KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

カテゴリー別アーカイブ: 英語勉強法と参考書

kimutatsu

東洋経済onlineの第2回です

Posted on: 2013年6月27日(木) 23:32

kimutatsu0026

先週から東洋経済onlineで僕の特集をやってくれています。本来は安河
内先生のコーナーなのですが「日本の英語教育を変えるキーパーソン」と
いうサブタイのもと、僕を取り上げてくださっています。

しかも3週連続で。

今週が2回目、来週が3回目となります。

いま見たら、全部の記事の中でランキング1位になっていました。

いや、なんか嬉しいです。素直に。

というわけで、リンクを貼っておきますので、どうぞお読みくださいませ。

今週のは「単語の覚え方」と「リスニングの基礎トレ」についてです。
    ↓   ↓   ↓
   こちらからお読みください。

最近は人とのつながり、縁、出会いという言葉がキーワードになってる
気がします。ありがたいなぁとつくづく思います。

3週間ほど前、ある先生から対談の依頼を受けました。

本を出されるんだそうです。

その中で僕との対談を、なんとまるまる1章分、載せたいという申し出
でした。何章あるのか知らないけど、1章まるまるって凄いことです。

しかしなんで対談相手が僕なんやろうと考えて・・・

少し悩んだりもしました。

いろいろ考えてちょっと断ったりもしたのですが、どうしてもと言うことだっ
たので、ちゃんと教育を語る本ということであれば・・・と引き受けました。

またその先生の了承が出れば、明後日にでも紹介したいと思っています。

いずれにしても、こうして普通の学校の先生をやっている僕が対談相手と
して指名して貰えるというのは嬉しいことです。

真面目に教育について語ってこようと思っております。

しかし・・・ほんまになんで僕なんやろ。不思議。
  
それはそれとして、東洋経済onlineの記事を読んでくださいました方々に
お礼申し上げます。ありがとうございました。感謝しております。

  

今日も僕のブログを覗いてくださってありがとうございました。
単語を覚える際には必ずCDを聞きながら発声することです。
そうすると忘れにくくなります。聞きながら話すがポイントです。

   


kimutatsu

採用決定の巻

Posted on: 2013年6月24日(月) 22:52

3setwork

佐藤君が出したこの『3セットワークアウト!』を採用しました。夏休みの
課題として適切だと思って、長文の問題集を2冊夏休み前に渡すのです
けれども、そのうちの1冊に決めて、今日申し込みました。220冊。

3セットと書いてあるからには、牛みたいに長文を租借するのです。

アルクの問題集に2周するやつがありますが、これは3周なのです。

1周目は自分で頑張って問題を解きます。
2周目はそれぞれの長文に出てきた単語や熟語を覚えます。
3周目は復習できているかどうかを別の設問を解きながらチェックします。

3周目と1周目は同じ文章ですが設問が全く異なるのです。

要するに3周目は定期考査などと同じ、言うなれば確認テストになってる。

これは僕が日頃生徒たちに言っている「読解の復習法」と完全にマッチし
ます。復習している時間に英語が伸びるというコンセプトが素晴らしい。

よく予習が重要だ!といろんな本に書かれてあります。

でも違います。

確かに予習も大事なときもあります。

でも予習は「勉強のための準備」なのです。勉強そのものではない。

勉強のための準備をしているだけなのに、それを勉強だと勘違いする高校
生がたくさんいて、だから高3にもなって単語力がなかったりします。

せっかくたくさんの長文を読んでも復習の仕方を知らないから伸びないとい
う生徒もたくさんいます。解いていても復習しないと伸びないのに。

いつ届くのかわからないのですが、届いたら手取り足取り生徒たちに使い
方を説明してやろうと思っています。

配布して「やっとけよ」だけでは伸びません。

「確認テストするぞ」だけでもダメです。

① どう使うのか。
② それは何故か。
③ どういう力がつくのか。
④ どうして採用したのか。

そういったことを説明した上で生徒たちに配布します。

1冊の本を徹底することは大事ですが、教員は採用したことのアカウンタビリ
ティーがあるので、生徒たちに上に書いた4つを説明することにしています。

届くのが楽しみです。佐藤君、良い本を書いてくれてありがとう。

  
  
