KIMUTATSU BLOG
木村達哉のブログ「キムタツブログ」

月別アーカイブ: 2016年3月

kimutatsu

すさまじい成果

Posted on: 2016年3月22日(火) 6:00

junku_fukuoka2

神戸のある高校の英語科の先生からメールを頂戴しました。そこの
生徒たちには1度だけ講演をしたことがあります。

本当に明るい生徒たちで、僕が「こいつが『ユメタン』を作らなかった
ら自分たちはこんなにも苦しめられなかったのにって思ってない?」
と言うと、ゲラゲラ笑いながら頷いていたのが印象的です。

『ユメタン』を創った理由を説明し、だから『ユメタン』を使って受験の
ためだけでなく、英語が話せるようになってほしいんやと語りました。

その学校の先生から連絡がありまして・・・

*********************

先生にご講演いただいた学年も卒業していきました。
最後の英検の発表が終わりまして、結構な成績を
おさめていかれました。
これもひとえに『ユメタン』のお蔭だと思っております。

学年当初は準一級が1人だけでしたが、33人に増え
ました。そして英検一級も2人になりました。

**********************

katoshelf2

ひと学年で英検準一級が33名、一級が2名!

すげぇ!

『ユメタン』だけでなく、先生方のご指導も素晴らしかったのでしょう
けれども、生徒たち頑張りましたねぇ・・・すごい!

著者として本当に嬉しく思います。

無味乾燥な単語学習はつまらないなんていう変な人もいますけれど
単語を頭に叩き込まないと英語も日本語も中国語も使えるようには
なりません。そんなことは英語ができる人なら誰でも知っています。

無味乾燥なバットの素振りはつまらない。野球を楽しみたい!なんて
いう野球選手がどこにいるんでしょうね。

無味乾燥なアルペジオの練習はつまらない。楽器の演奏を楽しめる
ようになりたい!とか。

ちゃんと英語が話せるようになったりリスニングができるようになったり
するためには、土台となる英単語と英文法の知識が必要です。

この学校の生徒たちは本当によく頑張ったんだなぁと嬉しくなりました。

英語が苦手な人もいると思いますが、それは地道な暗記を怠っている
からではないでしょうか。それはでも本当に英語ができるようになりたい
と願うのであれば、絶対的に必要なことなのです。

あと2週間で新年度になりますし、心新たにして言葉を覚えませんか?

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
しかし学年に準一級33人、一級2人って凄まじいですね。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: ユメタン  

kimutatsu

体と心のメンテを怠らない

Posted on: 2016年3月21日(月) 16:00

nada051

あと10日ほどすれば、学校の先生になって28年が過ぎたことにな
ります。あと何年続けられるのかわからないけど、とにかく28年目
の教員生活があと10日です。

最初に勤めた西大和学園では、成績が芳しくない生徒をいかにし
て育てて、希望の大学に入れてやるかを常に考えていました。

誰も教えてくれませんので、自分なりの答えを出して、それに基づ
いて一生懸命に働きました。

灘校に入ってからは少しだけ違うスタイルになりましたが、それで
も成績の伸びない生徒をいかにして伸ばし、進路保障をしてやる
のかということについては、ずっと考えています。

その中でいろんな価値観に出会いましたが、絶対に違うなぁと思う
ものもありました。

たとえば学校を休まない先生は良い先生だというものです。

体調管理をするのが何より求められるのが学校というところです。
それは生徒だけの話ではありません。教員もそうです。

長期休みをしないよう、心と体のケアを自分でするのも教員の最も
重要な仕事のひとつです。

nada019

迷惑になるような欠勤の仕方ではプロとして失格なのでしょうけれ
ども、今日は無理しなくてもいいなと思うならば、定められた日数の
範囲内でしっかりと休みをとって、翌日に備えるべきです。

