KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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English Journalを使って

Posted on: 2017年3月15日(水) 5:51

osaka2

山田君と伊藤君です。と言ってもわけわからんでしょうが。
どっちが山田君でどっちが伊藤君かもわからんでしょうし。

とにかく山田君と伊藤君です。

昨日の続きですが、先日『English Journal』を読んでると
このような表現が出てきました。

people who’ve come out of a wartime scenario,
…having nothing really to their names, but having the
opportunity, at the same time, to start life over.

昨日の感じで勉強してみましょう。まずは音と意味を取る
ことでしたね。リスニングから入った人はCDを必ず
聞くことになりますが、リーディング素材としてEJを
愛読しているという人もおられるはずです。

その場合、どうしても「音」に対する意識が希薄になるの
ではないかと思うんですね。

まずはCDを流して発音をチェックし、自分で正しい発音
で読めるようになるまで音読してみましょう。

02

そのうえで意味を取っていくのですが、たとえば上記の
スクリプトを読んでいく際に、けっこう知らないのでは
ないかと思われるのがhaving nothing really to their names
の部分ではないかなと。

調べてみましょう。

英辞郎でto one’s nameとひくと「自分の所有物として
と出てきます。でもこれだけではわかりにくい。

英辞郎on the WEB Proで英文を確認してみます。

そうすると

Mr. Spade didn’t have a penny to his name.
スペード氏はびた一文持っていなかった。

が例文として挙がっていました。

これだと「自分の所有物として1文も持っていなかった」
ことがわかります。

ちなみに英辞郎on the WEB Proは上の英文を範囲指定
すると音声を流すことができますし、Wikipediaと
YahooとGoogleで一発で検索できますのでかなり便利。
年間3500円でこれはかなりお得です。

他にも

all one has to one’s name(全財産)
have a handle to one’s name (肩書きを持っている)
without a cent to one’s name (無一文で)

など、to one’s nameを使った英文やフレーズが出てきて、
これだけあるとto one’s nameが理解しやすいですよね。

001

ここで終わると「読んで終わり」になってしまって、脳に
定着しにくいので、今度は自分で英語を作ってみます。

まずは上に出てきたばかりの

①スペード氏はびた一文持っていなかった。
②全財産
③肩書きを持っている
④無一文で

を英語に直せるかどうかやってみましょう。

和訳した直後でも即座に言える人は少ないと思います。
何度も反復して、和訳→英作を繰り返します。

最後にto one’s nameを使って自分で英文を作ってみます。

たとえば

①前の都知事って湯河原に別荘を持っていたよね。
②特にいまは守るものがないから自由に生きるよ。
③きのう一円も持たないで買い物にでかけてしまって。

などをto one’s nameを使って表現しようとしてみます。
自分で思いついた英文でいいのです。
have A to one’s nameの形に代入していけばいいのです。

その際に

「前の都知事」って何ていうんだろう。
「別荘」って何だったかな。
「守るもの」ってどう表現すればいいんだろう。

など、新しい疑問が湧いてくるはずです。

こうなるとまた新しい言葉を覚えるチャンス!ですから
それらをまた辞書や英辞郎などを使って調べながら
どんどん自分の手帳に書きつけていけばいいのです。

知識が多ければ多いほど、表現力が豊かになります。

リスニングやリーディングもだんだん得意になってきて、
英語力全体が伸びていきます。

知らないものが出てきたら「いっぱいあって覚えるのが
面倒だな」なんて思うのは、知識人としての姿勢では
ありません。

知らないものに出会ったら、チャンス!と考えること。

それをきっかけにして連鎖的に知識を増やすチャンスなの
です。知識を増やして英語学習を楽しみましょう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
上のEnglish Journalの文章ですが「戦時下の状況を生き抜いた人々は
何も財産を持っていなくても、人生をやり直す機会を同時に得ている」
というような意味になります。

 


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発音→和訳→英作

Posted on: 2017年3月14日(火) 10:41

araha

『ユメタン』にしても何タンにしても、単語集を使っている
人が多いと思うのです。便利ですからね。

ただ、単語だけを無機質に覚えるより、フレーズやセンテン
スを活用しながら覚えたほうが、英作文をしたり英語を話し
たりする際に役に立ちます。

tyatan1

たとえば『ユメタン①』の最初はeffort(努力)となっていて
CDを流すと最初の e の上にアクセントがあることがわかる。

これが第一段階です。発音を間違えて覚えるほど喜劇的なこ
とはないですからね。これを「エフォーT」と覚えても全く
意味がないことです。正しくは「フォッT」なのです。