今日もブログにおいで頂きましてありがとうございました。
この本は学校一括採用の本なので書店さんにはありません。
僕もこの手の本を書こうと思ってたんやけど、佐藤君にしてやられました。
わはは、だから本を書く(企画する)ってのは面白いですねぇ。
  
  


kimutatsu

木曜日の授業にて

Posted on: 2013年6月21日(金) 19:26

kimutatsu0016

昨日は福岡西陵高校の梶原先生と清風南海高校の先生方とが僕の
授業を見学にいらっしゃいました。

たまたまその授業をビデオに撮影したので、セミナーでお見せします。

ネット配信とかは絶対にしません。

基本的にALL ENGLISHで行いました。

「基本的に」というのはつまり「英語で喋らなくてもいいな」と思えるとこ
ろは日本語で話しましたけど、90%以上は英語で授業をしました。

中3のときもALL ENGLISHの授業をやったことがある。

でも生徒たちの大半がついて来れなかったので1回でやめた。

生徒たちにはIf you want to speak English, speak English.
And to speak English, you must learn by heart as many
pieces of English as possible.と言って授業を始めました。

その後に話した内容はあまり覚えてないけど、英語で彼らにメッセージ
を10分ほど話したはずです。

今回使ったのはSteve Jobsの「Think different」です。

You Tubeで検索してください。One of the most famous CMs
all across the world, presented by Apple.なのです。

リスニングの形で行った授業ですが、最終的には全員で暗唱しました。

****************************

Here’s to the crazy ones. The misfits. The rebels.
The troublemakers.
The round pegs in the square holes.
The ones who see things differently.
They’re not fond of rules.
And they have no respect for the status quo.
You can quote them, disagree with them,
glorify or vilify them.
About the only thing you can’t do is ignore them.
Because they change things.
They push the human race forward.
While some may see them as the crazy ones,
we see genius.
Because the people who are crazy enough
to think they can change the world,
are the ones who do.

****************************

単語を覚え、意味を取って、音読して、全部暗唱しました。

『灘校生が実践しているTOEICTESTで900点以上を当たり前のように
取るためのパワフルメソッド』に書きましたが、こういったことの積み重ね
が英語力のパワー源となります。

音読→暗唱の流れを続けることです。一時的な努力は意味がない。

こんなもん覚えて何になるんだ?という人はきっと英語が話せない人で
はないでしょうか。僕の周囲の英語が話せる人たちは、こういったものを
たくさん暗唱しながら力を付けておられます。生徒も含めて。

ただし機械的に覚えても面白くありませんので、生徒たちのモチベーシ
ョンを上げながら行いました。

生徒のプレゼン風景も含めて、夏のセミナーでは授業風景をお見せでき
ると思います。楽しみにしていてください。

録画がうまくできてれば、の話ではありますが。

授業の最後に僕は生徒たちにこう言いました。

I strongly want you to be crazy.

生徒の何人かが頷いていました。本当に心からそう願っています。

  

今日も僕のブログを覗いてくださってありがとうございました。
ちなみにセミナーにいらっしゃる先生方、一緒に暗唱したいでしょ?(笑)

 


kimutatsu

3セット ワークアウト!

Posted on: 2013年6月19日(水) 21:35

TK049

2年前に駒場東邦高校の佐藤君と一緒に『ユメブン』のゼロを作りまし
て、定着するための英文法の本として徐々に各地の学校さんで使って
いただけるようになってきました。

僕も高3で英作文の基礎を形成するために使用中です。

『ユメブン』を作ったときに「一緒に本を出すということであれば、厳しい
ことも言わねばならないと思うけど、単なる知り合いに厳しいことなんて
言えないので、変な言い方だけど弟子になってください」と言いました。

その日から佐藤君(と石崎君)は僕の弟子になりました。

あまり人格を破壊するほど厳しいことは言わなかったけど、彼らは頑張
ってくれて、おかげでいい本ができたと自負しています。

最初は共著という形で一緒に出すけど、次からは自分ひとりで出してく
ださいと二人には言ってたのです。

が、このたび佐藤君がアルクから長文読解の問題集を出しました!

