KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 勉強・受験

kimutatsu

ポジティブだからこそ成績は上がるのだ

Posted on: 2010年2月11日(木) 19:37

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今、生徒たちの多くはスキー合宿に行っておりまして、その間に高校入試が行わ
れており・・・違うな、高校入試の休みにスキー合宿に行ってるのか。

土曜日に帰ってきて、日曜日にいきなり試合があるのですが、まぁ関係なかろう。
月末から大会がスタートするので、合宿明けやから練習試合はしない!なぁんて
ことはあり得ないのです。That’s impossible!!!でございます。

明日は合格発表の後、東京に行きまして、15時から18時ぐらいまで池袋や新宿
の書店さんに挨拶まわりをすることになってるそうな。

というのも『ユメ勉』のフェアをやってくださっているので、空き時間を利用しまして
お礼を言ってまわるのと同時に、本にサインをさせていただいたりするのです。

土曜日は安河内哲也先生との対談があるのですが、先生にお会いするのは初
めてだし、いろいろ勉強させていただきたいなと思っているのです。

先ほど安河内先生の携帯に電話すると、「明日の夜に新宿に泊まられるのなら、
対談の前夜祭ってことで一緒に飲みましょう!」と言ってくださった。

対談だと他の方々もいらっしゃるので、なかなかホンネで聞けないこともあるが、
完全にオフで一緒に飲めるなんて、なんとラッキーなことか。

勉強させていただこう。ありがたい。

 
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安河内先生と言えば『できる人の勉強法』がベストセラーになりましたけれども、
あの本は勉強法について特化して書かれたものではありません。

例えば次のような言葉が載っています。

******************

ネガティブ人間と怠け者はまさに吸血鬼。
出会ってしまったら一目散に逃げるべし!

******************

一見すると勉強法とは関係ないように見えますが、実際にはとても大事なことで、
さらに性質が悪いのは、自分はネガティブ人間ではないと思ってる人たちが多い
ってことなのです。本当はかなりネガティブな人であっても。

自分だって悪口を言うのは好きじゃないが、しかしあの人はダメだよね・・・

などとのたまう。おい!言うてるやん!悪口言うてるやん!あかんやん!

こういうタイプの人ってのは、超ネガティブタイプの方々よりもある意味マズイ。
安河内先生もお書きになってるが、「ミディアムタイプ」の人たちの中から、たまに
ネガティブオーラに吸い込まれて、ネガティブに変貌していく人がいらっしゃる。

たまにはネガティブでもええやん!と仰る気持ちはよくわかるし、僕も以前は確か
にそうやったんやけど、人生哲学として人の悪口や何かの愚痴は絶対に言わな
いと心に誓っている人間にとっては、非常に付き合いにくいことになるのです。

 
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以前、ある人とこういう会話になりまして。この手の場面って遭遇率がかなり高く
とっても困ることになるのですが。

*******************

Aさん ●●さんって、悪い人じゃないけど、ちょっと空気が読めんよなぁ。
木村  まぁでも、常に空気読める人じゃないほうが人間味ありますからねぇ。
Aさん でも●●さんはちょっと読めなさすぎやで。
木村  でもかなり熱心ですよ。生徒たちへの指導なんかは僕ら以上ですし。
Aさん いやぁ、あれも考えものやで。生徒らのためかどうかわからんで。
木村  まぁでもほら、生徒たちは少なくとも喜んでますしね。

*******************

ここで僕がAさんとの人間関係を重視して、一緒にニヤニヤヘラヘラ笑っていたら
そりゃ確かに目の前の人間関係は築けますが、でもそれってどうなん?

そんな人間関係なんて築けなくていいよなぁと僕は思う。壊れたほうがいい。

こういう場面ってのは日常的にかなり多いと思うんよね。目の前の人と人間関係
を維持するために、プチ悪口を言うような場面って。

そういう場面であっても頑なに「悪口は言わない」と決めている少数派だけが、僕
は長い長い人生においては、とても魅力的な存在に成長できるのではないかと思
ってるのです。漫画の島耕作のような存在になれるのではないかと。

でね、そういう人って会社の実績であるとか学校の成績であるとか、あるいは教
師の場合だと授業の上手さとか、そういうものが悪いわけないと思いません?

