
いろんな書店さんで『ユメ勉』でご推薦申し上げた英語の問題集お勧め50冊の
フェアをやってくださっているようです。ありがとうございます。
そのうち一覧にしてご紹介しようと思っております。
最近、日本史の勉強をしているのですが、これが面白い!久しぶりに勉強して
いるのですが、勉強し始めると面白いものですね。
興味が持てないとか面白くないとか言っている人ってのは、何より興味を持とう
としないんですよね。 僕も高校時代そうでした。
日本史って覚えるねんやろ? ワシ、暗記は苦手なんや。\( ̄_ ̄)/
なぁんてことを言う。そのくせ覚えるのが大変そうな曲の歌詞なら知ってるので
結局暗記が苦手というわけではないのです。
興味が出ないという人は、騙されたと思って、最初の部分を覚えてみてください。
勉強し始めて、その内容を忘れなければ勉強が面白くなるというものです。
僕は文法の指導をする際に、音読と暗唱を取り入れては生徒たちに嫌がられ
ているのですが、僕は生徒たちに「覚えろ」とは言いません。
例えば『表現のための実践ロイヤル英文法』に付いている例文集から、こう
いう例文をピックアップしてみましょう。
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1.If there were no water, the trees would not be green.
2.I wish it were Christmas all the time.
3.If I weren’t at work now, I’d go to Miami Beach with you.
4.It is time something was done about it.
5.She felt as if she had seen him before.
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例文を覚えることには効果がありますが、それは次のような手順を踏んではじ
めて効果が出ます。
1.各文の意味を正確に理解できる。(適当に訳すのではなく)
2.各文の文法的内容や構造が正確に理解できる。
2番目の項目はかなり多くの文を音読→暗唱しているうちに無理に覚えなくても
理解できてくるし、自然に文法力も付いてくるのですが、それでも最初に正確に
理解しておいた上で暗唱するほうが、より効果的です。
でね、この2つの条件を満たすために、僕は暗唱集を配布するのではなくって、
似たような文がたくさん書かれたプリントを配布するんですよ。
そしてそれぞれの日本語をまず作らせるところから入ります。

例えば上の例文がありますが、どうしてIf there are no waterではなくって、
If there were no waterになっているのかわからずに暗唱だけしていてもし
ょうがないというわけです。
理解した上で「もし水がなかったら、木は緑ではないだろう」と訳してもらうと。
他の4つも訳してもらいます。
その上でいよいよ暗唱してもらうことになります。暗唱テストなるものを実施する
ので、結局は生徒たちに「覚える」ということを要求するんですけどね。
でも僕は生徒たちに「覚えろ」とは言いません。
ちゃんと理解したのであれば(←ここ大事)それぞれの文を20回なり30回なり
音読せよと指示するだけです。
最初は意味を確認しながらゆっくりと。
意味や文法的理屈がちゃんとわかってると確認できれば何度も何度も音読を
繰り返します。どんどんスピードアップしていきます。
覚えようと思わなくていい。
これは『ユメタン』方式でもあります。CDを聞きながら、自分でも繰り返します。
生徒たちは『ユメタン』やプリントを使って、単語と文法を徹底的に覚えます。
『ユメタン』を本当に使っている人から「忘れない」という声があがるのは当然で
それはこれから書くような手順を踏んでいるからなんです。
実際にやってみましょうか。
皆さんがすでに仮定法を習っていて、理屈を理解しているものとして進めます。
ここで仮定法の説明してるとかなりのスペースを必要とするので。
If I weren’t at work now, I’d go to Miami Beach with you.
これを訳してみてください。
できました?そうです、「いま仕事中でなければ、君とマイアミビーチに行くんだ
けどな」とでも訳してもらえればOKなのです。
どうしてweren’tなのかわかりました。at workというフレーズも覚えたとします。
主節のI’dがI’llになっていない理由も理解したとしましょう。
では1分後に暗唱テストを行いますね。
If I weren’t at work now, I’d go to Miami Beach with you.
覚えました?
覚えましたか?
覚えられない?
だからね、覚えようとしちゃダメです。
何度も音読してください。
覚えられなかった人は、30回読んでください。声に出してですよ!ではもう一度
チャレンジしてください。30回読みましょう。大きい声で音読しましょう!

読みましたね。それでは英語に直してください。
「僕さ、今仕事中じゃなかったら、君とマイアミビーチに行くんだけどなぁ」
本当に30回読んだ人なら言えますよね。ここまでやっておけば、文法の勉強と
してはかなりのものです。INPUT→INTAKEまではOKです。
INTAKEってなぁに?っていう人はほんまに『ユメ勉』を読んでほしい。
単語にしても文法にしても、INPUT→INTAKE→OUTPUTの手順を踏むことに
よって脳に刷り込まれます。講義形式の授業を受けるだけではダメです。
僕も予備校で教わっていた頃に英文法の授業を受けました。その際には「あー
なるほどなぁ」なんて思っていたものですが、すぐに忘れました。
それはそういう一方通行的な授業だけではINPUTで終わってしまうからですよ。
何度も音読し、そして暗唱することによって、INTAKEの段階までは進みます。
生徒たちにはとりあえずここまでを要求します。
何度も何度も読みますので、声を出していない生徒以外はちゃんと覚えます。
つまり「暗記が苦手」なんて生徒はこの世には存在しないことを実証します。
指名するとちゃんと答える。そりゃ30回も読めば普通は覚えられるからね。
音読に音読を重ねて、暗唱まで進むことによって、INPUT→INTAKEまでをクリ
アしたことになりますので、かなり定着率はアップします。
このままではまだダメです。OUTPUTが終わっていません。でも詳細はすでに
『ユメ勉』に書きましたので、ここでは割愛します。
でね、この方式を個人的に日本史に応用してみました。
思ったとおり、めっちゃ覚えられますね。用意したのは3冊だけですが、それら
の本をこなしながら、数時間で平安時代の終わりまでは覚えました。
このペースで進めば4月末までに近現代までいきそうです。
英語もヒアリングマラソンを使いながら勉強しているのですが、同時に日本史も
勉強しているのです。楽しい楽しい。やり始めると興味が湧きます。
日本史や世界史に興味がなくて勉強が進まないという人は、上に書いた方法を
自分で応用して勉強してみてください。
覚え始めると、「おぉ、忘れへん!」というのが面白くて、そして勉強が進みます。
(追記)コメントはキムタツモバイルのほうへお願いします。