 
3setwork

『3セットワークアウト!』という本です。珍しいことに書名に「!」が付い
ていて、とてもお洒落ですね。

長文読解の問題集なのですが、徹底的に復習しようという本になってい
るのです。入試問題を解くだけで終わらせないという本です。

① 長文問題を解いて構造を掴みます。
② 語句や文法などの細部をチェックします。
③ 復習をしてファイナルテストで完全に理解します。

解答解説まではまだ見れてないけど、パッと見た感じではとても良い本
に仕上がってるんじゃないかと思います。

何より誠実な彼のことですので、きっと細部にまでこだわって作ったこと
と推察しています。

『ユメブン』を作るときに「使ってくれる生徒たちの笑顔を常にイメージする
ことが何よりも大事」と言い続けました。

きっと彼はこの本を書く時も、その僕の「教え」を守ってくれたことでしょう。

佐藤君、おめでとう。これからもお互い頑張り続けましょう。生徒たちのた
めに。そして日本の英語教育のために。

 
今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
佐藤君が1冊送ってくれたのですが、手書きの、感謝の言葉に
溢れた手紙が入っていました。こちらこそありがとう。おめでとう。

 

 

 


kimutatsu

パワフルメソッドの電子書籍化

Posted on: 2013年6月11日(火) 21:33

sanseido02

おかげさまで『キムタツ式灘校生が実践しているTOEICTEST900点
を当たり前のように取るためのパワフルメソッド』がご好評頂いています。

ご報告なのですが、電子書籍になったそうです。

といっても僕には何のことかわからんのですが、そういう連絡が角川の
原編集長からありました。

なにせ!

電子書籍になった!

そうです。

しかしね、とても残念なニュースもありました。6月10日読売新聞です。

グローバル人材「自分には無理」・・・高校・大学生の半数超

・・・なんだそうです。興味ある人はこちらからお読みくださいませ。

そりゃ内向き志向もあるんでしょうが、その大半が「英語が使えん」という
ことが原因なんじゃないでしょうかね。

TOEICの点数が高ければいいという風潮、アホの極みですよねぇ。

いくら点数が高くても英語が自由に使いこなせんのでは意味がないわ。

過去問やって点数だけ上げても意味ないし!

『パワフルメソッド』の読者がそういうメンタリティーに陥らないことを願って
やみません。音読と暗唱を中心に据えた英語の学習を心がけましょう。

 

今日もブログにおいでいただき、ありがとうございました。
今日はびっくりするような先生から対談の申し入れがあり、
ほんまに朝からびっくりしておりました。

 


kimutatsu

タフじゃないと力なんか付くか!

Posted on: 2013年5月24日(金) 23:35

sanseido02

おかげさまで角川書店の『キムタツ式灘校生が実践している(中略)
パワフルメソッド』が第三刷になりました。

構造分析を否定するなんて!

とか

発音記号を否定するとはケシカラン!

とか

そういった「ほんまに読んだか、お前?」的な意見もありますが、概ね
たくさんの方々にご好評いただいております。

確かにTOEICで点数を上げることは大事だとは思うんですけどね。

でも高い点数を取っている割りには喋れんという人もたくさんいます。

英検1級を取った人でもあまり英語が話せないという人もたくさん。

それでは意味がないんじゃないのか?と僕は思っているのです。

英語を勉強する目的をはき違えてはいかんのではないでしょうかね。
大学に合格するために英語をやるのも良し。TOEICで高得点を取る
ために勉強するのも良し。

でもそれって単なる一里塚でしかないでしょ。

喋れないと意味ないよ。英語に限らず。

アメリカからやってきた留学生が「漢字検定で2級取りました!!」と
大騒ぎしてたとして、でもその人が全く喋れなかったら意味ないわ。

『パワフルメソッド』を読んで「こんなタフなことできるか!」と思った人
はしなくてよろし。別の方法で頑張ればいいと思う。

「試しにやってみよう」と思った人はとってもエライ。

今じゃ日本のいたるところで『パワフルメソッド』に書いた方法で高校
生たちが勉強してるのです。

音読に音読を重ね、暗唱まで頑張って、その暗唱した文章や文を自
分のニーズに合うように加工できれば英語が話せるのです。

単語の覚え方を間違えてるからリスニングができなくてスピーキング
もできないのかもしれません。

文法の勉強の方法を間違えてるからできないのかもしれません。

1つずつチェックしながら読んでもらえたらいいなと願っています。

 