絶対にそういう哲学を貫いている人ってのは、結局成績や実績があがってくるの
ではないでしょうか。僕はそう思ってるのです。

だから安河内先生がネガティブな人を見たら逃げろって、勉強法の本にお書きに
なったってのは凄くわかるのです。そのとおりだと思っているのです。

明日お会いするのが今から楽しみです。頑張っているポジティブな方にお会いで
きるのは本当に嬉しいし、対談企画を実現してくださった旺文社さんには心から
感謝しております。ありがとうございます。

 

 


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センター試験平均点比較

Posted on: 2010年1月18日(月) 1:46

あれから15年

あれから15年ですね。僕は何故か1月17日はかなり早い時間に目を
覚ましてしまいます。去年もそうでした。今年も。

お亡くなりになった皆さんのご冥福をお祈り申し上げます。

さて、センターの平均点速報です。2業者を比較しますね。

 

           ベネッセ(駿台)    河合塾     2009発表平均点

900点文系      546        547         555
900点理系      564        542         573
国  語         106        111         115.46
世史B          62         62          62.70
日史B          62         59          57.94
地理B          64         64          64.45
現代社          58         60          60.19
倫 理          70         71          71.51
政 経          63         59          69.31
数ⅠA          53         48          63.96
数ⅡB          58         55          50.86
生物Ⅰ          67         70          55.85
化学Ⅰ          57         53          69.54
物理Ⅰ          59         54          63.55
地学Ⅰ          62         60          51.85
英語筆         120        117         115.02
英語リ          29         29          24.03

 

河合塾!(笑)ちょっと!当日の速報で、数学ⅠAは「昨年並み」ってHPに書いて
たのに、平均点速報では大幅に難化になっとるやん!変わっとる!

河合塾の皆さんも不眠不休で頑張っておられると思うので、まぁ良しとしよう。

実際の平均点はどうなるでしょうね。それとベネッセと河合塾とでは、900点の
理系で大きい差がありますね。これも気になるところです。

とりあえず速報でした。

 
 


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3教科昨年度対比

Posted on: 2010年1月17日(日) 17:49

二次試験会場正門にて

センター試験の英語の問題を全部解いたけど、あれでは差がつかないなぁ。
逆に言えば、語彙的にもコンテンツ的にも良い内容やったんやないか。

2大業者のサイトで、昨年と比較してみると・・・

        ベネッセ(駿台)     河合塾

英筆記    やや易化(いか)   やや易化
英リス     やや易化        やや易化
数Ⅰ・A    やや難化        昨年並み
数Ⅱ・B    やや易化        やや易化
国 語     やや難化        昨年並み(古漢はやや難化)

となっておりました。英語は「やや」どころか、思い切り易化したんじゃない?
リスニングも易化でしょう。

センター試験はもっと平均点を上げたほうがいいよ。単なる資格試験にして
しまって、ある程度の点数を取ったら、二次試験を受ける資格を得るっていう
感じにしてしまったほうがいい。

まぁとにかく英語に関しては、難しい単語もほとんどなく、変な問題もほとんど
なかったので、来年以降もだいたいこういう感じでいってもらえればと願う。

というわけで、プチ速報でした。

 

(追記)新春プレゼントですが、締め切りました。100名を大幅にこえる
     申し込みがありました。抽選は厳選に行いますので。

 


kimutatsu

ユメに向かって頑張ろうぜ!

