KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2009年10月24日

kimutatsu

苟日新、日日新、又日新

Posted on: 2009年10月24日(土) 21:39

日大高校の先生方

手を抜くなと今までいろんな人たちに言われてきたし、たぶん僕も教員になって
から多くの生徒たちにそういうようなことを言い続けてきたのですが・・・

先日、日大高校をお邪魔したときに、教頭先生がおっしゃった言葉がいまだに
気になっていて、まったくそのとおりやなと思っております。

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私は生徒たちに難しいことを言わず、ただ「手を抜くな」と言い続けています。

例えば部活動に熱心に参加している生徒で、たまに勉強には手を抜くという

生徒がいますが、この生徒は部活動のほうもダメになっていきます。

なぜなら人間というのは、「これはいいや」と思ってある部分で手を抜くと、

手抜きの癖が知らないうちに身についてしまって、肝心なことをする場合でも、

自分では一所懸命にやっているつもりでも、手抜きの癖が滲み出てしまう。

だから部活動をやっている生徒は、試合に勝ちたいのであれば、

近視眼的に見れば関係なさそうな授業や文化祭などの学校行事においても

決して手を抜いてはいけない。勉強を頑張ろうとする生徒も同じでして、

勉強以外に手を抜いてしまうと、肝心の入試のときに手抜きの癖が出ます。

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いい言葉やなぁと思ってね。確かにそうやなと。

自分に厳しくしやなあかんなとわかっていても、ダラダラすることもある。

人間やからな。それはしょうがない。切り替えてできる瞬間をひたすら待つ。

疲れて寝てしまうことと手を抜くこととは全くの別物なので、寝たいときは逆に
ダラダラしないで寝ればいい。それは問題ないと思う。

問題は勉強にしても仕事にしても、本当なら能力的にはちゃんとできるはずの
ことを「この程度でいいか」と、手を抜いてしまうことです。

手抜きは知らず知らずのうちに癖になる。

覚えておきたいですね。

このブログのタイトルですが、「まことに日に新たに、日日に新たに、また日に
新たなり」と読みます。自己啓発を勧める中国の古典からの引用です。

日々自らを前進させるべく、手を抜かず、自分に厳しく生きたいものですね。

 

(追記)疲れてどうしようもないときは思い切って休みましょう。それも人間。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

本番に強くなるには?

Posted on: 2009年10月24日(土) 12:13

光山登場

灘区東灘区大会が11月3日から始まるということで、練習試合をそれまでに
何とか2試合したかったのですが・・・できない。

相手がいないのではなく、相手がインフルエンザでメンバーが足りなくなって
しまって、試合のキャンセルが相次いでおります。

\( ̄_ ̄)/

しょうがない。明日は紅白戦するか。

投手の肩ってのは不思議なもんで、7回なら7回、3回なら3回に合った肩に
なってしまっていて、3回しか持たない投手が4イニングス目に入ると・・・

いきなり打たれる!

なのでエースには7回をちゃんと投げられるように指示するのです。すると、
そのエースはブルペンで毎日7回にあたる投球数を投げることになる。

ところが罠がありましてな。

ブルペンで100球投げるのと、練習試合で100球投げるのと、公式戦で10
0級投げるのとでは、天地ほどの開きがあるのです。

漫画『ドカベン』で、監督が新人の投手に「ブルペンの300球は試合の50球
程度と同じぐらいでしかない」と言う場面があります。

実際にブルペンの300が試合の50なのかどうかは専門家ではありません
ので、僕にはわからないが、その発言を水島さんがさせたのはわかる。

なぜならブルペンにはバットを持った打者がいない。

仮にダミーで立たせたとしても、その打者は打たない。

練習試合でも、仮に打たれたってそれで野球が終わるわけじゃない。単なる
練習試合なので、公式戦までに調整すればいいのです。

ところが公式戦では1球が命取りになる。1つの四球が命取りになる。力む。
ストライクが入らない。やばい!

こういうメンタリティーをどこかで作り出さないと、公式戦に弱いチームになり
ます。だから各監督さんたちは選手たちを練習の段階から追い込む。

バント練習で1つ失敗した選手に10キロほど走らせる。

シートバッティングで四球を出した投手にその後数時間走らせる。

スポーツを知らない人がこういう場面を見ると、あの監督の指導は、指導で
はなくて体罰じゃないかと思うかもしれませんが、それは違います。

ここで四球を出したら走らされる・・・あんなには走れない・・・やばい・・・

こういうメンタリティーを作り出すのです。それが練習なのです。練習のため
の練習をしていても、公式戦では勝てませんからね。

模試だって同じです。確かに模試は模試でしかない。ダメでも復習すればい
いし、模試の結果と入試の結果は必ずしも直結しない。

だけど入試を受験する際のメンタリティを模試の時から持てたとしたら?