今日も僕のブログにおいでくださいましてありがとうございました。
最近は東野圭吾さんの本を読みながら、瞬間英作文的に翻訳を
しているのですが、名詞が問題やな、名詞がな。
でもこれ異常に英語力が伸びます。

 


kimutatsu

単語とリスニングと例文

Posted on: 2013年5月19日(日) 8:36

yumetan08

先週ご一緒した加藤先生からメールを頂きまして、本人の了解を得て
その一部をこちらに貼り付けておきます。

英語がいつまで経っても苦手な生徒はしっかり読んでほしい。

**************************

今日、この3月に卒業した教え子が2人、学校に訪ねてきました。
ひとりは早稲田の国際教養学部、
もう一人は別の大学の経済学部に進みました。
 
彼らは3年間、ユメタンと夢リスで、そして3年生の時にはひたすら
例文暗唱と暗写でとことん鍛えられた代なのですが、
開口一番、
「先生、ほんっとうに英語は『単語』と『リスニング』と『例文』って
後輩たちに言ってください!どんなに読んで訳せても、それだけじゃ
ダメです。たくさん単語を覚えて、たくさん聞いて、例文も覚えること
で話すこともできます」ですって。
 
もうひとりの経済学部に進んだ生徒も、
「外国人の先生の授業が、何言ってるかわからなくてついていくの
が大変。ほんと、マジで耳、大事です」
と何度も繰り返し言っていました。
 
実際に大学での授業の様子を聞くと、
私たちが思っている以上に大学では読んで訳すだけのような授業は
どんどん減っていっているようですね。
プレゼン、ディスカッション、スピーチと、
きちんと勉強したことを口に出せて、聞くこともできる、という力が
ほんとうに求められているのだとわかります。
 
もちろん、ある程度の量の英文をきちんと読んで内容を理解するとい
う力もなくては困りますが、それだけでとどまっていてはいけないと
いうことですよね。
授業を展開するうえで、こういう現状をちゃんと認識しておかないと、
どんどん時代遅れになってしまいますね。
 
卒業生の声で、自分がやってきたことにまた少し自信が持てました。
そして木村先生が常におっしゃっていることがさらに証明できました。
ありがとうございます!
 
今年の生徒にもそのことを理解させたいと思っていま奮闘しています。
 
***************************
 
覚えることをしっかりと覚え、リスニングやリーディングを重ねながら英
語のデータベースをどんどん頭の中に詰め込んでいくことです。
 
『パワフルメソッド』に詳細は書きましたが、結局そういうことをしなけれ
ば英語力を身に付けることは無理だと僕は思っています。
 
『パワフルメソッド』に書いたようなことは灘だからできるんだと言う人は
灘以外の多くの学校で、実は同じことをやって成果をあげている先生が
たくさんいらっしゃるということを知らないだけです。
 
日本語さえできれば生きていける国だからこその英語勉強法なのです。
 
加藤先生、メールをありがとうございました。お互い頑張りましょう!
 
 
今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
たくさんご紹介したいメールがあるので、順次こういう形で
こちらに紹介しますね。
多くの学校の取り組みがわかっていいんじゃないかと思います。
 
 

kimutatsu

オレンジのしましまと緑のしましま

Posted on: 2013年5月14日(火) 21:49

kisohen

jissen2

もう出してからけっこう経ちました。初めて出したのが上の基礎編です。
2005年5月20日に初版が出ました。もうすぐ出してから8年ですね。

初版は2000部でした。

他にセンターリスニングの問題集がなかったので、1ヶ月後には増刷
がかかって嬉しかったのを今でも覚えています。

それから半年後に出したのが実践編でした。(下のほうの写真)

上の基礎編の帯でポーズを取っている写真が使われていますでしょ?