教員は土日も部活の引率で、休みがあまりありません。

なかには学校こそ超ブラック企業という先生もいます。まぁそうかも
しれませんね。「休み」という点に関して言えば。

でもプロですからね。

迷惑のかからない範囲で体と心のケアをするべきです。

僕の友人は大阪の私立高校で勤めていたのですが、うつ病になり、
自殺してしまいました。

学校を休む先生はダメな先生で、休まない先生は良い先生である
と保護者が言いたくなる気持ちはわかりますが、しかし違います。

しっかりと自己管理をする先生が良い先生なのです。

生徒の成績を上げてやる。そのために体と心のメンテをしっかりと
自分でできる人こそプロなのです。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
権利を主張して休んでばかりいて、さらには生徒の力を
伸ばせない先生はあきませんで。
そんなんはプロちゃいます。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 教育全般  

kimutatsu

一回戦は惜敗

Posted on: 2016年3月21日(月) 9:53

01

昨日は春季大会の一回戦が行われました。相手は本山南中学校。
とても良い天気でしたが、風が強くて寒かったです。

1点先制されたのですが、連打で逆転3-1に。

このままいくかなと思われたのですが・・・

02

04

03

5回裏にピッチャーの制球が乱れ、四球が多くなって負けました。

3-4のスコアでした。残念。

今日は灘校で敗者復活戦に臨みます。相手は本山中学校。

まだ春が来ていないのに、今日負けると春が終わります。

生徒たちには頑張ってもらいます!

応援よろしくお願いします!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
僕は審判も頑張ります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

Take Notes

Posted on: 2016年3月20日(日) 15:00

image1

僕はメモ魔でして、何かあると即座にその場でメモする習慣がある
時期からできました。飲み会の途中でも思いついたこととか、前の
人が大事なことをおっしゃったりしたことを書き留めます。

メモをとろうとするとメモ帳は必要です。

しかし意外とメモ帳がなくても、たとえば箸袋とか、レシートの裏とか
そういうところに書いておくことはできます。

あとからメモ帳に転記すればいいのです。

むしろ、書くもの(something to write with)がないのです。ペンとか
鉛筆とかですね。どこかに書くものない?とよく言いませんか。

そんなわけで僕はペンをいろんなところに入れてあります。

鞄の中にはいろんなところに入れていますし、スーツの内ポケットや
ジーンズのポケットなど、書くものをけっこう入れています。

スマホなどのメモ帳機能は意外と不便でして、むしろ書きつけたほう
が覚えていられますし、印象が強くなるものです。

03

メモを取らない人の場合、せっかく相手が大事なことを言っているに
も関わらず、耳で聞いているだけなので、翌日になったら忘れている
ということがよくあります。昔は僕もそうでした。

覚えていられると思ってしまうんでしょうが、エビングハウスの研究に
よると、翌日には今日覚えたことの74%を忘れているのが人間の脳
なんだそうですよ。物忘れが激しいんじゃなくて忘れる動物なのです。

であれば、大事なことはメモに取っておいたほうがいいですし、その
ためにペンなどの書くものはすぐに取り出せるところに用意しておい
たほうがいいです。

相手に「メモを出しますのでちょっと待ってください」と言うのはさすが
に失礼です。話している間にメモを取るのは失礼には当たりません。

成功するための第一要件として、大事なことを逃さないというのがあ
るとすれば、メモを取る習慣を身に付けたいものですね。

若い人たちには特にメモを取る習慣を早いうちに身に付けてほしい
と願っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
目の前でメモを取ってくれると、「この人はしっかり聞いて
くれているんだな」と安心します。むしろメモを取らない人は
いくらリアクションが良くても信頼できません。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 人生論  

kimutatsu

正しく文が作れるようになること

Posted on: 2016年3月19日(土) 6:00

061

春休みに入りました。宿題は育伸社さんに作っていただいたオリジナ
ルの問題集です。3学期に習った英文法の復習になっています。

この前も書きましたとおり、3学期にやった分野は英語学習にとっては
かなり重要でエッセンシャルなところです。

これから何度も何度もでてきます。

まずは理解すること。理解ができたら自分で新しい文がいくつも作れる
ようにすること。

それが重要です。和訳だけではダメです。発信できるようになって初め
て完璧に理解したと言えるのです。

生徒たちには頑張ってもらいます!