Posted on: 2010年1月17日(日) 8:32

TODAI

センター試験&中学入試2日目。受験生諸君は頑張ってくださいね。
英語の問題を見ましたが、筆記もリスニングも平均点はアップしそう。

第5問の出題形式が多少変わったけど、あの程度なら想定内やな。

むしろ昨年よりも取り組みやすいわ。

昨日の夜に焼き肉を食べに行って、ダイエット中とは思えないぐらい
肉を食べ、ビールと焼酎を飲んだ。

そこに、大阪の後クンからメール。

「センター会場でユメタンを試験前に見ている受験生がニュースに映
っていました。試験開始直前で緊張しているときにユメタンを手に心
を落ち着かせていると思うと、嬉しくなりますよね。ガンバレ!って思
います(●^o^●)」

もちろん他の問題集を持っていた受験生だっていっぱいいたんだろう
けど、こういう連絡はとてもうれしかった。

後クン、ありがとう!

これがアルクの人からのメールではなく、他社の人からのメールって
いうのがまた嬉しい。人と人とのつながりは大事にしたいな。

別件で全国640名の先生方にメールを流したら、昨夜だけで100名
を超える先生方から「協力したい」と返信があり、これまた感激。

やっぱ人やな。ストラテジーも大事やけど、人との縁を大事にしよう。

というわけで、何はともあれ受験生は今日もガンバレ!っていうより、
終わってからこのブログを見る人が多いと思うので・・・

とりあえずセンター試験、お疲れさん。でもこれは入試ではないので、
本番に向けてもう一度メンタル面での準備を整えよう!

持ち点は多ければ多いほどいいけど、少ないからといって諦めるな。
木曜日あたりに行われる各社の分析発表を待って、勉強しよう!

 

(追記)広島と大阪の学校で『ユメタン』の1をご採用頂きました。
     ありがとうございます。先生方の指示を守って、頑張って
     単語力を身につけていってくださいね。

(追記)ある電子辞書に『ユメタン』が搭載されました。またそれは
     追って書きます。ありがたいことです。

 


kimutatsu

プラスイメージを持って進め!

Posted on: 2010年1月15日(金) 13:34

センター前日!

いよいよ明日からセンター試験です。本校では中学入試がある。 受験生の
皆さんはどうぞ最後の最後まで、粘り強く頑張ってきてください。

問題を解いているときに「あぁ、もう無理かな」なんて思うと、どんどん無理な
方向に進んでいきます。あきらめたらあきませんで!

神様は熱く頑張る人が大好きです。

自分は絶対に上手くいくのだ!ミスなんてするわけがないのだ!と何度も何
度も口に出しながら(←ここ大事ね)試験会場へ向かいましょう。

具体的なアドバイスはこちらに書いてあります

緊張したり焦ったりするというタイプの人は、「成功しよう」なんて思わないで、
「今もってる力を出し尽くしたらいいや」ぐらいの気持ちで臨もうぜ。

ん?ドキドキしてる?

じゃあちょっと僕がいつもやってるちょっとしたオマジナイを。

目をつぶってみ。え?読めなくなった?お前らなぁ・・・笑わしとんかい。

先に読んでからやるんや。ほな、もっぺんいくで。

目をつぶってみ。そうしたらいろんな模様が見えるやろ。そのさらに向こう側
に自分なりの場面を作るんや。教室でもOKやし、大学の正門でもいいわ。

次はそこでガッツポーズしてる自分を立たせてみ。まるで満塁サヨナラHRを
打った新人のプロ野球選手みたいに、大きいガッツポーズを何度もしてる。

周囲でお前たちの両親や先生方が拍手してる。これは二次試験もいけそう
やなと叫んではる。

次は教室で自己採点のシートに記入してる自分や。そこに書いてる自分を
妄想するんや。英語の欄に197点と書き、数学には200点、国語には180
点、選択した地歴や公民、理科の欄には90点以上を書いていくねん。