これを最初に見たときはナントナク切なくてねぇ。色物系で見られるなぁ
と確信しました。

当時、日経新聞で紹介されたんですよ。アルクが学参に参入した!と。
灘校の木村達哉氏を起用!と書かれていて、上の本の写真がバーン!
と日経新聞に掲載されました。

嬉しいよりもちょっと恥ずかしかったです。

実は上のサングラスの写真、三宮駅で撮ったんです。

それも当時の編集長だった嵯峨さんの自前のデジカメで。

売れると思ってなかったんでしょうね。スタジオを借りて、プロのカメラマ
ンを雇ってカネかけて・・・というものではありませんでした。

三宮駅を行き交う人々。17時頃ですよ。ラッシュの中、サングラスをか
けて、上のポーズを取る木村。

「テキトーなポーズを取ってください」と言いつつ小さいデジカメを構える
嵯峨さん。フラッシュすらなし。

この人たち、何しとんやろといぶかしげに見ている人々。

「お母さん、あの人たち何してるん?」と尋ねる子ども。「見ちゃダメ!」
と叱るお母さん。そう、俺たちはとても危険な2人やったな。

今では懐かしい思い出です。とても心に残ってる一冊なのです。何より
書店に並ぶ自分の本を見たときは周囲の目を憚らずに泣きました。

嬉しくて。ワンワン泣きました。本当に嬉しかったな。

 
kiso
  

jissen

この度、11回目の増刷が決まりました。本当にありがとうございます。

そしてそれを機にというわけでもないのでしょうが、ご覧のとおり、帯の
写真が取れて、どうも学参らしくなりました。

なんとなくすっきりしました。

すっきりしましたが、あっさりになりました。

お手元に前の基礎編と実践編がある人は大事にして下さい。

何年かしたらプレミア付いて高く売れる・・・とは思いませんが(笑)

写真も古いし、写ってる自分のポーズも格好悪いし、帯を変えてほしい
と思ってたのですが、こうなると前のが懐かしく愛おしくなりますね。

ある学校では「オレンジのしましま」と「緑のしましま」なんて可愛く呼ん
でくださってるそうです。

僕の手元には1冊ずつあります。大事にしようと思っています。

  

今日もブログを覗いてくださってありがとうございました。
今日は東京の井上先生からのメールで元気を頂きました。
また彼の本とメールを紹介する日を楽しみにしております。
  
  


kimutatsu

やり方さえ正しければ

Posted on: 2013年5月4日(土) 23:43

powerful method3

リスニングの勉強をする際、初期段階ではディクテーションがかなり大
事です。音の認識やミスの分析という点で欠かせないトレーニングです。

ある程度のリスニング力が付いてくれば、そうですね、センター試験の
リスニングでコンスタントに44点以上取れるようになってくれば、次の
ステップに移るのもええんやないかなと思っています。

センター試験のリスニングは超簡単ですが、それでも全国平均はとても
低いのです。これは完全にトレーニング不足なのです。

単に聞いているだけ、解いているだけではダメです。伸びません。

『パワフルメソッド』に具体的方法は書いたので、ここでは割愛します。

ディクテーションを皮切りに、いくつかの基礎トレをひたすら繰り返すこと
こそが、英語の達人への王道なのです。

一時期、時短って言葉が流行りましたね。

リスニングにはそういうものはあり得ません。

特に日本に住んでいる我々は。

だって日本では日本語さえ喋れれば普通に不自由なく喋れるわけです。
その環境下でリスニング力をつけるには、週何時間ものトレーニングが
必要となりますし、時間だけじゃなく工夫も要ります。

週に3時間や4時間しか英語を聞かない人がリスニングを得意にするの
なんて絶対に無理です。

特に高校生などの初期段階では。

英語にばかり時間や労力は割けないという人もいるでしょう。

そういう人はリスニングを身につけるのはあきらめたほうがいいと思うな。
だってどう考えても無理やもん。絶対に無理やと思う。

こうすれば突然聞きとれるようになったという方法があるのであれば、そ
ういう方法をトライしてみればいいと思います。

僕はそういうものはないと信じています。

yurindou_nishi
  

リスニングに大事なものはPPPルールなのです。

PPPルール・・・先日行ってきた千葉の和洋国府台女子高校の直井先生
が教えてくれました。英語が得意になる3つのPです。

皆さんは英語が得意になる3つのP、わかりますか。

僕は「うーん、発音(pronunciation)と・・・」と答えて、正解を外してしま
いました。

3つのPにpronunciationは含まれていませんでした。

英語が得意になるための3つのP。

皆さんは何かわかりますか。正解は僕のセミナーで発表しています。

大事なことは最低でも聞く時間とトレーニングする時間を増やすことです。
あとは方法さえ正しければ、普通にTOEICなら900近く取れるはずです。

  

