KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

『ユメサク』で夢が咲く

Posted on: 2015年12月30日(水) 22:28

yumesaku05

沖縄でお世話になっている新垣先生の娘さんが英検準1級に合格
されたそうです。懇親会で「合格したのよぉ」とお礼を言われました。

『ユメサク』の英文を見て「私が欲しかったのはこの本!」と娘さんが。

そして英検準1級の試験まで、この本を反復されたそうです。

この「反復」というのが鍵を握ります。自動的に英語が口から出てくる
まで何度も繰り返すことです。同じ教材を何度も反復するのです。

英検準1級合格!

こういうのを聞くと本当に著者としては嬉しい思いでいっぱいになり
ます。こちらこそありがとう!と娘さんには言いたい。

英検というと専用の問題集をやりがちです。

でも英語力そのものをアップさせないと意味がないのは言うまでも
ないことです。というか、そもそも英語力を高めないと合格しません。

問題集を解いているだけではダメですよね。

『ユメサク』は日本語の加工力を高めて、京大や阪大タイプの英作
文の問題に強くなってもらおうと思って、西山君と創ったものです。

意外なところでお役に立てて嬉しく思います。

次は英検1級を目指して頑張ってくださいね!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
今頃になって年賀状を作っています。

 


kimutatsu

意味をとったものを多聴する

Posted on: 2015年12月27日(日) 10:00

akita16

リスニングの勉強に関してよく質問されます。僕もリスニングの勉強
を始めたのが灘校に移ったときで、34歳でした。

それまでは全くダメでした。全く。

ものすごく苦労したからわかるんですが、聞き流しているだけで聞き
取れるようになることはありません。

日本語の意味と結びつけないと絶対にダメです。

そういう意味では文科省が推進しているAll Englishでの授業ですが、
一般的な高校生がその授業を受けていてもリスニング力は伸びない
と断言できます。理論的にもそうだと聞きました。

ちゃんとしかるべきトレーニングをしないとダメですね。

リスニングの問題集を書いている僕が言うのもナンですが、そういう
問題集を買ってきて問題に答えるような勉強というのでしょうか、
問題を解いていてもリスニング力はアップしません。

ディクテーションからスタートし、書きとれなかった箇所を何度も何度も
音読し、音声CDをコピーするぐらいまで読み込むことです。

苦手意識の高い人は、自分が読んだ本を使えばいいですよ。

そのほうがメンタルバリアが低くて済みますからね。

rapidreading6

たとえばこの本を持っている人は、リーディングとしてではなくって
リスニングの本として使えばいいと思います。

リスニングを何度もしてディクテーションを行い、本文を見て添削し、
その後はもう暗唱しちゃうんじゃないかというぐらいまで、CDに
合わせて音読をして、英語を音声ごと意味ごと丸呑みすることです。

リスニングの力とリーディングの力と英作文の力が同時に付きます。

この本が終わればこちらに移ってください。

rapidreading3

さらに終わったら、これもやってください。

rapidreading7

こういう書き方をすると宣伝しているみたいですが、これらじゃなく
ってもいいんですよ。言うまでもなく。

自分が持っていて、読み込んだ本を使ってください。CD付きの本。

大事なのは「意味をとった英語を多聴すること」なのです。

リスニングの苦手な人が、意味もわからないものを多聴していても
リスニング力はまったく身に付かないでしょう。

リスニング力を伸ばすのはかなり時間がかかります。だから多くの
人たちが挫折し、より楽な方法に流れていきます。

そういった人たちをターゲットにした商品がたくさんあります。

罠が待ち受けているようなものです。

自分が本当にリスニングに強くなりたければ、悪いことは言わない
ので、僕が上に書いたことを順守してみてください。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
今日から僕は沖縄です。今日は我喜屋先生をはじめ、
興南中・高の先生方と飲みます。

 


kimutatsu

まるまる

Posted on: 2015年12月20日(日) 10:31

marumaru

昨日、ある出版社の営業マンの方が教えて下さったことですけれども
東大に毎年何十人も合格者を出している、ある有名な進学校の先生
がこの本を大絶賛して下さっているそうです。

中高一貫の学校では中学の範囲を終わらせた後の、「やり直し」に最
適と言って下さっていたとのことで、聞いてとても嬉しくなりました。

三省堂の人たちが聞いたら泣いて喜ぶでしょう。僕も喜んでいます。

こういう声がモチベーターになります。ありがたいことです。

B社のOさん、教えて下さってありがとうございました!