先生が横で「英語、お前満点とらんかい、あほ!」と笑ってる。「しょうもない
ミスしましてん」とお前たちは笑ってる。

先生が「受験大学は変えへんか?」とお聞きになり、キミは「変えません」と
笑顔で答える。40日後の入試に向けて、また気持ちを入れ直してるねん。

僕はこういう妄想を何度も何度も寝る前に楽しんでから寝るようにしてる。

妄想と笑う奴は笑えばええやん。人は人、俺は俺や。俺の人生やねんから、
他人の目なんてまーったく気にしなくていい。迷惑かけてないんやから。

そのプラスイメージを持ったまま、試験会場まで行け!
余計なことは考えるなよ。失敗するイメージはほんの少しも持ったらあかん。

大丈夫? OK? プラスイメージの自分を持ったか? よっしゃ、行ってこい!

 

(追記)中学受験をする人たちも頑張ろうぜ!

 


kimutatsu

いよいよ待望の入試

Posted on: 2010年1月13日(水) 14:35

TODAI
(東京大学本郷キャンパスです)

いよいよ待望の入試が近付いてきましたね。また平均点の予想をアップ
しますが、そういうことを気にせずに最高のパフォーマンスを発揮できる
ように、準備を怠らず行ってくださいませ。

準備というのはつまり勉強のというよりもむしろ、メンタル面の準備とそれ
から体調管理とを意味しています。

前から同じことを書いていますが、仮に範囲を100%マスターすることが
できなくても、それはしょうがないのです。

100%マスターしている人のほうが少ないのですから。

むしろ70%なり80%なりの自分の力を出し切ろうと意識することですよ。
80%しかわからんかったら80点かというとそういうことではないはず。

たまたま合ったというところも合わせると、結構な高得点になるはず。

あいまいな部分が気になるとは思うけど、この時期は逆に、自信のある
部分に照準を当てて、そこをさらに強化するような勉強でいいのではない
かと思います。そこが出題されれば絶対に取れる!ようにしとくことです。

受験生諸君、頑張って下さいね。

 

(追記)新春プレゼントの締切は明後日です。
     かなり多くの高校生や先生方から申し込みがあります。

(追記)大矢復先生、メールをありがとうございました!
     感激しました!

 


kimutatsu

これだけやったんやから合格するはず

Posted on: 2009年12月15日(火) 0:55

fuji

新幹線から撮影した富士山ですが、めっちゃ綺麗ですよね!隣に石川君が
座っていて、彼はうとうとしていたのですが、起こしました(笑)。

石川君、富士山が綺麗から起きて! 

迷惑だったと思うけど、それぐらい綺麗やったのです。

むかしむかしのことですが、関西や中国地方から東大(に限らず関東の大学)
を受けに行く際に、新幹線から富士山を見たら落ちると言われてましてね。

ジンクスみたいなもんなのでしょう。

もちろん今はそんなこと言う人はいません。以前あった「四当五落」という言葉
も死語となりました。受験生が5時間も寝ていたら落ちるという意味です。

4時間なら合格するけど、5時間だと寝過ぎなんだから落ちる。

どんだけ非科学的なんや。でも僕らは「そうか!じゃあとりあえず勉強する気
にならんし、寝たほうが授業中に眠くならないからいいに決まってるけれども、
四当五落やから、もうあと2時間起きてラジオでも聞くか」なんてやってた。

意味ない。 \( ̄D ̄)/オイオイ

ジンクスなんか関係ない。大事なのは「自分はこれだけやったんやから絶対
合格する」と思えるかどうかなのだ。その一点にのみこだわるべきや。

決めるのは相手さんなんやから、こっちとすればベストを尽くす以外にない。

というわけで・・・

名古屋や関西、中国の受験生で、新幹線を使って受験する人は、仮に新幹
線の座席から富士山が見えても気にしないようにね(笑)。

それは要するに「富士山にうつつを抜かしてるようでは落ちる」という意味で、
まったく非科学的な理由によるものなんやから。

富士山を見て楽しむぐらいの余裕があったほうがいいかもしれん。

日曜日に和田玲先生のセミナーがあるので、授業力向上のために参加する
のです。場所は東京駅の近く。宿泊は新宿。また富士山が綺麗だといいな。

 

