかりです。

覚えているか&覚えていても使えるかがポイントです。

英作文をする前には、まず紙に書かないで英語を喋ってみて、
そのうえで書くようにと言っています。

英作文(=スピーキング)の授業は楽しんでもらいたいなぁ
と思って、授業中にも「楽しまないと英作文は面白くないよ」
と何度も言うようにしています。

でも単語も文法も知らない子は楽しめないのです。

知っている単語を使えば大丈夫という人はいます。しかしね、
そういう人に限って知識の多い人なのです。

単語を知らない子ってほんまに知らんからね!笑

だからまずはしっかり覚えろと言うべきです。

そして覚えたのであれば、それを使う機会を与えるのが教員
の仕事なのです。

英作文はまさにその機会となります。楽しんでもらいます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
『ユメタンライティング①』の執筆には苦しんでおります。笑

 


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これいいなぁと思ったら使う

Posted on: 2017年11月8日(水) 22:45

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昔なんかのCMで「走り始めたのはいつだっただろう」という
のがありましてね。なんか少年が出てた気がするなぁ。

それをパロって「太り始めたのはいつだっただろう」といった
感じのことをみんな言っていたものです。

みんな言ってたよね。俺も言ってた。

なんか面白いフレーズがあると、これを借りて新しい言葉を生
みだしていたような気がするなぁ。多くの人たちが。

英作文ってそういうものなんだよなぁ。

これいいなと思ったら、それを使って新しい文を作ることによ
って表現や単語なんかが脳に刷り込まれてくる。

そんなことを思い出しながら、今日はEJを使って勉強していた
木村です。「この表現を使って自分で新しい文を作る」がルー
チンになっていて、だから忘れないのです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
カシオの新しい電子辞書がいいような気がする。
プロフェッショナル用のやつね。

 


kimutatsu

リスニング学習、最初の第1歩

Posted on: 2017年10月26日(木) 22:25

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シーサーね。沖縄が好きで何度も行っているという人であって
もこのシーサーはわからんかもな。シーサーは雄と雌とがあり
まして、雄は吼えているのです。

そもそもシーサーは「獅子」に由来する言葉でして、ある時期
までは対ではなく、1匹しかいなかったという話を沖縄の人に
聞いたこともあります。

さて・・・

今日はある紙辞書を出している出版社の方が職員室に来られま
して、話をしておりました。

木村:4技能が1:1:1:1になったら紙辞書ピンチやん。
業者:そうなんですよ。リスニングの勉強に紙辞書とか・・・
木村:発音記号を正しく読める高校生なんておらんからな。
業者:文科省の指導要領からも外れていますしね。
木村:いっそ紙を押したら音声が出る紙辞書作ったら?

などと話をしておりました。

試験が変わると授業が変わるというようなものではないのです。
そんな単純なものではありません。

でも僕らが高校時代に受けたようなリーディング中心の授業で
あっては対応できなくなるでしょうね。

今でも1技能でさえも伸ばすのにふーふー言っている学校がた
くさんあるのですから、特に3年の学校は大変です。

まずは受信力(RとL)を伸ばすこと。
そして徐々にでいいのでSやWを伸ばそうとすることです。

音声はtop priorityです。

正しい音を電子辞書やネットの音声ボタンを押して何度も聞き、
そしてそれを真似ながら自分でも正しい発音ができるように
していくこと。これがリスニングの勉強の第一歩目なのです。

自分で正しい音を出せるようになること。

これ、意外とできていない高校生が多いのではないでしょうか。

リスニングの第一歩目も踏み出していないのに、問題集ばかり
やっていても、点数は伸びません。リーディング教材を使って
リスニングのトレーニングもできるのですから、CDが付いた
教材を使ったり、CDがない場合には電子辞書の音声ボタンを
ふんだんに使いながら、正しい音をどんどん取り入れましょう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
明日は授業が終わったら福岡に行って、仲間と飲みます。

 


kimutatsu

英語リスニングが得意になるためには

Posted on: 2017年10月11日(水) 6:59

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リスニングが苦手という人が多いし、実際のところそれが得意
という日本人は極めて少数派だと思うんですね。

理由は2点あります。

1点目はあまりにも語彙や表現が少ないということ。

2点目は聞く絶対量が少なすぎるということです。

問題集を1冊や2冊やったからリスニングができるようになる
というようなものではありません。日本語でさえ、我々がある
年齢になってから何年も経ってから聞けるようになるのです。

話せるのだって、まともに話せるようになるのは何歳ですか?