ちょっと声が出にくいのですが、そろそろ準備してセミナー会場である
福岡大大濠高校さんに向かいます。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
最近声が出ないことが多いな。気を付けよう。

 


kimutatsu

リーズニングから暗写まで

Posted on: 2015年12月17日(木) 6:00

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今日は期末考査の答案返却日です。午前に返却し、午後からは
成績処理、そして明日が終業式で、終われば冬休みです。

補習などはありませんので、次に生徒たちに会うのは1月8日で、
1月9日に冬休み宿題考査があります。

と、備忘録代わりに書いてみた。

今回の試験、特に教科書は音読、暗唱、暗写をしっかりと時間を
とって行ったこともあり、平均点がとても高くなりました。

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これが暗写の用紙。音読を何度も何度も何度も行い、口頭で英語
に直せることを確認したら、教卓に置いてある暗写用紙を生徒たち
は取りに来て、席に戻ったら書いていきます。

73_041

僕は机間巡視をしながら質問受け付け。生徒たちは「ここのaはthe
ではダメなんでしょうか」とか「どうしてここは複数形なんでしょうか」
などなど、僕に個別に質問をぶつけていきます。

今回の試験はレッスン6~9でした。しっかりと暗写までやっていた
生徒たちの大半が90点以上をゲットしたように思います。

過半数が90点以上というクラスもありました。

こんな感じで教科書の文章を、意味やスペリングだけでなく、発音
やイントネーションまで含めて、丸のみしていきます。

中学の教科書3冊と高1のRの教科書(現在はコミュニケーション
英語Ⅰという名前)を丸のみします。

あとは『ユメタン』⓪①②のフレーズと『ユメブン』2冊の英文全部で
すね。それらを暗写までやってもらおうと思っています。

あまりにも短いフレーズを覚えても英作文にはあまり効果がありま
せんので、センテンスを覚えていってもらいます。

ただ単に覚えるだけでは意味がありません。キーワードはリーズニ
ングおよびバックトランスレーションです。

ここまでやって英語が苦手だったら、僕は生徒たちに謝ります。

でも絶対に大丈夫。先輩たちが証明してくれています。

派手な勉強法ではありません。でも絶対に英語力は上がります。

生徒たちは沈思黙考しながらアクティブラーニングを行います。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
週末の福岡セミナーはどんどん人が増えていっています。
九州だけでなく、山口県など、他県からの参加者も多く、
本当にありがたいなと思っています。

 


kimutatsu

アウトプットを意識したインプット

Posted on: 2015年11月22日(日) 2:20

ny02

ニューヨークの国連本部前で撮影した写真です。昨年の5月ですね。
模擬国連に出場する生徒たちの引率で行ったときのものです。

london37

これはロンドンの大英博物館で撮影したものです。66回生が高1の
とき、引率で行ったときのものです。

今の生徒たちに授業でニューヨークとロンドンの話をしてやることが
多いのですが、そういう意味では引率でいろんなところに行かせて
もらえる職種なのは幸せです。

また今の生徒たちも3年後にロンドンに行きます。

それまでに英語を話せるように、そしてイギリス英語であっても聞き
取れるように、しておいてあげようと思っています。

僕自身がリスニングで苦労した分、生徒たちには「楽な方法なんか
ないんやで!」ということを伝えながら、正しく勉強して貰います。

今は知識をできるだけたくさん、そして正確に、頭に入れていっても
らっています。でも詰め込んでいるわけではありません。

アウトプットを意識した英単語と英文法の勉強が中心になります。

覚えては使い、使っては覚え、また覚えては使い・・・の繰り返しです。

中2の秋ぐらいには大概のことが話せるようになっているはずなので
そのあたりからいろんなことを英語で話してもらおうと思っています。

いろんなことが英語で話せたら楽しいやろうなぁ。

そのために、今は正しく知識を増やしていってもらいます。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
ロンドンでは眼鏡をかけてないなぁ。コンタクトやったんやな。

 


kimutatsu

Routine

Posted on: 2015年11月20日(金) 22:26

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いつもの授業は『5-STAGE英文法完成』と教科書『New Crown』が
中心になって進んでいきます。

