KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

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磐梯山青少年の家にて

Posted on: 2019年3月27日(水) 21:10

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20度の石垣島から残雪の福島県猪苗代に来ております。
忙しいですねと言われますが、忙しいわけではなくて
もともといつも3月末は福島なのです。

福島県教委主催のふくしまリーダー育成プロジェクト。

県内の高校から約140名の生徒たちが集まっています。

いつものとおり、藤井先生(国)と数理哲人(数)も
来ています。生徒たちに授業をするためです。

沖縄と福島でこういう教育支援をするようになって、
もう数年が経ちます。福島県からはようやく安定して
東京大学に二桁の合格者を出せるようになりました。

お前なんかもう要らないと言われるまで、続けようと
思っています。灘校生も東北企画を続けていますしね。

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福島といえば、灘校教員だった前川君にも久しぶりに会って
さまざまな教育談義をしました。

明日が最終日です。最後まで生徒たちに「木村の授業を受け
られて本当によかったし役に立った」と言ってもらえるよう
気合い十分で臨みます。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
震災後から灘校生が東北での合宿を続けているのを
嬉しく、また誇りに思っております。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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朝井リョウ 『何者』

Posted on: 2019年3月26日(火) 19:33

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日本語の力を外国語の力が超えることはありません。

生徒たちにはしっかり日本語(教科としての国語ではない)
を勉強しなさいと言っています。

いくら英語を勉強しても日本語の力が弱いと伸びません。

そんなわけで66回生のときから、生徒たちには毎月1冊か
2冊、自分が読んだ本の中からいいものを選びまして
コラム付きで紹介しています。

今月は2冊紹介しました。そのうちの1冊がこれです。

朝井リョウの『何者』です。

生徒たちに渡したコラムがこれです。

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僕は本を書きます。子どもの頃から文章を読むのも書くのも大好きで、いつか自分でも書ければいいなと思って生きてきました。ある時期に遠藤周作という作家に出会い(その時に出会った作品は『黒ん坊』というタイトルの小説でした)後頭部をバットで殴られた思いを味わいました。うわ、読むのと書くのは全然違うんやな。プロってすげぇ。

遠藤作品を貪り読んでいるうちに、そのプロットだけでなく、文体にも惹かれていくことになります。小説やエッセイのプロットを際立たせるのは文体です。レトリックをふんだんに使いながらも、それまで数多くの本を読みながら、あるいは書き写しながら、遠藤先生が体に刷り込まれた日本語の使い方を味わう読書を楽しむようになりました。

それから数年後、浅田次郎という作家の『鉄道員』という作品に、今度は遠藤作品に殴られた小学生の僕ではなく、すでにいい年齢になって自分の文章力にある程度の自信を持っていた僕は自分の低さをこれでもかと見せつけられることになります。以後は浅田作品に没頭することになります。プロットは言うまでもなく、日本語の表現力が他の作家とは二段階ぐらい違うように思われたのです。少なくとも、僕にとってはそう感じられました。

僕にとって遠藤周作先生と浅田次郎先生は先生であり、師匠なのです。

若い人たちの文章を読み、道尾秀介、伊坂幸太郎、三浦しをんといった人たちの巧さに苦しめられてきました。自分よりすごい人に対する気持ちは常に、憧れというよりもむしろ羨望で、だから苦しいのです。嗚呼、この人は巧い。この人も巧い。自分とは全然違う。プロはすごい・・・でも、でも巧いけど、遠藤先生や浅田先生のときに感じた、苦しいんだけど、同時に喉の奥をころころとくすぐられるような感覚が湧くことはなく、だから道尾作品にも伊坂作品にも三浦作品にも、どっぷりハマることはありませんでした。

朝井リョウをある人から勧められました。僕はツイッターをしないので、どうにも読みにくそうだなというのが第一印象でした。最初の三分の一ほどを読み終えたときに抱いた印象は「また凄い作家が出てきたものだな」という程度でした。それが少しずつ変化し始め、エンディングを迎える頃には、この平成元年生まれの作家のことはもう少し追いかけなければならないというものに変わっていました。僕の書斎には本棚が7本ありますが、小説専用の本棚がまた賑やかになりそうです。
**********

