KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

日別アーカイブ: 2016年11月13日

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英熟語や慣用表現について

Posted on: 2016年11月13日(日) 8:59

yumejuku01

ある高校の2年生の人からメールをいただきました。

あ、ちなみに頂いた質問に対してはこちらに回答させて頂きます。
それと全員に回答できるわけじゃないのでご了承いただきたい。

熟語ってどの程度覚えないといけないのかという質問でした。

僕は浪人したときにイディオムってものすごく重要だなぁと思って、
ある本の巻末に付いていたイディオムを何度も繰り返して覚えた
のですが、それは今でも役に立っています。

『蛍雪時代』12月号の付録に「教科書に出てこないセンター出題
英単語523&英熟語242」って小冊子が付いているのです。

先に言っておくと、教科書に出てくるものばかりの重要な単語や
熟語がずらりと載っています。「教科書に出てこない」わけでは
ありません。すべて重要なものです。

熟語に関して言えば242では少なすぎるけど、高3の人たちは
センター試験だけじゃなくて英語の表現力や英作文力を磨く
ためにも、こういうのを利用して知らないものがあれば何度も
繰り返して覚えておいたほうがいいと思います。

ほんと、英語が得意な人であれば誰でも知ってるものばかりで、
「教科書に出てこない」どころか、知らないとやばいやろと思う
ものばかりです。

yumetans2

高校2年生以下の人たちであれば、熟語集を1冊買ってみれば
いいと思います。僕の本であれば嬉しいけれど、そうでなくって
学校で配布されたものがあるならそれでいいです。

たとえば『ユメジュク』は1000熟語が載っています。

まずは索引などを利用して、それぞれの熟語の意味が言えるか
どうかをざーっとチェックしましょう。

知らないものがあれば印をつけておくか、自分のノートに書きだし
ておきます。僕は書き出すのが好きなので、そうしています。

まずは英語→日本語が言えるようにします。

ぶっちゃけここまでやっておけば読解問題やリスニング問題には
対応できます。ただし、CDを使って正しい音で覚えなければ
リスニング問題には対応できませんけどね。

(例)put up with A :Aを我慢する

これを覚えれば読解問題にはある程度対応できます。

「プラーップウィth」という音を正しく自分で発音できるようであれ
ばリスニングにも対応できます。慣れてくればCDを使わなくても
英語の音のある程度の法則性を知ることになるのでいいので
すけれども、そうでない人はCDを活用し、音も覚えるべきです。

yumejuku2

普通の熟語集ならば絶対に付いている文例を使っていきましょう。

この段階で和訳ならできるはずですので、次は日本語のほうを見
ながら、正しく英作できるかどうかをチェックします。

問題はこの時点で、熟語の意味だけを覚えている人は危険だと
いうことです。意味だけではなく、その熟語のニュアンスというか
使用シーンというか、そういうものを知っておくべきです。

(例)be used to A:Aに慣れている
(例)adjust oneself to A:Aに慣れる

こういう形でその熟語だけを覚えるのは危険です。正しい使い方
やニュアンスが全く異なるのに、ひとくくりで覚えても英作文では
役に立ちません。

たとえば手元にある本にこれが載っています。

(例)make ends meet:やりくりする

でもこれを「やりくりする」って覚えていいのかなぁと思います。

むしろ「収入の範囲内で支出を抑える」とか「少ないながらもその
範囲のお金で頑張っていく」というニュアンスで使われます。

(例)It seems my parents are always struggling
to make ends meet.

endsというのが収入と支出だと考えればわかりやすいかなと。

あるいはmanageやhandleやcome fromなどを使います。

これを「やりくりする」だけ覚えていて危険なのは、たとえば「時間
をやりくりする」などのときにmake ends meetは使えません。

意味だけを覚えていてもナンセンスなのは、使用シーンがそれぞ
れ限られているからです。

ですので、必ずこういう熟語集を使うときには文例をチェックして
和訳する際からニュアンスや使用シーンを具体化することです。

そのうえで、意味が言えた英文を、今度は英作していきます。

英語→日本語、日本語→英語ができるかどうかを、熟語集などを
利用してチェックし、できないものは(ニュアンスを確認した上で)
何度も反復し、使えるところまで持っていくべきです。

特に基本的なイディオムはよく使われます。英語の表現力を高め
るために、習慣的にイディオムや慣用表現を覚え、自由英作文で
使ったりしながら脳に刷り込んでいきましょう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
たまに『ユメタン』は③までやったほうがいいでしょうか?
とかの質問も来るのですが、それは君がどこまで自分の
英語力を伸ばそうとするのかによるとしか言えません。

 


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