授業の冒頭で『ユメタン0』を帯活動でやっています。

英単語と英文法は英語の土台を形成するための両輪ですからね。

単語集を与えてテストだけするなんて、やくざなことはしません。

授業でしっかりと単語集を使って、単語の授業を行います。当然だ。

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『5-STAGE英文法完成』は毎週の提出が義務付けられています。
提出したら英語委員がチェック。誰が提出して誰がしていないのか。

それを名列表にチェックして、僕に手渡します。

僕は本当にちゃんとやっているかのチェックだけ行います。名簿に
〇や×を付けるのは英語委員の仕事だからです。

僕がチェックしたら印鑑を押して、当人に返却します。毎週やります。

リスニングのページだけは授業中に行います。リスニングのやり方
がわからんという人が多いはず。ディクテーションの方法を知らず、
単にCDをかけて英語を書きとるだけではダメだからです。

けっこう英語力が付いてきたと思います。

中2の冬に、全員に英検準2級を受けてもらいますが、今から楽しみ
です。灘は高2の冬まで模試がないので、英検やGTECを採用して、
それを英語力の判断の指標としています。

この週末も『5-STAGE英文法完成BOOK2』の宿題が出ています。

生徒たちにはHappy Homework in Englishというプリントを配付して
そこに週末の宿題と来週の小テストの内容が書かれています。

やればやるほどハッピーになれるのだから、Happy Homework。

やりたくなかったらやらなくてもいいよとは言ってあります。やれ!と
言われてやるような勉強はつまらないに決まっていますからね。

やりたくないなと思ったらやらなくていい。人生は短い。やりたい勉強
をしっかりやれ。英語もやりたくなってくれたら嬉しいけどと。

とは言っても、保護者から預かった大事なお子さんですからね。

しっかりと指導して、全員を英語の達人に仕上げます。

僕は淡々とやるべきことをプロの目で判断し、生徒たちにがんばって
もらいます。僕は冷静に彼らの力を分析し、やるべきことを与えては
生徒たちに「鬼」と呼んでもらい続けます。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
とは言っても、僕の授業は生徒たちの笑顔でいっぱいです。
笑って貰いながら、でも要求することはタフにやります。

 


kimutatsu

多読多聴について

Posted on: 2015年11月18日(水) 15:12

akita15

よく多読多聴は英語力の伸長に有効だと言いますけど、単に原書を
読んでいるだけでは伸びないし、聞き流しているだけでもダメで、
どちらかと言えば精読と多読のバランスが大事だと思っています。

多聴にしても同じ。

しっかりと意味が取れた文章を何度も何度も何度も聞いているから
リスニング力が身についてくるわけで、意味もわかっていないものを
何回聞いてもダメです。

多読にしても多聴にしても、わけわからないものを何度読んでもダメ
です。最初に読んだときにわからない部分を2回目に読んだときに
潰していくからこそ、弱点を減らしていくからこそ、伸びるのです。

多読多聴という言葉が誤解されている気がしたので書きました。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
気軽に読み飛ばすことも大事です。
大事ですが、それだけでは伸びません。

 


kimutatsu

基本的な英語の勉強手順

Posted on: 2015年11月11日(水) 18:00

yume29

僕の英語の指導はとってもシンプルで、例えばこのホワイトボード
の1~4は福島の英語スーパー夢合宿で書いたものなのですが、
この合宿用に考えたものではなく、いつも教室で言っていることで、
したがって、うちの中1生徒たちは全員この学習手順にしたがって
英語の勉強をしています。

勉強法はシンプルなほうがわかりやすくていいと思っています。

特に英語の初心者に関しては。

あるいは英語の苦手な人に関しては。

単語の勉強も文法の勉強もリーディングの勉強も何もかも、全部
同じ手順で勉強をしています。

リーズニングは僕の助けが要りますが、それ以外は電子辞書さえ
あれば何とかなります。

大切なことは「こうすれば英語力は身に付く」という勉強法を理解し
たうえで行うことです。

これでいいのかなぁと自信のないまま勉強を続けてもダメですね。

英語に限らず、外国語の勉強法はシンプルです。複雑にしようと
思えば複雑な理論を振り回せますが、それでは英語の初心者は
最も大事な「継続」ができなくなる可能性もあると思っています。

そんなわけで、僕の英語の指導はいつもシンプルなのです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
リーズニングについては『English Journal』の連載で
いつもアホのひとつ覚えみたいに書いていますので
またよかったらお読みください。

 


kimutatsu

追試

Posted on: 2015年11月7日(土) 23:00

nada175

一昨日、授業中に行った前置詞のテストの追試を放課後に行って
生徒たちからまたもデビルの称号を頂戴しました。

上の写真にあるように、4回の追試を行い、合格できなかった場合
には、宿題を課すのでそれをやってくるというシステムです。

宿題と言っても、8時間ぐらいかかる宿題なので、みんな必死です。

場所と時を表す前置詞を含む文が60文。

それが範囲です。

試験は完全英作文。

私は5月5日の朝に駅である映画俳優に会いました。
I saw a movie star at a station on the morning of May 5th.