今日もブログにおこしくださいましてありがとうございました。
3つのPがあれば、誰でも英語が超得意になります。

 


kimutatsu

本を書くということ、その想い

Posted on: 2013年5月4日(土) 9:51

maru&junku_umeda

今日は午後から練習試合です。ゆっくり寝ようと思ってたのに変な夢を
見て起きてしもたので、PCに向かってますねん。

昨日と一昨日の文化祭にはたくさんの卒業生が来てくれました。

すでに大学も卒業して医師や官僚として働いている教え子たちの話を
聞いて、みな大変やなと思いながら「体に気をつけてがんばれよ!」と
声をかけてばかりいました。

彼らが学生時代とは違うなと思ったのは「はい」という返事だけではなく、
「先生もお体に気をつけて頑張ってください」が言えるようになっていたこ
とです。心が洗われる思いがしました。

中には「自分では本を書いたこともないくせに、評論家然としてアマゾン
などに悪いコメントを書いてばかりいた自分を今は反省してる」と言って
いた教え子もいました。

今は自分で本を書いているそうです。

そういうコメントを顔を隠して書くことは恥ずかしいことだということに気付
いただけでも人間としての徳というのかな、備わってきた証ですよね。

最初は売れないかもしれないけど、1人でも読んでくれはる人がいたら、
その人に対する礼だけは失してはならないという話をしました。

ファンは1人いてくれれば、その人が心の支えになるもんやと。

僕はお陰さまでたくさんの人たちに本を読んでもらえるようになりました。
知らない人からのファンレターをたくさん頂戴するようになりました。
春先には1日に僕の本が何千冊と売れる日もあります。

それでも「買いました」というおひとりおひとりを大事にしたい。

先生は何年ぐらい書いてはるんですかと彼が質問したので「原稿を書い
て、それをそのままゴミ箱に捨てていた時代も含めると20年ぐらいかな」
と言うと「じゃあ、自分の本が先生の本みたいに平積みにしてもらえるの
はだいたい45歳になった頃ですね」と。

そうなるように頑張ります!ということでした。
  

sanseido02

こうやって書店さんで平積みにして頂いたり面陳にして頂いたりするのっ
て、本を書いてみればわかりますが、大変なことなのです。

当たり前のように僕の本が平積みになっていたり面陳になっていたり
すると、感覚が麻痺してくるようにも思えます。

でも書店さんの棚ってのはかなり限られた数やし限られたスペースなの
で、そういった置き方をしてくださることに心から感謝しているのです。

平積みや面陳には書店員さんの「読んでみてください」や「使ってみてく
ださい」という気持ちが表れています。

これから本を書こうとする人たちには、読者の方々だけではなく、書店で
働いている人たちのそういった気持ちも考えて、本を書いてほしいなと。

昨日も実は灘校の近くにあるジュンク堂書店住吉店さんに行ってご挨拶
してきました。いつもありがとうございますとお礼を申し上げてきました。

こうして考えると、クリエーターって感謝に感謝を重ねながら良いモノを
創るという意識がないと絶対にダメなんでしょうね。

それは本だけじゃなくて他のモノを創る全てのクリエーターにも当てはま
ることなんやろうなと、僕は思っています。

tehu

ちなみに僕は以前は買う人でした。アマゾンがなかった時代にはレビュ
ーを書く場所なんてなかったので、同僚に「この参考書はあかんな」とか
そういったことばかり言っていたように思います。