で、「エフォッT」を何度も声に出しながら発音と意味を覚
えるのですが、大事なのは「この単語をどう使うのか」です。

まずはeffortは「努力」なんだなと頭に入れることは大事です
けれども、それをどう使うのかを意識しながら覚えることが
なにより大事ですし、頭に残りやすいはずです。

たとえば『ユメタン』には2つずつセンテンスがついていて
effortの場合だと

①make efforts to realize my dreams
②not with joy but with effort

という2つのフレーズがあります。

effortの発音を確認したら、意味を覚えていくのですが、その
プロセスでまずはこのフレーズやセンテンスを訳すことから
スタートしてはどうでしょうか。

①私の夢をかなえるために努力する
②楽しみながらではなく苦労をして

というふうに単語ごとの意味を覚えるというより、その文を
使ったフレーズやセンテンスを和訳してみて、訳せるかどうか
チェックし、それが即座に訳せるようになるまで繰り返します。

そのほうが<effortー努力・苦労>を覚えるのに役立つかなと
思っているのです。

そして次は

①私の夢をかなえるために努力する
②楽しみながらではなく苦労をして

が英語に直せるかどうかをチェックするという流れですね。

tyatan2

あまり短いフレーズだと英作文の際に役に立ちにくいので、
できるだけセンテンスに近いものを使うことがコツです。

発音確認センテンスを和訳和訳したものを英作

CDがついているものがお勧めですが、ついていない単語集を
使っているという場合には電子辞書の音声ボタンを活用して
必ず発音をチェックすることです。発音記号では正しい音を
確認することができませんので、必ず音源を使いましょう。

知識を身につけることは学習の第一歩です。暗記が苦手という
人もいると思いますが、勉強時間よりむしろ反復回数こそ命。

何回も声に出して脳に刷り込んでいきましょう。

まずは自分で正しく発音できるようにするところからスタート。
次に和訳。最後に英作ですよ。頑張って下さい!

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
一番上の写真はアラハビーチ、2枚目と3枚目は
ドラゴンズのキャンプ地である北谷球場です。

 


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採点終了と補習

Posted on: 2017年3月13日(月) 6:13

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英語Bの採点も終わりました。英語Bはリーディングとリス
ニングの試験でしたが、出来はまぁまぁでした。

英語A(英文法)があまりよく出来ていなかったのですが、
リーディングの勉強はしっかりやって、読み込んできた
生徒たちが多かったということになります。

ここから見えてくるのは・・・

①まぁある程度ざっくりと読んだり聞いたりはできる。
②授業中に読んだマテリアルの復習はできている。
③英文法の知識は定着していないので英作文は未熟。

ということが言えるかなぁと思っています。

生徒のひとりからfbのメッセンジャーを通じて、文法
の補習をしてもらえれば嬉しいという連絡がありました。

補習って概ね、教員が「やるぞ」と言うと、生徒からは
放課後や休みがなくなるなぁという反応が返ってきて
結局は「やらされる勉強」になるので思いの外伸びない
ケースが多いのですが、今回は生徒からの申し出なので
思う存分やってやろうと思っています。

言うまでもなく英文法の補習を。

春休みから中3の1学期にかけて、土曜日や放課後を
利用して、英文法の補習をやってあげようと思います。

こういう申し出は嬉しいですね。

さて、採点が終わったのでゆっくりさせてもらいます。
と言っても今日までが期末考査なのです。生徒たちは
昨日の夜が大変やったことでしょう。
(今日が数学Bと国語Bなので)

明日からしばらく採点日で学校は休みですが、採点が
終わりましたので、かなりゆっくりと読書と執筆を
楽しもうと思っております。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
英文法、定着させるまでなかなかですよね。
教員が一回や二回解説したぐらいでは定着しません。
自分で英文を作らせながら定着させます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 灘校  

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思うこと

Posted on: 2017年3月12日(日) 9:33

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この写真は2012年に仙台の大槻先生に連れていって頂いた
名取での写真です。あの大地震から6年経ちました。