こんなに受験本番に強い受験生はいないということになるわな。

逆によく聞かれることですが、国公立大本番のために、模試がわりに私大を
受験したほうがいいのかということです。

最初から模試がわりというメンタリティで臨むなら、受験しても意味がない。
合格してもここには来ないと思いながら受験するなら、模試以下になるわな。

普段の勉強の際にも、例えばセンターパックなどを使って、時間をはかって、
いろいろやると思うけど、大事なのはそういう環境以上にメンタリティやな。

これはあくまでもセンターパックなんやという意識があれば、そりゃダメだ。

そろそろ本番と同じ心構えで勉強したほうがいい。それが受験本番に強くな
る秘訣なのだ。本番の疑似体験を重ねることが何より大事なのだ。

僕にメールをくれた守屋さん、そういうわけなので、本番に強くなる秘訣につ
いて書いてみました。さて、そろそろ練習に行ってきますね。

 

(追記)この大会で公式戦1勝目をプレゼントしてもらえるのかな?
     選手諸君、期待しとるよ。練習のための練習じゃ意味がないぞ。

 


kimutatsu

語彙力と文法力を定着させるには

Posted on: 2009年10月24日(土) 1:33

沖縄の牧志公設市場

沖縄に行きたい・・・ついでに言えば、沖縄に住みたい・・・タヒチに住むとなると
さすがにちょっと病気の時とか大変そうやけど、沖縄なら大丈夫やろう。

中間考査の採点が進んでいくが、今回も平均点は80点を大きく越えそう。
否、下手すりゃ90点を越えるかもしれん。それは無理か・・・でもかなり高い。

決して簡単な問題ではないし、中2なのに過去完了進行形まで教えているので
定着させるのに今回はかなり時間がかかった。

今回の試験範囲一覧。
●時制全般(現在形から過去完了進行形まで)
●V+O+to do(tellやaskやwant)
●関係代名詞(whatと複合関係詞除く)
●分詞全般
●不定詞の意味上の主語
●疑問詞+to do
●間接疑問

文法と単語の力がどうすれば定着するのかを考えましてな。

いや、もう十何年も前に。

カラオケで歌を歌うのに何度か練習して、90点台を取れるようになるためには
どうすればいいのか・・・ということから考えを波及させまして。

そこから単語力と文法力を定着させるのには、どうすればいいのかを、考えて
考えて考えて、今まできたといっても過言ではないわ。

そして失敗を重ねて参りました。

が、やっとたどり着いた気がする。今教えてる66回生の生徒たちは幸せやと、
自分でも思う。確かに大変やとは思うけど。

でもこの方法なら定着する・・・という方法を見つけたからで、それに従って勉強
すれば、否、授業をすれば、そして彼らが僕についてきてくれさえすれば、間違
いなく語彙力と文法力はつく。

はずだ。

先生方対象の講演では何度か話をしたんやけど、あまりブログには書かなかっ
たのは、どう書いていいのかわからなかったからだ。

『ユメタン』を使うようになって、生徒たちは物凄く苦労してるけど、物凄く覚える
ようになり、しかも忘れないというお便りやメールを非常に多く頂くようになった。

ありがたし。

教員は妥協すること勿れ。生徒の悲鳴(「悪魔や!」「うげー!」「1週間100語
なんて多すぎる!」その他もろもろ)を快感に感じつつ、卒業時に「あれだけの
勉強をしたんやから落ちるわけなかろ」という自信を植えつけるべきやと思う。

どうやったら文法センタードな定期考査で平均点がこんなにも高く取れるのか、
考えてみた。自分の授業の何が効果的やったのかを。

そしてやはりあのやり方が間違ってなかったんやなと思うブログに出くわした。

敬愛なる前田先生のブログです。

結局、参考書ってのはあくまでも参考書なのだ。

野球の本を熟読するのはいいが、実際にそれを練習や試合で何度も出力する
選手こそが上手くなれるのは言うまでもない。

前田先生のブログを読んで、自分の考えが整理できた。先生、そのとおりです。

文法と単語の力を定着させたい人は、どうぞこちらをお読み下さい。

例えば今回「時制」の定着をするために、再テストも含めれば何度小テストを行
ったかわからんぐらい行った。手を変え品を変え。

あるときは和訳テスト。あるときは誤文訂正。あるときは動詞の形を変化させ、
あるときは穴埋めをさせ、あるときは英作をさせた。

最初は過去進行形と過去完了進行形の違いがわからなかった生徒たちやった
けれども、間違う生徒のほうが少なくなってきたのは、たぶん10回目ぐらいの
小テストの頃やったと思う。

時制だけで10数回。授業開始とともに5分のテスト。隣同士交換で答え合わせ。
回収して記録。落ちたら明日頑張ればいい。追試もする。追々試もする。

でも理論は教えてあるので、もう補習はしない。やるのはテストのみ。追試と。

結局、文法も『ユメタン』と同じ方式でやればよかったのか。出力を増やしたの
が効果的やったのか。そうか・・・

つまり結局は形を変えて反復するのがいいのだ。

高校英文法に昨日から入ったけど、同じ方法で生徒たちの文法力をアップさせ
ようと思う。そして『ユメタン』を使って語彙力をつけさせよう。

鉄板の英語基礎力をつけさせよう。これだけやって不合格になったら、そりゃあ
しょうがないやろうと思えるぐらいまではやろう。自分が納得するまでやろう。

生徒たち、ついてきなされ。

もう夜中の1時半を大きく回ったので、採点を止めて、執筆活動に入ります。

あと1時間だけ頑張ろう。起きたら野球の練習。久々にフォーメーションの練習
をやろう。選手たちには理論は伝えてあるので、後は出力あるのみ。

それはそれとして、生徒諸君、語彙と文法は早いうちに定着させないと、あとに
なって異常なほど苦労するぞ。できれば高2の終わりまでにやっとこうぜ。

そして高3は多読と多聴に徹するべし。がんばれ。

 

(追記)前田先生、ありがとう。頭の中がすっきり晴れました。

 


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