松江北高校では保護者対象の講演会をやらせてもらうことになっています。
よく「親はどうすれば成績があがりますか」と聞かれます。
が、親がこうしたからといって成績が上がるものではありませんがな。
勉強は生徒たちが主体的にやってはじめて成績が上がるのです。
小学生時代とは全く違うのです。
だから「親がこうしたら上がるという話はできません」と返事をします。
でも「こういう親だと生徒の成績は上がりにくい」という話ならできます。
たとえば自分の子どもに学校や先生の悪口を言う親です。
嘘だと思ったら子どもに「あの先生は良くない、あのやり方では上がらない」
と言うてみてください。幾度となく言うてみてください。
たいてい、その教科の成績は上がりません。
何より生徒たちは親のことをウザいと思います。学校のことに口出しする時
点で家に帰るのを、あるいは親のことを、とてもウザく感じるものです。
さらに生徒が先生の言うことを信じて頑張っている場合ですね。
親が学校や先生の悪口を言ったりすると、なんなんでしょうねぇ、潜在意識
の中でその教科をネガティブにとらえてしまうんでしょうか。
とにかく親が悪口を言えば言うほどその教科の成績は上がりません。
だから保護者向けの講演を頼まれたときは、今までの25年間の実例を示し
ながら、もしも先生や学校に対する意見があったとしても、子どもの前では
絶対に言わないほうがいいですよと言うことにしています。
むしろ先生のことを褒めてみてください。普通は成績が上がります。
むろん本当にこの先生はどうかなぁと思う場合、その先生本人に質問するべ
きです。そうして納得がいくまで話し合うべきだと思うのですね。
これがたとえばいきなり校長あたりに直訴したりすると絶対失敗しますが。
なぜなら校長がその先生に伝えることはほぼ100%ないからです。
したがって何も解決しません。
学校は塾とは違いますから、親のひとりひとりの言うことを聞くわけにはいき
ません。難しいリクエストにはなかなかお応えできません。
でも話し合いならできます。
そんなことより親がすべき重要なことがあります。
ここに書いてしまうと週末に話すことがなくなるので、またの機会に書きま
すね。賢明な親御さんならわかるとは思いますが。
生徒たちは家の外で闘っているのです。朝から夕方まで。
彼らが家ですべきことは1つしかありません。したがって親がすべきことも。
小学生のときの塾漬けに慣れてしまっている親御さんだとわからんかもしれ
ませんが、高3生ともなると自我が芽生えていない小学生とは違うのです。
とにかく松江北高校では「親がしてはいけないこと」に焦点を当てて話をして
くるつもりです。多くの方々にお逢いするのを楽しみにしております。
今日も僕のブログにおいでくださいましてありがとうございました。
僕の生徒たちは月曜の文法テストと水曜のユメジュクテストを頑張って
います。彼らもまた闘っています。