あれから復興は少しずつ進んではいますが、神戸がおよそ
2年で復興したのに比べると、「遅々として進まず」が
現実を最もよく表している言葉ではないでしょうか。

6年経ちましたが、地震のあとにたくさん作られたNPOは
続かずに、今ではかなり少なくなりました。

今でも頑張っておられる方々はたくさんおられます。

でも補助金が少なくてなかなか続けられないんですよ。

なにしろNon Profitなので。なんだかんだでカネが必要で、
無料でやることには限界があります。

多くの人たちが地震後に家を失い、今もなお仮設住宅で
生活をしておられます。行方不明のままになっておられ
る方は2500人以上いらっしゃいます。

さて、東北から離れている我々に何ができるのでしょう。

僕にはわかりません。

だからとりあえず「忘れてないよ」を体で表現するために
年に何度か足を運ぶようにしています。

すでに復興した場所もありますが、人々の心が「復興」し
たのかどうかは見えませんからね、わかりません。

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「行くボラ」や「知るボラ」という言葉があります。

何もがれきの除去をすることだけがボランティア活動なの
ではなくて、「行く」や「知る」だって大切なのです。

メディアはこの時期になるとあの光景を流し、東北の人を
取り上げます。神戸のも1月になると番組が増える。

でもテレビが伝えないことが思う以上にあります。

それを自分の目で見て知ろうとすることが大事なんじゃな
いかと思うし、何より僕にはそれしかできないのです。

だから年に何回か足を運んで、自分にできる「勉強の方法」
を子どもたちに伝えながら、直接現地の人たちと触れ合う
ようにしています。

そしてそれを灘校の生徒たちに伝えるようにしています。

iwaki

休みがあれば観光地に行ってゆっくりするのも大切です。

でも「そういえば地震の後、東北に行っていない」という
のであれば、一度足を運んでみられてはどうでしょう。

知り合いがおられないのであれば、たとえば旅館の人とか
お店の人とかと話をするのもいいのではないかと思います。

僕はこれからも続けていこうと思っています。今年も福島、
仙台で勉強会を行って、子どもたちや先生方と触れ合います。

また行くときは書きますので、よかったらご一緒ください。

特に英語を指導できる先生方。

あれから6年。忘れないことは大事ですが、忘れてないよを
伝え続けることもかなり大事なんじゃないかと思います。

最後に改めまして、東北の大地震でお亡くなりになった方々
のご冥福をお祈りいたしますとともに、行方不明になって
おられる方々がお一人でも多く発見されますことを、
心よりお祈り申し上げます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
3月25・26・27・28日は福島におります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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東京大学

Posted on: 2017年3月11日(土) 8:47

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現役も浪人も頑張ってくれまして、東大には100名ほどが
合格したそうです。理科三類も20名弱が合格です。

自分の学年(中2)が受験するのは4年後です。

彼らも先輩たちと同じように自分の望む道に進んでくれる
ように、また4月から頑張っていかないとなぁと考えて
いるところです。

というか、まずは春休みの宿題からですが。

すでに『中学英語まるまるリスニング(標準)』を採用。
それと『DUALSCOPE』のワークブックは英文法の点数が
低かった生徒にのみ課します。

彼らに試験を返却する日にまた先輩たちの話をしてやろう
と思っています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
沖縄の興南高校のT君も東大に合格したそうです。
いろいろと話をした生徒なので、僕も嬉しく思います。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 灘校  

kimutatsu

連絡

Posted on: 2017年3月10日(金) 6:00

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浪人をしている教え子から連絡があり、京都府立医科大に
合格しました!とのことでした。

この季節は毎日嬉しい連絡が入ってきますねぇ。

もちろんダメでしたという連絡があり、悲喜こもごもです
けれども、ダメならダメで次を頑張ればいいのです。

人生は常にそうなっているのです。

今日は東京大学をはじめ、多くの大学の合否が開きます。

たくさんの連絡を楽しみにしています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
今の自分の生徒たちは4年後ですね。
なんか考えるだけでドキドキします。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

英文法の採点が終わって

Posted on: 2017年3月9日(木) 23:38

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英語A(英文法)の採点がおおかた終わりました。まだまだ
勉強が甘いですねぇ。あきませんなぁ、こんなんじゃ。

