
僕も本を書きたいのですが、どうすれば作家になれますか?
というメールをいただきました。
出してくださった方は東京にお住いの、ある社会人男性の方です。
作家になるための就職試験はないんです。資格も必要ないです。
かなりのインプットが必要となりますので、日本語や英語の言葉の知識は要ります。
でも知らないなら知らないでも書けるっちゃ書けます。
大事なことがあるとすれば、ひたすら書くことですね。
本を1冊出しましたぁ!
これって誰でもできるんです。でもそれは作家ではありません。
作家というのは書くことを生業にしている人のことです。
1冊書いたから作家というわけではないのです。
なので、大事なことがあるとすれば、とにかく書くことです。
書き続けることです。
原稿用紙、ワード、一太郎、note、いろんなものに書くことができます。
真面目な人は「何を書けばいいのでしょう」と言うでしょう。
なんでもいいのです。なんでも。思いついたら書きます。
思いつかなかったら?それでも書きます。
面白いことがあれば書きます。
面白いことがなかったら?いや、それでも書きます。
とにかく書きます。
書いたものが本になるかどうかはわかりません。
それは版元さん(出版社のことです)が決めることです。
どの版元さんも出してくださらなかったら自分で出せばいいんです。
きょうび版元さんが出してくださらなくても自分で出せますから。
1冊出せば作家の入口に立ったようなものです。
その次は2冊目にかかりましょう。とにかく書き続けるのです。
思っている作家像とは違いますか?でも作家というのはそういうものです。
書くのが好きで好きでたまらないから、どうしたって書くことになるのです。
僕は今、13冊の本を出すことが決まっています。
9月に2冊。
11月に1冊。
1月に1冊。
2月に4冊。
夏に2冊。
夏明けに2冊。
そして絵本が1冊。
絵本は自費出版の予定です。
どこの版元さんも出してくださらないでしょうから、自分で出します。
版元さんが「うちでは出せない」とおっしゃったらしょうがないです。
でもそうならないように企画書を書いて、内容を説明するのです。
そうすると真面目な人は「企画書の書き方が」とおっしゃいます。
そんなことは関係ないのです。どうでもいいのです。
熱量のある人は箸袋の裏にでも企画書を書きます。
その箸袋を見た版元の編集者が「これはうちから出してほしい!」と言うこともあります。
作家になりたい!と思って、作家になるための本を読む暇があるなら、今すぐ書くことです。
作家になるために必要なのは、まさにそこです。
僕は本を読むのも書くのも大好きです。だから作家になりました。
書店さんで僕の分身たちが呼吸をしています。よかったら手に取ってみてください。
ブログにおいで頂き、ありがとうございます。
僕が死んだあとも、夏目先生の本のように、
分身たちが書店さんや図書館で生き続けてくれれば
こんな嬉しいことはないなぁ。