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
4月から『ユメタン⓪』も2周目に入ります。

 


kimutatsu

同窓会

Posted on: 2016年3月18日(金) 7:15

66_010

この写真の生徒たちはいま20歳になりました。彼らの同窓会が昨日
新神戸で行われて、参加してきました。全員大学生です。

福島から前川くんも駆けつけてくれました。

酒の飲み方を知らん甘いやつらめと口では言いながらも、彼らが灘
に入学してきた日のことを思い出していました。

灘は中1で担任を持つと、基本的には6年持ち上がり制です。

ペンマンシップからハーバード大の入学指導まで行います。

先生と生徒というよりむしろ人間同士としていい関係を築けなければ、
いい成果を上げることはできないのです。

66回生の生徒たちとはとてもいい関係を築けたように思います。

いま教えている73回生たちとは始まったばかり。

彼らとも7~8年後に美味しいお酒が飲めたらいいなと思っています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
先生、東京に来たらメッセンジャーかラインで連絡して
くださいね!という彼らの言葉を嬉しく聞いていました。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 日記  

kimutatsu

家庭学習で復習を

Posted on: 2016年3月17日(木) 15:00

086

英語Aも英語Bも平均点は70数点でした。全体的に見ればとっても
よくできていたと思います。現在は不定詞、動名詞、接続詞、比較
などなど、英文法の根幹をなす部分をやっています。

返却時に生徒たちに言ったのですが、この試験の出来が悪かった、
つまり勉強が十分でなかった生徒は、春休みに出された宿題を
しっかりと反復しないととてもまずいことになります。

宿題はすべてこの三学期にやった内容の復習になっています。

不定詞、動名詞、接続詞、比較ができない生徒が英語が得意にな
るわけがないのです。

逆に三学期の復習がしっかりでき、今回の試験でもある程度の点
が取れた生徒については、宿題をやりながら固めていってほしい。

現在は本当に重要な部分を進んでいます。

生徒たちが家庭学習をしっかり行ってくれることに期待しています。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
なんだかんだ言って、いくら真面目に授業を受けようとも
家庭学習をしない生徒の成績が伸びるわけないですわな。

 


kimutatsu

9年目の『蛍雪時代』

Posted on: 2016年3月16日(水) 21:51

01

『蛍雪時代』4月号です。今年度(正確には来年度)も『蛍雪時代』で
連載を持たせていただくことになりました。

僕が出会った言葉を紹介し、それに基づいてコラムを書くのです。

日本語の言葉と英語の言葉が1つずつです。

あちこちへ行って言われるのが「『ユメタン』使っています」よりむしろ
「『蛍雪時代』を毎月楽しみにしています」です。

なかには僕のページを印刷して、ホームルームで毎月配布されてい
るという先生もけっこういらっしゃるそうで、嬉しく思います。

旺文社さんとのお付き合いはもうかなり長くなりました。

もう9年目になるんですね。

出会った頃は若手の編集者だった風花ちゃんも、今では結婚されて
お子さんもおられます。

僕のほうも始めた頃は高校生だった息子が社会人に、中学生だった
娘が大学4年生になりました。

はじめて『蛍雪時代』で書いたコラムを読んだ人はもう27歳になってい
らっしゃるんです。

もう大学入試どころか、ご結婚されてお子さんもおられるのかもしれな
いなぁなんて思うと感無量です。

この1年も皆さんのモチベーションをインスパイアする言葉をご紹介し
ながらエッセイを書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
答案は全て返却しました。明後日が終業式ですので
それが終わると金曜午後から春休みが始まります。

 


投稿者: kimutatsu  |  カテゴリー: 本の紹介  

kimutatsu

慣性の法則

Posted on: 2016年3月15日(火) 6:00

73_032

定期考査、いつも範囲が長くなるので英語Aと英語Bの2回行います。
今回もそうでした。英語Aが不定詞と動名詞と接続詞が中心範囲で、
英語Bが比較および不定詞と動名詞の違いが中心範囲でした。

英語Aが終わったときに生徒たちから「難しい!」とクレームの罵声を
浴びたのは、数日前に書きましたね。

でも採点したら学年平均はだいたい73点ちょっとでした。

満点も2人。90点以上多数。

なんや、できてる子はできてるやん。よかった。やれやれ。

73-003

できてない子は残念ながら1割ぐらいいますが、さぼることを覚えて
しまったんやねぇ。せっかく灘校に入ったのに。

灘校に入ろうと東大に入ろうと医者になろうと弁護士になろうと同じ
ことですが、いったんさぼることを覚えると、慣性の法則に従って、
あとは「さぼる」という流れがその人の「普通」になってしまいます。