いくら英検2級とろうが準1級とろうが、これじゃあかん。

英文法ってそんなには要らないという声があります。

確かに英語なんてだいたいできればいいというのであれば、
それも正しい意見ではないかと思います。

I wishもI hopeもI wantもだいたい意味が同じなんだからさぁ、
そんな堅いこと言わなくてもいいじゃない?というような
浅い英語力でいいのであれば全く問題ないと思っています。

リーディングをしていても「だいたい意味がわかれば著者の
言っていることが理解できるんだし、だいたい読んでいる
うちにわかるようになってくるよ」というのであれば、それ
もいいのではないかと思っています。

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でも僕は自分の生徒たちにそういうEnglish Learnersになっ
てもらいたくないのですよ。そういう浅い読み方しかでき
ないような英語学習者であってはならないと思います。

それに著者サイドだって「I hopeもI wishもだいたい同じ」
というような読み方をされたくないと思うんです。

書いている側は1語1語に意味を持たせて本を書きます。

僕の本だって同じです。日本語一字一句に意味があります。

もっと言えば、句読点の位置にも。

読み手の側だって、楽しんで読むのも時にはありでしょう
けれども、しかし初期段階では1語1語にこだわりながら
しっかりと読む精読だって大事です。

何ごともバランスですよね。

今の彼らではまだ精読はできません。この英文法力では。

というわけで、中3になったら引き続いて英文法をしっか
りと定着させるための取り組みをやろうと思っています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
採点は全ての業務の中で一番嫌いです。
特にこういう出来の悪い試験の場合はストレスがたまる。

 


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福島の英語漬け合宿について

Posted on: 2017年3月8日(水) 17:55

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今年の福島常円寺さんで行う英語スーパー夢合宿ですが、
阿部住職と相談をし、8月7~9日の3日間となりました。

また多くの福島の高校生たちに参加してもらえればいい
なぁと思っております。

といっても定員は40名なのですが。

それと手弁当で申し訳ないのですが、また多くの先生方
にお手伝い頂ければいいなぁと思っています。

生徒たちはレンタル布団や食事のお金が必要です。

と言ってもかなり安いのですが。

したがって先生方にお支払いするお金がありません。

手弁当というのは、つまりボランティアということです。

いろんな形のボランティア活動があると思うのですけれ
ども、このボランティア活動は英語の教員にしかできな
いものですから、よかったらお願いいたします。

8月7~9日のふくしま英語スーパー夢合宿、また詳細や
申し込み先などが確定したら、ブログに書きますね。

福島の生徒たち、会うのを待ってるよ!

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
他県からも参加したいという声を頂くのですけれども
今のところは福島県限定としています。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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今回は英文法とR・Lのみ

Posted on: 2017年3月7日(火) 18:22

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期末考査中です。今回は英語Aが英文法、そして英語Bが
リスニング&リーディングの試験となっています。

今回、英語Aから『ユメタン』を外しました。

理由は『ユメタン』で点数を稼ぐ生徒が多いので、純粋に
英文法だけでどれぐらい取ってくれるのかを見たかったの
です。今回は慣用表現も出さず、理解をしていれば取れる
という試験にしました。

明日が試験なので詳細は書けませんが、生徒にもそのよう
に伝えてあります。Understanding is the first.です。

慣用表現はしっかりと理解ができてからやります。そのほ
うが定着が早いと思われるので。

理解もできていないのに、熟語的に覚えても意味がないし、
おそらく忘れるのが早くなるかなと思いまして。

明日の英語Aの試験が楽しみです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
『ユメタン』で点数を稼ぐので外したと言えるほどに
生徒たちは『ユメタン』をやりこんでおります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 灘校  

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秋田駅前の宮脇書店さん

Posted on: 2017年3月7日(火) 7:15

akita

秋田駅前の宮脇書店さん。ずっと前からキムタツコーナーを
作ってくださっているのです。

物書きにとってはこんなに嬉しいことはありません。

書店さんに自分のコーナーがあるなんて。

撮影してくれたのは山形の松ちゃん。松ちゃん、ありがとう!

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
期末考査が始まって、生徒たちは大忙しです。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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