よかったら読んでみてください。

レトリックもコンテンツも、そんじょそこらの物書きとは
まったく違います。他の朝井作品も読んでみたくなります。

この小説はすごい。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
今日から福島県に来ています。寒い。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

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八重山高校さんにて

Posted on: 2019年3月25日(月) 23:04

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今日の八重山毎日新聞です。八重山高校さんで生徒や市民
の方々にお話をさせていただいたのが記事になっています。

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日曜日ということもあり、生徒も市民も申込制ということで
もしかしたらあまり人が集まらないかもと思っていたのです。

でもふたを開けると、生徒が80名、市民の皆さんが80名。

160名の人たちが集まってくださいました。

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沖縄への思いがとても強く、少し延長してしまいましたが、
みんな最後まで頷きながら、笑いながら、でも真剣な表情
で聞いてくださいました。

お世話になった西川先生、ありがとうございました。

またPTAの皆さんにも感謝申し上げます。

勉強ってすごく面白いと思うんです。

でも、目的も目標もなく、単に先生にやらされる勉強では
きっとどんな勉強であってもつまらないと思います。

たとえばゴルフの勉強をするとしたら、単に上手くなりた
いという程度の意識ではあまり続かないと思うんですよ。

モチベーションが上がらないし。

勉強って何なのか、そしてどうすれば力が付くのか、更に
続けるためにはどういう要素が要るのかといったことを
頭に置いた上で勉強することが大事なのではないかと僕は
思っていて、それを皆さんに話させて頂きました。

とてもいい学校でした。

またお伺いすることになるでしょう。楽しみにしています。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
ちなみに5月には修学旅行で石垣島に行きます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 学校訪問  

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石垣島

Posted on: 2019年3月24日(日) 23:21

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期待はしていたけど、ここまでとはな。

石垣島の八重山高校。自由参加なのでどうかなと思っていたら
一般市民を合わせて160名が参加してくれはった。

石垣島、また来るわ。これはいいわ。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
感動したら声が出ない。ほんま嬉しかった。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 沖縄  

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3/31は福岡でセミナーです

Posted on: 2019年3月23日(土) 9:56

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3月31日(日)に福岡にあります福岡工大附属城東高校さん
をお借りして、セミナーを開催します。

教育関係者であれば誰でも入れますので、よかったらお申し
込みください。コンテンツは次のとおりです。

**********
場所 福岡工大附属城東高校
日時 3月31日(日)13時半開始
内容
13:30~ 語彙・文法指導の要点
14:40~ リーディングの効果的指導法
15:50~ 英作文の指導法:和文英訳と自由英作文
**********

第1部は久留米大附設中・高等学校の大藪良一先生。
第2部はラ・サール中・高等学校の丸山晃先生。
第3部は灘中学校・高等学校の木村達哉が講師を務めます。

チームキムタツ九州支部の勉強会ですが、教育関係者ならば
誰でも入れますので、指導法・勉強法について話が聞きたい
という熱心な方はどうぞお越しください。

ohyabu_ryouichi@kurume-u.ac.jp

に、お名前、勤務先、懇親会参加の有無を書いてお申し込み
下さい。どうぞよろしくお願いします。

なお、チームキムタツが開催する勉強会は常に無料ですので
お金はないけど勉強はしたいという人を歓迎します。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
出版社など、企業の方々もよかったらご参加下さい。
ブースなどの出展もすべて無料です。
ただし、ボランティアで運営しておりますので、
もろもろ一緒に手伝ってくださる方がありがたいです。

 


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イチロー選手引退の報道に思う

Posted on: 2019年3月23日(土) 5:53

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イチロー選手が引退したというニュースを見ました。彼の
印象で一番強いのは若手だった頃に振り子打法を駆使し、
年間200本のヒットを打ったことですね。それが一番強い。

