KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2010年8月29日

kimutatsu

構文集について思う

Posted on: 2010年8月29日(日) 21:28

 

 

 

 

 

 

(山口県立防府高の徳田先生)

最近たくさんメールを頂戴するんやけど、返事が書けていなくてごめんね。
頂いた質問メールにはこのブログで回答することになっています。

さて、こちらの質問。

高校1年生かなぁ、2年生かもしれない。暗唱に関する質問です。

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キムタツ先生!鹿児島に住む高校生(男)です。いつも『ユメタン』では
お世話になってます。学校で『ユメタン』を使って試験が行われています!
ものすごく覚えられるし、フレーズまで覚えているので英作文がグン伸び
なので、模試が楽しみです。ありがとうございます!

ところでうちの学校では構文集というのを一緒に使っていて、それを週の
テストで暗唱したものを書かされる試験があるのですが、正直言って苦痛
以外の何ものでもありません。

確かにいろんな勉強法の本などを見ると英作文は英借文だと書かれてて
その構文集に出てきて暗唱した文章から借りるために暗唱させられてるの
だと思うんですが、役に立ってる感じがしません。むしろ『ユメタン』のフレーズ
のほうが実践的で役に立つと思います。それに構文集も『ユメタン』もだと
どっちつかずになってしまって、よくないように思うのです。

キムタツ先生は灘校では構文集を使っていますか。使ってるとしたらどのよう
にして使っているでしょうか。教えてください。

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僕は構文集というのは使いません。君が言うとおり、英作文をするために
今まで覚えたところから「借りる」という要素は大きいとは思うのです。

しかし大事なのは、文をいくつか覚えたとして、そこから正確に「借りる」こ
とができるようにするということではないでしょうか。

単に機械的に構文集を覚えてるだけではダメです。

 

智辯学園の
永森先生です。

 

 

 

 

例えば仮定法の文があるとしましょう。

If I were you, I would tell my parents the truth.

という文を音読して暗唱したとしますよね。

でもこの1文を暗唱したからといって「僕が君なら、遅刻したことを西山
部長にちゃんと謝るけどなぁ」が英作できるものでしょうか。

仮定法過去なら仮定法過去だけで何十文も使っているうちに「なるほど!
仮定法ってのはこういう感じで使うのか」ということに気づいて、そこから
文字通り「借り」ながら、新しい文を作ることができるようになるのです。

いわゆる構文集ってのは、仮定法過去だけで何十文も載っていませんよね。

せいぜい1つか2つだけです。

だから僕は英文法の授業を使って、英文法を定着させる手段として、手製の
構文集プリントを作り、それを使ってOUTPUTの練習をしています。

『ユメ勉』に書いている音読や暗唱ですが、暗唱までやってもまだINTAKEで
して、OUTPUTしているとは言えません。

暗唱ってのは、単に覚えたことを言っているだけですから、それなら例えば・・・

そうですね、京都から東京までの全ての駅名を何度も音読して暗唱するのと
あまり変わらないように思うのです、単に暗唱するだけなら。

 

暗唱するだけではなく、新しい文作りに活かせるようにする覚え方をすること。

  

セミナーでは具体的な方法を先生方に説明しているのですが、単に構文集の
文を1つずつ覚えただけではあまり機能的とは言えないのではないかなぁと。

もちろんそれを覚えることには意味があるのですが、文法事項や構造などを
ちゃんと理解して、OUTPUTにつながるような暗唱をすることが大事なのです。

 

(追記)10月24日の博多のセミナーですが、定員まであとわずかとなりました。
     物凄いペースで席が埋まっているようです。ありがとうございます。

 


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