どうやってもその渦から抜け出せません。

僕たち他人がどう言ってもダメで、自分で立ち直るしかないのです。

教員は手助けはしますが、さぼることが自分の「普通」になってしま
ったら要注意です。いくら抜け出そうとしてもなかなか抜け出せない。

そうならないように、普段から勝ち癖をつけておくことです。

英語の宿題は出せなかった。でも数学は出せた。国語の漢字テスト
は合格した。英語の宿題は待ってもらって明日出そう。

これなら何とかぎりぎりセーフです。

でも英語も数学も国語もダメという場合は癖がついてしまっているか
もしれません。癖からの脱却には時間がかかるってのに。

今まだそういった癖に捉まっていない人は、捉まらないように気を付
けることです。全部に勝てないとしても、最低勝ち越しはしましょう。

癖がついちゃった人、先生に相談しながら、ちょっとずつでも勝てる
ようにしていかないとしょうがないね。なかなか抜け出せないけど、
今の自分を招いたのは誰のせいでもない、自分のせいなんやと強く
自分を叱りつけて、えいや!と起き上がることです。

でもなぁ、これホンマになかなか抜け出せないので、先生に相談して
管理してもらって、少しずつでも勝ち癖を身に付けていきましょう。

ほんま頑張ってな。人間の行動にも慣性の法則(動いているものは
動き続けようとし、止まっているものは止まり続けようとする)が当て
はまるので、変な癖が身に付かないように気を付けないとあかんよ。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
英語Bも何とか今日には終わらせます。がんばろ。

 


kimutatsu

英字新聞を使って

Posted on: 2016年3月14日(月) 15:29

03

3月12日のThe Japan Timesの一面です。新聞を読んで英語を勉強
することってとても楽しくていいのですが、いつも言っているとおり、
いくら多読していても伸びません。多読の前に理解が要ります。

たとえば見出しのFive years onとありますが、このonって何ですか。

それを調べもしないで音読したり暗唱したりしても意味ないですよね。

そりゃonがわからなくても、全体の意味はわかるでしょう。でもその
人がこのonを理解しない限りは、X years onという表現を使って
英語で言いたいことを表現することはできないはずです。

意味がわからない単語があっても読み進めるというのは、あるレベル
を越えた人に対しては有効でしょうが、そうでない人は理解しようと
することが大事です。理解したうえで覚えてしまうことです。

そうすると少しずつですが英語力が伸びます。

全部の記事の知らない表現を調べながら読むとえらい時間がかかり
ますので、興味のある記事を使ってやればいいと思います。

04

次にこのAbe trumpets recovery, but progress still lags for many.
ですが、このtrumpetは日本人にはなかなか使えない動詞ですね。

「安倍首相は復興した復興したとトランペットを吹いているが」という
ニュアンスでとらえてもらえればいいと思います。

このtrumpetは「言い広める、喧伝する」というような意味です。

こういうtrumpetの使い方は自分にはないなぁと思ったら覚えることで
表現力がアップします。

「へー、こんな使い方があるんだ。」
「こんな使い方があるとは知らなかった。覚えよう。」
「このtrumpetを使って、自分で適当に英文を15文以上作ろう。」

この3通りの反応があるとすれば、脳に残るのは3番目の人だけです。

2番目の人もいいのですが、単に音読して覚えるだけではそのうちに
忘れてしまいます。

これはいいなと思った表現に出会ったら、自分で例文を作ることです。

自分で使うと単語や熟語は覚えられますし、自分の表現力が伸びる
のを感じることができます。

どうぞやってみてください。

 

今日もブログにおいで頂き、ありがとうございました。
ちなみにAbeで始まる文ですが「安倍は復興した復興したと
声高に叫ぶけれども、多くの人たちにとっては、復興は依然
遅々として進まず」というような意味です。

 


2/41234
ACCESS COUNTER

Total 37890600 Hits!

▲PAGE TOP