それと神戸が1995年の地震で壊滅状態だった時に、神戸の
球団が優勝したというのは非常に印象に残っています。

1995年のシーズン開幕時、イチロー選手は2番打者でした。
意外でしょ。3番打者のイメージが強い。

ちなみに1番打者は田口選手。開幕投手は佐藤義則選手。

監督は仰木さんでした。

シーズンオフになると神戸に帰ってくるイチロー選手。
実は僕、あるバーでイチロー選手に会っているんですよ。
だから何?ってことなんですけどね。

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天才打者と言われ続けた彼の苦悩はとてつもないもので
あったと推察します。だって、この世の中には天才など
いないですものね。努力、努力、努力です。

野球を愛しているから努力はそれほど苦しいものではな
かったとは思うけど、「天才」じゃない人が「天才」と
呼ばれ続ける、その期待に応えねばという苦しさは
きっと僕たちが思っている以上のものだったのでは
ないかと思います。天才なんていない。

これからは鈴木さんとして、また新しい人生のステージ
で、僕たちに刺激を与えてくださればいいなと思います。

 

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
しかしそれを思うと50歳までプロ野球選手であり続けた
山本昌投手はやっぱり凄いなと思います。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

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冬も広島!

Posted on: 2019年3月22日(金) 5:45

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1年のうちにはいくつか定例化した行事というのがあって
個人的に楽しみにしているものが誰でもありますよね。

文化祭や体育祭などもそのうちの1つです。

僕の場合は日本のいろんなところに足を運んでいるうちに
これぐらいの時期にこの場所に行くというのがお決まりに
なり、その地域の方々と顔を合わせるのを楽しみにして
いるというものがあります。

広島には終戦記念日あたりに1回、秋に1回、そして冬に
1回行って、顔なじみの先生方にお会いします。

終戦記念日にはいつも広島に行っていたのですが、それな
らセミナーをやってほしいと広島の先生方に依頼された
のがきっかけで、それが「夏は広島!セミナー」となり、
1年1回では少ないということで「冬も広島!セミナー」
という名前でずっと行っています。

夏はいつも広島女学院さんで、冬は修道さんで、それぞれ
行われているのです。主催はあくまでも広島の先生方です。

業者ではなく。

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先日は修道中学校・高等学校さんを訪問し、中1生徒たちに
勉強について、人生について、話をさせていただきました。

修道といえば300年ほどの歴史を持つ学校です。

生徒たちには、単に『ユメタン』の使い方を説明するのでは
面白くないので、なぜ勉強をするのか、勉強とは何なのか、
そして英語をどう勉強するのか等等について話しました。

まだ中1ですが、そういうことって勉強する上でかなり重要
でして、意識しておかないとやる気がダウンするものです。

努力には理由が必要ですからね。

5年も6年も先の試験のためだけにはなかなか努力できない。

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生徒たちに話をした後は、教員による勉強会です。

教員だけではなく企業の方々も参加します。そういった方々
による教材のプレゼンの時間も設けられました。

すべて広島の先生方による企画です。

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僕はリスニングの勉強法・指導法について話してほしいと
依頼を受けていましたので、基礎トレの方法や簡単な通訳
トレの方法、長いスクリプトを使ったトレーニング方法等、
話をさせていただきました。

最後に先生方に申し上げたのですが、我々教員こそが英語
のリスニング力を向上させ、自分もこうやってトレーニン
グをしたことで力がついたという話を生徒たちにしてやる
ことが大事だと思っています。

英語の教員といっても以前の僕と同様、リスニングが得意
ではないという人もおられるはずですからね。

自己研鑽が大事だと思っております。

広島の先生方にお会いするのはいつも楽しみです。

これからも続けていきたいと思っています。

修道の生徒たち、広島の皆さん、いつもありがとう。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
広島の先生方は本当に熱心で、いつも驚かされます。
学校同士のつながりや連携が信じられないほど強くて。

 


kimutatsu

我喜屋先生と

Posted on: 2019年3月21日(木) 22:55

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興南高校の理事長・校長の我喜屋優先生です。彼とはこうして
ちょくちょく会っていろんな話をさせていただいています。

彼は野球部監督なので、甲子園ファンの人には有名ですよね。

今日も学校経営について話をさせていただきました。

大切なのは少しのスキルと、そして溢れんばかりの情熱。

僕はそう思っています。

どちらが欠けても駄目ですが、何よりも情熱や負けん気など
が子どもたちに伝わらない教育者では、いくら正しい理論を
語れても意味がないと思っています。

という話でガッキーと盛り上がりました。

こういう話を沖縄を代表する私学の理事長とさせて頂けるの
は本当に有意義で、ありがたいことです。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
しばらくゆっくりさせていただきます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 沖縄  

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『ユメタンライティング①』発売です!