(追記)長崎と岡山の高校で『ユメタン』をご採用賜りました。
     担当の先生方、本当にありがとうございました。
     生徒たちは先生方のご指導にしたがって、早いうちに
     単語力(と文法力)を身につけていってくださいね。

  


kimutatsu

焦ること勿れ

Posted on: 2009年12月11日(金) 22:45

My Books

最近の趣味が「年賀状書き」になっている木村です。皆さんは年賀状、何枚
お書きになりますか。僕は今のところ500枚ぐらいです。

単に印刷したものを送るだけってのは味気ないので、一筆ずつ書いてるの
ですが、そうすると一人一人の思い出に浸り、時間がどんどん過ぎていく。

そうすると採点ができず、とんでもないことになります。

なので年賀状書きは採点が終わるまではちょっと置いておこうと思ってる。

こんなに必死に年賀状を書いたのも、えらい久しぶりやな。最初は知り合っ
た先生方全員に書こうと思ったが、どうも無理っぽい。時間的に。

とりあえずタイムリミットまでは頑張ろう。

fourleaves

11月の模試がそろそろ返却されてきましたね。まぁしかし模試は模試です
からね。良かった人は油断しないように、悪かった人はそれなりにがんばる
しかないのです。判定は良かった人だけ覚えておけばよろし。

去年卒業した生徒で、東大模試でA判定やったのに、本番で落ちた教え子
がいました。後期で合格したんですけどね。

合格通知を受け取ったその生徒に「前期、一発で合格せんかいや」と言うと
「いや、A判定ってのは必死にやれば合格するって意味だったんですね」と。

油断大敵。

悪かった人はしょうがない。ただし全くできなかった人が過去問ばっかりに
手を出すのは意味がないよ。苦手な部分をどんどん埋めていかないと。

あるいは得意な部分を伸ばすことやなぁ。

センター試験レベルで点が取れない人は、基本に戻ろう。過去問を何年分
解いてもある点数からあがらない人は、それ以上解いてもあかんよ。

過去問をやるのは、本番の点数をアップさせるためじゃない。

どの程度取れるのかをチェックするためにやるのだ。

それが取れないということは、それだけの力しかないのだから、他の過去問
をやる前に、またまた基礎練習に戻ればいいってことになろう。

とにかく最後まで最善を尽くそう。結果など気にする必要はまったくない。

 

(追記)『ユメタン』ゼロが好評で非常に喜んでおります。メールをくださる
     先生方、本当にありがとうございます。感謝しております。

 


kimutatsu

学参も時代が変われば

Posted on: 2009年11月24日(火) 14:59

in his house

何も知らない人が、押し入れを開けてこんなものがあったら、普通びっくり
されるんじゃないかと思うのです。さぞかし飛び上がるぐらいに。

でも人によっては自宅にこういう物があるのは普通だというケースもある。

もちろん「普通」を一元化的に定義することは不可能なんだけど、そう考え
ると「常識」を定義することも不可能なのですな、これが。

常識で考えるとわかるだろという物言いがある。

しかしそれは、我こそは常識なりという驕りがあるからであって、一元化で
きないものを基準にして考えるという離れ業ができようはずがない。

でしょ? 常識的に考えて!

あれ?

いや、言葉ってのは面白いですね。

以前ある大学の入試問題にそういうことについて取り上げた物がありまし
てな。なかなか興味深く読ませていただきました。

暗いところには犯罪が多いはずなので街灯をつけたと。

そうすると犯罪者の手元が非常によく見えるために、逆に犯罪が増えた
という例が書いてありました。

外科手術をした後はじっとしているのがいいのだという時代もありました
が、今では終わった当日から歩いていいよと言われるとのこと。

否、むしろ義務的に歩かされるらしい。

これは「常識」が変化したことの例でして、ということは「常識」を定義するこ
となんてできないということになる。定義するとしたら「変化し易い、極めて
そうあるべきだと考えられている理想的考え」なんて不安定なものになる。