今は他の人が誰かが書いた本に対して言っているのを聞くと「それなら
もっといいのを自分で創ってみたらどうやねん」と言うようにしています。

するとだいたいが「いやー、なかなか自分では創れんでしょ」と言う。

そうかな。やってみたこともないくせに。

批判癖ばかり付いてしまって自分では動かない人になってるんですね・・・

それじゃあダメです。

「いつかは本を書いてみたい」という人は今すぐ書いてみるべきだと思う。
ある本がダメだなと思ったときがチャンスなのです。

書いても売れません。でも何年も書いてるとスキルが上がってきます。
自分の下手さに気が付いたときが2回目のチャンスです。

yumebun01

2年前に『ユメブン』を石崎君と佐藤君との共著で出しました。最初に彼
らの原稿を見たときは、正直ちょっと時間がかかるなと思いました。

編集者に連絡をしたり本人たちに話をしたりしながら、だんだん良くなっ
ていきました。

今ではとても高い評価を頂く本になりました。

暗唱例文が面白い!

「英文法ができるようになる → 英作文に活かせるようになる」という流れ
がよくわかった!

などという声を頂戴し、学校採用もかなり増えてきました。

でも最初の原稿ではまったくダメダメな本でした。

そんな感じでこれからも多くの「若い著者たち」のお手伝いができればと
僕は思っています。年齢が若いという意味ではなくて、著者としての経験
年数が若いという意味な。

「自分ならもっとこういう本が書ける」という野心的な人のほうが成功する
ものです。問題意識が高い人であればあるほど書けます。

受信しているばかりではなく、本という形で発信する人が増えればいい
なと思っています。

特に学校現場の先生方はたくさんの資料をお持ちなはず。

それを使って書いていけばいいのになと思っています。

大学や予備校の先生以上に多くのスキルと資料を持ってるはずなので
それを活用すればいいのです。時間なら捨てるほどあります。

人が寝ている時間にやればいいのです。
  

sanseido03
  

さて・・・

僕は最近は『FOREST』や『VISION QUEST』みたいな総合英語の参考
書を書きませんかと言われることが増えてきました。

分厚い英語の参考書です。問題集ではありません。

ああいう本って必ず何人かの手による共著です。単独の著者による本は
ほとんど聞いたことがありません。

名前はひとりしか書いていなくても、実際には数名の高校の先生方で書
いていることが多いのです。

よく読むと「時制」の説明の方法と「仮定法」の方法とにズレがあったりと
か、「5文型」の過去分詞の説明と「分詞」の過去分詞の説明とに大幅な
ズレがあったりとかします。

僕はそういうのを見つけるのが得意な「嫌な客」なので、見つけてはひと
りで付箋を付けては、他の本の正しい説明を探しながら勉強します。

でもあんな分厚い参考書を作るとなると、何人かで書かないとしょうがな
いですし、何より大事なのは監修の先生の取りまとめなのです。

監修の先生が「名前だけ」だとかなりダメダメなことになりますね。

で、ああいうのを書きませんかと言われるんです、これが。

いま一番売れてるのは啓林館の『VISION QUEST』です。『FOREST』
以上に売れています。シェアが46%ぐらいあるそうですよ。

啓林館の前田さんが僕に言うてました。前田さん、よかったなぁ。

で、その『VISION QUEST』を超えるような本を書くのは大変やと思うし
今は他の本を書きたい気持ちが強いので、断っています。

でも今から書き溜めて、5年後ぐらいをめどにひとりで書いていこうかなぁ
とも考え始めました。

全部ひとりで? いや、最初はそのつもりで。

もしかしたらラサールの丸山君や帝塚山の西山君や駒場東邦の佐藤君
あたりに手伝ってもらうことになるかもしれへんけど。

海外の文法書を読みながら、ひとりで書いていくと英文法の復習にもな
って、英語の勉強の集大成にもなるかなと思い始めたのです。

本の名前は『VISION QUEST』に負けないよう『VISION REQUEST』に
でもするか。意味不明やけどな。

その時点で出してくれる出版社がなかったら、原稿をコピーして無料でた
くさんの学校の先生方に配布します。要するに自費出版ですね。

そういうのはカネのためにやるんじゃない。

本を書いていますという教え子に触発されて、また新たなる「書きたい」が
生まれました。まだ先の話ですが、もし出すようなことがあれば「そういやぁ、
何年も前にブログに書いてたなぁ」と思ってください。

 

 
今日もブログを覗いてくださってありがとうございます。
それではそろそろグラウンドに行ってきますわ。

 


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