Posted on: 2019年3月20日(水) 10:13

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終業式が終わりまして、灘校は春休みに入りました。

明日から僕はまた沖縄に戻ります。先週も戻ってはいましたが
たった3日間の滞在だったので。明日からはしばらく居ります。

さて、宣伝で申し訳ないのですが・・・

昨日、『ユメタンライティング①』が発刊となりました。

めちゃくちゃ時間をかけて創りました。時間かけすぎ。2年間
かかりました。何より日本語の作成が大変でした。

『ユメタン⓪』と『ユメタン①』に出てきた単語だけで英語が
書けるように日本文を作らねばならないものですから。

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学校専売品なので書店さんでは手に入れることができないの
ですけれども、非常に良い本になったと思っています。

アルクの編集者のレベルの高さのおかげです。

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確かに優れた才能を持っている人は素晴らしい。しかし
自分の望みを成し遂げるために、称賛に値する努力を
全力で行う人は、たくさんの人たちに大きい影響を及ぼす。
人々は後者のような生き方に憧れるのである。
To be ( s ), those who ( p ) superior ( t ) are ( w ).  But those who
make ( d ) ( e ) that ( d ) ( p ) in order to ( a ) what they want
have a great ( i ) on a lot of people.  We ( l ) for the way of living
of the ( l ) types of people.

科学者の最優先事項はこの世の中の構成要素の特性を調べ、
それを様々な実用性につなげることである。そのために
全ての科学者は好奇心が強く、非常に神経質で、真理に関して
誠実かつ厳密で、そして自分たちの失敗にがっかりする経験を
何度も重ねるのである。
Scientists’ top ( p ) is to ( e ) the ( p ) of  ( c ) in this world and
lead them to a ( v ) of ( u ).  In order to do this, all of them are
( c ), very ( n ), ( s ) and ( s ) about truth, and ( d ) at their
mistakes many times.
**********

『ユメタン⓪』と『ユメタン①』で覚えた単語を使いながら
日本語を英語に直していきます。

書く前に英文を見ながら口に出して読んでいきましょう。

スペリングは最後の最後でいいのです。まずは発音と意味が
大切ですので、どんどん読んでいきましょう。

一括採用されると音声CDも付いているそうです。自分が英作
した英文をリスニングしながら音読トレをすることによって
ますます語彙が頭に刷り込まれていくことでしょう。

『ユメタンライティング①』、先生方がご採用下さった生徒
の皆さんは単に提出のためだけにやるのではなく、覚えた語
が実際に使えるかどうかをチェックし、使えないということ
になれば復習をしましょう。そのための本なのですから。

著作は66冊目です。

ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました!
すでに春休みの宿題として10校が採用をしてくださいました。
発刊前に採用を決めてくださった先生方に感謝しております。

 


kimutatsu

教え子からの連絡

Posted on: 2019年3月19日(火) 21:28

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この前の勉強会に教え子が来てくれたんです。教え子と
言ってももうけっこういい年です(失礼)。

書店さんでは買えない本でいい本がある。それが欲しい。

んーーー

そうか、でもほら、版元(出版社)さんの思惑があってさ。
著者が勝手には決められないのよ。

彼女いわく、『5ステージ』(数研)がほしい。

最近は著者がびっくりするぐらい『5 Stage 英文法完成』が
公立も含めて多くの中学校や高校で使ってくださっていて
もしかしたら『ユメタン』以上なんじゃない?な勢いです。

で、それはそれとして、使ってくださっている生徒たちには
単に提出のためにやるのではなく、この本のコンセプトに
したがって、英作文やスピーキングで文法ミスをしないよう
しっかりと脳に刷り込んでいってくれることを願っています。

教え子には個人的にプレゼントします。

 

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
連絡をくれた教え子は奈良県(僕の故郷)在住でした。

 


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