私は昨日、宿題を2時間で終わらせました。
I finished my homework in two hours yesterday.

私は昨日、日本史の勉強を2時間しました。
I studied Japanese history for two hours yesterday.

私は普段は学校まで歩くのだが、今日は自転車で行った。
I usually walk to school, but I went there by bike today.

などなど。

nada176

最終の試験が終わったときにはすでに最終下校時刻の18時頃に
なっていましたが、まぁ少し下駄をはかせてやったのもありまして
全員が合格して帰りました。
(実際にはJRがストップしていて帰れない生徒が出たが。)

こういうことの繰り返しで、英語力は付いてきます。

単なる暗唱ではなく、ちゃんとリーズニングをした上での暗唱です。

どうしてinなのか、どうしてonなのか、どうしてforなのか。

理由までしっかりと理解した上で、自分の口で説明できるようにし
た上で、その文を何度も音読して覚えていきます。

理解しないまま音読していたって意味がありません。

まずは理解です。

「そうか、こういう理屈だからこういう文になるんやな」

理解もしていないのにただ音読していても、力は付きません。

音読さえしていれば英語力は付くんだという暴論があるようです。
けれども、それは聞き流していれば英語がそのうち口から出て
くるというのと同じぐらい、乱暴な指導だと思います。

僕は生徒たちにしっかりと説明します。彼らがそれぞれの単語の
存在を自分で考えるところまで掘り下げます。

特に冠詞と前置詞、そして時制です。

だからこそ安定した正確な英語が使えるようになってくるのです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
来週水曜日。いよいよ彼らは『ユメタン⓪』を手にします。
水曜日は『ユメタン』を使ってどう単語力を付けるのかの
ガイダンス授業となります。

 


kimutatsu

中学で英検2級?

Posted on: 2015年10月27日(火) 12:00

001

そういえば、大阪の勉強会に来てくださった先生が教えて下さった
話なのですが、その先生の娘さん(中3)のエピソード。

先生ご自身が娘さんの英語力を鍛えようと、『ユメブン⓪』を与えて
そこに載っている問題を解いた上で、全ての文を英語から日本語、
日本語から英語に直す、いわゆるトランスレーションとバックトラン
スレーションをするようにしたそうです。

お父さんの指導に従った娘さんは大したものです。

でも同じ父親の立場からすれば、お父さんも頑張られたんでしょう。

なかなか自分の親の言うことは聞かないですからねぇ。

中学2年生になって、今度は『ユメブン①』の全ユニットを同じように
勉強されたそうです。

まずは全文の和訳。続いて和訳した文を英作。

トランスレーションとバックトランスレーションです。

その結果、なんと英検2級合格。

中学2年生で。

TK188

『ユメブン』は数年前に石崎先生(都立日比谷高校)と佐藤先生(駒場
東邦中・高)と一緒に作ったのです。

四択問題をやるのはいいのだけど、それだけでは英作文をするときに
文法のミスばかりすることになるんじゃないのか?と考えました。

問題を解くにしても、最終的には文を見て分析し、音読して暗唱すると
いうところまで持っていかないと、英語は話せないし書けないのでは?
ということで、作った本なのです。

その先生の娘さんが頑張ってくださったおかげで、僕は(おそらく石崎
先生も佐藤先生も)自分の本により一層の自信を持つことができました。

自分の生徒たちは中2になってから与えて、『ユメブン⓪』を同じように
して、理解→問題→和訳→英作の順番で、各文法項目につき、およそ
70センテンスほど、英作できるようにしてもらいます。

灘中学校の生徒たちも、その先生の娘さんに負けないよう、頑張って
せめて高1の終わりには英検2級を、高2から高3にかけて準1級を
それぞれ取得してもらおうと考えています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
急に寒くなりましたね。風邪などお召しになりませぬよう。

 


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