何を言いたいかと言うとですな。

英語の勉強法に「常識的考え」なんてものはないのであります。

cover

例えば私が受験生の頃に、伊藤先生がお書きになった『英文解釈教室』を
一冊やれば、英語の達人になれるという「常識」がありました。

が、さすがに今それを言う人はほとんどいません。

少なくとも僕の周囲にはまったくいません。

何故なら『英文解釈教室』をやるのには凄く時間がかかるにもかかわらず
やり終えたからといって、喋ったり聞いたりできないからです。

場合によってはリスニング・英作文・スピーキングなどを別に勉強し直さね
ばならないと羽目に陥ります。

僕が灘に来てからその本をやっている生徒を見た経験は過去に1人だけ。

もちろん悪い本ではありません。

ありませんが、使い方を間違えると時間ばかり食って・・・という可能性があ
ります。それは時間の足りない現代人にはよろしくありません。

伊藤先生が書かれた時代の英語教育と、現代の英語教育に求められて
いるものが異なるのが、多くの人が使わなくなった原因です。

当時はリスニングもなかった。スピーキング能力も要求されない。

リーダーの授業にリーディングの授業をやり、グラマーの授業に英文法を
教わって、コンポジの時間に英作文の授業をしていた時代です。

だから英語を6年も習ったのに、喋れないだの聞けないだの批判されてい
た時代です。今はかなり改善されてきました。

6年が終われば(普通に勉強していれば)喋れるし聞けます。

僕がこれから書こうとしている英語の勉強法と、それに伴う参考書や問題
集の利用例の中には、残念ながら『英文解釈教室』は出てこない。

では僕は『英文解釈教室』を評価していないのかというと、そうではない。
あれはあれで当時は良かったと思うのです。誤解のないように。

でももうあの本を勧めることはしません。

何故英語を勉強するのかという視点を持てば、その理由もわかってもらえ
るのではないかと思います。英語を使えるようになりたいという視点でこそ
我々は英語を勉強しなければならないのです。

そういう視点で、「夢をかなえる英語勉強法」を書いていこうと思います。

 

(追記)お勧めの問題集50冊(春バージョン)をやっと選び終わりました。
     お陰で何人かの著者の先生と知り合うことができました。
     間に立ってくださった桐原書店の方々、ありがとうございました。

 


kimutatsu

英文法千本ノック!

Posted on: 2009年11月12日(木) 13:11

旭屋書店さん

旭屋書店甲子園ららぽーと店さんの様子です。あまり受験生は多くない書店
さんですが、それでもこうしてフェアをやってくださる。ありがたいものです。

毎日文法の小テストを行っています。10点満点。今週は仮定法でした。

5回やったので、今週の満点は50点です。ガイドラインに達しなかった生徒
については来週に仮定法の補習と追試が待っております。

補習といっても解説は少しにして、多くの文を音読し、暗唱してもらいます。
仮定法の典型的な文を30~50文も暗唱すれば、身につくやろう。

暗唱できれば帰宅できます。できなかったら、ひたすら帰れません。

最終下校時刻までに覚えられなかったら翌日も残ってもらいます。

そのうえで追試を行い、不合格者にはまたまた音読→暗唱が待っています。

頑張ってもらいましょう。今週は助動詞が終わったので、授業中には助動詞
の小テストを行いながら、来週の授業解説は受動態へ進みます。

単語のほうはどうかな。まだ単語力がついてないなら『ユメタン』ゼロからの
スタートになるかもしれません。臨機応変にやっていきたいと思います。

とりあえず生徒たち、ついてきなされ。ちょっとハードやけどね。

 

(追記)家で暗唱してこいと言うとやってこないので、授業中と補習枠で
     音読と暗唱を、つまり僕の目の前でひたすらやらせるのです。

 


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