学校でだけやっていてもリスニングもスピーキングもできるよ
うにはならないので、家庭でどれだけやるかにかかっています。

sizu

それに加えて、そもそも人の話、仮に興味のない話であった
としても、しっかりと聞ける姿勢はできているのかという点
を挙げたいと思います。

たとえば前で人が喋っているとします。

自分には興味がない話だとしても、しっかりと聞き続けられ
るようでないと、なかなかリスニングができるようにはなり
ません。すぐに友達と喋ってしまったり、他のことを考えて
しまったりするような場合、母国語でもそうなのですから、
英語のリスニングでは(特に初期段階では)難しいはずです。

その点で言えば・・・

①語彙力
②日常的学習
③集中力

が必要だと言うことができるでしょうね。

この3点が備わっていれば、確実に英語の聞きとりは楽勝と
は言わないまでも、かなり得意になれます。

今日の授業はリスニングです。その前に生徒たちの英語での
発表があります。楽しみにしています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
今日のスピーキングのお題は「英語ができなくても日本では
困らないが、ではどうして英語を勉強することは重要だと
言われるのでしょうか」です。英語でスピーチしてもらいます。

 


kimutatsu

総合英語の本は書きませんが

Posted on: 2017年9月24日(日) 8:04

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総合英語の本は書かないのですかとよく尋ねられるんですが
書店さんに行けばたくさんありますよね。

以前は美誠社の『総解英文法』や金子書房の『英文法解説』
などがよく学校では使われていました。その後は桐原書店の
『FOREST』が多かったようですが、今はいろいろたくさん
いいのが出ていますよね。僕は『DUAL SCOPE』を生徒に
配布しましたが、来年は高1になるので『表現のためのロイ
ヤル英文法』を4月に配布することになります。

そういういい本がたくさんあるのに僕が書く理由がない。

そもそも本を書く際は1人で書きたいのです。

2人以上で書く際にはそれなりの理由が欲しいんです。

でもあの手の総合英語の本って、執筆者が複数いるんですよ。

表紙に名前が書いてある人は実は書いていなくて、たくさん
の執筆者さんたちの原稿を読んで適宜校正しているだけです。

だから「監修」って書いてあるでしょう?

不定詞と動名詞はA先生、時制と助動詞はB先生、分詞構文は
C先生で、比較と関係詞はD先生・・・全部合わせてたくさん
の先生方が執筆していて、その原稿を僕が取りまとめて、
書いてもいないのに表紙に名前が載ってるのは僕だけなんて
そういう形をとってまで本を書きたくはないのです。

『ユメタン』にしても『ユメブン』にしても、市場にあれば
それを使っているのです。なかったから創っただけのことで、
その意味では僕の創る本はすべて「生徒たちにこういう本が
あれば使うのにないなぁ。じゃあ創るか」というものばかり。

だから、どの出版社に頼まれても総合英語の本は書きません。
僕が書かなくてもいい本がたくさんあるし、そもそも旺文社
の『表現のためのロイヤル英文法』を超える本は書けません。

総合英語の本は書きませんが、それ以外の本で書店さんには
置かれていないタイプの本がたくさんあります。

こういうのがあれば英語の学習者は助かるよなぁという本を
創っていきたい。今すでにある本を真似て創るのはクリエイ
ターとしてどうなん?という気持ちでおります。

今日は今までなかった英作文の本を書くために東京で柴原さ
んに会います。おそらく1月か2月に出ることになります。

今までなかったから、通訳の柴原さんに「一緒に創ろうぜ」
と声をかけて2人で創っているのです。

この本は絶対に2人要るんです。1人じゃ書けない。

きっと「楽しんでもらえる英作文の本」になると思います。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
6月から何回柴原さんに会ったんやろ。
日本語力の高い人と一緒でないと創れない本なのです。

 


kimutatsu

Happy Birthday!

Posted on: 2017年9月15日(金) 15:24

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『Listening & Speaking Training Seminar 3』(ラーンズ刊)、
今日めでたく誕生しました。ありがとうございます。

そしていきなり一括採用をいただきました。

じゃーん!

すみません。僕が採用しました。

日本と日本人についてリスニングをし、シャドーイングから
暗唱を経て、最終的にはスピーキングと英作文をさせたかっ
たものですから、さっそく学校に出入りしている書店さんに
180冊を注文しました。

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福島の汚染水問題について、沖縄の米軍基地問題について、
就活について、活字離れによる書店さんのご努力について、
ゆるキャラについて・・・などなど、いろんなトピックを
扱っています。すべて僕の書き起こしです。

学校専売品ですので、一般の方が買うことはできませんが
学校の先生方でいいなと思われた方は宜しくお願いします。

届くのが楽しみです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
今から沖縄に移動するのですが、関空で足止めされて
おります。エアポートラウンジで更新しました。

 


kimutatsu

メルマガ

Posted on: 2017年9月11日(月) 22:52

casio3

メルマガで「基本的な英語の勉強法」という、灘の生徒たちに
先週配布したプリントから抜粋して発信しました。

多くの先生方からお礼のメール、質問のメールを頂きました。

チームキムタツのメーリングリストは3600人に同時に届くので
すが、僕のメルマガに対するレスも当然ながら3600人に届くの
ですね。だから個人的な質問は個人のアドレスにお願いします
と書き添えてあるのです。

英語を使うことを前提として知識を増やそうとすることが大事
です。使わない知識はどうせ覚えても忘れてしまうからです。

で、覚え方を知らない人の場合には「暗記は無味乾燥だ」等と
言い出しかねません。

暗記はとても大切なことなのです。暗記のない学習はあり得な
いと言っても過言ではありません。

ただ、覚え方というものがあります。

円周率を、3.14159…などというような感じで英単語や古文単語
などを覚えていくのはあまり意味がないと思っています。

むしろ和訳したり英作したりしながら覚えていったほうがいい。

使いながら覚えていき、でも1回2回使ったぐらいでは覚えられ
ないので、さらに何度もそれを反復することが重要です。

その点で我々教員は生徒たちに、覚えろ覚えろという前に、まず
覚え方を教えてあげることがすごく大事なんじゃないかなぁと
思っているのです。

どうやって音声CDを使うのか、どうやってスピーキングに生かす
のかということをしっかり教えてやるからこそ、生徒たちサイド
としては「確かにそうやれば覚えられるな」という気持ちになる
のではないかと思っています。

そういうことも含めて、これからもメルマガで発信していきます。

明日は「勉強のやる気」について書きます。

読んでくださる人がいるというのは嬉しいものです。

これからも続けていきます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
メルマガで発信したことは、こちらのブログにも
かいつまんで書いていこうと思っております。

 


kimutatsu

函館ラ・サールにて

Posted on: 2017年9月10日(日) 21:30

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函館ラ・サールの藤原先生から『ユメタンライティング』を
生徒たちが使ってる写真が送られてきました。

これムチャクチャいいです!
まずはユメタンの復習かねてクイックレスポンス意識!
というメッセージが添えられていました。

yumewri01

yumewri02

yumewri03

yumewri04

yumewri06

『ユメタンライティング』は確かに英作文の問題集ではある
けれども、まずは手にもってもらって英語が話せるかどうか
をチェックしてもらったうえで、ではスペリングは書けます
か?という感じで机上で勉強してほしいのです。

そう思って創った本なので、この写真を見て超が付くほど嬉
しかったのです。

著者の意図が伝わってるやん!という気持ちで。

函館ラ・サールの藤原先生、ありがとうございました!

これからも生徒たちに英作文を楽しんでもらってくださいね。

覚えた単語が使えるって素敵なことやん。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
現在は『ユメタンライティング①』を製作中です。

 


kimutatsu

Listening & Speaking Training Seminar BOOK 3が出ます

Posted on: 2017年9月8日(金) 17:36

003

ベネッセ&ラーンズ主催で仙台セミナーを開催したのは7月の
21日やったかな。もうずいぶん経ちました。

あのときはBook 2までしか出ていなかったのです。

来週9月15日に『Listening & Speaking Training Seminar 3』が
発刊されることになりました。これで3冊出揃います。

Book 1は中学英文法と中学英単語がベースになった会話だけの
リスニング問題と、リスニングで扱ったトピックに関連した
スピーキングのトレーニングブックです。

Book 2は高校英文法と高校の基本的な英単語がベースになった
モノローグだけのリスニング問題と、そこで扱ったトピックに
関連したスピーキングのトレーニングブックです。

そしてBook 3。

Book 3もモノローグだけのリスニング問題ですが、Book 2より
少し長いのです。Book 2はだいたい60~80語ですが、Book 3は
100語前後からなるモノローグ問題になっています。

内容は日本について。

日本の春、日本の冬、ゆるキャラ、福島県の原発問題、沖縄県
の基地問題、就活と大学生活、活字離れによる書店の努力など、
日本や日本人についての文章をリスニングします。

そしてリスニングで扱ったトピックに関連したスピーキングの
トレーニングが最後に待っています。

詳細はこちらです。

申し込みもそちらからできます。

書店さんには並ばない、学校専売品です。

ラーンズの湯浅さん、安倉さん、坂本さんには本当にお世話に
なりました。おかげでいい本ができました。著者ひとりでは
どうしようもありません。感謝しています。

また、いろいろと連絡をくれたラーンズの守安さんには、時と
して酒を付き合っていただいたりなどして、著者のやる気を
刺激して頂きました。彼にも感謝しています。

よかったら『Listening & Speaking Training Seminar』をお手に
とっていただけましたら幸甚の至りです。

皆さん、宜しくお願いします。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
これから関学大の山田君と甲子園球場でデートです。

 


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